〜知床窯絵日記〜

        こんにちは。このコーナーを担当するA子です。
       「知床の暮らしってどんなもの?」お客さまによく聞かれます。
        そう言われれば、知床に関する情報は観光案内がほとんどで、
        生活している人の匂いが全く感じられません。
        知床窯一家の毎日の暮らしも、町に住んでいる人たちから見ればちょっとおもしろいかも・・・
        ということで、私たちの普段の暮らしぶりや思いを、日記風に紹介してみます。
        できるだけまめに更新したいと思っていますので、ちょくちょくのぞいてみて下さい。
        長いお付き合いをよろしくお願いします。

             

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 2006年9月18日(月)曇り 日中の気温20度 
 

 節水パートU


 花壇への水やりが必要なくなったので、風呂の残り湯の使いみちを必死に考えたA子の結論。
 
 毎日、確実にたくさんの水を使うところといえば、そう、あれしかありません。水洗トイレです。
 流すたびにタンクには新しい水がたっぷり補充されるわけですが、ただ流してしまうのに
 新しい水を使うなんてもったいない!
 
 実用化に向けてさっそく実験開始。
 用を足すたびに浴槽から残り湯を運び、水タンクに補充します。
 結果は上々。全く問題ありません。
 嬉々として水を運ぶ私を見て、夫と息子は、「なにもそこまでしなくても・・・」と腰が引けています。
 「いいのいいの。あなたたちにまでやれって言わないから」と私が言っても、夫は「なんだか水を流すたびに
 罪悪感が・・・」と言い、息子は「俺は外でナナと並んでウ○コするかなー」と、嫌味たっぷり。

 そうかなー。私は単にゲーム感覚で楽しんでやってるんだけどなー。
 せまい個室で重い水を扱うのはかなりハードで、腹筋も二の腕も引き締まるような気がします。
 節約と筋トレが一度にできて、私はご機嫌なのに。

 露骨にやめろと言えない息子は、夫に、「ねえ、トイレの壁に穴を開けてホースを通せば、
 残り湯を直接タンクに入れられるんでない?」
 なるほど、うちのトイレは脱衣室と隣り合っているので、それは簡単にできるはず。
 トイレにモーターを置けば、スイッチを入れるだけでお湯がくみ上げられるわけです。
 残り湯をトイレで使い、洗濯は新しい水で。これは画期的で合理的!

 これから家を建てようとしている皆さん、長い目で見たらこれはかなりの節約になりますから、
 検討する価値は充分にありますよ。
 一般住宅には、この方法を標準装備にするべきではないでしょうか。いや、まじめな話。
 
 2006年9月16日(土)晴れ 日中の気温23度

 節水パートT

 近頃、節水に励んでいるA子。
 そもそもの始まりは、この夏の雨の少なさでした。花壇の花たちが悲鳴を上げていましたが、うちでは
 昨年から公共下水道を使用しているため、(それまでは自家用浄化槽でした)水道使用量に応じた
 下水道使用料金を払わなければなりません。上下水道合わせると、毎月の支払いはかなりの金額です。
 花にやった水は下水に流すわけじゃないのになあ・・・と、なんとなく納得がいきません。

 そこでひらめいたのが風呂の残り湯。もちろん今までも洗濯には利用してきましたが、洗濯しない日は
 泣く泣く捨てていました。これをポンプでくみ上げて花にやればいいわけです。
 浴槽から洗濯機にくみ上げていたポンプに外の散水用のホースをつなぐと、勢いは弱いものの充分使えます。

 撒いてみると、浴槽の水量は驚くほど多いのです。全部の花壇に水やりをしても、まだ余るほど。
 時間にして、優に20〜30分はかかります。今までこんなに大量の水を捨てていたなんて・・・
 深く反省したA子でした。

 さて、数日後、また水やりをしようとすると、夫が手伝うと言います。
 むむ、いやな予感・・・
 案の定、気の短い夫は仕事の遅さに業を煮やして、パワーのあるポンプを買うと言います。
 それじゃあ、節約にならないじゃないのよー・・・
 でも、こんなときには何を言っても無駄。誰も夫を止めることはできないのです。
 かくして新しいポンプが届き、水やりは画期的に早くなるはずでした。

 しかし実際に使ってみると、ホースが長いせいか、それほど勢いよく撒くことはできませんでした。
 夫もこんなはずではなかったと思ったに違いありませんが、自分で買ってしまった手前、文句を言うことも
 できず、無言です。このポンプ、使ったのはたった一度だけでした。

 なぜなら、この頃から頻繁に雨が降るようになり、水撒きの必要が全くなくなってしまったのです。
 さすが仙人が選んだポンプ。買っただけでご利益(りやく)があったようです。

 こうなると、風呂の残り湯をどう利用するかがA子の大きな課題になりました。
 ここで問題です。A子はこれをどう解決したでしょうか?

                                 続く
  
  2006年9月15日(金)晴れ 日中の気温22度

 釣り船「牛若」に乗せてもらった釣果。
 男ふたりは、慣れた手つきで鮭を処理していきます。
 このふたりの本業は一体なに?
まずは腹を割いて、内臓を取り出します。
特に背骨沿いの血合いをきれいに
取り除かないと腐りやすいので、丁寧に。
  山漬けにします。
 塩は驚くほどたくさん使います。
 まんべんなくたっぷりと。
塩は振りかけるというより盛る感じ。
そして、ごしごしと逆撫でしてぬめりを取ります。
魚を全部並べ終わったら、これでもかというほど
重い重石をかけます。
漁師の番屋で漬ける時には、たくさん買い置き
してある塩を乗せるそうですが、知床窯では
粘土をどんどん積み重ねます。粘土は飯寿しの漬け込みにも大活躍。
粘土の意外な使いみちです。
イクラを漬けるのはA子の担当。
今時期の卵はまだ柔らかいので、
つぶさないように神経を使います・
 2006年9月11日(月)晴れ 日中の気温20度

 Mりちゃんとお茶飲みしていると、外で「こら!ナナ!来い!」と、夫の声が。
 どうしたのかと思ったら、今日も囲いの中で離してもらっていたナナが、
 いつの間にか囲いの外に出ていたのだそうです。
 たまたま夫が見つけたのは脱出した直後だったらしく、
 ナナはすぐそこにいて「しまった!見つかったぜ!」という顔(?)で、
 さっと戻ってきたそうです。

 どこから抜け出たのか不思議でならないA子は、囲いのネットが
 きちんとしているのを確認して、ナナを離してみました。
 するとナナは、花壇の方を迂回して出て行こうとするそぶり。

 はは〜ん、敵もさるもの。
 まともにネットを突破するのは不可能と判断して、迂回作戦と来たか・・・
 なかなか賢いじゃないのと感心しつつ、油断できないナナを拘束し、夫に報告すると、
 「俺が呼んだ時には、出入り口から入ってきたよ」
 つまり、出入り口のネットがゆるんでいて、隙間があったということね。

 それにしても、ネットがきちんとしていても、花壇迂回ルートを見つけているらしい
 あなどれないナナ。
 もっときちんと囲ってからでないと、離すのは無理なようです。
 2006年9月10日(日)晴れ 日中の気温28度

 今日は9月とは思えないほど気温が上がりました。
 すっかり涼しさに慣れてしまったので、この暑さは厳しかったです。
 明日は最高気温が20度と、また涼しくなるようです。

 
 とうもろこしを頂きました。
 丹精込めて作ったものを頂くのは、本当にありがたいものです。
 すぐに茹でてご馳走になりました。おいしかったです。

 冷蔵庫に野菜がこまごま残ったり、たくさん頂いたりしたときに
 よく作るラタトィユ。
 作り方は大雑把ですが、たっぷりのオリーブオイルを使い
 国産のにんにくをよくいためて作ると、誰が作っても必ずおいしくできます。
 トリ肉があるときには、焼き付けて後から入れて、一緒に煮ます。
 ベーコンやウインナなど、あればダシとして使いますが、なくてもOK。
 たくさん作って冷蔵庫に入れておけば、毎食手軽に野菜が食べられます。
 残っていたラタトィユに、レトルトのスープカレーを一袋入れたら、
 とてもおいしいカレーになりました。



 あれ?ナナに紐がついていませんねえ。
 住宅周りを簡単なシカよけネットで囲っているので、息子が放しました。
 ナナは嬉しそうにあちこちうろうろしていましたが
 結局、勝手口が気に入ったようです。
 
 私がお勝手仕事をしている間、じ〜っとうずくまっていますが、
 冷蔵庫を開ける音がすると、「おやつ?」「ごほうび?」と、
 敏感に反応します。
 
 振り向くとそこにナナがいる、幸せなひとときでした。 
 
 
 2006年9月6日(水)晴れ 日中の気温19度
 

 
あーっ!シカが店の前に!
 
 気が付いたときには、何口か食べられていました。
 くぉのやろーっ!普段の上品さもどこへやら、殴ってやろうと外へ飛び出したら、
 「すごーい!このシカは野生なんですかぁ?」と観光客。
 「それがどうした!」と怒鳴りつけたいところをぐっとこらえて、
 「そうなんですよ。ほほほ・・」
 ほほほじゃないんだあ!

 シカに落とされた鉢。植えてあったカンパニュラはすぐに花壇へ。

 普段は夜しかネットを張らないのですが、今日は何度もシカが寄ってくるので、
 鉢を一箇所に集めて、昼間からネットで囲いました。悲しー・・・

 そうそう、昨日、A子はついに休みを取りました。
 昼過ぎまで寝て、昼食には息子が作ったパスタを食べ、その後パソコンをポチポチ。
 夕飯の支度から仕事に復帰しましたから、ビール片手にビデオというわけには
 行きませんでしたが、久しぶりにのんびりできました。

 夫と息子よ、ありがとう。
 2006年9月4日(月)曇り時々晴れ 日中の気温25度

 「あー、疲れたー。明日は一日休みたいなー。」
 7月、8月、9月初めと、公私ともに多忙だったA子は、少々疲れ気味。
 昨夜思わずぼやいたら、夫と息子は「休めば?」
 へ?
 「店番もしないし、ご飯支度もしないよ。一日中ダラーッとして、ビデオを観たり
 本を読んだり、パソコンいじったりして、店にお客さんが来ても出ないよ。」と言うと、
 「たまにはいいんじゃないの?」という返事。
 えー?ほんとにー?やったー!うれしー!
 いやー、何でも言ってみるもんだなあと、嬉しくてたまらない私。

 この仕事を始めてから、留守にする時と具合が悪くて寝込んだ時以外、
 私は仕事を休んだことはありません。
 家族がいればご飯支度は必ずしなければなりませんし、
 年中無休の店なので、家にいるのに店番をしないなんて考えられません。
 それなのに明日は、家にいても何もしなくていいなんて!
 まず朝はゆっくり寝坊して、遅いブランチを済ませたら昼から温泉に行こうかな。
 そして帰ってきたら、夢にまで見た、ビール片手にビデオ鑑賞なんか最高じゃない?
 わくわくしながら眠りについた私。

 さて、朝、いつもの時間に目覚ましのベルが鳴り、いつものように反射的に止めました。
 夫は「・・・ンゴ!・・・」と、短いいびきをしたきり、ピクリともしません。
 「おいおい、話が違うじゃないの・・・」と思いつつ、ぼんやり夫を見ていたのですが、
 疲れているのは夫も息子も同じだしなあ・・・
 夫と息子はたまに釣りに行くので、それが休みといえば休みのようなものですが、
 朝早くからの釣りも疲れるだろうし、帰ってきたら魚の処理もあるわけです。
 (釣りの時以外の)早起きが何より苦手な夫の、気持ち良さそうな寝顔を見ていると、
 起こすのもかわいそうで、ま、朝だけは起きてやろうか、と起きて店を開けました。
 
 朝食後はなんとなくいつものように洗濯をして、そのままの勢いでナナの敷物を
 踏み洗いし、ついでに小屋の周りの草取りと掃除までしてしまいました。
 なんだかいつもより働いている私。

 そして昼食。昼食を食べながら、ホテルの月末の在庫を調べに行かなければならない
 ことを思い出し、さっそく出かけました。
 家に帰ったら、知り合いがトウキビを届けてくれたので、ありがたく茹でて、
 そうこうしているうちに、もう夕食の用意をする時間です。

 なに?なんなの?こんなはずではなかったのに・・・

 息子は「明日は俺が朝起きるから、明日休んだら?」と言ってくれます。
 ありがとう息子よ。でも、この現状では、休むのは無理だと思うよ。
 母はその優しい言葉で、疲れの半分は消えたような気がします。

 嗚呼、私の夢の休日よ・・・
 
 2006年9月3日(日)晴れ 日中の気温26度

 秋です。
 秋といえばサンマです。
 
 近所に住む知人の実家が釧路です。
 お母さんがその釧路から遊びに来るというのを聞きつけたA子は、
 すかさず「サンマとサバを買ってきてもらって!」と、熱烈にお願いしました。
 
 ウトロにはサンマやサバは水揚げされません。
 釧路では毎年サンマが獲れますが、それに加えて今年は、
 近年になくサバが大漁なのです。

 最近は冷凍の外国産のサバがいつでも流通していますが、
 私はなんたって八戸育ち。
 子どもの頃からおいしい近海物のサバを食べて育ちましたから、
 ただ脂っこいだけの外国産の魚は、好みではありません。
 
 買ってきていただいたサバは、まずは昨夜塩焼きで食べ、
 味噌煮を作り置きして、しめサバ用におろしたものには
 きつく塩を振って冷蔵しました。

 そしてサンマは、昨夜はタタキにして賞味し、今夜は塩焼きで食べました。
 このあと、男性陣がホテルから帰ってきたら、
 出来上がったしめサバと日本酒で宴会になるでしょう。

 連日のDHAとEPAの摂取で、なんだかお肌がすべすべになったような気がします。
 そして確実に体重は増加傾向を示して・・・
 しかし、「どうせ太るならおいしいもので太ろう」を合言葉に、
 青魚をせっせと食べている知床窯一家です。


 エゾシカの夏毛は、おとなでもバンビ模様があるのが特徴です。
 そして今頃になると、頭の方から、徐々に灰色の冬毛に変わっていきます。

 相変わらず町なかでのんびり暮らしているエゾシカの集団。
 2006年9月1日(金)雨 日中の気温17度

 

 ここ3、4日は、お天気が芳しくありません。
 今日も朝から霧雨で、肌寒い一日でした。


 店前にモミジの鉢植えがあります。
 これは実生で生えていたものをもらって育てたのですが、
 大きな鉢が壊れたものに植えてあります。
 息子は「やきものやなのに、こんなみっともない鉢に植えて」と嫌がりますが、
 お客様には結構人気があります。
 中にはわざわざ写真を撮る方も。
 まあそれほどのものではないにしても、土に貼り付けた苔が育ってきたので、
 それなりに見られるようにはなってきました。
 そのモミジが紅葉して、店前はひと足早く秋の風情です。


 入り口の右側にはサボテン類を並べました。
 あまり陽射しが強い時間帯は、店内に非難させています。
 昨年、陶器の器に植えた「十二単」の子株もこんなに大きくなって、
 根元には子株が育っています。
 孫株はどうしたらいいだろうかと、現在思案中です。
 2006年8月28日(月)晴れ 日中の気温24度

 トウキビ(とうもろこし)を頂きました。
 さっそく茹でて家族に「食べる?」と聞きましたが、夫も息子もなぜか遠慮がち。
 「あっそう。じゃ私が食べていいのね」と、にこにこ顔のA子。

 私はトウキビが大好きです。
 昔、夏になると、父と母が家庭菜園で作ったトウキビを毎朝茹でてくれました。
 OL時代は、朝ごはん代わりに5〜6本食べて出勤したものです。
 
 もしかして私が家族にトウキビを勧めるときには、「わたしのこうぶつなんだ〜!」という
 オーラがむんむんで、みんな遠慮しているのかしら?
 2006年8月27日(日)晴れ 日中の気温27度

 ナナは反射神経がいいらしく、かなり機敏に反応します。
 おやつのジャーキーをやるときに、投げつけるように放ると、
 しっかりキャッチして、滅多に地面に落とすことがありません。
 連写モードで写したら、ナナの集中度がよくわかります。
 一枚目の写真では、厳しい上目遣いで圭一を見つめています。
 
 そして、ナイスキャッチ!



 先日ナナにかわいそうなアクシデントが!
 外で花火がパーンとなった途端、いつものようにナナが騒ぎ出しました。
 「こら、ナナ、うるさいぞ!」と夫が外をのぞくと、
 ナナが自分の小屋とホームタンクの間に頭を突っ込んでいました。
 これはいつものことなのですが、今日は普段とは様子が違います。
 行ってみると、タンクを固定している金具にナナの首輪が引っかかって、
 ナナは身動きできなくなっていたのです。
 恐怖のあまり必死でもがくので、首輪がぐいぐい引っ張られ、
 息ができなくなっているようでした。
 狂ったようにもがくので、なかなか首輪を外す事ができません。
 やっと外れるとナナは一目散に作業場に駆け込みました。
 
 落ち着かせようと抱いてやると、なんだかナナの匂いが変なのです。
 いつもの体臭ではなく、もっと獣臭いというか、邪悪な匂いがします。
 しばらくして落ち着くと、この匂いも消えました。

 圭一の言うところでは、犬が生命の危険を感じるほどの
 恐怖やストレスを受けると、こういうことがあるのだそうです。

 ナナはそれほど怖かったのですね。
 今度からは、夫が何と言おうと、花火が鳴ったら
 すぐに作業場に非難させてやろうと思っています。


 危険な隙間を、夫がさっそく板でふさいでくれました。
 なんだかバラックのようで見た目は悪いのですが、
 ナナの安全には替えられませんね。
 
 2006年8月24日(木)晴れ 日中の気温28度

 夜、いつものように、夫と一緒にナナの散歩に出ました。
 私の後ろを歩いていた夫が、突然私の前を指差して、「ヘビだ!」と叫びました。 
 私は反射的に反対側の歩道にかけ上がりましたが、目を凝らしてみても私には見えません
 「どこどこ?」と、へっぴり腰でたずねる私。

 夫が指差した先には、なるほど動かない紐のようなものがあります。
 何でこんな薄暗い中で、しかも私より遠くからそんなものが発見できるのか不思議ですが、
 これこそ知床にはぐくまれた野生の本能か・・・ 

 ここで夫のいたずら心に火が付きました。全然気付いていないナナを誘導して
 無理やりヘビに近づけると、ナナは危うく踏みそうになってからやっと気が付きました。
 恐る恐る鼻を近づけた瞬間、夫が「ワッ!」と大きな声を出すと、
 ナナは「ギャ〜ン!」と飛びのいて、夫の足元にうずくまってぶるぶる震えています。
 これには夫もあきれてしまったようです。「こいつは、飼い主が危ない目にあったら、
 真っ先に逃げるタイプだなあ。番犬になんか絶対なれないぞ」
 
 い〜んです!ナナは番犬じゃないもんね。怖がりぐらいでちょうどいいの!
 やたら勇敢な犬なんてかわいくもなんともないし、
 無茶なことをして怪我ばっかりするに決まってるでしょう。

 それにしても、ナナって本当に臆病なんですよねえ・・・
 8月23日(水)曇り時々雨 日中の気温24度

 今日は朝から湿度が高くて、じめじめと蒸し暑い一日でした。
 さいわい梅は昨日で干しあがり、無事かめの中に納まりました。
 それにしても、日に干すだけでこんなにきれいな色が出るのですから、
 自然の恵みは偉大ですね。
 そしてそういうことを経験から学び、伝えてきた昔の人の
 知恵にも敬服してしまいます。
 2006年8月21日(月)晴れ 日中の気温31度

 

 今年の夏は終わりました・・・

 駒大苫小牧高校、夏の三連覇はならず、残念でした。
 でも本当にいい試合でしたね。
 優勝した早稲田実業高校、おめでとうございます。
 すばらしい試合を見せてくれた高校球児の皆さん、ありがとうございました!
 また来年会いましょうね!



 ナナと散歩しながら写した写真です。
 山の畑は麦刈りが終わったようです。

 真ん中の写真、水平線の左半分にぼんやり写っているのが網走方面、
 能取(のとろ)岬です。
 肉眼だともっとはっきり見えるのですが・・・
 地図の通り、海岸線が湾曲しているのがよくわかります。

 

 8月前半の暑い日が続いたときに、梅を干すのをなぜかすっかり
 忘れてしまいました。
 今日は暑くなりましたし、明日からもいいお天気で気温は高いという予報なので、
 梅を干すことにしました。
 一日中日が当たって、梅はほんのり赤く色づきました。

 あたり一面に梅のいい香りが漂った一日でした。
 
 2006年8月20日(日)曇りのち晴れ 日中の気温24度
 

 今日の甲子園高校野球の決勝戦はすごかったですねえ!
 噂どおりの強豪チームのぶつかり合い。
 とうとう、まさかの再試合になってしまいましたね。

 じつは今回の大会、どうもA子は今ひとつ熱中できずにいました。
 例の駒大苫小牧高校野球部員の不祥事が気持ちに引っかかっていたのです。
 私自身は、ものごとのけじめとしての「連帯責任」という考え方は好きではありません。
 ですが、高校スポーツの世界では、それが通例のようです。
 駒大苫小牧は周囲の期待が大きく、また、実際実力のあるチームですから、それが試合に出ないと
 なれば、大会は盛り上がりにかけたことでしょう。
 でも、野球が強いから特別なのかなあ・・・
 これが他のチームだったら、夏の大会に出られたんだろうか・・・と考えると、
 どうも心から応援する気になれなかったのです。

 でも、ちらちらとテレビを横目で見ているうちに、白熱した試合に夢中になり、いつの間にか声に出して
 応援している自分に気が付きました。両チームの選手の気迫と真剣さ。決してあきらめないその精神力は、
 私たちおとなも及ばないほどです。私のような雑念を持って見るのは、こんなすばらしい試合を
 している人たちに失礼だと思うと、いつしか私のわだかまりも消えていきました。
 明日はすっきりした気持ちで駒大苫小牧高校を応援します。

 思えば37年前の夏、三沢高校と松山商業の決勝再試合がありました。
 私は八戸の女子高生で、三沢はすぐ隣の町でしたから、太田投手に感情移入して、
 負けたときには泣けて泣けて仕方ありませんでした。
 明日も気持ちは女子高生になりきって(?)応援しますよお!
 
  2006年8月18日(金)雨のち曇り 日中の気温23度
 

 ずーっと暑い日が続き、8月に入ってから
 一度も雨らしい雨が降っていませんでしたが、
 昨夜から今日の午前中にかけて強い雨が降り、
 気温もぐっと下がって、ほっと一息。

 たまたま雨の日に当たった観光客の方にはお気の毒ですが、
 庭も畑もからからだったので、私たちにとってはありがたい雨です。



 さて、うちのヒーローの大きなガスコンロですが、
 このたび、部品をリニューアルして、すっかり生まれ変わりました。
 このコンロは、私が嫁いで来た時、すでにユースの台所で使っていたものです。
 推定使用年数は40年!
 部品は高価だし、どうせならコンロを買い替えた方がいいのではと
 私は思ったのですが、機械に強い夫が言うには、
 本体は丈夫な鋳鉄製なので、まだまだ使えるとのこと。
 結局、燃焼ノズルだけを取り替えました。
 これで、あと40年は使えるはず(?)
 
 先日買い換えた掃除機もそうですが、
 うちの家電品は、常識的な耐用年数をはるかに超えたものが
 たくさんあります。

 このテレビも今年で21年目。
 うちではテレビはほとんど見ないので、
 機械が消耗しなくて永久的に使えるのではないかと思うのですが、
 使わなくても劣化はすすむのだそうです。
 でも、今のところ、ニュースやサッカーを見るぐらいならこれで充分。
 できることなら、あと20年はがんばって欲しいと願うA子でした。


 先日設置した看板。
 夜にはライトアップされて、なかなかいい感じです。
 
 2006年8月13日(日)晴れ 日中の気温26度
 
 今日からお盆ですね。
 ウトロの墓地はうちのすぐ近くにあるので、家族でおまいりしてきました。
 普段なかなか顔をあわせることのない地域の人たちと挨拶を交わし、
 「へ〜、○○さんとこ、赤ちゃんがいるんだね〜。」などと、
 住民データを更新してきました。

 うちには大きな冷蔵ショーケースがあります。
 (測って見たら、幅130センチ、奥行き53センチでした)
 喫茶店をしていた頃の遺物ですが、保存食の多いうちの生活には
 欠かせないものです。
 漬物や味噌など、発酵がちょうどいい頃合になったらここに入れたり、
 野菜や魚がどっと来たときなど、このショーケースがなかったら
 とても対処できません。

 最近、天井部分に分厚い氷ができて、庫内の温度が下がらなくなっていました。
 ビールが冷えないから何とかしてくれという息子のクレームには
 「うんうん、そのうちね」と、から返事をしていたのですが、
 そのうち、天井からぽたりぽたりとしずくが落ちてきました。
 こうなると、いったん中のものを全部出して、機械に付いた氷を
 完全に溶かさなければなりません。
 「この暑いのにそんなことしていられるか!」と、
 見て見ぬ振りをしていたA子ですが・・・
 
 あとで食べようと楽しみにしていたドーナツが、しずくでびしょびしょに!
 ショックのあまり口もきけない私に、娘は「上半分は食べられるんじゃない?」と
 慰めてくれますが、いくらなんでもそこまでは・・・

 さすがの私も重い腰を上げて、氷の撤去作業に取り掛かりました。
 まず、中のものを釣り用の大きなクーラーボックスに入れて、
 保冷材をたっぷり入れます。(ペットボトルに水を入れて凍らせたもの)
 その後、ショーケースを外に出し、一晩置いて完全に氷を溶かしました。
 その間に、タナ板を漂白剤に漬けておきます。
 朝、ショーケースを再び中に搬入して、保存食品を戻しました。
 「お化けは入っていなかったか?」と、圭一はみのりに聞いています。
 いつも正体不明のものがいろいろ入っているのを皮肉っているのですが、
 「うん、今回はあまりなかったよ。」と娘。

 そりゃそうよ。
 使い切る美徳を(できるだけ)実践しているA子。
 今までの私とはちょっと違うんだから、と鼻息が荒くなります。
 それでも、この機会に(こっそり)捨てたものも・・・
 まだまだ精進しなくてはと、固く心に誓ったのでした。 
 2006年8月11日(金)晴れ 日中の気温30度



 今日、看板を設置しました。

 「お願いします。」と、業者にまるごと頼んでしまえば事は簡単ですが、
 知床窯の自給自足精神は、そういう安易さを潔しとしません。
 看板を張る台は、夫が自作しました。
 看板は看板やさんに頼んで書いてもらい、
 うちで作った台に止め付けてもらって、 
 板金やさんには台のぐるりに鉄板を張ってもらいました。

 普通こんなに細切れで仕事を頼まれることはないと思いますが、
 業者のみなさんは、快く引き受けてくれました。
 

 そして最後に看板を立ち上げるときには、
 お隣さんの協力もあおいで、「せーの!」で引き上げて、
 おかげさまで、立派な看板を低予算で設置することができました。
 ありがとうございました。

 夜にはライトアップされて、「知床窯」の文字がしっかり目に入ります。
 これでもうお客様にも、「え〜、窯があるなんて気が付かなかった。」とは
 言われないでしょう。

 
 今回も、夫の器用さと行動力に脱帽!

 
 2006年8月8日(火)晴れ 日中の気温30度

 今日は立秋。
 暦の上では今日から秋ですが、ウトロは今日も暑い一日でした。
 でも、夜にはすっと気温が下がり、さわやかです。
 
 月がきれいだったので、すわ満月かと思い撮影しましたが、
 満月は明日の晩だそうです。
 明日の夜は晴れてくれるといいですね。
 2006年8月5日(土)晴れ 日中の気温26度

 またまた夫が大活躍をしています。

 物置小屋の横に看板を上げることにしたのですが、
 例によって予算はごくわずか。
 全部をプロに頼むと結構な金額になるので、
 かなりの部分を自分でやることにしました。

 やると決めたらどこまでやるさ〜と、さっそく行動開始。
 それぞれの業者と打ち合わせをして、
 町に出て必要な資材を調達してきました。
 いつもながら、その器用さにはほれぼれしてしまいます。

 こういう父親を見て育ったうちの娘は、男というものは、誰でもこのぐらいのことは
 自分でやるものだという、誤った観念を身に付けてしまいました。
 「そしたら全然違ったさー。たいていできないんだよねえ。」
 自分の父親は特別ということがわかったようです。


 看板作りのために、いつもの自分の居場所を追い出されたナナは、
 腹いせのように玄関前を占拠。
 涼しい所はほかにいくらでもあるのに、じゃまで仕方ありません。
 
 
 2006年8月4日(雨) 日中の気温 22度


 本当に久しぶりの雨です。
 それほど強くはありませんが、長時間降っているので
 地中にも十分届くのではないでしょうか。



 A子はまじめに台所仕事に励んでいます。

 昼はトマトソースを作ってスパゲティにしました。
 ありあわせのウインナソーセージも入れて、ボリュームたっぷり。
 仕上げにバジルをパラパラと。

 昆布巻き保存バージョンもうまくできました。
 味、香り、色つやとも申し分なし!お見事!


 ずっとあんこを作っていなかったので、今日は小豆を煮てみました。
 豆が柔らかくなったら、分量の砂糖を加えて煮溶かし、そのまま一晩置きます。
 写真はその状態ですが、この状態ではまだあんこにはなっていなくて、
 あっさりと甘い小豆、という感じです。
 
 夫はこれが大好き。
 ちょっと目を離した隙に、小鉢にとって食べています。
 置いておいたらどんどん減ってしまいそうで心配。
 
 この後、煮汁と豆に分けて煮汁を煮詰め、豆を戻して練り上げるのが
 私のあんこの作り方です。
 
 小豆(あずき)はサホロ小豆という品種。
 豆の味がよくて、この小豆が私は大好きです。
 うちの店では隣町の清里町のニットを扱っているので、
 そのご縁で清里の農家の方に分けていただきました。
 
 煮上がったあんこは小分けにして冷凍しておくと、
 甘いものが食べたいときに、さっと作れて便利です。
 
 
 

 
 
 2006年8月2日(水)曇り 日中の気温26度

 今日は水道メーターを交換する工事の人が来て、花壇に穴を掘りました。
 見てください、この深さを!
 北海道ではこんなに深いところにメーターを設置しないと
 冬、凍ってしまう危険性があるんですね、きっと。
 
 花壇の中を掘り返すというので、工事の人はとても気を使って
 できるだけ周囲の花を傷めないように、細心の注意を払ってくれました。
 (花壇を掘り返しますと工事業者が言いに来たときの、
 お前の反応がよほど怖かったんじゃないか、という仙人説も・・)

 肥料などを混ぜた表土は、あらかじめ私がよけておいたのですが、
 それも最後に花壇に入れてくれたので、A子は大助かり。
 プロはほんとに仕事が早くて、無駄がありません。
 なにごとも餅は餅屋ですね。
 

 ここしばらく食事が手抜き気味。
 家族は何も言いませんが、こちらは後ろめたいからか、
 なんだか最近家族の視線が冷たいような・・・
 
 とりあえずあるものを使って常備菜でもと思い、
 昆布巻きを作りました。
 薄味ですぐに食べきる用と、
 濃い味で長くもたせる佃煮風の二種類です。
 こんなことををしているときは無心になっていて、
 余計なことは頭に浮かびません。
 私の癒しのひとときです。


 近所の方が、畑から収穫したばかりの大根を持ってきてくれました。
 大根はもちろん嬉しいのですが、うちでは葉っぱも同じぐらいお役立ち。

 うちのワンコ、ナナの主治医の牛若船頭に言わせると
 犬の体調不良は、大根葉を食べさせればほとんど治るそうです。
 だからうちでは、葉っぱの少し固めのところはナナ用に、
 いいところは人間用に、それぞれ茹でて刻んで冷凍しておきます。
 時々間違って、ナナ用をお味噌汁に入れることもなきにしもあらず・・・

 
 2006年7月30日(日)晴れ 日中の気温22度

 お天気はいいのに、あまり気温が高くならない一日でした。

 「シカが集団保育をしている!」という息子からの情報。
 行ってみると、なるほど複数の親ジカと複数の子ジカがいます。
 写真には全部のシカは写っていませんが、
 息子が見たときには
 4頭の親と4頭の子ジカがいたそうです。

 息子の証言では、これはみな血縁のある一族だとか。

 じっと見ていると、母と子の行動がなんともほほえましいのです。
 子ジカが母ジカのお尻に鼻をくっつけると、
 「これ、おいたをするんじゃありませんよ」と母が言い、
 子ジカの耳をつんつん。
 「いやーん、くすぐったーい!」と子ジカは目を細めて・・・
 まるで人間の親子と同じような、愛情あふれるその姿に
 しばらく見とれていました。

 それにしても、私が見ているのを知っていながら、
 全く気にかけるようすはありません。
 人間に危害を加えられたことのない、
 いわゆる新世代ジカなのでしょう。

 
 
 
 2006年7月29日(土)晴れ 日中の気温26度

 夫が岩尾別温泉の露天風呂に入りに行くと言うので、A子もカメラを持ってお供しました。
 「人がいっぱいだろうから、とても私なんか入れないよねえ」と言いつつ、一応タンクトップに短パン姿。(もちろん上にはジャージーズボン)
 「やっぱりまだ混浴は恥ずかしいお年頃だしさー。でも、むしろ見せられた方が災難かなー」と、内心ひとりでボケと突っ込みを入れるA子。
 カーブを曲がると見えてくる岩尾別の谷。
 知床連山の向こう側は、厚い雲に
 覆われています。
 (今日、山は雨が降ったそうです)
 露天風呂付近の木。強い風が吹くので、
 いたるところでこんなふうに
 大木が倒れています。
 でも、倒れた木は、それで命が終わる
 わけではありません。
 その上ではしっかりと次の命が育っています。
 仙人御用達のタヌキ風呂は、子どもたちが
 入っていてお湯がぬるかったので、
 こちらの流れ落ちる露天風呂に。
 緑に染まってリラックス。
 ごきげんの仙人。
 それにしても私たちの世代って、
 カメラを向けられると反射的に「ピース!」
 してしまうんですよねえ・・・

 やっぱり人がいっぱいで、A子は
 入れませんでした。
 
 2006年7月27日(木)晴れ 日中の気温25度

 今日もよく晴れて、暑い一日でした。
 作業場の横に植えてある紅いツルバラが咲き出しました。
 物置を置くのに邪魔にされて、紐でひとくくりに縛ってありますが、
 そんな過酷な条件の下でも、こんなに勢いよく咲いています。
 
 このバラは今はもうなくなったお宅の庭から移植したものです。
 その家の歴史も受け継いだようで、ちょっと責任を感じます。
 2006年7月26日(水)晴れ 日中の気温27度
 
 今日は朝から晴れて、日中はかなり気温が上がりました。
 うちの前の風通しがいい日陰でも、午後2時現在、27度になっています。
 玄関の中の直射が当たる所に温度計を置いてみたら、なんと42度!
 圭一が朝の散歩に行けないと言うので、
 A子が行くことに。
 いつもとは違ったルートを歩いてみました。
 うちから歩いて2分のところにある
 国設キャンプ場。
 テントの数は多くはありませんでした。
 ホテルの裏側に広がっている光景。山の連なりが見えて美しい場所です。
 左の写真の中央奥に、小さく見えているのが羅臼岳。
 知床連山の上と、右側ホテルの上に、ぽっかりと丸い雲がかかっていました。
 あー、きれいだなー、と写真を写した直後に、ナナに大変な悲劇が!
                             「今日の知床窯」に続く・・・
 2006年7月25日(火)曇り一時雨のち晴れ 日中の気温23度
 
 用事があって下に下りたら、ウトロの農家の人と会い、立ち話になりました。
 「今年の畑はどう?」と聞くと、6月は気温が低かったものの、
 7月上旬に暑い日が続いたので、だいぶ生育遅れは回復したとのこと。
 「それにしてももう少し雨が欲しいんだ」そうです。

 今はジャガイモやビートが地中でどんどん生育している時期ですから、
 適量の雨がないと、大きく育たないのです。
 本州ではいやというほど降り、知床では不足気味。
 どちらにしても天候に泣かされる年ですね。
 2006年7月24日(月)晴れ 日中の気温23度

 夫と息子は牛若のお誘いで釣りに出かけました。
 やったー!私は自由だー!
 
 今日は特別に急ぐ仕事は見当たりません。(しなければならない仕事は山積み)
 何ヶ月もビデオを観ていないのでビデオ鑑賞にしようか、それとも本を読むか・・・
 わくわくしながらも、まず朝食をとる私の目に入ってきたのは、
 変わり果てた姿のキンレンカのプランター。

 植え替えの時期を逃して徒長してしまったので、
 茎を切り詰めて、第二弾の花が咲くのを待っている状態です。
 必要な時期に必要な手入れをしないとこんなことになるという、
 かわいそうな見本。

 まもなく水道メーター交換で、花壇の一部が掘り起こされることになっています。
 植えてある花を移動しておこうと思いつつ、まだ実行していません。
 寄せ植えの鉢の、終わりかけている花も入れ替えなければと、
 気にかかっていました。
 ビデオなんか観ている暇はやっぱりなさそう・・・
 
 結局いつものように外仕事をして、「あー、疲れたー」と腰をおろした途端に
 釣り部隊が帰って来て・・・
 いつものように魚の処理に追われて、一日が終わりました。
 は〜〜・・・
 
 2006年7月23日(日) 曇りのち晴れ 日中の気温21度


 西日本では大雨による被害が大きくなっているそうですね。
 どうか一日も早く天候が治まりますように。



 図書館でおもしろそうな本を見つけました。
 生ゴミで簡単に確実に堆肥が作れる、という本です。
 材料は、土と米ぬかと生ゴミ。
 全ての材料が手元にあったので、さっそく作ってみました。
 あとは3日ほど置くだけで、堆肥のもとは完成予定。
 もとができたら、後はどんどん生ゴミを入れていけばいいそうです。
 生ゴミを捨てずにすめば、こんなに気分のいいことはありません。
 何とか成功してほしいのですが。


 ユリが咲き出しました。
 上の写真のユリはオレンジ色。
 ユリの手前はフロリバンダローズの「ブライダルピンク」
 ユリの向こうに見えているバケツには、
 屋根から落ちる雨水を貯めています。
 普段の水やりは、これでかなりの部分、間に合うのですよ。
 

 下の写真のユリは、赤に近い濃いオレンジ色なのですが、
 写真では上と同じ色に見えてしまいますね。
 ユリの手前の葉はサンショウ、向こうの白い花はオールドローズです。
 2006年7月20日 曇り一時小雨 日中の気温20度


 スキー場の下は、今、ジギタリスが満開。
 うっそうとした林の中のあちこちに、カラフルな花が咲いています。
 仕事のわずらわしさから離れて、
 しばし優雅な時を堪能しました。

 その林のすぐ近くにあるMりちゃんの家の庭。
 フェンスで囲って大型犬を飼っているため、
 花壇を造ることはできませんが、
 花好きなMりちゃんは、ハンギング方式で、
 たくさんの花をじょうずに咲かせています。
 フェンスの外側にはツルバラを植えてあるので、
 数年後にはきっと美しいフェンスになることでしょう。
 
 
 暑さに弱い犬たちのために、シートをかけて日陰を確保。
 手前に写っているのは、三頭の大型犬のうちの一頭、
 シベリアン・ハスキーの「若」です。
 とても気性の優しいオス。

 

 Mりちゃんちの玄関周り。お手入れの甲斐あって
 きれいに咲いています。
 2006年7月18日(火)曇り 日中の気温 23度


 物置裏側の花壇です。
 6月8日の絵日記で見るとほとんど丸裸の状態だったのに、
 今ではこんなにきれいに花が咲いています。
 目立っているのは黄色の「イエロー・カモミール」と、白の「ジャコウアオイ」。
 どちらもいつの間にか勝手に生えてくる、丈夫な花たちです。
 そのほかにもジギタリス、リシマキア・プンクタータ、カンパニュラ、タイム、
 デージーが三種、マーガレット、バラ、などなど。

 特に立派なのが、真ん中の写真、タイムです。
 たった一株なのですが、この株の直径は120センチもあります。
 昨年の秋、掘り返したついでに牛糞醗酵堆肥をすきこんでやったのが
 良かったようです。
 そのほかの花たちも、土を改良した成果で、今年はみんな立派できれい!


 
 店の横の花壇は、デルフィニュームが大きく咲きました。
 種から育てたものが宿根して、毎年咲いてくれます。
 北海道ではこぼれダネからでも発芽する、育てやすい花ですが、
 本州では夏越しが難しいそうですね。

 

 ユリのつぼみが少しずつふくらんできました。
 スカシユリなどのアジアティック・ハイブリッド系はもう咲きそうですし、
 カサブランカ、マルコポーロなどの、オリエンタル・ハイブリッド系が
 咲き出すと、花壇は華やかになります。

 
 本州方面では、学校はもう夏休みに入ったのでしょうか、
 家族連れの姿が目立つようになってきました。
 さわやかな北海道で、思いきり夏を楽しんで欲しいものです。
 
 
 
 2006年7月16日(日)晴れ 日中の気温23度

 遊びに来たA子の友人たち。
 彼女たちとは本当に長い付き合いになりました。
 え〜と、15才からだから・・・
 年がばれますが、38年間、ずっと親しくしています。
 彼女たちは八戸に住んでいるので、
 実家に里帰りするとほとんど毎日会っています。
 それどころか、近頃は友人宅に泊まることも多く、
 どこが実家だかわからないほど。
 
 女同士の付き合いは続かないなんて言われますが、
 それは夫をいかに教育するかにかかっているようですよ。
 私たちは上手に教育した妻たち。
 今回も友人のご主人がアッシー君で、車で連れて来てくれました。
 
  友人K : 「いやー、運動したからおなかがすいた!」
   私   : 「車に乗ってるだけなのに、なんで?」
  友人K : 「だって口が働いてるもんね!」
 
 こんな女たちを三人も乗せて長い道中を運転するなんて・・・
 ご主人の忍耐強さに脱帽!

 楽しい三日間はあっという間に過ぎて、
 今朝、彼女たちは帰って行ったのでした。
 友だちってやっぱりいいですねえ・・・しみじみ・・・


 
 店のすぐ前に来たエゾシカの親子。
 小鹿の動きはなんともかわいらしい。
 

 それにしてもお母さんの横断は大胆すぎます。
 車がブレーキを踏んでやり過ごしましたが、
 もう少し状況を見て渡りましょうよ。


 野生動物優先の知床ならではの光景です。
 
 
 
 2006年7月12日(水) 雨 日中の気温25度

 先月の27日以来の、久々の雨でした。
 畑はかからでしたから、ありがたい恵みの雨です。感謝感謝。

 19年間使用した掃除機を、ついに買い換えました。
 うちは夫が器用で私がケチ。
 故障したものは部品を取り寄せて、なにがなんでも直して使いますが、
 さすがにこれだけ長い間使ったら、もう勘弁してやってもいいかと・・・
 
 新しい方はこんなに小さくて、でも性能は格段にアップ!
 科学技術の進歩を目の当たりに見せ付けられました。

 明日はA子の高校時代からの親しい友人たちがウトロに来ます。
 (体形は無理ですが)気持ちは、はや十代に戻ってわくわくしているA子です。
 
 2006年7月8日(日) 晴れ 日中の気温26度 
  連日の好天に花が次々と咲いて、目を楽しませてくれます。
 道端の小さなハーブガーデンは、
 セージ、ラベンダー、タイムが満開
 向こう側がセージ、
 手前がラベンダーです。
 店の壁沿いの花壇。
 昨秋掘り返されてひどい状態でしたが、
 やっと花壇らしくなってきました。
 壁際の花たち。
 ことしはジギタリスとクレマチスがきれい。
 おとぎ話に出てくるような、袋状の花。
 ジギタリスには毒があります。
 オールドローズ「マダム・アルディ」
 花芯の緑が美しく神秘的。
 2006年7月7日(金) 晴れ 日中の気温22度
 

 娘が船から断崖の写真を撮って来ました。

 こうしてみると、知床の地形がよくわかります。
 私たちが住んでいるウトロは
 かろうじて人が生活できる程度の平地がありますが、
 本来の知床は、このように山が海にそびえ立っていて、
 とても人が住める条件ではありません。
 人を寄せ付けなかったからこそ残ってきた、
 豊かな自然・・・

 有形無形の恩恵を与えてくれる自然に対して、
 私たちはもっともっと謙虚でなければなりませんね。
 
 

 
 2006年7月3日(月) 晴れ 日中の気温24度

 今年もお目見え。
 うぶ毛がポヨポヨのバンビちゃんです。
 足取りも危なっかしく、首のかしげ方なんか、
 もう〜!たまらないほどかわいいので、ついパチリ。

 どうせいずれ、私の敵、憎ったらしいシカになるんですけどね。
 いや、待てよ。
 もしかしたら、数日前に黄色いバラのつぼみを食べたのは・・・
 いずれ、なんて猶予なく、もう既にやってくれてるのかも・・・
 は〜、やれやれ・・・

 好天続きで、花壇は次々に花が開いています。
 ピンクと白のジギタリス。
 大きな花は花壇のフォーカルポイントになるので、
 ナチュラルガーデンに欠かせない花として、人気が高いようです。
 北海道では全く手をかけなくても育つ花で、
 年々増えて野生化しているところもたくさんあります。
 
 すぐ奥の茂みは、オールドローズの「マダム・アルディ」
 たくさんのつぼみをつけているので楽しみです。
 さらに向こう側にチラッと見えているのは、ピンクのクレマチス。
 きちんと支柱を立ててやったので、花がドーム状に咲いてきれいです。
 
 紫のクレマチスの方は支柱を立ててやらなかったので、
 こんなにこんがらかって咲いてしまいました。反省・・・

 ここで悲しいお知らせです。
 昨年下水道工事で掘り返されて、悲惨な状態から
 やっとここまで回復したうちの花壇ですが、
 何と!今度は水道メーターの交換のためにまた掘り返すという
 役場からの通知が!

 なんでー?なんでこうなるの!
 じたばたしても、今回は絶対避けられないとのこと。
 次回は何とか掘り返さなくてもいい方法を講じてくれるよう、
 お願いしているところです。
 とほほほ・・・・
 
 2006年7月1日(土) 晴れ
   日中の気温 16度


 陽射しは強いのですが、肌寒い日です。

 船釣りに行った夫たちが、魚をたくさん
 釣ってきました。
 マダラは潮汁に、ソイは刺身とから揚げ、
 頂いたホタテはもちろん刺身です。

 魚の処理が大変で、つい
 「あーあ、私の人生っていったいなに?
 食べるためだけに一生を費やすなんて、
 野蛮すぎない?」などと内心ぼやいて
 しまいますが・・・

 魚をおすそ分けした人たちに喜ばれ、
 「いただきまーす。う〜ん、うまい!」
 と、家族で舌鼓を打つときには、
 野蛮な人生、大いに結構!と
 思ってしまうのでした。

 オホーツクに祝福あれ! 
 2006年6月28日(水)晴れ 日中の気温 23度
  

 
ここ数日暑い日が続きました。
 
30度近くまで上がった日もありましたが、
 
昨日は風雨が強く、せっかく咲き出したルピナスが、曲がったり倒れたり。
 地元の人に言わせると、ルピナスが咲くと、必ずその頃に強い風が吹くとか・・
 そう言われればそうかもしれません。

 きょう、店に「いつもホームページを見ています」というお客様が。
 お会いするのは初めてなのですが、絵日記を見てくださっているので、
 うちの情報はよくご存知でした。
 なんだか初対面の感じがしません。
 「A子さんは、絵日記のそのままですね」と太鼓判(?)を頂きました。

 こんなふうに、世界中で(いや、それは言い過ぎでは・・・)
 知床窯のホームページを見て頂いているかと思うと、
 身が引き締まる思いです。
 2006年25日(日) 快晴 日中の気温 23度

 このたび、知床窯の立派な看板ができました。
 これは、親しくお付き合いさせていただいているお坊さんが
 揮毫(きごう)してくださったものです。

 何十年、何百年と(?)大事に伝えていく所存ですので、
 今後ともどうぞよろしくお願いします。
 2006年6月22日(木) 曇り一時雷雨 日中の気温16度

 ウトロ香川地区の道路沿いに、今年もルピナスが咲き出しました。
 地域の有志の方のおかげで、毎年楽しんでいます。
 
 下の国道沿いにも、ボランティアの人たちが花を植えました。
 
 うちの店がある通りも、みんなで木を植えたり、
 その木をシカの食害から守るためにネットをかけたり外したりと、
 いろいろな奉仕活動をしています。

 観光にいらした方にきれいなウトロを見ていただくために、
 地元では、たくさんの人たちが様々な形で協力し合っているのです。

 
 
 2006年6月20日(火) 晴れ 日中の気温 18度

 今日の北海道新聞によると、6月の道内は極端に日照時間が
 少なくなっているとのこと。
 6日から18日まででみると、十勝周辺では例年の6%,
 根室で17%しかなかったそうです。
 
 ぐずぐず雨が降ったり、曇ったりしていましたが、
 今日はいいお天気になりました。
 
 ハーブを植えている花壇は、冬の間、除雪で吹き飛ばされた
 重い雪の下敷きになります。
 ラベンダーの枝が土にべったりと付いた状態なので、
 今年のようにお天気が悪いと蒸れるのではないかと気がかりでした。
 
 そこでふと思いついて、石を根元においてみるとこれが大成功!
 うまい具合に枝を持ち上げてくれます。
 その上、石と緑が絶妙に調和して、どことなく和風庭園のよう。
 う〜ん、絶景かな!絶景かな!

 
 「中田、ナイスアシスト!さあ、誰が決めるか!」
 ひとりサッカーに興じる圭一。

 昨夜は夫と私の三人でヘディングの練習をしました。
 運動オンチのはずの夫が上手なのでびっくり!
 「高校の同級生にサッカー部のやつが居たんだ。」と、
 夫は意味不明の理由を言います。
 これは技術の差ではなく、デコの形状のせいとは圭一の意見。
 なるほど夫のデコは平らで、私と息子のそれは出っ張っていますが・・・ 
 2006年6月18日(日)晴れ 日中の気温 14度


 一昨日の16日は朝から昼まで雨。
 午前中に予定されていた、お祭りの踊り山やおみこしは
 中止になってしまいました。
 午後からは雨もやみましたので、
 ねらったように意地悪な天気だったわけです。
 せっかく練習していた子どもたちや、準備に忙しかった人たちには
 気の毒なことでした。


 8日に横長に付けてもらったトレリスですが、
 どうしても縦長にしたくて、また夫に頼み込んで
 付け直してもらいました。
 それでなくても忙しいのに、ワガママな妻を持つと
 一生振り回されるという見本のような、気の毒な仙人。
 いずれバラやクレマチスを這わせて、
 緑のスクリーンのようにしようと考えています。

 
 花壇から追い出されて、とりあえず物置の横に植えられたシャクヤクが、
 きれいに咲いています。
 物置の陰になっていてうちからは見えないので、
 なんだか損をした気分ですが・・・

 
 一番下の写真はアリウム・ギガンチウム。
 今年は少し花が小さめです。
 
 車の向こう側には、もうひとつ、小さな花壇
 (一応ハーブガーデン)があります。
 気の早い数輪のラベンダーが咲きましたが、
 もちろんこれは例外。
 タイムもラベンダーもセージも、
 少しずつつぼみがふくらんでいるところです。
 タイムは何種類か植えていますが、これが咲き出すと
 花壇がぐっと美しくなります。

 今夜8時半ごろから、突然強い雨が降り出しました。
 バケツをひっくり返したような、という表現がぴったりの、
 すごい雨でした。
 雷がごろごろいってナナはパニックです。

 さて、今夜はサッカーを見なくては・・・
 2006年6月15日(木) 晴れ 日中の気温 20度
 

 
今日からウトロの神社のお祭りです。
 漁協の前で、豊漁祈願祭が行われ、その後、みこしを乗せた船を先頭に、漁船が海に繰り出します。
 A子は本当に久しぶりに、知り合いのT田さんの船に乗せてもらいました。
 大漁旗でにぎやかに飾られた漁船が、波を蹴立てて洋上を走ります。
 「乙女の涙」や「門脇の沢」など、懐かしい滝を見ることができました。
 知床連山がきれいで、改めて知床のすばらしさをかみしめた一日でした。
 
 明日は踊り山や、おみこし、獅子舞などが、町を練り歩きます。
 ただ、明日はお天気が悪くなりそうなので気がかりです。
  2006年6月12日(月) 晴れ 日中の気温17度

 何か絵日記のネタはないかなあ・・と、いつも心では考えているのですが、
 体はついつい花いじりに向かってしまいます。
 今日も能天気に草取りをしていると、近所の奥さんが通りました。
 「こんにちはー。」「ちょっと、今日うちの漁場の新造船が来るから、餅まきやるよ。行かないかい。」
 それはすごい!そんな、本当にウトロらしい貴重なイベントを取材できるなんて!
 これぞ天の助け!捨てる神あれば拾う神あり!(ちょっと違うなあ・・・)
 窮すれば通ず。(そうそう) 求めよ、さらば与えられん。(それそれ)
 何はともあれ、さっそく彼女と一緒に港に駆けつけました。

 待つことしばし、「第十八清照丸」が、港に入ってきました。
突堤をかわして港に入ると、船からは
「軍艦マーチ」が勇ましく流れて・・
船の前後には、竹を組んであります。 船の左側に十本ほどの筒状のものが見えますが、
これは岸壁に船体がこすれないようにするもので、
ピンドルというのだそうです。
   (物知り仙人辞典より)
 船の旗に酒が・・・
 お神酒でしょうか。
「そーれ!」「きゃー!こっちに投げてー。」
ばら撒かれるお祝いの餅に、おとなも子どもも
大はしゃぎ!
A子は撮影のため出遅れてしまいましたが、
知り合いのYさんが撒いていたので、手を振ると
こっちに投げてくれました。
これが撒かれたお餅です。紙の包みにはコインが入っています。
昔は家を新築するとき、「建て前」といって、必ず
餅を撒く習慣がありましたよね。ウトロでは今でも
時々見られる光景ですが、町ではもう見られなくなったでしょうか。
 2006年6月11日(日) 晴れ 日中の気温17度 

 この家で飼ってるシカ?
 いえいえ、もちろん野生です。
 
 今年生まれた小鹿を見たと息子が言うので、カメラを持って出かけましたが、
 残念ながら探せませんでした。
 
 腹立ちまぎれに写した写真です。
 2006年6月8日(木) 晴れ時々小雨 日中の気温 12度


 新しい花壇にトレリスが取り付けられました。
 もちろん夫の仕事です。
 これで花壇のハード面は整いました。
 あとはガーデナーとしての私の仕事です。
 今年の秋から少しずつ植物を移植して、数年のうちには
 自分好みの花壇にしたいものです。
 トレリスにはクレマチスとツルバラを這わせて、
 葉の美しい植物を厳選してと、夢は大きくふくらみます。


 新花壇の一部に植えられているビオラ。
 これは下の写真のように、魚のトロ箱で育てたものです。
 石の間にへばりつくように芽を出していた小さなビオラをそっと植え替えて
 一ヶ月ほどでこんなに立派に咲き出しました。



 トロ箱の現在の住人はキャットミント。
 昨日、草の中に小さな芽を出しているのを見つけて移植しました。
 キャットミントは花も葉も美しく、花期も長くて、私の好きな花のひとつです。
 しっかり育ったら花壇に植えてやろうと思います。
 2006年6月4日(日) 晴れ 日中の気温15度

 今日はウトロの学校の運動会でした。
 
 子どもが卒業してからは、なかなか学校を訪れる機会がありません。
 運動会もしばらく見たことがなかったので、写真を撮りに行って来ました。

 これが学校の門。
 小学校と中学校が併設されている併置校です。




 グランドには、先生と子どもたちの元気な声が響いていました。
 運動会は保育所の子どもたちも一緒ですから、
 応援するおじいちゃんおばあちゃんも楽しそう。
 
 でも、うちの子供たちが通っていた頃に比べると、
 子どもの数がかなり少なくなっています。
 聞くところによると、平成の初めの頃には180人ぐらいだった生徒数が、
 現在は100名ほどだそうです。
 
 あの頃の運動会は地域の一大イベントで、とてもにぎやかでした。
 班ごとにテントを張り、焼肉やらジンギスカンやら、
 子ども以上に親たちが張り切って、楽しんでいたものです。

 少子化が懸念されて久しい昨今ですが、
 こうして現実を目の当たりにすると、寂しいものです。


 
 2006年6月2日(金) 雨 日中の気温 5度

 今週の月曜日からずっと雨が降り続いています。
 しかも気温が低くて寒い日ばかり。
 明朝も寒くて、夜明け前には霜がおりるかも、という予報です。
 
 外仕事もできず、気分は最悪のA子ですが、
 茨城の方が小粒の硬い青梅を送ってくださいました。
 カリカリ梅をつけてみたいという私の希望でをかなえるために
 わざわざもぎたてを送っていただきました。

 作り方も書いて送っていただいたので、手引書にしたがって
 水につけてあくを抜き、水気を拭いて、ヘタを一個ずつ外しているところです。

 一週間ほどしたら、カリカリ梅ができるはず。
 たのしみです。
 ちなみに、カリカリにつけるためには卵の殻を使うのだそうで、
 それもしっかり入れました。
 
 2006年5月27日(土) 晴れ 日中の気温25度

 今日は朝から暑くなりました。

 暑いといったら真夏並みに気温が上がり、
 寒い日には日中でもストーブが欲しいほど冷え込むので、
 体がついていけません。


 峰浜の義弟の家の花畑です。
 おばさんが花好きですし、何と言っても農家ですから土いじりはプロ。
 どの花も生き生きと咲いています。
 それに敷地が広いので、木や花がふんだんに植えられていて、
 ちょっとした散策路のようになっています。
 
 これからの季節は、斜里に出るたびにここに寄り道して、
 きれいな花を見て、おばさんや義妹とおしゃべりするのが
 A子の大きな楽しみなのです。


 斜里だけのふもとまで、延々と続く畑。
 昔はこれを人力で耕していたのですから、
 大変な労働だったことでしょう。

 
 
 
 2006年5月26日(金)晴れ 日中の気温 20度

 うちの人気者、「かじか」です。
 頭からしっぽまで、四十センチ程あります。
 特に何かの役に立つわけではなくて、
 見たり撫でたりして楽しむ、いわばペットのようなものです。

 玄関先に置いて、出がけに「行って来るよ。」と頭を撫で、
 帰ってきたら「ただいま。」と、また撫でるという方も。
 
 また、本州のあるペンションのオーナーは、
 うちの店でこのカジカを見てすっかり気に入り、
 わざわざペンションのロビーを改装し、
 カジカの場所を用意して、購入してくださいました。
 「とても気に入っています。お客様にも好評です。」とのことで、
 嬉しいことです。

 また、店の壁にかかっているスケッチは、
 千葉県市川市のKさんのお父様が描いて下さいました。
 Kさんご夫妻がカジカを買って帰ったら、お父様が喜んで
 スケッチを描いて送ってくださっのです。
 可愛がられている様子が伝わってきて、
 しあわせもののカジカ君です。

 一匹ずつ形も表情も違いますが、なんとも愛嬌のある顔形です。
 こんなにすばらしいデザインができる夫は、
 もしかしたら天才かも?

 
 2006年5月23日(火) 雨 日中の気温12度

 ウトロ幌別の国道沿いにある、「ホテル季風クラブ知床」では、
 角ログハウスを建築中です。

 以下、オーナーの鈴木氏の言葉

 知床が大好きな皆さん、こんにちは。
 6月10日、オープン予定のログハウスは18畳タイプの二棟です。
 バス、トイレ、キッチン付きで、キッチンには電子レンジ、炊飯器、
 食器等完備しています。

 料金はシーズンによって変わりますが、
  トップシーズン(7月25日〜8月25 日) 一棟 18000円
  オンシーズン  ( ? )         一棟 15000円
  オフシーズン  ( ? )         一棟 12000円


 知床の食材をみんなでわいわい料理して食べるのも楽しそうですね。
 詳しくは 電話0152-24-3541 「ホテル季風クラブ知床」に
 お問合わせ下さい。
 
 今日は一日中、雨。
 外仕事はできないので、家でおとなしくしく過ごしました。
 早く土を入れてしまって、花を植えたいのですが・・・
 2006年5月22日(火) 晴れ一時雨 日中の気温22度

 今日、やっとブロックが届き、花壇の枠は完成しました。
 例によって、夫がほとんど全部並べてくれました。

 夫はとにかく仕事が早いので、テコ(手伝い)の私は大変です。
 ブロックを運んだり、土や肥料を混ぜ込んだりと、
 右往左往して手伝うのですが、夫の仕事量に比べると
 お遊び程度にしかなりません。

 ま、適材適所ということで、私はこの後の花つくりで
 本領を発揮することにします。

 高さのある花壇にしたので、土の量が全然足りません。
 堆肥や腐葉土を混ぜ込んだら十分足りると思ったのですが、
 読みが甘かったようです。

 今日は、夕方いっとき雨が降ったので、作業は途中で中止。
 明日は家の横の花壇からこの花壇に土を運ぶことにします。
 2006年5月21日(日) 晴れ 日中の気温 20度
 

 
知床の春。木々の芽吹きが始まりました。
 昨日に比べて、グンと進んだ新緑をご覧下さい。
 2006年5月20日(土) 晴れ 日中の気温 14度



 昨夜から今朝方まで、雨が降りました。
 しばらく好天が続いたので、
 農家にとってもちょうどいい雨だったことでしょう。
 
 さて、うちの花壇ですが、
 私の仕事のはかどらないのを見かねた夫が加勢してくれて、
 昨日の数時間で、たちまちこんなに整備されました。

 下から雑草が生えて来ないように、特殊なシートを敷いてあります。
 この上に調整した土を入れれば、理想的な土質の花壇になるはず。
 ブロックがまだ届いていないので、
 あとはブロックが来てからの作業になります。

 この花壇は、冬は除雪機の通り道になるので、
 木だとバキバキに折れてしまいます。
 限られた条件の中で
 どんな花壇にしようか思案中です。
 
 今日は鉢の植え替えと、花の寄せ植え作り、
 そして歩道側の草取りなどで
 一日が終わりました。
 2006年5月18日(木) 晴れ 日中の気温22度

 夫が岩尾別温泉に行く途中で写してきた写真です。
 
幌別のミズバショウは、咲き出してから
だいぶ経つのに、まだこんなにきれい。
山の桜。
花のボリュームはそれほどありませんが、
楚々として風情があります。
白いのがコブシ。
今年は、ぽつぽつと数えるほどしか
花が付いていません。
でも、知床の新緑の中で、
春の喜びを精一杯歌っているのが
聞こえてくるようです。
  2006年5月17日(水) 晴れ 日中の気温26度

 今日もよく晴れて、気温も高くなりました。 近所を歩いて、満開の桜を写してきました。
 本州のように、たくさんの桜がまとまって咲いているのも見事ですが、エゾヤマザクラは、一本一本の木が主役です。
 
 どれだけの樹齢を重ねてきたのでしょうか。
 苦労を重ねた開拓者も、どんなにかこの桜たちに慰められたことでしょう。

 山にもぽつぽつ桜が見えてきました。
 今年はついにコブシは咲かずじまいです。
 コブシの花は一年おきと聞いたような気もするので、今年は咲かない年なのかもしれませんね。

  2006年5月16日(火) 晴れ 日中の気温27度



 今日は朝から暑くて、夏日になりました。

 店から見えるご近所の桜も、いっせいに花開いたようです。。

 A子は店を離れることができず、撮影ができませんでした。
 明日もいいお天気になるということなので、 
 花見がてら写してきますね。

 さて、今年も、男たちが待ちに待った釣りが始まりました。
 釣り船「牛若」のお誘いで、夫と圭一は今年初の船釣り。
 ホッケが大量に釣れたので、あちこちに配りまくりました。

 仙人がさばいているのは、人間用。
 圭一が作っているのは、ナナのホッケジャーキー用です。
 知床育ちのナナは魚が大好き。
 美味しい干物ができるといいのですが。



 そしてお待ちかねの山菜、アイヌネギ。
 知人が山から取って来てくれた、立派なものです。

 この辺でも、山菜は年々少なくなり、また貧弱にもなっているので、
 こんな立派なものは、普通の人の口には入らないのです。
 感謝、感謝。

 
 今夜の献立は豪華です。


 本日のお品書き
   「ソイの潮汁」
   「ソイの昆布じめのおつくり」
   「ソイのから揚げ」
   「アイヌネギの天ぷら」
 

  2006年5月15日(月) 晴れ 日中の気温 22度

    A子の 「どうしてもしてみたいこと」 その2 後編

 夫は時々「目薬をさしてくれ。」と、私に言います。

 自分でさせばよさそうなものですが、彼は自分で目薬をさすということが、
 決してできないのです。「見開いた目に何かが迫ってくるなんて、
 そんな恐ろしいことにはとても耐えられない。」のだそうです。

 目薬が落ちてくる前に目を閉じてしまうので、自分でさしても一滴も入らず、
 顔中ぐちゃぐちゃに濡れてしまいます。
 
 そこで夫は床の上に仰向けになって、自分の目を両手でしっかと押さえて待ち、
 私が目薬をさしてやるわけです。
 
 下で待機している夫の大きな目玉を初めて見たとき、突然私の心に
 「目玉落としがしたい!」と、強烈な欲求が生じました。
 
 しかし、夫に言ったら、「絶対にダメ!」と、即座にきっぱり拒絶。

 以来三十年間、幾度となく、「したい!」「ダメ!」という攻防が繰り返されてきました。
 
 ああ、本物の目玉に落としてみたい・・・
 夫の目に落ちた目薬が、目玉にパーッと広がっていく様子を想像すると、
 わくわくしてきます。

 何度断られても、夫の目玉を見ると反射的に浮かぶ甘美な欲望は、
 いまだにかなえられずにいます。

  2006年5月14日(日) 小雨 日中の気温8度



 今日はウトロの「護美護美(ごみごみ)大作戦」の日。
 朝からみんなで町内のゴミを拾い、
 その後は恒例のお花見です。

 今年は春が遅くて、桜もやっと一、二輪ほころんだばかりですが、
 もちろんみんなの楽しみは花より団子。

 用意した焼肉やら、差し入れの海産物がどっさりあります。

 カルビ、焼き鳥、バラ串、ツブ貝、カニ、ヒラ貝、イカ、カキ貝、コマイ、
 しいたけにアスパラと、おいしいものが次々に網の上で焼かれていきます。

 ビールと、楽しい会話シモネタまぶしが花見気分を盛り上げて、
 宴は延々と続くのでありました。


 お手洗いを拝借したついでに、
 そのお宅や、ご近所の新居を拝見というおまけも付いて、
 とても楽しかったです。
 I さん、M さん、突然おじゃまして、ごめんなさいね。
 
 
  2006年5月12日(金)晴れ 日中の気温 15度


 益子に出かけていた仙人と圭一は、昨夜無事に帰ってまいりました。
 陶器市に来てくださった皆様、本当にありがとうございました。



 むろに入れておいたジャガイモが、こんなに芽を出しています。
 このままではシナシナになってしまうので、
 「芽欠き」をしなければなりません。

 
 怪しい格好で作業しているのは娘です。
 
 さらに怪しい目つきで見ているナナ。



 
   2006年5月10日(水) 晴れ 日中の気温19度

       A子の 「どうしてもしてみたいこと」  その2 前編

 今は全く見かけなくなりましたが、私が子どもだった頃は、よくビー玉で遊んだものです。
 どちらかというと男の子の遊びでしたが、男兄弟の中で育った私は、ビー球遊びが
 好きでした。
 地面に四角を書いて、数個ずつ出し合ったビー玉をその中に置きます。
 遠くから自分の持ち玉をぶつけて、四角からはじき出したビー玉は自分のものに
 なるのです。
 また各自一個ずつのビー玉を直接ぶつけ合うというのもありました。

 最もおとなしい遊び方が「目玉落し」です。
 これは、あたかも自分の目玉を落とすような遊び方からついた名前でしょう。
 両かかとをくっつけ、つま先を少し開いて立ちます。その隙間に相手のビー玉を置き、
 自分のビー玉を目の高さから落として、うまくぶつけられたら相手の玉をもらえるという
 ルールです。
 
 私がしたくてたまらないのが、この「目玉落し」。
 と言っても、落としたいのはビー球ではなく、下で待ち受けているものも、
 ビー玉ではありません。


                       続く
  2006年5月9日(火) 晴れ 日中の気温18度

 近くにある温水プールに、ビニールを張る作業をしていました。
 足場が悪くて大変な仕事ですね。

 二日続きの好天です。
 昨秋、花壇から掘り上げておいた花が、
 いよいよ成長し始めました。
 これ以上放っておいたら、花の絶滅につながりかねません。
 娘に店番を言いつけて、私は土木作業をすることに。

 まず、箱に押し込んである花を植える場所を確保しなければなりません。
 私は、昨年設置した物置の足元に着目。
 夫が無造作に置いたブロックの上に、
 土留めのレンガを置くことにしました。

 この時、まず始点から終点まで、一本の紐を張り、
 それに合わせてまっすぐになるように並べて行きます。
 これは夫の作業を見ていて習得した技です。
 さすが門前の小僧。
 頭いい!とひとりごちつつ、地味でハードな作業を続けます。

 石や草を取り除いて、堆肥や腐葉土、有機石灰をいれ、
 シャベルでよくよく混ぜ合わせて、土作りが完了。
 花を株分けしながら、植え込んでいきます。

 私自身はナチュラルガーデン風の花壇が好みですが、
 この花壇の目的は、ある花を生かすことですから、
 壁沿いの二列には、たくさんある、カンパニュラ・パーシシフォリアの
 白と紫を植えました。
 この花は、宿根草としては咲いている期間が長く、はなガラをまめに摘めば、
 二〜三ヶ月は楽しめます。
 花の形も色も清楚で、私の好きな花のひとつです。

 その手前にはパンジーを植えようと思っています。
 昨年のこぼれ種から発芽したらしいパンジーが、
 石の隙間に十株ほど育っていましたので、これを少し大きくしてから
 このスペースに植え込もうか、それとも町で買って来ようか、思案中です。

 これでここは何とか格好が付きました。
 たくさんのお客様が通る道路側ですから、
 少しずつでも手を入れて、楽しんで頂けるようにしたいと思います。
 
 さて、いよいよ本命の方の花壇に取り掛からねば・・・
  2006年5月8日(日) 晴れ 日中の気温
 

 家から出て左方向は香川の坂、
 右に行くと中島の坂を下って町に下りることになります。
 香川の方が近いのですが、今日は中島経由。
 
 こぶしの花の状態を見ようと思ったのですが、
 まだつぼみもふくらんでいないように見えました。
 

 車で走っていくと、ちょうど真正面から
 霧が道を登ってくるところでした。

 今日は陽射しが強いのに、
 気温が低いなあと思っていたら、
 この霧のせいで寒かったんですね。

 
 この道はペレケ川沿いに走っています。
 ペレケ川の下流付近は河川公園になっていて、
 遊歩道も整備されています。



 帰りはいつものように香川の坂を上ってきました。
 水平線上は厚い霧に覆われていて、
 まるで水平線が二重になってっているように見えます。

   2006年5月7日(日) 晴れ 日中の気温16度

       A子の 「どうしてもしてみたいこと」  その1


 居間の換気口に、毎年スズメが巣を作ります。
 正確には、常に巣があって、そこに毎年産卵するのです。
 室外側を覆うネットに穴が開いていて、そこから侵入したようです。
 おかげで室内側の内戸は、開閉するわけにいかなくなりました。
 
 家族以外の(?)生き物には優しい息子がせっせと米をまいてやるので、
 スズメも安心しきっているようです。
 今年も四月中旬からスズメが出入りしていて、最近は子スズメの声と、ガザゴソ動く
 気配がしています。 

 なにに限らず、小さきものはみな愛らし。
 その声のいとけなさ、じっと親を待っているであろう姿を想像すると 
 私は子スズメをひと目見たくてたまりません。
 驚かしてはかわいそうだと思い、長い間じっと我慢していましたが、
 昨年、ついに誘惑に負けてしまいました。

 親鳥のいないときを見計らって、居間の壁にある内戸のふたをそ〜っと開けると、
 今の今までやかましくさえずっていた声が、ぴたりとやんでしまいました。
 私も息を潜めて、しばらくの間、壁に張り付いたままでじっとしていましたが、
 いつまでたっても子スズメはピクリとも動きません。防衛本能が危険を察知したのでしょう。
 さすが野生。子どもといえどもあなどれません。
 私はのぞくのをあきらめて、換気口のふたを閉じました。
 結局見えたのはわらのようなものだけでした。

 息子に話したら、「そんなことをして、親が巣を放棄したらどうするの!」と叱られてしまいました。
 それ以来ふたを開けはしませんが、子スズメの声を聞くたびに
 「開けたい!見たい!いや、いけない!」と、ひとりで悶々としています。

 そんな住民の心も知らず、親スズメは今日も、屋根から部屋をのぞきこんでは
 餌をくれと催促しているのでありました。


  

  明日5月8日の午前中だけですが、道道知床公園線は、岩尾別ゲート
 (知床自然センター前)から五湖側の通行が、断続的に規制されます。
  全面通行止めになる時間帯がありますから、ご注意下さい。
 
 
 2006年5月6日(土) 晴れ 日中の気温 15度
 
 ずっと気温が低くてぐずついたお天気が続いていましたが、今日はさわやかな五月晴れ。
 娘が写真を撮ってきてくれました。

 知床五湖に向かう途中から見た、知床連山です。アップで写っているのは、連山最高峰の羅臼岳。
 この連山は登山愛好家に人気の高い山です。
 頂上からの眺めがすばらしく、また高山植物が多くて楽しみの多い山です。
 この夏の計画に組み込んでみてはいかがでしょうか?

 斜面では、シカたちがやっと伸びだした草を食べています。
 まだ角を落としていないオスジカも多いようです。

 ウトロのはずれ、幌別の斜面にはミズバショウが咲き出しました。
 ネコヤナギも咲いています。
 
 2006年5月4日(木) 日中の気温8度

 今朝の北海道新聞を見てびっくり!
 なんと、宗谷(そうや)岬沖に、再び流氷が見えたそうです。
 ロシア、サハリン州のアニワ湾の流氷本体から、
 一部が流れ出たらしいという報道でした。

 稚内の今冬の流氷初日は4月5日と、観測史上最も遅かったそうですが、
 その上、今頃になって戻ってくるとは・・
 
 流氷の上には、アザラシの赤ちゃんらしい姿が見えます。
 アザラシも、まさか北海道まで流されるとは考えていなかったのでは?
 彼らにとってはとんだゴールデンウィークです。

 動物に国境はありませんね。
 
 2006年5月3日(水) 曇りのち晴れ 日中の気温3度

 今日は憲法記念日。
 昨今の社会を見ると、「憲法」と口にすることがはばかられるような、
 異様な情勢です。
 私たち自身を守ってくれている大切なものなのに、なぜでしょう。
 じわじわと外堀から埋められて、本丸がもう危ないところまできているような、
 そんな気がして不安になります。

 私は全くのノンポリですが、戦争は絶対にいやです。
 大切な者たちが殺されるかもしれない、そして人を殺すかもしれないなんて、
 考えただけで耐えられません。
 戦いで解決できることは何ひとつなく、あとに残るのは、荒れ果てた国土と
 憎しみ、悲しみだけだということを私たちは知っています。

 どうかこの平和を世界中の人に、そして未来の子どもたちに引き継がせてやりたいと、
 切に願っています。
 
 2006年5月2日(火) 雪 日中の気温 0度


 ごらんください、この雪景色を。
 今日一日でこんなに積もりました。

 シカよけのために花壇を囲った糸に雪が付いて、
 まるでホワイトイルミネーションのようにきれい。
 
 やっと芽を出したチューリップも寒そうです。

 夜の間に凍らなければいいのですが・・・
 
 2006年5月1日(月) 雨のち晴れのち雨 日中の気温 13度

 ここのところずーっナナを洗っていなかったので、
 日中の晴れ間に娘が洗い始めました。
 
 昨年、外で袋をかぶせて洗ったら後の始末が楽だったので、
 今回もその方法です。
 温湯をたっぷり用意して、じょうろでお湯を注ぐと、
 ナナは観念したようにじっとしています。
 まず、体からゆすいで行き、最後に顔。
 ところが、顔が濡れるのを嫌がるので、
 ここに来て猛烈に抵抗します。
 
 ネットにからまりながら、花壇にまで逃げ込み、
 もうメチャクチャ。
 娘が大きな声でなだめたり叱ったりするので、
 通りを走る車がぎょっとしてブレーキを踏む場面も。

 あ〜、恥ずかしい・・・

 これで店の売上が少し減ったかも・・・
 
 洗ったあとはドライヤーで乾かしたかったのですが、
 「これ以上ストレスを与えると、ナナ、はげるかもよ。」という
 娘の言葉に、ドライヤー乾燥は断念。

 その後は放心したように、うずくまっていたナナでした。

 かなり恨めしげに娘を見ていましたが、
 娘はカッパまで着込んでいたので汗ダクダク。
 せっかく洗ってやったのに恨まれたのでは、割に合いませんよね。

 ま、これでしばらくは清潔なナナです。
 

 
 
 
 2006年4月29日(土) 晴れ 日中の気温 10度

 冬の間閉鎖されていた、道道知床公園線「岩尾別ゲート」が、昨日開きました。
 
 知床五湖の遊歩道も歩けます。
 今年は高架木道が新設されたそうです。

 「知床観光船」の運行も始まりました。

 いよいよ春の観光シーズン到来です!
 
 2006年4月28日(金) 晴れ一時雨 日中の気温 10度

 寒気が入り込んで、お天気がいいわりには寒い一日でした。

 ご近所のおうちの鯉のぼりです。
 近頃は大きな鯉のぼりはあまり見かけなくなりましたが、
 元気いっぱいで、いいものですね。

 栃木県益子町の陶器市は、いよいよ明日から!
 皆さん、どうぞおいで下さいね。
 
  2006年4月25日(火) 晴れ 日中の気温 12度

 今日はよく晴れて、気持ちのいいお天気でした。
 
 さて、益子の陶器市に行く準備も整い、
 いよいよ明日が出発です。
 車にはこんなに陶器を満載して。
 明日は苫小牧まで走り、大洗行きのフェリーに乗船。
 明後日の夜に上陸して、
 水戸のお菓子屋さん、「ルブラン」におじゃまして、
 その夜のうちに益子に到着という、いつものスケジュールです。

 いい器をたくさん作りましたので、
 皆さん、ぜひ益子においでくださいね。
 お待ちしてま〜す!

 

 なにやら楽しそうな仙人と、元気のないナナ。
 見ると、ナナの抜け毛をコロコロで取っているのでした。
 別に痛くはないだろうと思うのですが、仙人には逆らえないナナは、
 覚悟を決めたようにおとなしくしています。

 こんなに大量の抜け毛を収穫しました。

 

 夜の散歩から帰って来て見たら、
 ナナのまぶたに大きなダニが付いていました。
 まだ雪が残っているので油断していましたが、
 もうそんな季節なのですね。
 気を付けなければ・・・


 
 2006年4月23日(日) 曇り 日中の気温 零度


 斜里へ向かう途中の、オシンコシントンネルの上に
 白い花が。
 
 まさか、桜?
 そんなはずはないと思いつつ車を止めてみてみると、
 木についているのは、今朝方降っていた雪のようです。

 霧の中に浮かび上がった白い木は、
 まるで山に咲く桜のよう。

 道路わきの斜面の木にも、びっしりと白い雪の花が
 咲いていました。
 今日は霧が深かったので、この情景は
 まるで幽玄の世界に迷い込んだようでした。




 まだ蒔き付けをしていない畑に、
 もやが立ち込めています。
 麦が育っている畑との境界がはっきりして
 おもしろい光景になりました。
 
 
 
 
 2006年4月21日(金) 晴れ 日中の気温10度

 昨夜は、一晩中雨と風が激しく、しかも気温が高かったので
 山のように積もっていた雪が一気にとけました。

 斜里に向かう国道は、午前中通行止めになりました。
 あまりに雨が激しかったので、安全を確認するためだったそうです。

 幸い異常はなく、すぐに開通しましたが、
 この道が通れなくなると大変です。
 羅臼側に越えるルートが冬の間は通行できないので、
 斜里に出られないと、ウトロは完全な陸の孤島になって
 しまうわけです。
 
 通行止めと聞くと、私は反射的に食料が心配になりますが、
 水と電気さえ確保できれば手持ちの食料だけで
 優に一ヶ月ぐらいは暮らせるでしょう。
 
 
 ナナの向こう側に見えている花壇は、
 一昨日までは全く土が出ていませんでした。
 それが今日はご覧の通り、ほとんど雪はありません。
 雪の中からは、ばきばきに折れた花たちが・・・
 かわいそうに。これで回復できるのでしょうか。

 
 プリムラ・デンティキュラータは、昨日まで雪の下だったのに
 こんなにつぼみがふくらんでいます。
 
 
 2006年4月20日(木) 曇り強風 日中の気温5度

 ウトロから斜里に向かう途中の、畑のようす。
 青いのは麦です。



 浜小清水原生花園の今のようす。
 まだ一面の枯野原です。

 2006年4月17日(月)晴れのち小雨 日中の気温11度
 
 「この地図、絶対に欲しい!」新聞に折り込まれた広告を見て、
 私は興奮してしまいました。
 それはパノラマ地図が多用された地図の見本で、地形が立体的に描かれています。
 この山のふもとをこんなふうに道路が通っているとか、この町はこういうところに
 あるから、この海と島が見えるのだと、すんなり理解できます。
 飛行機から見たことのある地形がそのまま再現されている図もあり、
 とてもわかりやすいのです。
 
 私は地図から地形を読み取るとか、位置関係を把握するというようなことが
 極めて苦手です。というか、全くできません。感覚が欠落しているとしか
 思えないぐらい、からきしだめです。
 
 初めての土地どころか、自分が長年住んでいるこの町の中も、位置関係を
 問われるとはなはだ怪しいのです。
 ○○さんの家が町のどの辺にあって、隣は誰の家かということがなかなか
 覚えられません。家の形は知っているので、その前に立てば誰の家かということは
 わかるのですが・・・
 
 長い間、私は自分の家に上ってくる道と下の国道は、
90度違う方向に向かって
 いると思い込んでいました。
 ある時、国道からふと上を見上げると、国道と平行して登っていく道があるので
 びっくり!「交差点では直角に交わってるから、そのままその方向に進んでると
 思った。」と夫に言うと、「国道がすぐに直角に曲がってるんだから、
 そこから先は平行になって当然だろう。」とあきれていました。
 こういうところが男と女の脳の発達の違いだという本がベストセラーになって、
 私の弱点もやっと市民権を得たのです。

 それにしてもこの立体的な地図は楽しそうです。見ていると地形以上のことが
 伝わってきます。
 山や海や川などの自然と人の関わり方がよくわかるので、この産業が、なぜここで
 発達したかということも理解できます。
 ひと昔前までの人と物資の行き来も想像しやすいので、文化の交流や発達など、
 今まで紙の上での知識としてしか知らなかったことが、俄然、生き生きと血の
 通ったものになります。
 そして、私が何より嬉しかったのは、『東京都心から富士山が見える』という
 理解しがたい現象の謎が、
40年の時を経て、すっぱり解明されたことでした。
 
 あー、この地図が欲しい。でも、ン万円・・・やっぱり無理・・・

 2006年4月15日(土) 晴れ

 

 今年の初水揚げのカレイを頂きました。
 
 さっそく煮付けにして、明朝ご馳走になることにします。
 一般的には流氷が消えたことを海明けと言いますが、
 私たちにとっては、漁が始まったときが海明けという感じです。
 
 今年も豊漁でありますように!


 今日も窯詰め作業です。
 ナナは相変わらず見張り番。
 
 2006年4月11日(火) 晴れ 日中の気温 6度

 
 仙人と圭一は益子の陶器市に向けて、連日、作陶に励んでいます。

 昨日は窯炊きでした。
 上の写真は、還元をするために火の様子を見ているところです。
 のぞき穴から噴き出す熱と炎は超高温。
 うっかり目を近づけると「目玉焼き」になるので要注意だそうな。




 久々に夫と網走まで行ってまいりました。
 写真の道路は、国道334号から244号にまたがる、長い直線道路。
 斜里町の大栄から朱円まで続いていて、地図で測った限りでは、
 おおよそ17〜18キロぐらいのようです。
 道路の右側に見えている白い山は海別岳。
 スキー場があります。





 大栄からウトロ方面に向かって走って朱円を抜けると、
 やがて道は左にカーブして、
 海別岳が右手間近に見えてきます。
 黒いシルエットは運転している夫です。
 (こうして改めて見ると、鼻が高くてかっこいい・・・)
 
 
 今年は3月末以降、季節外れの雪が続きました。
 畑も山も新雪なので、白さが際立っています。
 早くとけてくれないと、今年の畑仕事が始められません。
 農家は融雪剤をまいて、一日も早い雪どけを待っています。
 2006年4月7日(金) 晴れ
 
 朝、玄関でガタンと物音がしました。新聞を引き抜いたような音です。
 「変だなあ、こんな早い時間に誰も起きるわけがないのに・・・ムニャムニャ・・」
 私は気にもせず、また夢の中へ。
 やがて、いつもの時間に起きた夫が外に出ると、なんと!新聞が!
 明らかにシカの仕業です。段ボールを食べるのは見ましたが、
 ついに民家を襲うようになったとは・・・

 しめ飾り、段ボール、新聞と、切羽詰ったシカの食害は
 どんどんエスカレートしています。
 2006年4月5日(水)晴れのち小雪 日中の気温 零下2度


 4月にはいってからも雪は降り、とうとうこんなに積もってしまいました。
 いったい今は何月?
 4月なのに思うと気が重くなるので、まだ3月だと思うことにします。



 きょうは仙人の窯詰作業を手伝いました。
  
 やきものつくりは全くしないA子。
 普段は窯場に入ることさえあまりしません。
 狭い上に種々雑多の道具があり、
 どこを歩いてもぶつかって叱られそうでいやなのです。
 でも今日は仕事が詰まっていて、
 猫の手よりはましだろうと、私に声がかかりました。

 素焼きの段階なのでまだ器の扱いは楽。
 これが本焼きだと、扱いは格段に難しくなります。

 「ツク、とって。」「次、茶碗!」と、次々に指示が飛ぶので、
 私はひたすらテコ(助手)に徹します。
 
 家ではいつもストーブのお守りよろしく、ドテーッとしている夫ですが、
 仕事中はさすがプロ!かっこいい!
 
 器をたくさん乗せた重い板を片手で扱う様子や、
 手際よく窯に詰めていく姿は、風格さえ感じさせます。
 結婚30年目にして、夫のポイントはちょっと上がりました。

 
 2006年4月1日(土) 晴れ 


 今日から4月です。
 進学、就職、異動と、人生の大きな転機を迎える方が
 たくさんいらっしゃることでしょう。
 皆さんの前途に、幸多かれと祈っています。


 さて、昨日斜里まで行って来ました。
 40キロも離れていると、億劫でなかなか行く気になりません。
 でも、町でないと足りない用事があるので
 たまに出ないわけにはいかないのです。

 麦畑はかなり雪が消えて、若い苗がすくすく育っています。

 車を運転しながら、ずいぶん白鳥を見かけると思ったら、
 畑にできた水たまりに、たくさんの白鳥がいるではありませんか。
 まもなく北に帰るのでしょう。
 

 


 夕方、ウトロに帰る途中で、数羽のオオワシを見つけました。
 道路のすぐ脇の木に止まって、じっとしていました。
 
 鉄柱は道路標識です。

 
 
 2006年3月30日(木) 晴れ 日中の気温 6度



 一昨日から昨日にかけて降った雪が、こんなにたっぷり積もりました。
 道内では90センチ近く積もったところもあったようで、
 やっと土が見えてきたのにと、うんざり。
 でも、さすがにもうそんなに寒くはないので、すぐにとけるでしょう。

 三枚目の写真は、昨日と同じアングルで撮りましたので、
 どのぐらい積もったか、わかりやすいと思います。


 


 「流れ着いた海鳥」のその後の情報
 
 三回目の海鳥回集作業が、先日29日に行われました。
 今回は油の付着のないオオワシの死骸が発見され、外傷もないとのこと。
 
 このワシと海鳥大量死との間に因果関係があるのかどうかは、
 解剖の結果を待たないと分かりません。
 
 もしこれが、油で死んだ鳥をワシが食べたことによる二次被害だとしたら、
 事態はいよいよ深刻です。
 海岸だけではなく、陸上でも死んでいる鳥や動物がいるのではないかと
 いう心配が、杞憂に終わればいいのですが・・・

 
 
 
 2006年3月28日(火) 晴れ 日中の気温6度

 近所のワンコが脱走して歩いていたので、餌で誘って捕獲しました。

 飼い主に連絡がつき、少しの時間預かることに。
 ナナは、もうこのワンコが気になって仕方がありません。

 まもなく飼い主が引き取りに来ましたが、威勢の良い漁師なので
 脱走したワンコに対して、厳しい肉体的指導が・・・

 これを見て、それまではしゃいでいたナナも真っ青・・・
 「どもねー。」と、彼がにこやかに去って行った後も、
 ナナはしばらくショックから立ち直れないようです。

 夫が外に出ると、さっと犬小屋に駆け込んで出てきません。
 「俺なんか何もしてないだろう。」と夫は言いますが、
 ナナはこれ以来、夫の一挙手一動に敏感に反応し、異常に従順です。
 夫はまんざらでもなさそうですが、
 私は、いつもの少しやんちゃなナナの方がいいなあ・・

 「男は犬を奴隷のように所有しようとし、女は犬を子どものように愛する」


 
 花壇の雪もだいぶ融けて、花の芽が出てきました。
 雪の中に見えているのはプリムラ・デンティキュラータ、
 手前はチューリップです。
 2006年3月27日(月) 晴れ 日中の気温6度

 うちの食料調達の一翼をになう釣り船、「牛若」が
 冬の眠りから覚めて、港に下ろされました。
 いよいよ今年も釣りシーズンがやってきます。
 2006年3月26日(日) 晴れ 日中の気温8度

 午前中は強い風が吹きました。
 午後には穏やかになりましたが、
 たぶんこれが今年の「春一番」だと思います。

 
 散歩の途中でふきのとうを見つけました。
 斜面の雪が深くてたどりつけず、収穫はできませんでしたが、
 これも今年の春一番です。



 今日の夕日です。
 今時期は、ちょうど台所の窓から見えるあたりに
 沈んでいきます。
 今日の夕日はまさに落日という感じでした。

 まだ気温は低いのですが、
 彼岸が過ぎて昼の時間の方が長くなったわけで、
 日の長さに元気付けられます。

 春よ来い!
 

 2006年3月24日(金)小雪


 今日の北海道新聞の記事によると、漂着した海鳥に付着していた油の
 分析の結果が、北海道から発表されました。
 それによると、この油はC重油である可能性が高いという。
 C重油とは主に大型船の燃料として使われるもので、
 「ごく一般的に使用される油なので、道内での燃料搭載時や
 未確認の事故も考えられる。肝心な手がかりに結びつかない。」 とのこと。

 しかし、希少なウミスズメは、北海道沿岸にはそんなに大量に
 生息していないはずでは?

 識者の見解として、

 「他の鳥に食べられたり、海中に沈んだ死骸を含めれば、
 数万羽の鳥が犠牲になったはず。責任の所在を明らかにしないと、
 今後の教訓にならない。」

 「(サハリンの)開発工事に使う機器などの燃料漏れ事故の情報はある。
 国内外を含め、油流出の疑いは全て調べ、再発防止につなげるべきだ。」

 と、原因の真相究明を求める声は根強い。
 2006年3月22日(水)晴れ 日中の気温4度


 夕方外に出てみると、遠くの山がきれいでした。
 新しく降った雪が木に付いたのでしょう。
 




 台所の窓から見える風景です。
 携帯電話のアンテナの直線と、
 木の曲線のコントラストがおもしろくて好きです。
 

 冬のイベント、「オーロラファンタジー2006」は45日間のロングランを
 無事終了しました。
 (もっとも20日と21日は、悪天候のため中止でしたが・・・)
 おいでくださった皆さん、どうもありがとうございました。
 2006年3月20日(吹雪)

 朝から吹雪です。
 北海道で言うところの彼岸荒れでしょう。
 でもそれほど風も雪もひどくはありません。
 東北地方で風の被害が出ているようですね。
 早くおさまってほしいものです。

 今夜のオーロラファンタジーは中止でした。
 今年のオーロラファンタジーも、明晩が最後です。
 長い長い45日間でした。
 
 2006年3月18日(曇り)


 海鳥漂着の続報が入りました。

 去る16日、関係者が再度回収作業を行った結果、
 新たに1600羽あまりが見つかり、今までに回収された分とあわせると
 4000羽になりました。
 今後雪解けとともに捜索エリアが広がると、数はもっと増えることでしょう。

 サハリン方面の実態が明らかになったら、
 いったいどれだけの被害になるのでしょうか。

 
 2006年3月16日(木)晴れ


 A子が風呂の掃除をしていて転んでしまいました。
 
 壁の高いところを洗おうと、浴槽の縁に足を掛けたらツルリ!
 幸いどこも怪我はなかったのですが、そのすごい音に
 「なんだなんだ。どうしたんだ。」と、家中が大騒ぎ。
 桶やシャンプーは舞い上がるわ、シャワーの蛇口が暴れて
 水は飛び散るわで、修羅場でした。
 
 何とか掃除を終えてナナの散歩のために外に出ると、
 「全くけたたましいったら・・・」と息子が私の悪口を言ってるのが
 聞こえました。
 「ふん、しかたないっしょ!」とプンプンしながら歩いていて、
 ふと気づいたら「もうわか〜くないさと〜・・・」と、
 イチゴ白書の一節を口ずさんでいる自分に気づき、愕然としました。
 一段と腹立たしい気分になったのは言うまでもありません。


 2006年3月13日(小雪) 日中の気温 (多分)0度ぐらい

 散歩に出た息子からの情報で行ってみると、
 束ねた段ボールをシカが食い荒らしています。

 確かに元は木だったかも知れませんが、こんなものを食べたって
 ほとんど栄養はないでしょうに・・・
 シカたちにとっては、まさに命がけの日々なのでしょう。

 ということは、以前うちの段ボールを食いちぎったのもシカ?
 あの時は確かナナが叱られたんですよねえ・・・
 濡れ衣だったのかも・・・
 2006年3月12日(日) 晴れ 日中の気温 6度
 今日はウトロの「雪と楽しむ会」がありました。わかりやすく言うと、班対抗冬の大運動会。
 赤ちゃんからお年寄りまで、学校ぐるみの行事です。
 子供たちと一緒にゲームをしているおとなで、頭がやけにピカピカしているのは教頭先生です。
 (ヘルメットをかぶっているわけではありません。自前です。念のため)
 そり、スキー、かけっこ、そのほか色々なゲームが行われますが、中でも一番住民が燃えるのが綱引きです。
 
 他の競技は順位ごとに得点が加算されて、最後に優勝以下の順位が付いて商品がもらえますが、綱引きだけは独立した競技です。
 綱引きで一番になった班には、なんと三万円の賞金が!これはもちろん班の軍資金になりますから、綱引きメンバーはもちろん、
 応援する私たちも、もう、燃えに燃えます。
 うちの班は他の競技はからきしだめですが、綱引きにはちょっとうるさいのです。
 奥さん方のかしましい応援は、ウトロの名物(?)だそうな・・・
 ちなみに今年はうちの班、14班が綱引きを制しました。ばんざーい!A子は叫びすぎて声がかれています。やれやれ・・・

 テントの中では例によって、焼肉、焼きホタテ、そば、お好み焼き等々、食べきれないほどのご馳走が振舞われて、
 日ごろ顔をあわせることのない人たちも「ちょっと元気だった?」「太ったんでないの?」などとにぎやかなおしゃべりが弾みます。
 
 年々参加人員が減ってきているとはいうものの、やはりこういう行事は田舎ならではのたのしみです。
 地域に開かれた学校と言うか、子供たちがこういうふうに地域の人たちに見守られて育つというのは、
 こんな物騒で寂しい時代だからこそ、とても大切なことなのではないかと言う気がします。

  2006年3月9日(木)晴れ
 

  日中暖かくて、どんどん雪解けが進んでいます。
  冬の間えさ不足だった鹿たちも、ひと安心というところでしょうか。
  まだ新しい草はほとんど出ていませんが、
  枯れ草を一生懸命食べています。




 海鳥事件続報
  釧路の猛禽類医学研究所の発表によると、
  回収した海鳥を病理解剖した結果、感染症等ではなく、
  健康だった鳥が、突然油で死んだことが裏付けられたそうです。

  以下、3月9日付の北海道新聞から引用
  「腸に食べ物があり、皮下脂肪も厚いことから、きれいな海で
  暮らしていた鳥が油にまみれ、急速に衰弱する中で、体に付着した
  油をくちばしで取り除こうとして油が口に入ったのだろう」
  とのことです。
 
  
  現在の速度で環境破壊が進めば、人類も遠からず同じ末路をたどることに
  なるのではないでしょうか。
  可愛そうな鳥たちと愚かな人類・・・
 
 
  2006年3月6日(曇りのち晴れ)

 役所の関係者のみが多数参加して、鳥の回収が行われました。
 鳥からウイルスなどは検出されていないと、役場から発表がありました。
 

 2006年3月5日(晴れ)日中の気温 6度

 明日予定されていた海鳥の回収作業は、関係行政機関だけで行うことになりました。

 これは、国後島に漂着した海鳥に感染症が疑われる、とのロシアの発表を受けて、
 安全が確認されるまでは、念のために一般のボランティアは行動を見合わせて
 欲しいとのこと。
 適切な判断だと思います。
 
 憶測だけでは何も判断できませんから、鳥の詳しい分析結果が待たれます。
 

 2006年3月4日(土) 晴れ

 海岸の状況を見てきました。2日の雪で死骸が隠れていて見つけにくいです。
 漂着の状態や数など、月曜日に回収と同時に調査される予定なので、
 今の所勝手に回収はできませんが、現場の様子を観察してきました。
 
 2月28日の時点で、現地の鳥やキツネが死骸を食べた形跡があちらこちらにあり、
 当地の野生生物や環境への影響が非常に心配です。
 最初の報道が27〜28日、現地での関係機関の死骸回収が3月6日(予定)。
 その間にも二次汚染は進んでいます。また、国後島でも膨大な数の死骸が漂着しているとか・・

 最終的にどれほどの数になるのか検討もつきませんが、こうして累々たる死骸の山を見ていると
 サハリンの海鳥は全滅したのではないかとすら思えてきます。
 漂着した油まみれの死骸と、キツネや野鳥が群がった足跡・羽跡。
 食い散らかされた死骸。食べた動物は大丈夫でしょうか?
 一緒に漂着していたウォッカのビン。
 タール状の油が付着しています。
マスコミの取材です。やはり今回の件は
社会の関心が高いようです。

 2006年3月3日(金) 晴れ

 こんなニュースがあったとメールを頂きました。
 私たちだけで得られる情報は限られていますので、 
 皆さんも何か情報があったら教えてくださればありがたいです。
 

  http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060303i407.htm
  知床沿岸に大量の海鳥死骸、タンカー座礁汚染が原因?

 北海道知床半島の斜里町沿岸で2月下旬以降、大量の海鳥の死骸(しがい)が見つかり、
 ロシア・サハリン州の環境保護団体「サハリン」は3日、サハリン東岸の油田地帯で
 昨年11月に起きた大型タンカーの座礁事故による海洋汚染が原因である可能性が高いとの
 見解を発表した。
 同団体によると、昨年11月15日、サハリン東岸テルペニア岬の北方約180キロの海上で、
 2万4000トンの石油を積んだ外国船籍のタンカーがしけで座礁。
 船の損傷を点検した会社の関係者が「船底からひびが見つかり、タンクの一つが、
 空になっていた」と証言したという。
 同団体のドミトリー・リシーツィン代表は、「(知床で確認された)鳥の繁殖地は
 テルペニア岬にあり、種類もほぼ一致している。海流で流れ着いたのだろう」と話している。

 2006年3月2日(小雪)

 今夕、役場担当課より連絡があり、鳥の死骸回収は、来週曜日(6日)
 午前9時から12時までと決まりました。
 
 実施主体は環境省(釧路自然環境事務所)、北海道(網走支庁)、網走土木現業所、斜里町、
 網走海上保安署、斜里警察署だそうです。
 協力団体はウトロ漁業協同組合、斜里第一漁業協同組合と、ほかに、民間団体と一般の
 ボランティアの人たちです。
 数を数えながら回収して清掃センターに搬入後、種類などを集計するそうです。
 
 問合わせは 斜里町役場  0152-23-3131

 テレビや新聞でも引き続き報道していますが、まだ原因は特定できていません。
 今回の事件は、知床や北海道だけでは解決できません。
 国の問題として、徹底的に検証するべきことです。
 2006年3月1日(水)曇り
 
 昨日の海鳥漂着の件で聞きたいことがいろいろあったので、役所に電話をしました。

 どの窓口からも、あまりきちんとした返事がなく、歯がゆい思いをしましたが、
 夜になって役場担当の方と連絡がつき、現在、回収について具体的なことを煮詰めて
 いるとのことでした。

 どのような対策が講じられるか、またお知らせして行こうと思っています。
 
 
 2006年2月28日 晴れ

 ニュースで、この辺りの海岸に海鳥の死骸が多数漂着していると知り、驚きました。
 海岸に行って見ると、あちこちにタール状の油にまみれた悲惨な姿が・・・
確認できただけでも、10数キロにわたって無数の油まみれの死骸が散らばっています。
鳥の種類はカモメ、ウミウなどの大きなものから写真のような小さな鳥まで。
後からニュースで知ったのですが、180羽以上の死骸が確認された後だったようです。

今日写真を撮れたのは、ウトロ(幌別海岸)から斜里に向かう途中の海岸3箇所程でしたが、雪でアプローチが難しく、
先行者の足跡が無いところにも無数の死骸がありましたし、当然雪や打ち上げられたクズ氷の下敷きになっているものが
無数にあるでしょうから、実際には何倍もの死骸があるはずです。 
いったい、どこで、何があったのでしょうか。
 どうして彼らはこんな目に遭わなければならなかったのでしょう。
湾岸戦争のときのあの衝撃的な映像が思い出されます。原油の海でもがき、悲鳴を上げるつぶらな瞳の海鳥たち。

 さらに、こんな状態で流れ着いた鳥たちを、越冬中のワシやキタキツネたちが食べていたとしたら、その影響は計り知れません。
 専門家の方たちにしっかり調査して欲しいと思います。
 この鳥たちの死を無駄にしないためにも・・・

 ライターは、大きさの比較のために
撮影者が並べたものです。
小型の海鳥です。中央が頭蓋骨部分。 鳥の骸と流氷の海岸。
声無き犠牲者です。
 幌別海岸の死骸。画面中央・遠方に
見えるのは「プユニ岬」たしか世界遺産
登録地域に含まれていると思います。
 
石にべったりと付着した油。
 流氷は、26日の南風ですっかり流れ出てしまい、海は波が立っています。
 この海の向こうで何が起こっているのでしょうか。
 2006年2月20日(月) 晴れ 日中の気温 プラス5度

 今日はとても暖かくて、いいお天気でした。
 昨夜、だし風(陸から海に向かって吹く風)が吹いたので、
 流氷が岸から離れてしまいました。
 沖に待機しているので、風向きが変わったら
 またすぐに流れ付くことでしょう。


 店の前から見える、知西別岳。
 山頂付近は風が強かったようです。
 雲の流れがきれいでした。

 毎日こんないい景色が目の当たりに見られるなんて、
 本当に幸せな環境です。
 
 2006年2月18日(土)雪 日中の気温 零下3度



 冷蔵庫の中にしばらくクリームチーズを入れたままで、
 ずっと気になっていました。

 食品を無駄なく使い切る決心は固く、漬物も常備菜も
 せっせと片付けている最近のA子。
 このチーズで久々にケーキを焼いてみました。

 ふだんはチーズケーキにはレモンの皮と汁を使うのですが、
 冷凍してあった柚子を使ったらどうだろうと思い立ち、
 入れてみました。
 
 オーブンも調子が良かったり悪かったりしていましたが、
 「うまく焼けなかったらスクラップだよ!」とおどして以来、順調です。
 


 オーブンの中で膨らんでいく様子を見ているのは、気分のいいものです。
 しばらくボーっと眺めて癒しタイム。
 ああ、幸せが膨らんでいる・・・・


 焼きあがりは完璧。
 柚子も上品な香りでよく合います。

 Mりちゃんも呼んで、楽しいティータイムになりました。
 やっぱり、おいしいものを作るって、
 人生の最高の幸せのひとつですね。
 そして一緒に食べる人がいたら、もう言うことなし!
 
 
  
 2月17日(金)晴れ時々曇り 日中の気温 零下6度

 きのうまで暖かい日が続いていましたが、(と言っても、かろうじて日中の
 気温が零下にならない程度)今日はまたまた寒くなりました。
 しかも風が強いので、体感温度はかなり低く感じます。



 さて、今日は昨年仕込んだ味噌を開けてみました。
 「ねえ、味噌はまだ?」と、高校時代からの友人である
 『味噌食べ隊』からの要請があり、そろそろいいだろういうことに。

 香りもよく、味もよし。
 これで今年一年の味噌は安心です。



 何日か続いた暖気で、かまくらの煙突が傾いて危険な状態に。
 圭一が撤去作業をしました。

 この煙突は四角い氷を積み重ねて作ったもの。
 この氷は、廃物利用して、ナナのお立ち台にしました。
 そのうち写真でお目にかけますね。
    
 2月12日(日) 晴れ 
  
       夕方、厚い雲が水平線上を覆って、神秘的な雰囲気でした。  ドライスーツを着て氷の上を歩く、
 流氷ウォーク。
 知床連山が、すっぽりと雲に包まれています。
 白い雲と青い空、雪のコントラストが
        きれいでした。
 車を止めても見向きもせずに、
 必死で草を食べる大きな雄ジカ。
 ちょっと迫力がありすぎて、怖くて
 車から降りられませんでした。
 木の皮を食べるエゾシカ。
 大きなツノが木に引っかかりそう。
 2006年2月10日(土) 晴れ 日中の気温 零下3度
 

 昨夜の風が流氷を岸に寄せました。
 昨日の日中の写真と比べてみてください。

 たった一日で、こんなに海の表情が変わります。

 晴れた日、曇った日、吹雪の日、
 また、朝と昼、夕方では、空気の色も違っていて、
 毎日眺めても飽きるということがありません。

 さて、明日はどんな顔を見せてくれるのでしょうか。




 

 鹿が木の皮を食べているところです。
 ぐるりと外皮をはがれると、木は枯れてしまいます。
 
 食べ物がない鹿も必死ですが、木にとっては
 たまったものではありません。
 毎年たくさんの木が枯れていきます。

  2006年2月9日(木) 曇り一時雪 日中の気温 零下8度

 

 今年は流氷の勢いが弱くて、海もまだ波が立ってまいす。
 この写真を写したあと、風向きが北寄りに変わったので、
 氷はもう少し岸によりました。

 久々に幌別(ウトロより奥地)方面に散歩に行ってみました。
 
 驚いたのは、斜面に鹿の姿がないこと。
 いつもの年なら、この斜面は鹿がたくさんいるはずなのですが・・・

 この冬は例年になく雪が深く、また寒さも厳しいので、
 動物たちにとっては苦しいことでしょう。
 冬を越せない動物もたくさんいると思います。
 自然のおきては厳しいものです。
 


 道路わきに設置されている、滑り止めの砂箱。
 仙人に「ハウス!」と指示されて、戸惑うナナ。
 2006年2月8日(水) (曇り時々小雪) 日中の気温 零下4度
 
 あっ!圭一がナナをいじめてる!と思ったら、
 お口の中にホッチキスの針が刺さっていないかのチェック。

 縛っておいた段ボールを、ナナがかじって、ばらばらにしてしまいました。
 圭一は「こら、だめでしょ!」と叱っては見たものの、
 口の中を留具の針で切っていないか、気になったので
 調べたのだそうです 

 もともとナナはこういうものをかじるのが好きなのだから、
 届くところにおいたのが悪いと思うのですが、
 息子は「そう思って、ナナが届かない所に置いたつもりなんだけど・・・
 でも、まさか鹿じゃないだろうし・・・」と、納得できないようです。
 

 最近あまり遊んでもらえないナナは、少々いじけぎみ。

 作業場の中にひそかにおしっこをしたり、
 いじってはいけないと言われているゴミをいたずらしてみたり・・・

 放っておかれるよりは叱られる方がまし、と思っているのでしょうか。
 あまりいたずらが過ぎると、また仙人の「ナナ作業場立ち入り禁止令」が
 復活しないとも限りません。
 
 ナナ、いい加減にしておきなさいね。
 
 
  2006年2月6日(月)晴れ
     日中の気温 零下5度

 
 昨夜、オーロラファンタジー会場で披露
 された、花柳鳴介(はなやぎなるすけ)さん
 たちの舞、「連獅子」です。
 寒気と熱気が独特の雰囲気を発していて、
 感動しました。
 
 田舎ではこういう文化に触れる機会が
 ほとんどありません。 
 
 
 歌舞伎や能、日本舞踊などの芸能を
 ゆっくり楽しんでみたいものだと思います。

 
 


 
 2006年2月4日(土) 晴れ 日中の気温 零下6度

 

 今日は立春。
 北海道は一番寒さが厳しい時期で、春の気配はみじんも感じられませんが、
 立春という言葉の、美しい響きに慰められる思いです。 

 日はだいぶ長くなりました。
 確実に春に近づいているという感じがします。

 

 一番上の写真は昨年の11月のものです。
 道端に植えた木を鹿から守るために、有志がネットを巻いているところです。
 
 そして2枚目は最近のもの。
 雪が積もって、露出していた木の上部が鹿に狙われるので、
 さらに高い部分までネットを巻いているのです。
 
 知床では、街路樹を育てるのも、こんなに大変。




 ウトロの町なかを通っている国道が切り替わります。
 今年は雪が多いので、工事もなかなかはかどりません。
 寒さの中で働いている人たちは本当にご苦労様です。
 写真右側の大岩は、神社岩、
 左側遠くに写っているのがオロンコ岩です。



 オーロラファンタジーが明日から始まります。
 明晩は、舞踊家の花柳鳴介さんが、氷上で舞を披露して下さいます。
 知床の大気とひとつになったような、素晴らしい舞です。
 もちろん私も拝見しに行きますよ。
 
 2006年2月1日(水)晴れ 日中の気温 零下7度

 食べながらふと顔を上げると、レーンの上を生春巻きが流れてきました。
 「おいしそう!」と思ったのですが、「いや待てよ、ここはお寿司屋さんだから、
 ああいうのを食べるのはひんしゅくかも・・・」と、一瞬躊躇した私。
 「でも食べたい!」と思ったときには、すでに春巻きは流れ去り、
 第一コーナーを曲がっていました。

 「ねえ、
Tえちゃん、今の春巻き食べたかったんだけど・・・」 「え〜、取ればよかったっしょ。」
 「だって・・・」 「じゃあ、頼んで作ってもらったら?」 そんなことをしたら、あの選ばれなかった
 春巻きは捨てられてしまうかもしれないと思うと、それもできません。
 「あの春巻きが欲しいの。取ってこようかな。」と腰を浮かしかけた私に、
 義弟が 「あのさあ、それ取ったらこの席に戻ってこないでね。」 
 え?それって、もしかしたらとんでもなく恥ずかしいってこと?
 しぶしぶ腰を下ろす私。
 
 この時点で、くだんの春巻きの皿は、第二コーナーを曲がって直線に入っていました。
 そこはカウンター席。突然後ろから手が伸びてきたら、なるほど、食べている人はさぞ驚く
 ことでしょう。仕方がないので、再度回ってくるのをじっと待つことにしました。
 
 ところがこのお店は一ラウンドがすごーく長いのです。そして私の席からは全体が
 見通せないので、
Mりちゃんが実況中継してくれます。
 「今、第三コーナーを曲がったよ。」 「直線に入った!」 
 今度は逃してなるものかと、春巻きが気になって他のものがのどを通りません。
 
 やっとゲットできたときにはぐったり疲れていました。やれやれ・・・

 教訓: 回転寿司やさんでは、回っているお皿を追いかけるべからず。
 
 追伸: お寿司はやっぱり義弟のおごりでした。

     
 そうそう、網走の回転寿司はかなりハイレベルです。値段の割にはおいしいものが多くて、
 お勧めですよ。

 2006年1月31日曇り 日中の気温 零下3度

 「ポテトカッターズ」をご存知でしょうか。
 「知っている。」あるいは「聞いたことがある。」という方、
 それはあなたの勘違いです。

 これは、私
A子と義妹(夫の弟の妻)のTえちゃん、それにおなじみのMりちゃんで
 構成されるグループで、ま、わかりやすく言えば 「芋切りおばさんトリオ」   
 私たちは職場の人間関係を円滑に保つために、毎年交流会をします。
 「職場ったって、春先の数日イモ切りするだけだろう。」という声もありますが、
 遊ぶ口実さえ見つければこっちのもの。
 
 先日、あっという間に相談がまとまり、網走に繰り出すことにしました。
 計画では、ボーリングと 「カラオケ
2時間歌い放題つき回転寿司ランチ」
 打ち合わせを聞いていた息子は、「酒も飲まずに、しらふでカラオケ?しかも食べながらじゃ
 歌えないっしょ。」 「え〜〜、なんでー
? 食べながら歌いながら、しゃべればいいいよねえ。」
 「おそろしい・・・信じられない・・・」と、息子はめまいでも起こしそうな様子。
 
 当日、義妹を迎えに峰浜に寄ると、網走まで義弟が運転して一緒に行ってくれるとのこと。
 雪道の運転はいやなものですから、これは大歓迎。
 道中の車内は大いに盛り上がりました。
 
 さて予定の回転寿司屋さんが近くなると、義弟が「ねえ、そのおすし屋さんさー、おいしいの?」
 いや、味はともかく、私たちは騒げればいいんだけど・・・
 「食べながら歌うなんて、あずましくない (落ち着かない、くつろげない)でしょ。」と、
 息子と同じことを言います。
 これはきっとオトコ脳、オンナ脳の違いでしょう。
 女はいとも簡単に、いくつもの「ながら」をこなすのです。

 「絶対にあっちの店のほうがおいしいと思うよー。」と、義弟はなおも食い下がります。
 これは、彼がおいしいお寿司をご馳走したいのに違いないと、(勝手に)ピーンと来た私。
 「じゃあ、そっちでお寿司食べて、それからこっちに来て歌う?」ということに。
 
 新築改装された回転寿しやさんは、本で読んだニューヨークのカイテンスシやさんのように
 モダンです。席に着くや、義妹が「ねえねえ、運転しなくていいんだから、ビール飲もうよ、
 ビール!」 えー!なんて嬉しい大胆な提案!主婦が昼間からビールだなんて、
 これ以上考えられない贅沢ではありませんか!
 で、生ビールで乾杯!(もちろん義弟はお茶。)
 
 しかし、じつは
A子はこういう形式の食事は大の苦手なんです。
 食べるものは最初から目の前に並んでいないとあずましくなくていや。
 バイキングや回転寿司のように、次に食べるものを自分で決めるとか、
 取ってこなければならないと思うと、緊張して食べ物がのどを通らないのです。
 だから回転寿司やさんにもほとんど行きません。どうしてもというときには、
 最初から食べたいものを全部テーブル上にキープしてしまいます。
 お茶の入れ方や皿の使い方なども分からないので、全て家族にお任せ。

 さて、今回は義弟がおごってくれる(らしい)ので、勘定も全く気にせず、
 「ボタンエビとね、ホタテでしょ、それとマグロ!」と好き放題です。

 
ところが悲劇はこのあとに!  続く
 2006年1月28日(土) 曇り時々雪 日中の気温 零下3度



今年も雪がたっぷりあるので、かまくらを作ることにしました。
 
 

 やきものやらしく登り窯をイメージしてみましたが、
 スペースの関係で、長さの割合がかなり縮んでいます。

 しかも毎日雪が降るので、一段と形がわかりにくくなり、
 ちょっと窯には見えないかも・・・

 古い人間には「モスラ」、新しい人たちには「風の谷のオーム」などと、
 言われ放題の今年のかまくらです。




 一番手前の部分に小さな穴を開けてやったので、
 ナナの居場所としてちょうどいいようです。
 自分の小屋と、作業場、そしてこの別荘と、
 三ヶ所もの家を持つナナは、うちで一番のセレブ。
 2006年1月25日(水) 晴れ 日中の気温 零下4度

 19日に流れてきた流氷は、一時沖に流れ出て見えなくなりましたが、
 その後また戻ってきて、昨日あたりからしっかり接岸しました。
 写真中央に見える大岩はオロンコ岩です。
 
 今年はよく雪が降ります。
 圭一も毎日雪かきに追われています。
 物置にもこんなに積もりました。
 屋根に登らせてもらえないナナは、うらやましそうに見ています。
 
 ナナといえば、こっけいなことがありました。
 朝、息子がナナを連れて散歩に行くと、
 近くのPホテルのロビーに知った顔が見えたそうです。
 近づいて行って、ガラスをコンコンとノック・・・と思ったとたんに
 何を思ったか、ナナがガラスに突進して、ガツーんとすごい音が!
 中にいた知人は何事かと飛び上がったそうです。

 いつも居間の窓を見ているのですから 
 ガラスを知らないわけではないと思うのですが・・・
 私が思うに、
 ホテルのガラスがきれいすぎたのですね、きっと。
 
 教訓: 犬がぶつかるので、ガラスはピカピカにするべからず。


 今年も飯寿しができました。
 写真は鮭の方ですが、ホッケもおいしく漬かったので
 しばらくはおかず要らずです。


 恒例の冬のイベント、「オーロラファンタジー2006」は
 2月5日から3月21日までです。
 ぜひおいで下さい。

 

 
 
 
 2006年1月19日(木) 吹雪のち晴れ 日中の気温零下5度

 流氷がやってまいりました。
 いつもよりずいぶん寒さが身にしみるなあと思っていたら、
 外から戻った息子が、「流氷が来た。」と言います。
 なるほど水平線のかなたに、遠来の客が見えました。
 いよいよ寒さが本番に入ります。



 わ!痛々しい!
 痛いんです。
 A子が作業場のストーブで、手のひらをやけどをしてしまいました。
 とりあえず消防の応急手当で教えられたように、ひたすら流水で冷やし続けました。
 でも、冷やすのをやめるとズキズキします。
 幸い診療所が開いている時時間帯だったので、診てもらいに行きました。
 
 診療所の先生が休暇中で、今日は代診の先生でした。
 「どれどれ。」と手のひらを見た先生は、「ん?」と、眉をひそめるではありませんか。
 「え?もしかしたら相当ひどいやけど?このまま大きい病院に搬送とか?」と、
 A子の頭の中は、最悪の場合を想定してめまぐるしく回転します。

 「どこが痛いの?ここ?」「ぎぇ〜〜っ!痛いんですよ!」「あ、そう。」
 なんだか全然同情されていないような・・・
 「えーとですね、冷やしておけば大丈夫です。」
 へ?つまりたいしたことないってこと?

 「でも痛いんですよ。」と訴えると、「しばらくは痛いでしょうね。」
 痛みにはめっぽう弱い私。
 痛むと思っただけで、痛いような気になってしまいます。
 「先生、私、痛いの嫌いなんです。もっと痛くなったらどうすればいいんですか?」
 なおも食い下がるA子。
 結局痛み止めの軟膏を頂いてきました。
 
 この状態で家に帰ると、「大げさなんだよ。」と言っていた夫と息子はびっくり。
 「そんなにひどかったのか?」
 冷やしてさえいればそれほど痛いわけではないのですが、
 せっかくですから、ちょっといたわってもらうことにしようかな。
 
 2006年1月15日(日) 日中の気温 零下2度


 あまりの寒さに、つい怠惰に流れがちな今日この頃のA子。
 だらけた精神に鞭打って、昨日、味噌を仕込みました。
 いつもならもっと遅い時期に作りますが、
 今年からは何事も早め早めに片付けようと決心したのです。(・・・かな?)
 
 今年の大豆は、隣町、清里町の知り合いが手配してくれました。
 今まで使ったことのない立派な大粒大豆です。
 「これは間違いなくおいしく出来るよねえ。」と、
 Mりちゃんとふたり、今から楽しみにしています。

 ふたり集まるとついついおしゃべりに熱が入る私たち。
 雑菌が入ってはならじと、マスクを装着。
 「しゃべらなきゃいいんでしょ。」と息子はあきれていますが、
 「んなことできる訳ないじゃん!」
 口はしゃべるためにあるのです。

 Mりちゃんが使っているのは、肉ひき機です。
 本来はひき肉やすり身を作るのに使いますが、
 味噌作りの大豆をつぶすときに使うと、とても楽です。
 
 いつもどおり50キロの味噌を仕込みました。
 今年もこうして無事に味噌を作ることができてよかったねえと、
 ふたりで感謝の祈りをささげたことでした。


 店に飾った花を撮影していたら、表をエゾシカが通りました。
 
 この冬は雪が多くて寒いので、鹿にとってはつらいことでしょう。
 うちの近所ではお正月のしめ飾りのわらが鹿に食べられるという、
 きわめて珍しい事件が発生しました。
 それぐらい、鹿たちのえさ不足は深刻なようです。

 ひどいねえ、と話していたら、うちの庭でも信じられない出来事が。
 冬囲いに使っているムシロが、鹿にかじられて、
 囲っていたバラやクレマチスが悲惨な状態になっているではありませんか。
 腹は立つものの、この大雪では鹿も命がけだものねえ・・と、
 つい情けが先に立ってしまうA子です。
 だが、シカし・・・
 千葉県房総にお住まいの方から、お花が届きました。
 昨年、ひまわりを送ってくださったお客様からです。
 抱えきれないほどのストックと、香りのいい房咲き水仙・・・
 「このお花はハウスで育ったものですが、菜の花はもう外で咲いていますよ。」とのこと。
 その方のお友達も、お仕事のお昼休みにわざわざ家に戻ってお花を持ってきて
 「これも送ってあげて。」と入れてくれたそうです。
 大きな壷いっぱいに挿れて飾ったら、店内は一気に春。
 店に立つのが楽しくなりました。
 本当にありがとうございます。
 
 北海道はこれからが一番寒い時期になるのですが、
 暖かい地方はもう春がちらちらと見えているのですね。 
        
        2006年1月10日(火) 晴れ 日中の気温 零下7度

 連日厳しい寒さが続いています。
 また、雪ももうすでに例年のひと冬分は積もっています。
 外に出るのが億劫で、つい出不精になっていますが、
 これではいけないと反省して、今日は午後から出かけてきました。
 場所はオシンコシンの滝の上です。
 
 オシンコシンの滝を上から見たところ
 今時期はあまり水量は多くありません
        月とエゾシカ
 たまたまドラマチックなアングルになりました
 木に止まっていたオオワシ
 この直後に飛び立って、美しい姿を見せて
 くれたのですが、カメラマンの腕が
 及びませんでした

 オシンコシンから斜里側の山並みを望む
    オホーツク海に落ちていく夕日   ウトロの町の入り口、カメ岩付近から
  一望できる知床連山
 2006年1月5日(木) 曇り 日中の気温零下7度


 「お〜〜い、除雪するから駐車場の車を動かしてくれえ!」と夫に言われ、
 「は〜い。」と返事はしたものの、「私だって仕事中なのに・・・ぶつぶつ」と、
 おもしろくないA子。
 しぶしぶ外に出てみたら、道路の排雪作業中でした。

 大きな車が豪快なエンジン音を立てて、走り回っています。
 こういう大きい機械が動いていると、わくわくしてしまう私。
 さっそく撮影開始。
 まるで自分の手足のように自在に機械を扱う人たちは、本当にかっこいい!
 歩道、車道の雪をまとめ、道の端に寄せる車。
 その雪を巻き上げてダンプに吹き飛ばして積んでいく車。
 雪がいっぱいになると雪捨て場に運んでいくダンプ。
 そのダンプの後ろにはちゃんと次のダンプが控えていて、
 スムーズに作業は進んでいきます。

 一般車両が走ってきて作業が中断されると、私はむっとしてしまいます。
 「作業中なのがわからないの?迂回してよ、もう!」
 夢中になるあまり、何のために外に出たんだったか、
 すっかり忘れてしまったA子でした。

 今年は年前から雪が多くて、除雪も大変です。
 夜も昼もなく作業してくれる、関係者各位に感謝しています。



 今年の年男(?)のナナは、こんな雪の中に埋もれています。
 
 夫の「ナナの作業場立ち入り禁止令」もなんとなく消滅し、
 夜や寒い日中は入れてもらっています。
 外にも自分の小屋はあるのだから、
 こんな雪降りに外にいなくてもよさそうなものなのに、
 お気に入りの場所に雪穴を掘り、埋まっています。
 昼寝をしているうちに背中には雪が積もりました。
 

 
 2006年1月1日(日) うす曇り 日中の気温 零下5度

    新年明けましておめでとうございます。


 
昨年もたくさんの方々の暖かいお気持ちに触れることができて、
 感謝、感謝の一年でした。
 今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 2005年12月31日(土) 晴れ 日中の気温 零下6度

 息子は、今日、あらぬ状況の犬を二頭も見てしまいました。
 家から脱走してきたらしい犬たちです。
 一頭は、自分の家に向かって歩いていたので心配なさそうでしたが、
 もう一頭の犬は、ロープを引きずったままシカを追いかけていたそうです。
 「○○さんちのMだと思うんだけど。」と、電話してみると
 まさしくそうでした。
 あの状況で木にでも絡まったら大変なので、息子も捜索に出かけましたが、
 程なくワンちゃんは確保されて、事なきを得ました。
 それにしても、今日に限って二頭もそんな犬を見かけるなんて、
 戌年に先立ち、「こいつは大晦日から、、縁起がいいわいな!」
 
 きょうは日中少し雪が降りましたが、今は(夜10時)穏やかです。
 オトコ連中はテレビにくぎ付けで、格闘技を見ています。
 私は正月の準備が終わっていなくて、花を活けたり掃除をしたりと
 今までかかってやっと終わりました。
 夫は散歩どころではなさそうなので、私がこれからナナの散歩に行ってきます。
 ナナには大晦日も正月も関係なく、ただひたすら散歩と食事を
 待ち焦がれていますからね。
 
 今年ももうすぐ終わり新しい年が始まります。
 この一年がいい年だった人、思うようではなかった人、さまざまだと思いますが、
 生きてここにあることに感謝しつつ、来年もまた、お互いにがんばりましょう。

 皆さん、どうぞ良いお年をお迎えください。
 
 2005年12月29日(木) 晴れ 日中の気温 零下5度

 今週初めの26日、北海道は大荒れの天気でした。
 あちこちの道路が不通になり、斜里とウトロの間も通行止めになりました。
 現在は、羅臼にぬける知床横断道路も冬季通行止めですから、
 斜里に行けないとウトロは完全に陸の孤島です。
 どうか急病人や事故がないように、祈る思いでした。

  この冬は寒くて、雪もすでに本格的に積もっています。
 今後どの程度積もることやら、どの自治体も除雪の費用の配分に
 頭を抱えているそうです。

 今年も残すところあと二日しかありません。
 まだお節作りに着手していないA子。
 こんなのんきにパソコンなんかいじっている場合ではないのです。
 2005年12月23日(金) 曇り時々雪 日中の気温 零下2度

今年は鮭釣りに行けないでいるうちに、鮭がいなくなってしまいました。
 ストッカー(冷凍庫)には使わなかったえさ用のサンマがびっしり。
 鮭も食わない(?)ので、人間がありがたく頂いています。
 
 昨夜、サンマを解凍しようと思って、漬物を置いている部屋においたのですが
 一晩経っても全然とけていません。これって寒すぎでは・・・
 


 水のたるたる感が、なんだか癒し系。
 ということで、何の脈絡もなくウトロの港のカモメです。


 クリスマスも近いので(というかもうすぐ終わり?)
 手元にあった木のつるのリースに、清里ニットの羊毛をふわりと巻きつけて
 控えめな飾りを作ってみました。
 白と緑の柔らかな羊毛が、木に雪が積もった感じになって、
 自分では気に入っています。
 飾りは、昔々、子供たちと一緒に作ったもの。
 
 あんまり可愛くできたので、
 Pホテルの知床窯コーナーに飾ることにしました。
 うちにはまた何か考えることにします。

 皆様、どうぞ楽しいクリスマスをお過ごしください。
 
 2005年12月18日(日)曇り時々雪 日中の気温 零下2度

 昨日、釣り船「牛若」が今年の操業を無事に終えました。
 夫と息子も船を陸に上げる手伝いに行きました。
 私は今までこの作業を見たことがなかったので、カメラを持って取材して来ました。

 現場で見ていて感じたことは、海の男たちの仕事も大変だなあということでした。
 一瞬の気の緩みが大事故につながりかねません。
 気まぐれな自然が相手ですから、家に帰るまでは、さぞ気を張り詰めていることでしょう。

 これからは、知り合いの漁師たちにもう少し優しくしなければと反省したA子でした。
 
岸壁に横付けされた船の底に2本のベルトを掛け、
クレーンで吊り上げます。
 三角岩を背景に、ゆっくり回転する「牛若」  慎重に、船置き場に誘導します。
 船体をロープで引っ張りながら、位置を微調整  船の下に木の台を置き、船を固定します。 こちらは大型の定置網漁の船たち。
来春まで、ここ、オロンコ岩の下で待機します。
 2005年12月13日(火) 雪 日中の気温 零下5度

 

 今日は仙人の誕生日。
 愛(?)娘の作ったケーキを前に、ご満悦です。
 でも本当は、ケーキは昨日のうちに作って食べてしまいました。
 なぜかというと、14日はウトロの生活習慣病検診があるのです。
 前日の13日にケーキなんか食べたら、ぜったい中性脂肪とか
 コレステロールが高く出るに違いないという、ずるがしこい深謀遠慮から、
 ケーキは一日早く食べてしまったわけです。
 何はともあれ、ケーキさえ食べられれば一日ずれていようと関係なし。
 ハッピーバースデーツーユー!

 

 朝から雪が降り続いて、こんなに積もってしまいました。
 明日は検診から帰ってきたら、家族総出で雪かきです。
 


 明日の検診に備えて、今夜はもう何も飲み食いすることができません。
 起きていると、ついお茶を飲んでしまう危険性があるので、
 今夜は早く寝ることにします。
 2005年12月5日(月)曇り時々雪 日中の気温5度

 たった今、ホッケのいずしの漬け込みが終わりました。
 朝から取り掛かってこんなに手間取ったのは初めてです。

 原因のひとつは、まず、ホッケが多かったこと。
 昨年漬け込んだ量を勘違いしていたA子が、昨年の五割り増しの魚を用意したせいです。
 樽ひとつでは間に合わずふたつになってしまいましたから、当然漬け込みの手間も違います。
 
 でも最大の原因はそんなことではありません。

 ホッケを酢に浸していたら、夫に用を頼まれました。
 その途端に頭の中は仕事モードに切り替わってしまい、樽の水漏れ状態をチェックして
 いなかったことをすっかり忘れてしまいました。
 台所に戻ってきたら、作業台の上が酢でビシャビシャ。
 台はステンレスですが、さすがにこのままではさびてしまいます。
 漬物は一時中断して、まず掃除にかかりましたが、戸のレールから引き出しの中まで
 酢が流れ込んで、もう、状態は最悪。
 「何で今日に限ってこんなことが・・・なんで酢なのよ、もう!」
 掃除が終わった頃には、気分は最悪でした。
 
 遅い朝食をとる私の向かいの席では、夫が楽しげに漫画を読んでいます。
 「誰のせいでこんな目に会ったと思ってんのよ!まったくもう!漫画なんか読んでる
 場合じゃないでしょ!」と、口には出しませんが腹の立つこと。
 チェックを忘れたのは私の責任ですが、目を離さなければすぐに気づきますから、
 こんなひどい状態にはならなかったはず。
 「アナタガワタシヲヨバナケレバ、コンナコトニハナラナカッタノヨ。」
 夫が漫画のギャグでクスリと笑った時、A子の心の中に、かすかにサツイが浮かんだような・・・
 
 食後のお茶を飲んで気を取り直し、漬け込み作業を再開する頃には、
 「私ったらいけないわ。夫を恨むのはお門違いよ。」と反省したのですが・・・
 なんと、酢は床の上にもこぼれ、冷蔵庫の下までも進入しているではありませんか!
 
 A子の心には、またもサツイが・・・
 
 2005年12月4日(日) 曇り一時雪 日中の気温3度

 今夜の店の前には結構な量の雪が積もっています。

 今朝起きたら、うっすらと雪が積もっていました。
 A子は今日、斜里の町まで出かけなければならなかったので、
 迷わず長靴を履いて家を出ました。
 Mりちゃんほか数人と途中で落ち合うと、
 「え〜?長靴〜?」と白い目で見られてしまいました。
 彼女たちはみんなスニーカーを履いています。
 「え〜、なんで〜?冬は長靴に決まってるっしょー。」と反論した私ですが、
 ウトロを出て、オシンコシントンネルを過ぎると、雪は全く見当たりません。
 もちろん斜里の町も雪ゼロ。
 「ほら〜、だから言ったっしょ。」と、みんなに言われましたが、
 「なーに言ってんの。長靴こそ正しい冬の履物なんだよ。
 いいふりこきして、スニーカーなんか履いちゃってさー。長靴が一番!」
 全然動じない私。

 私の普段の履物は、サンダルか長靴。
 お出かけするときでなければ、普通の靴はほとんど履きません。
 理由は単純。スポっと履けるのが楽だから。
 春、雪が消えても長靴でウトロの中を歩き回るので、
 「ちょっと、まだ長靴なの?」と、あきれらます。

 さて、昼過ぎにウトロに戻って来たら、雪がもさもさと積もっているではありませんか!
 停めておいた自分の車の雪を払おうにも、スニーカー組は雪に足が埋まって大変。
 「ほ〜〜らね。ほ〜〜らね。だから言ったでしょう!長靴だって。長靴!」
 鼻息も荒く、Mりちゃんの車の備品の雪払いブラシでみんなの車の雪を払ってやり、
 ついでにブラシの柄をボキっと折ってしまったしようのないA子でした。
 ごめんね、Mりちゃん・・・


 仙人は大工仕事が忙しく・・・

 A子は加工食品作りにおおわらわ・・・

 まじめに本業に精を出しているのは息子だけ?

 いえいえ、そんなことはありませんよ。
 仙人も、毎晩遅くまでちゃんと作業をしています。

 「このシケがおさまったら、釣りがあるかもしれないからな。」
 動機は多少不純ではありますが・・・

 
 今夜4升ちょっとのご飯を炊きました。
 ホッケのいずしの床(とこ)にする分です。
 笹も野菜も魚の用意も万全。
 大きな樽の準備もOK.!
 いよいよ明日は漬け込みです。

 
 2005年11月26日(土)

 またまた夫たちがホッケを釣ってきました。
 ホテルの店番に行く息子に代わって、私が魚の処理を手伝いました。
 浜のおっかちゃんばりの、この勇姿をごらんあれ。
 外はあわや氷点下。格好なんか気にしていられません。
 そして衣装が変わると、言動も変わるものですね。
 ご近所に魚を配るときも、いつもなら、控えめにまず玄関のチャイムを鳴らすのに、
 このスタイルになったら、気分はすっかり漁師の妻。ガラガラッといきなり戸を開けると
 「こんばんはー!ほんだでーす!」家中に響くような大声で呼ばわって、
 がに股で歩き回る自分に気づき、はっとしました。
 でも、こんな自分がなんか好きだなー。
 五時間あまり、浜のおっかちゃん気分を満喫して、作業は無事終了しました。
 
 2005年11月25日(金) 雪のち曇り 日中の気温 5度
  
 使い切る美徳、思い切る勇気を体得しようと、日夜努力している私A子は、
 ついに園芸用品の整理に着手しました。

 園芸は、じつに種々雑多なものを必要とします。
 鉢やプランター、シャベル、ひも、はさみなどの道具類をはじめ、土、肥料、薬品と
 数え上げればきりがありません。
 全部出して並べてみて、あまりの多さにあ然としてしまいました。

 「う〜ん、これはあれを植えるときに使うかも知れないし、
 これもあれをああするときに要るかもしれない・・・」 例によって悩んでいると、
 おなじみの、釣り船「牛若」船頭が登場。

 「な〜に悩んでんのよ〜。今捨てたってどうせ春になったらまた買うんだべや〜。
 取っとけ取っとけ。」と、私の迷いに拍車をかけます。
 しかし、ここで妥協しないのが、進化したA子。
 「思い切る美徳って、痛いものなのね。」と、まさに身を切る思いで、
 じゃんじゃん片付けました。
 ただ、球根だけは、どんなに小さくても捨てるのはかわいそう。
 家の周りに片っぱしから植えてしまいました。

 荒れ果てた花壇は、まだ復旧作業に取りかかれないでいます。
 花壇から掘り出した花たちはとりあえず仮植え状態ですが、
 今年中に安住の地を与えてやれるかどうか・・・
 
 2005年11月20日(日) 晴れ 日中の気温5度

 一昨日(18日)の朝、突然雪が降ってきたかと思うと、みるみるうちに、
 こんなに本格的に積もってしまいました。
 その日のうちに雪はほとんど融けましたが、こんなに早く
 こんなに本格的に降るのは珍しいです。


 ナナが遠吠えをしていたので、ご近所迷惑になるからと
 ここしばらく夜の間だけは玄関に入れていました。 
 作業場に入れられたら一番いいのですが、例の、ウ○コもりもり事件以来、
 「もう絶対に作業場に入れてはならん!」という夫の厳命があり、
 ナナは作業場立ち入り禁止なのです。

 玄関の床に発泡スチロールの板を置き、バスタオルを敷いてやって、
 これで十分と思っていたのですが、ある朝、釣りに行くために早起きをした娘が
 (釣り以外では決して早起きをしない一家なのです)玄関を出ようとすると、
 ナナががたがた震えていたそうです。ぶるぶるというなまやさしい震え方ではなくて、
 痙攣するように震えているので、少しかわいそうに思った娘は、
 新聞紙を数枚かぶせてやったそうです。新聞紙ですよ!新聞紙!
 ほかに何かなかったのでしょうか、全く・・・

 あまりに哀れなので、段ボールとビニールシートで簡易犬小屋を作ってやりました。
 これはかなり暖かいはず。
 でも、なんだかなあ・・・
 よけい哀れっぽく見えるような気が・・・

 2005年11月17日(木)晴れ 日中の気温4度

 
 
 益子遠征隊は無事に戻ってまいりました。
 今回もたくさんの方にお会いできたそうで、
 仙人からも、くれぐれもよろしくとのことでした。

 知床連山はすっかり白くなりました。
 里にはまだ雪らしい雪は降っていませんが、ここ数日、かなり寒い日が続いています。
 今日など、あわや真冬日(最高気温が零下の日)になるかと思うほどの寒さでした。
 


 夫が益子から帰ってくるのを待ち構えていたかのように、
 まず、作業場のストーブが故障し、
 ついで、台所の換気扇が不調になりました。
 器用な夫はほとんどの器具の修理をこなしますが、換気扇は壁の外の
 部分をはずして、まず、大掃除からはじめなければなりません。
 掃除は私の担当ですから、もう、大変でした。
 それにしても、今、この忙しい時期を狙ったように壊れなくても
 よさそうなものなのに・・・

 そんな大変な時でも、釣りは最優先。

 今年初のホッケ釣りに出かけ、大漁だった夫たち。
 暗くて寒い中で、ホッケの処理に追われています。
 (ちなみに今の気温は零下1度)
 
 若者よ、がんばれ!
 

 そしてあまり若くない人も、がんばれ!
 
 なにしろこれがなければうちの飯寿司は作れないのですから。
 
 
 2005年11月11日 晴れ 日中の気温 10度

 エゾシカは今、繁殖期です。
 数日前までは、昼夜を問わず、オスジカが咆哮しまくっていました。
 「パゥオ〜〜!!」「ピィ〜〜ヒヒィ〜〜!!」
 特に夜、寝静まった町に響き渡る鳴き声はかなり不気味で、
 まるでジュラシックパーク。
 
 この時期のオスジカは、気が荒くなっていて危険です。
 普段なら、ナナの散歩中に遭遇しても、シカは一定の距離を置いて、
 それ以上は近寄ってこないのですが、繁殖期は違います。
 「ア〜〜ン?なんだ、くぉらー!文句あっか?」と、怖いお兄さんばりの態度で、
 ズィイーッとにじり寄って来るのです。
 くわばらくわばら、触らぬシカにたたりなし。
 ナナを引っ張って、そそくさと帰ってくるのでした。

 気が荒くなるのはオスだけと思っていたら、先日、怖いメスジカがいました。
 いつものように散歩していると、いつものメスが道端にじっと立っていて、
 少し離れたところでは子ジカが草を食べています。
 傍らを通り過ぎようとしたら、いきなりその母ジカが頭を下げ、
 威嚇体制(戦闘態勢?)をとったのです。
 これはかなり危険!
 さっとナナを引っ張って道路を横断し、小走りで帰ってきました。
 
 春先には、子供を連れた母ジカは、人が近づくと警戒してこのような
 行動をとりますが、繁殖期もかなり神経質になっているんですね。
 観光客も、必要以上にシカに近づかないのが無難だと思います。
 何しろ相手は野生動物。
 状況によっては思いがけない行動をとりかねませんから。
 
 2005年11月10日 晴れ 日中の気温8度

 寒がりやの夫がいないので、うちはウォームビズに徹しています。
 北海道人は日本一の寒がり。
 外が寒いからでしょうか、家の中は異常なほど暑くしている家が多いようです。
 うちも、夫がいる時には、室温は常時27度ぐらいにしておかないと、
 「寒い!」と不機嫌になります。
 まあ、作業場が寒いので仕方がないと思いますが、夫の寒がりは昔から。
 赤ん坊の頃、孫が可愛くて仕方のないおばあさんが、夫を毛布でグルグル巻きにして、
 一日中抱っこしてストーブにあぶっていたそうですから、寒がりになって当然かも・・

 かたや私は、寒くても暖房はこたつしかないという過酷な東北地方の生まれですから、
 (今はどこの家も暖かくしてますよ、念のため。)少々の寒さは平気です。
 ましてこの原油高の昨今、燃料を無駄にするなんてとんでもない話。
 (今も室温は18度ですが、ストーブはつけていませんよ、エッヘン!)

 数日前、義弟一家が遊びに来たのですが、この一家がまた、あきれるほどの寒がり。
 私は薄着で平気なのに、義妹はジャケットを脱ぎもせずに「寒い寒い。」
 仕方なく(?)ストーブをつけてやりました、
 この家に遊びに行くと、室温はいつも30度を越しています。
 暑がりの私は「あ〜、暑い暑い!暑すぎ!」と、ストーブを消してしまうので嫌がられます。
 人のうちのストーブを勝手に消す方もどうかと思うのですが・・・

 そうは言っても、昨日の午後からはかなり寒くなりました。
 さすがにストーブを点けずにはいられなくなりましたが、
 そうなると火の上を空けて置けないA子。

 残り物のタコを使って「料亭風タコ柔らか煮」を作ろうと思ったのですが、
 大根がたくさんあるので、つい入れてしまい、ついでに卵が古くならないうちにと
 (なにしろ使い切る美徳に目覚めたので・・・)追加したら、何のことはない普通のおでんに・・・
 床暖の熱も無駄にはしません。
 甘酒とべったら漬の床(とこ)を作っています。
 ダンボール箱を逆さまにしてかぶせると、保温は完璧です。

 
 店の前から見える山にも本格的に雪が積もりました。
 今朝の明け方は零下まで冷え込んだそうです。
 まだ暖かい日もあるでしょうが、季節は確実に冬に向かっている知床です。

 昨日は漬物の大仕事を休んで(小仕事はちょこちょこ)、見落としていたメールに返信したり
 あさってのお呼ばれに着る着物のチェックなどをして、のんびり過ごしました。
 おかげで腰はうそのように楽になりました。
 
 益子組は二、三日中に戻ります。
 さて、私も気持ちを切り替えて、いつもの暮らしに戻らねば・・・
 
 2005年11月9日 晴れ時々曇り 午前中の気温9度 

 「もしもし、オレ。今、上野駅なんだけどさ。」

 陶器市終了後、東京方面を徘徊していた夫から、昨日電話がありました。
 ちょっと時間ができたから、私が欲しがっていた羊腸(ソーセージを作るための材料)を
 買おうと思うんだけど、どこにあるかなと言うので、「K国屋なら・・」と
 ネット検索して折り返し電話をすることに。
 夫はそのあと、知床窯の陶器を使ってくださっている
    「大根(おおね)」 中央区日本橋茅場町3-8-10リベラ茅場町1F 
                 03-3666-6979  
 に行くというので、日本橋に近いところがいいかなとA子は考えましたが、
 なにしろトーキョーの地理なんか全くわかりません。
 ト−キョー関係の資料もないので、とりあえず「中学校の社会科地図」で
 位置関係を把握し、いくつかある店舗のうち、港区の店に電話しました。

 「あのお、羊腸はありますか?」食料品売り場に電話をつないでもらったら、
 担当者が接客中なので、折り返し電話させますとのこと。
 えっ!わざわざ北海道まで・・A子の頭を長距離電話代のことがよぎり、
 「でも、あのお、北海道なんですよ。」と言うと「はい、かしこまりました。」と、こともなげ。
 程なく担当の方から電話があり、羊腸はあるということでした。
 (相手の)電話代がかかっているんだからすぐに切ればいいのに、
 トーキョー不案内の夫が心細がっているだろうと思うと、(気分は、「ああ上野駅」)
 お店までの行き方を詳しく聞いてしまうA子。

 「上野からでしたら、銀座線渋谷方面行きに乗って、表参道駅で降りて、
 出口はA-4からいらっしゃるのが一番近いですよ。」
 忙しいはずなのに、担当の方はあくまでていねいに優しく教えてくれ、
 おかげさまで夫は、羊腸とスモークソルトを買うことができました。
 
 う〜〜ん、K国屋さん、偉い! さすがの接客姿勢。うちが超リッチになったら
 ひいきにさせてもらうよ、と、あり得ないことを固く誓ったA子でした。

 そういえば、久しく大きい街に出ていないわたくし。電話を切ってからしばらくの間、
 トーキョートーキョー!いいなー!と、街へ行きたい気、満々モードにはいって
 しまいました。
 珍しい食材、美しい小物たち、そしてA子の愛してやまない魅惑の大バーゲンセール!
 おお、花のトーキョーよ!
 
 現実に帰ると目の前には白菜の山が・・・
 ああ、トーキョー・・・トーキョー・・・トーキョー・・・
 
 昨夜は11時半までかかって、キムチを漬け込みました。
 連日の重(漬物石が・・)労働に、腰が悲鳴を上げているので、今日は休養日にします。
 
 
 2005年11月7日 暴風雨 日中の気温15度

 今日で三日連続の絵日記更新!
 すごいぞ!A子!と、われながら感心していますが、
 これもご飯支度から解放されているからできることです。
 オトコたちがいないと、家事は本当に簡単に済みます。
 散らかす人はいないし、洗濯物は少ないし、なんたって食事の支度が圧倒的に楽!
 あるものを食べたいときに、という感じでいいので気楽です。
 
 たとえば今日のお昼はこれ。頂きもののデンプン団子です。
 
 デンプンといえばとろみをつけるものとしか思っていなかった私は、
 初めて見たときはびっくりしましたが、米が取れなかったこのあたりでは、
 昔は主食代わりによく食べたそうです。
 
 金時豆を汁だくさんに甘く煮て、その汁ででんぷんを少ししとらせます。
 そこへ、沸騰してから一呼吸置いたぐらいの熱湯を回しかけて、
 半熟状態にしてタネを作るのですが、とにかく加減が難しいのです。
 子供たちが好きだったので私も何度か挑戦しましたが、なかなかうまくいきませんでした。
 ある時、でんぷん団子をご馳走になったお宅でコツを教えてもらい、
 それからはうまく作れるようになりました。
 タネはフライパンで焼いて食べます。甘くてもちもちしていて、おいしい〜!

 今年も柚子をたくさん頂きました。
 昨年は砂糖煮にしておいたので、おかげさまで一年中楽しめました。
 今夜もこれから作るつもりです。家中がいい匂いに包まれて幸せ気分・・・ 
 
 「柚子は冷凍しておいて使うと便利」と、教えていただいたので、
 一個ずつラップでくるんで保存袋に入れました。
 
 鮮度を保つように真空パックして・・と言っても、うちには真空パック器などという
 ハイカラなものはありませんので、人間真空パック器がよく登場します。
 袋に口をつけて思い切り吸い出すのですが、これがかなり大変。
 袋の数が多くなると、めまいがして、頭がくらくらします。
 それでも思ったよりうまくいきますから、どうぞお試しあれ。

 漬物は次々に漬け込まれています。
 今日は聖護院大根の粕味噌漬けの漬け込みが終わり、
 これで赤カブの甘酢漬け、ニシン漬が終了。
 白菜キムチと、べったら漬、福神漬けも下漬けが終わっているので、
 明日はそれにかかります。
 

 2005年11月6日(日) 晴れ 日中の気温15度

 
 益子陶器市は今日で終了しました。

 今回もたくさんの方にお会いできて、遠征組は喜んでおりました。
 本当にありがとうございます。

 私たちが住んでいる高台の香川地区から、沢ひとつ隔てた向こう側の高台、
 ウトロ高原の畑では、麦が青々と育っています。
 冬に向かってなんとなく寂しくなってきたこの季節ですが、
 この鮮やかな緑は、新たな生命の躍動を感じさせてくれます。
 
 

 山また山が連なる知床。
 町なかの山の後方には、連山の一部が見えています。
 はっきりは写りませんでしたが、ところどころ雪で白くなっているようです。
 


 晩秋の林をバックに写したナナ。
 最近登場回数が少ないので、無意味に撮ってみました。

 う〜〜ん、こうして改めて見ると、体型のきれいなかわいい犬ですねえ。
 もちろん、自犬自讃ですけど・・・
 
 ナナも今年で三歳になりました。
 昨年までとは違ってずいぶんおとなしくなり、
 あまりはんかくさいこともしなくなってきました。
 (はんかくさい・・・ばかばかしいというか、愚かしいというか、そういうこと)
 
 最近ちょっとおなかの調子がいまいちで、体重が一キロ減ってしまったので、
 急きょ、えさの中身をグレードアップ。
 (夫に内緒で)肉をやったり、(うちでは人間様にもあまり肉は当たりません)
 えさの量を少し増やしたりしたので、徐々に元に戻りつつあります。
 食欲も元気もあるので心配はないでしょう。

 国道334号、知床横断道路は、明日で今年の通行を終えます。
 天候しだいですが、10時から15時まで走れます。
 その後は、来年の4月下旬まで、冬季間の通行止めです。
 なお、知床五湖、岩尾別温泉方面は、11月25日の11時まで通れます。
 
 2005年11月5日(土) 晴れ 日中の気温18度

 今日もいいお天気で、小春日和でした。
 こんなに気温が高くて、はたして知床に冬は来るのでしょうか?

 ウトロにも公共下水道が敷設され、
 下水はそれを使用しなければならなくなりました。
 うちも今まで使ってきた浄化槽をやめて、下水道につなぐために工事中です。
 
 台所からの排水管を埋めるために、どうしても花壇を掘り返さなければなりません。
 益子に出発する前夜、息子が「ひとりでは大変だろうから・・」と、
 暗くなるまでかかって、埋設予定地の花や木を堀り上げて行ってくれました。
 工事の人も優しくて、「できるだけ花壇の外側を通しましょう。」と言ってくれたのですが・・
 
 ものごとは蓋を開けてみるまでわからない。
 (この場合は、マンホールの蓋?)
 諸般の都合で、ほとんどの管を花壇の下に埋設しなければならないということになり、
 予定より大幅に植物を掘り上げる羽目に。
 スコップ使いの下手な私と娘は、危ない手つきで何とか掘り出しました。
 根がだいぶ痛んだろうと、A子はショックを受けていますが、ものは考えよう。
 この機会に堆肥や石灰を入れて、土壌改良しようと思います。
 来年はまだ回復できなくても、長い目で見ればきっといい花が咲くでしょう。

 ずいぶん長い間、ナナの姿をお目にかけていませんでしたので、
 あちこちから「どうしたの?」とご心配の声が。
 今更ながらに、ナナの人気ぶりに驚いています。
 カメラを向けたら緊張のあまり、がちがちに固まってしまったナナ。
 眼が落ち着きなく動いています。

 益子陶器市は明日までです。どうぞお出かけください。

 2005年11月2日(水) 晴れ 日中の気温19度


 益子陶器市遠征組は、昨日益子入りしました。
 今日はせっせと準備していることでしょう。
 今年の陶器市は、明日、3日から6日まで開催されますので、ぜひお出かけください。


 さて、ウトロはとても初冬とは思えないほど暖かい日が続いています。
 阿寒や層雲峡には雪が降ったと聞いていますが、ここはぽかぽかと暖かくて、
 これでは漬物が異常発酵してしまうのではないかと心配です。

 花壇の花たちは、まだ一度も霜に当たっていないので、いきいきと咲いています。
 
 一枚目の写真は、今年初めて実験したもの。
 背が高くなる菊の花を、薬剤を使わずに何とか小さく育てることができないものかと、
 つぼみが付いたばかりの時に、枝を土にさして見ました。
 結果は大成功。
 ちゃんと発根して、つぼみも落ちずに大きくなり、花を咲かせました。
 定規の目盛りがよく見えませんが、黄菊で30センチほど、
 赤と白の菊は10〜15センチの背丈で咲きました。
 本来なら、黄菊は50〜60センチ、
 赤い菊にいたっては1メートルにもなる種類ですから、
 このやり方をもう少し工夫すれば、鉢植えにもできそう。
 もっと肥培すれば、より立派な花を咲かせられるでしょう。
 来年、気が向いたらまた挑戦しようと思います。

 今年、この黄色いバラは、つぼみが付くたびにシカに食べられて、
 一度も花を見ることができませんでした。
 あきらめていたら、今になってけなげにも咲き出して、今シーズンの終わりを
 見事に飾ってくれました。
 来春はシカの手出し(口出し?)できないところに移植してやろうと思います。

 この陽気のせいでしょうか、道の際にあるハーブガーデンにも、
 次々に花が咲き出しました。
 ラベンダーがこんな時期にこれほどたくさんの花をつけたのは初めてです。
 株が疲れるので、本当は咲かせない方がいいのですが、
 あまりにきれいなので、摘むに摘めないでいます。
 ラベンダーの向こう側には、カモミールが可憐な花を咲かせています。
 2005年10月27日(木) 晴れ 日中の気温17度

 昨日に引き続き、今日も漬物作業です。
 夫と息子は益子陶器市(11月3日〜6日です)の準備で忙しく、
 とても手伝いを頼める状況ではありません。
 
 ところが、捨てる神あれば拾う神あり!
 今日はちょうど娘の仕事が休みだったのです。
 「いいよ、手伝うよ。」と快く言う娘の、なんと可愛いこと!
 長靴に合羽姿でも、私には天使のように見えましたよ。

 娘が切っている大きな白いカブのような形のものは、聖護院大根です。
 洗って皮をむいて、半分に切って塩で下漬けして、その後、粕味噌漬けにします。
 後ろには山のように大根が積んであります。
 これは洗って干してから、ニシン漬やはさみ漬になる予定。
 丸々と太った大根は、竿にかけたら折れそうなぐらいにしなってしまい、
 あわてて支柱の近くに移動して、事なきを得ました。
 
 大根葉の柔らかそうな所はさっとゆでて干しました。
 いつもはこんな面倒なことはしないのですが、
 今年は急に干菜(ほしな)が食べたくなったのです。
 私が子供の頃、家では、冬になるとよく干菜汁(ほしなじる)を作りました。
 鯨の脂を鍋肌でいりつけて、じゅうじゅうと脂を出し、
 この干菜を刻んで入れて、味噌汁にしたのですが、本当においしかったです。
 今では鯨の脂なんか手に入りませんが、干菜は甘みがあっておいしいですよ。
 
 娘は驚くほど手際がよく、次々と野菜を洗ってくれて、
 おかげで今日の予定は何とか終了しました。
 今後は雨や霜に当てないように、まめに面倒を見ていかなければなりません。
 
 2005年10月26日(水) 晴れ 日中の気温12度

 「知床連山、24日、初冠雪」と25日の北海道新聞に載っていました。
  昨日はあいにく山が雲に隠れていて見えませんでしたので、
 今日の夕方撮影してまいりました。
 
 ウトロ漁港から見た知床連山です。
 こうして改めて見てみると、ウトロって、景観に恵まれた
 贅沢な町なんだなあとつくづく思います。

 ふと後ろを振り返ると、今まさに夕日が沈もうとしている時間でした。
 下の写真の右側に写っているのはオロンコ岩です。

 今日は夫と息子に手伝ってもらって、義弟の畑から漬物用の野菜をもらってきました。
 大根、聖護院(しょうごいん)、赤カブとも、今年は生育良好です。
 量があまりに多いので、とりあえず今日は赤カブだけ洗って、
 夜遅くまでかかって下漬けしました。
 少しくらい痛んでいても捨てるのはしのびないので、いいとこ取りして、
 「早く食べる用」として、分けて漬けます。
 どんなに人間が頑張ったところで、このカブひとつ作り出すことはできません。
 自然の恵みと、手間ひまかけて育ててくれた人たちに深く感謝しつつ、
 毎年ありがたくちょうだいしています。

 夜の6時ごろ、漬物作業中に、なんだか鳥の鳴き声が聞こえたような気がして、
 外に出てみると、真っ暗な空を白鳥の群れが渡っていました。
 東から南に向かっていましたが、どこまで飛んでいくのでしょう。
 10月もあとわずか。北海道はまもなく冬です。
 


 2005年10月22日(土)曇り一時雨 日中の気温14度

 毎年この時期になると、うちの、「ストッカー(大型冷凍庫)を空けようキャンペーン」
 始まります。
 
 釣ってきた鮭、漬けた筋子、イクラ、それにイカや沖漬など、とにかく海産物の保存量が
 爆発的に増えるからです。
 ストッカーの中は常に満杯状態なので、これ以上入るわけがありません。
 そこでこのキャンペーンが開始されるのです。
 
 「ん?いったいこれは何だ?」「これっていつから入ってるんだ?」と、夫の、厳しい執拗な
 チェックに、「あんたになんかわからないわよ!」「毎日のことなんだから、そんなにきちんと
 なんかできっこないでしょう!」「そんなに言うなら、自分で料理すれば?!」と、A子が
 逆切れするのが毎年のパターンです。
 
 しかし、今年は違います。
 
 先日、私は、自分の大きな勘違いに気付きました。
 
 私は買い置き品がなくなることに耐えられません。
 トイレットペーパーやティッシュ、洗剤類などの日用品は言うに及ばず、食品類、
 それも生鮮食品である野菜や果物まで、切らしたくないという性格です。
 切らしたくないというのは、なくならないうちに補充しておくということではなく、使わずに
 取っておきたいという方なので、これが諸悪の根源です。
 新鮮なうちに使い切るべき食品を少しずつ残しておき、結局、保存場所をとった挙句、
 最終的には腐らせて捨ててしまうという、まことに困った主婦でありました。
 
 先日、突然その愚かしさに気づいたA子は、即座に考え方を改めました。
 
 「使い切ることが美徳である」

 野菜でもなんでも、とにかく悪くならないうちに使い切ることを、至上命題と決めました。
 もったいないと思わずに、バンバン食べきること。
 
 ただ、これには大きな落とし穴があります。
 少し多いかなと思っても、何しろ使い切ることが優先ですから、どうしても量が多くなりがち。
 
 もともと食べることが好きな一家ですから、このまま続けたら数ヵ月後には・・・・・

 2005年10月9日(日)晴れ 日中の気温16度

 
 近頃お疲れ気味の夫と私は、「温泉にでも行ってくれば?」という
 息子の言葉に、そそくさとでかけました。
 (もちろん日帰り、というか、近くの温泉に入りに行くだけですが・・・)

 途中、道端にびっしり車が停まっていました。
 気になったのですが、温泉の外来入浴の時間が限られているので、
 まずはそちらを優先して、久々にのんびりと温泉につかってきました。

 帰りがけ、ウトロに帰るというご夫婦が歩いていたので、
 夫が声をかけてうちの車にピックアップ。
 (こういうところが田舎ですねえ。街でこんなふうに声をかけたら
 怪しい中年と思われますよね、きっと。)
 
 来るときに混雑していたあたりがまだ渋滞していたので、車を停めると、
 海岸にクマがいるらしいとのこと。
 プロのカメラマンたちがすごい望遠のレンズをつけて待ち構えています。

 待つことしばし、クマが姿を現しました。
 知床に住んで三十年この方、一度もクマを見たことのなかった私、A子が、
 ついに野生のクマを見た、記念すべき瞬間でありました。
 
 遠くからしか見えないクマは小さくて、ちょっと拍子抜けした感じ。
 しかしこれが間近だったら、と思うと、絶対に会いたくないと思ったことでした。


 羅臼岳は、数日前、一瞬だけ白かったという目撃証言がありますが、
 公式には記録されていないようです。
 きょう、車でご一緒したご夫婦は、羅臼に登りにいらしたそうですが、
 悪天候のため、登頂はあきらめて降りていらしたそうです。
 頂上に登った人の話では、雪は積もってないけど凍っていたとのこと。
 
 ただ下界はまだそれほど寒くなくて、紅葉もかなり遅れています。
 2005年10月6日(木) 晴れ 日中の気温18度

 

 (アップできないうちに日付が変わってしまいましたが・・・)

 今日は義弟の畑の芋掘りをして来ました。

 近頃、朝晩はめっきり寒くなってきましたが、
 日中はまだまだ暖かく、また今日は風も吹かず、作業は楽でした。

 私が畑に着いて30分もたたないうちに、「一服しよう〜!」という
 嬉しい号令。
 私の一番好きな(あたりまえか・・)時間です。

 おなじみのMりちゃんと、義弟夫婦、おばさん、それに春、一緒にイモ切りをする
 顔なじみの人たちです。
 久々に会うので話が弾んで、まあ、そのにぎやかなこと。
 楽しい会話とおいしいお昼でエネルギーを充填して、午後からまたがんばりました。
 
 どうです、この長い畝。
 長さ500メートルもある畝ですから、この人数で一日がかりで掘っても、
 4本の畝を終わらせるのがやっとでした。

 収穫したイモをトラクターのバゲットに積んで運搬中です。
 イモの袋にべったりと張り付いているのは、義妹と、双子の妹。
 袋が落ちないように、文字通り、体を張っているのです。
 

 
 
 2005年10月1日(土) 晴れ 日中の気温21度

 暖かい秋です。
 数日寒い日が続きましたが、全体的にみるとかなり暖かくて、山の紅葉も例年よりは遅れています。
 とは言え、時が止まってくれるわけではなく、今日からもう10月。
 寒くないのでつい油断していましたが、今年があと三ヶ月しかないことに変わりはありません。
 月が変わった途端に、なんだか気ぜわしくなりました。
 今月は、芋掘り、漬物野菜の収穫、そして漬物、花の植え替えと肥料入れ、剪定、枝の誘引、冬物衣類の準備と、
 こう書き出しただけでうんざりするほど、仕事は盛りだくさんです。
 
 「はあ〜〜。」と暗くなっている私を見かねて、娘が「たまに外に出てくれば?」と言うので、
 これ幸いに出掛けて、知床連山などを写してまいりました。

 そうそう、今日、雪虫(トドノネ オオワタムシ)が飛んでいました。
 この虫が飛ぶと山に雪が降ると言いますから、羅臼岳にもまもなく初雪が降ると思います。
今日の夕方の知床連山です。
まだそれほど紅葉は進んでいないように見えますが、気温が下がると一日でぐっと色づくので、油断できません。
やまぶどうの実。
この木はたくさん実がついていました。
今のエゾシカ。
夏毛から冬毛に変わりつつあります。
首の下から前足にかけて、色が違うのが
わかりますか?
スズランの実です。
今年は大きいような気がします。
新ジャガが食べたくて、本格的な芋掘りよりひと足はやく義弟の畑にもらいに行きました。
引き抜くと芋がごろごろと出てきて、感激!
義弟の家のハウスのトマトも終わり。
たくさんもらったので、気長に煮詰めてピューレ状にして冷凍します。
これだと冷凍庫の中で場所もとらないし、
トマトソースが必要なときもすぐに作れます。
  2005年9月19日(月)晴れ 日中の気温27度

 昨夜は中秋の名月。
 ウトロは夕方まで雨が降ったりやんだりでした。
 雲が厚かったのでお月見はあきらめていたのですが、
 夜になってから空が晴れて、満月が顔を出しました。

 三日前の夜、店を閉めてから散歩に出たら、
 山の端に掛かる月がとてもきれいでした。
 それなのに、昨夜のほぼ同じ時刻の月は天空の高いところに・・・
 たった二日でこんなに位置が変わるなんて、
 「それでも地球は動いている」んだなあと実感しますね。

 器の底に穴を開け、植物を植えてみました。
 後列はタイム(ビールカップ)とサボテン(茶碗と小鉢に)
 前列の茶碗にはアジュガと??(名前が不明)、
 粉引きのぐい飲みにはポトスライムとサボテンの子株です。
 店に置いたらおしゃれで気に入ってます。


 このワンちゃんはご近所のミッキーです。
 ちゃんと小屋はあるのですが、アジサイの茂みの中のほうが快適らしく、
 暑い間はほとんど潜りっぱなし。
 何度も呼んでやっと顔を出してくれました。
 

 

 アザミと蝶
 
 ナナのロープを握ったままの状態で写さなければならなかったので、
 手前にナナの大きい耳が写り、邪魔でした。
 しかもナナが動くので手がプルプル震えて・・・
 一枚の写真にも、さまざまなドラマが凝縮されています。
 


 
 
 2005年9月14日(水)曇り 日中の気温15度

 
 一昨日までは汗ばむほどの気温でしたが、昨日から肌寒くなりました。
 居間のストーブのほこりを払い、この秋、初稼動です。
 
 ナナカマドもツルウメモドキも、実が赤く色づいてきました。
 これからは日に日に紅葉が進んでいきます。

 オスジカたちの角(つの)もだいぶ伸びています。
 まだ黒くて厚いざらざらの皮をかぶっていて、
 いわゆる袋角(ふくろづの)の状態ですが、
 冬までには立派になることでしょう。

 夫と息子は釣りに行きました。
 
 男たちがでかけたらゆっくりしようと目論んでいた私ですが、
 彼らがいないうちにと思い、シーツやらタオルケット、作業着の洗濯をして、
 散らかして行った部屋を片付けたら
 あっという間に一日が終わってしまいました。
 ゆっくり観たいビデオや、読みたい本があったのに、
 な〜んにもしてない・・・
 そして、もう帰ってくるわけで、帰ってきたらまた洗濯物が・・・
 
 今度からは、こういうチャンスには、雑事は全て忘れて、
 思い切り羽を伸ばそうと反省しているA子です。



 2005年9月6日(火)晴れ 日中の気温21度

 店の仕事が一段落したのでナナをかまってやろうと裏に行ったら、なんだかナナの様子が
 変です。うろうろと落ち着かず、「ボク、なんかまずいことをしちゃったみたいなんですぅ・・」
 という表情。夫は作業場の入り口に立ってニヤニヤしながら、「これで圭一もナナを作業
 場に入れるのは懲りただろう。」
 なんのこっちゃと思っていると、スコップを持った圭一が中から出てきて、「ナナ!だめで
 しょう!」とナナを叱ります。
(怒ってもナナには言い方が優しいのでした・・) 
 昨夜、ナナが作業場の粘土の袋の上に糞をしていて、息子は今までその始末にかかりっ
 きりだったのだそうです。
 何しろ粘土を積んでいるのは頭がつかえるような低い、しかも狭い土室(つちむろ)です。
 息子は中腰スタイルで、筋肉をプルプル震わせながら
20キロもある袋を動かしたわけで、
 そりゃあ大変だったでしょう。「袋を持ち上げたら頭が天井につかえて、ウ○コが顔に
 くっつきそうだった。」と、感慨深げ(?)です。
 ナナがそんな奥に隠れてウ○コをしたのは、以前一度失敗して夫にひどく叱られたからに
 違いありません。我慢できないものは仕方がないんだから、そんなに怒らなくてもいいのに
 と、私は思うのですが・・
 
 「もう夜は絶対に犬小屋で寝させる。」という夫と、「いいでしょ。汚したらまた
(圭一が)掃除
 すればいいんだから。」という私。息子は「玄関なら掃除が楽だから玄関に入れる。」と
 三人三様の意見ですが、さてどうしたものでしょうか?

 2005年9月3日(土)晴れ 日中の気温20度
 
 1日から秋サケの船釣りが解禁になりました。
 町の高台に設けられた駐車場には、マイ・ボートを牽引してきた
 トレーラーがたくさん停まっています。
 オホーツク海に船を浮かべ、サケとの豪快な戦いを楽しむのは、
 確かに男たちにとっては(多くはありませんが、女性もいます)
 血沸き、肉踊る遊びに違いありません。
 うちの釣り軍団も(今年は娘も参加するそうです)
 牛若のお誘いを頂いたので、その日を心待ちにしています。
 

 昨夜は散歩の時間になって急に強い雨が降り出し、
 ナナは散歩に連れて行ってもらえませんでした。
 今日は窯たきなので、息子に、「ナナ、朝の散歩は行けないよ。」
 と言われたナナはがっかり。
 いつもなら少し甘えただけであきらめるのですが、
 今日はどうしたのか、「クヒ〜ン、クヒーン・・・」から
 「ギャフィ〜〜ン!!」と、要求がエスカレートする一方でした。
 仕方がないのでA子が、久々に日中の散歩に行くことにしました。
 
 道の脇には立派なツルアジサイが、まだ少し花を残しています。
 
 木立の中にシカの親子がいます。
 シカといえば、先日びっくりすることがありました。
 私たち町の住人がシカに近づくと、シカはある程度の距離を
 保とうとしますが、相手がカメラを持った観光客だと、かなり近づいても
 シカは逃げないのです。
 台所の窓からたまたま目撃したシカは、観光客に頭をなでられそうな所まで
 近づいていました。
 住人だと花壇に近づいたら石をぶつけたり、怒ったりしますから
 シカもそれなりに警戒しているのでしょう。
 顔で見分けているのか、それともカメラを向ける人は安全だと学習したのか
 なかなか侮れないエゾシカたちです。
 
 うちの周りに出没するシカたちは、年々食べる草の種類が増えています。
 昨年までは、匂いのきついハーブは決して食べなかったのに、
 今年はつぼみがついた頃にきれいに食べられてしまいました。
 ミントやオレガノ、ローリエを食べて育つなんて、
 これって、野生のハーブ鹿?

 母が帰ったので、A子はまた、毎日のご飯支度に追われる毎日に・・
 一月半も楽をしてしまったせいか、思うように家事が進まなくて困っています。
 
 2005年8月23日(火)小雨後晴れ 日中の気温 16度




 あまりにも長い間、いわゆる知床らしいところを見ていなかったので、
 今日はカメラをぶら下げて観光客ぶりっ子して来ました。



 幌別海岸の駐車場には、びっしり車が止まっています。
 これはカラフトマス釣りの人たちが泊り込んでいるのだそうな。
 釣り場を変えながら数ヶ月間泊り込みの人もいて、
 車には生活道具を一揃い積んであるのだそうです。

 うちの子どもたちは、釣りの常連さんたちとはすっかり顔見知りなので、
 釣りの時期になると、「あのじいさん、今年も元気に来てたさ。」とか、
 どこそこの誰それがどのくらいのを釣ったんだとか、
 楽しげに話しています。


 たまたま観光船が通りかかったので写真を撮ったら、手前にシーカヤックが
 写っていました。
 こんな大きな船が通り過ぎた後では、かなりの波が起こるのでは・・・
 あとを見届けていないのでちょっと心配です。
 岸から沖に向かって定置網が入っているのがお分かりでしょうか?
 
 
 
 林の中はどこもかしこも黄色いハンゴンソウが満開です。
 丈が1.8メートル近くもあるので、中に分け入るのは無理でした。


 

 今年はヤマブドウが豊作のようです。
 まだ青くて小さいのですが、数はたくさんついていました。
 動物たちのために、このまま順調に熟して欲しいものです。
 2005年8月18日(木) 晴れ 日中の気温27度
 
 お久しぶりです。パソコンの故障で絵日記もしばらく更新できませんでしたが、
 知床窯の家族はおかげさまで元気でおります。
 それにしても暑い夏でしたねえ。いえ、本州以南に住んでいらっしゃる方々は、
 まだまだ過酷な暑さの真っ最中ですね。
 
 今年はいつになくつらい夏でした。
 湿度が高くて、汗が皮膚にまとわりつく感じ・・
 これがうわさに聞く日本の夏かあ・・と、実感いたしました。
 夏にはここもそれなりに気温は上がりますが、
 例年はこんなにジトッとしていないので、もっとしのぎやすいのです。
 それでも立秋(7日)あたりから、朝夕はかなり涼しくなり、
 肌寒いくらいの日もありました。
 昨日、今日とまた暑くなりましたが、風はもう秋の気配を感じさせます。

 このひまわりは、先月、千葉にお住まいのお客様が送ってくださいました。
 たまたまうちの焼き物を買ってくださり、私が花好きと知って、
 わざわざ房総から送ってくださったのです。
 贅沢に飾って楽しませていただきました。ありがとうございました。

 先月、「ユリの花がきれいに咲いたよ。」と、高原のIさんから電話がありました。
 次の日は台風が来るかも、という日だったので、ぜひ今日のうちに見ようと
 夕飯のしたくもそこそこに、Mりちゃんと母と私の三人で出かけました。
 きれいなお庭と木と花を堪能し、帰りにはお花のおみやげまで頂きました。
 今年はあまりに暑すぎて、小清水のリリーパークにも行けなかったので
 このお花見は大変うれしかったです。
 Iさん、また来年もおじゃまさせて下さいね。

 ナナの体臭が、耐えられないほど臭くなってきたので、
 洗ってやることになりました。
 いつもは風呂場で洗うのですが、「暑いし、あとの掃除が面倒」と
 娘はゴミ袋に穴を開けた不思議なシャンプーバッグ(?)を作りました。
 ナナの手足を通して、自分の手を通す穴を開けてシャンプーすると、
 ナナがぶるぶると水を飛ばしてもあたりに飛び散らず、なかなかいいかんじ。
 ナナだけは「どうしてボクがこんな目に・・・」と、納得がいかないようです。

 遊びに来ている母が、生まれて初めてのパッチワークに挑戦しました。
 埼玉のKさんが、藍染の布や裏地、キルト芯まで送ってくださったので
 もともと針仕事の好きな母は、「これはもう、やるしかない!」と、
 パフクッションを作ることにしました。
 あれこれ図案を考えてやり直しをしながら完成させたクッションは
 みごとなできばえです。(写真をご覧下さい)
 綿がぎっしり詰まっていて座ると痛いほどですが、
 これがつぼを刺激するのか、とてもいいすわり心地です。
 
 じっとしているのが苦手な母は、することがなくなると、
 すぐに外の草取りを始めます。
 炎天下でも何時間も外にいるので心配でなりません。
 縫い物をしている間はおとなしく中にいてくれるので、
 もうひとつ作ってもらうことにしました。
 
 子供のころ私は、針仕事をする母のそばにいて、きれいな布を触るのが楽しみでした。
 時々母が、さっと小物を作ってくれるのが嬉しくて、
 いつまででも見ていたいと思ったものです。
 うちの子たちが小さかったころは、帯をほどいてかわいらしい半纏を作ってくれたり、
 また、浴衣も作ってもらいました。
 今度は何を作ってもらおうか思案中です。
 2005年7月18日(月) 曇り一時雷雨 日中の気温27
 
 今日は朝からものすごい雷がなり、大粒の雨が何度か降りました。
 
 A子の母がまたまたやって参りました。
 「ここは空気が違うんだよ。別世界だ。」と、母はすっかり知床がお気に召したようす。
 帰ってきた娘とふたりで家事を担当してくれて、私は大助かりです。
 ばあちゃんにとても優しい子どもたち。
 その半分でもいいから、私のことも気遣ってくれい!
 
 たまたま遊びに来た息子の友人のAら君と、私、母の会話を聞いて、
 「さすが母娘・・・」と、子どもたちは妙に感心したようです。
 (Aら君は、前回母が遊びに来た時に、しばしばおいしい魚を持って来てくれました。)

 母:  「あんまりお魚がおいしいので、また来ちゃいましたよ。」
 A子: 「ね、Aら君、マス獲れてない?マス!」
 Aら君:「ぼちぼち上がってるよ。」
 A子: 「じゃ、持ってきてちょうだいね。大きいのじゃないとおいしくないから、
      うんと大きいやつね。」
 Aら君:「あ、はい・・・」

 母がさりげなく催促し、娘の私がぐいぐい押し切って決める・・・
 子どもたちはそう言ってあきれていますが、
 この会話、そんなふうに聞こえます?
 
 2005年7月14日 (木) 晴れ 

 

 知床が世界自然遺産に登録決定!
 
 
 知床窯では用意してあった横断幕を張り、
 お買い上げのお客様に記念品をプレゼント。
 お客様も、「おめでとう。」「すばらしい所ですものね。」と喜んでくださり、
 店内はとてもいいムードでした。
 ウトロの各ホテルでも祝い酒が振舞われて、
 観光客の方々と一緒に登録を喜びました。

 花火が打ち上げられ、
 超おくびょう犬のナナは、大きな音に驚いて
 スクーターのステップに飛び乗ってしまいました。
 よほど恐かったらしく、しばらく経っても
 そのままの状態でじーっとしています。
 作業場の戸を開けてやると、壁にぶつかりそうな勢いで
 飛び込んで行きました。
 

 知床の自然の価値が世界に認められて世界遺産に登録されるのは、
 住民として、素直に嬉しいことです。
 
 今後解決すべき問題は多々ありますが、
 決して知床を人間の思惑の餌食にするような
 愚かなことがあってはなりません。
 人々の暮らしと産業が、
 すばらしい自然と心地よく共存している、
 それこそが知床の魅力ではないでしょうか。

 
 
 2005年7月10日(日) 雨 日中の気温17度

 江別の陶器市が終了しました。
 あいにくの雨にもかかわらずおいで下さった皆さん、ありがとうございました。

 夫が洗ってくれた湯呑みを見ると、底に汚れが残っていました。
 「チャンス!」とばかりに、新聞を読んでいる夫の目の前に突き出し、
 「汚れが落ちてないんですけど。」
 夫に、「どうしてちゃんと洗わないの?湯呑みの汚れなんか簡単に落ちるでしょう。」と
 いつも指摘されているA子の、会心の報復です。
 夫はうろたえて、「いいんだあ!自分のはきれいに洗ったんだから!」と、
 逆ギレでかわそうとするので、すかさず夫の湯呑みも差し出して、
 「これは?これはなにかなあ?」
 ふきんでぬぐうと、明らかに汚れています。
 「ムム・・・」もう言葉の出ない夫。
 
 口で言うのは簡単。
 でも実際にやってみると、なかなか思うようには行かないもんでしょう。
 ねっ。わかった?

 店においでになるご夫婦でも、これと似たようなことがあります。
 「うちの妻は、器をよく壊すんですよ。」とご主人がおっしゃるので
 「それは奥様が器を扱う機会が多いからですよ。」と、私は言います。
 食べるだけの人が壊さないのは当たり前。
 主婦は、作って片付けてと、器に触ることが圧倒的に多いのですから、
 たまに壊すことがあっても、それは仕方がありません。
 懲りずにまた買って下さい。
 奥様、またのご来店をお待ちしております。
 
 2005年7月7日(木) 小雨 日中の気温11度

 
 七夕の今夜は、あいにくの雨。
 昼間から寒くて、スト-ブをつけています。

 朝、ナナの散歩に行った息子から電話で、
 「今年生まれたばかりの小鹿がいるよ。」
 それっとばかりに、夫が写真を写してきました。
 5、6頭の群だそうですが、大人の鹿が小鹿をかばうように取り囲むので、
 なかなかいいアングルで撮れないそうです。
 足がまだ、しっかりしていないようですね。
 
 店にいらしたお客様は、小鹿がおっぱいを飲んでいるところを見て、
 感激したそうです。
 映像で見る鹿の親子は、確かに麗しくまたかわいらしく、
 ほほえましいのですが・・・
 花壇に入っちゃダメッ!と、きちんと小鹿をしつけてくれないものでしょうか・・・
 というか、ちょっと、お母さん、子連れで花壇に入らないでよねっ!

 
 雨に濡れるのは嫌だけど、外は見たいというナナ。
 顔はりりしいんだけど、なんかお間抜け。
 
 
 2005年7月3日(日) 晴れ 日中の気温 20度

 
 今日は窯焚きでした。
 
 一番気を遣うところを終えた夫と息子は、またいつもの悪い癖で
 ナナをかまい始めました。
 私がカメラを構えているとも知らず、ふたりはやりたい放題。
 嫌がるナナを無理やり作業台の下に押し込んでいます。
 動物虐待の動かぬ証拠を突きつけて、
 「そこのふたり!天に代わってお仕置きよっ!」
 

 
 2005年6月29日(水)小雨 日中の気温12度
 
 しばらく暑かったのに、今日はストーブが必要なほど寒くなりました。

 写真を見て、「キャーッ!」と悲鳴を上げた方もいらっしゃるのでは・・・
 美しく咲いた花の写真を撮っていたら、なんと1メートルほどのアオダイショウが!
 ヘビが苦手な私は、息子に「追い払って!」と頼んだのに、
 「ほっとけばいいっしょ。」と、相手にしてくれません。
 仕方なくジーッと見ていたのですが、そのうちになんだか可愛くなってきました。
 あどけない目、無邪気な動き。さすがにペットにしようとは思いませんが、
 「生き物って、いとしいなあ・・・」と、しみじみ思いました。

 でも、やっぱり突然遭遇したくはないので、
 棒で突っついて、草むらにお帰りいただいた次第です
 2005年6月27日 曇り 日中の気温 22度

 いつもお世話になっている益子の方から、
 たくさんの梅を送って頂きました。
 二日ほど置いたらこんなに熟しておいしそうになったので、
 さっそく漬け込みです。
 
 うちでは梅の重量の17パーセントの塩で漬けます。
 近頃は塩分控えめが人気のようですが、
 梅漬は長い間保存するので、このぐらいが安心です。
 おかげさまで、毎年切らすことなく梅漬が食べられます。
 Kさん、Sさん、ありがとうございます。
 ちなみに、今年漬けた梅は22キロありました。

 
 先日、息子が買物に行ったら、
 「圭一君・・・あのお・・・おかあさん・・・いるの?」と、
 やたら控えめに聞かれたそうです。
 「なんか・・・ほら・・・お店の前に鉢植え並んでないから・・・
 あの・・・もしかしたら・・・いないのかなと思って・・・」
 「いますよ。今年は早々にシカに食われちゃって、
 鉢植えは作る元気がないみたいだけど。」
 「あ!そうなんだ。おかあさん、いるんだ!」
 ・・・・・・・
 先月、私が母を送って車で八戸に行ったのを、
 ウトロの人たちはしっかり目撃していて、
 「本田さん、お母さんを送って行ったらしいよ。」が、
 「本田さん、お母さんと実家に帰っちゃったんだって!」に変わるのに、
 時間はかからなかったようです。
 私の留守中に、息子の友人が、「おばさん、いないのか?」と聞くので、
 息子が「うん、実家に帰ったんだ。」と答えたのも一因でしょう。 
 単純に「里帰りした」ということではなく、「私、実家に帰らせていただきます!」
 ふうにアレンジされて、たちまちウトロ雀たちに広まったらしいのです。
 そして、「そういえば、毎年店の前を花で飾ってるのに、
 今年は殺風景だもんねえ・・・」というのが、有力な状況証拠になったようで・・・
 
 これは、やっぱり花を飾らないわけには行かないなあ・・と、
 重い腰を上げて、今年も鉢植えが並びました。

 いやー、それにしても、人の噂って・・・
 
 2005年6月20日(月)晴れ 日中の気温 27度

 ずっと雨が降らないので、今年初めて花壇に水やりをしました。
 からからに乾いた土はなかなか水を吸い込まず、
 かなりの水が必要でした。
 
 花壇ぐらいなら水やりをすれば済みますが、
 畑はそうは行きません。
 たっぷりの雨が欲しいところです。

 
 山菜も海産物も、ご近所から頂いたり、自分たちで調達したものが
 毎日どんどん届くので、台所はおおわらわ。
 
 

 大きなカレイは昆布じめにすると、余分な水分が抜け、
 また昆布の程よい塩分がカレイの甘味を引き出して、とても美味です。




 穴倉の中でA子は何をしているのか?
 これはジャガイモの芽かきをしているのです。
 ムロで保存しても、生きている芋ですから、当然発芽します。
 春先から二度目の芽かきですが、かなり水分を奪われて
 しなしなになってきました。


 毎朝ホテルに行き、日中は店番をしながら
 畑の土を起こして草取りをし、
 その間には魚や山菜、野菜の始末とご飯の支度。
 一日中、目の回るような忙しさです。
 昼ごはんはカップラーメンと菓子パンという日が多くなったような・・・
 
 
 
 2005年6月10日(金)曇り 日中の気温26度

 
 ふと外を見ると、花壇の鹿よけネットが揺れています。
 「シカのやつー!」と外へ飛び出したら、
 ネットにからまっているのは、なんと、ナナ!
 「あんた、なにやってんの?」と近づくと、ナナは
 「ひ〜ん、ごめんなさい!」と降伏のポーズをとろうとして
 なおさらひどく、ネットにからんでしまいました。
 
 花壇の向こう側にナナの好きな草があるので、
 それを食べようとして引っかかってしまったのでしょう。
 
 こんな状態になってるなら助けを呼べばいいのに、
 鳴きも吠えもしないので、全然気がつきませんでした。
 日頃から、花壇に入ってはいけないと、きつくしつけられているので、
 叱られると思ってじっとしていたのでしょう。
 その従順さが、なんだか不憫でならないA子でした。

 

 鮮やかな青色のキキョウが咲きました。
 背丈は全体で10センチほどしかありませんが、
 花が6センチと、とても大きいです。
 高山植物のイワギキョウのはずですが、図鑑で調べても
 これと同じ花は探せなくて・・・
 きっと ○○ギキョウというのでしょうね。
 
 2005年6月5日(日) 曇りのち雨 日中の気温12度

 ホタテを頂きました。
 ここで取れるホタテは、甘味が強くて肉質も最高!
 でも、生きている貝をこじ開けるのには、たいへんな力が要ります。
 鉄板を加工して作った、本田家特製の貝むき器。
 夕食は、もちろんホタテの刺身を堪能しました。

 しばらく雨が降らず、畑も山もからからでしたが、やっと恵みの雨が降りました。
 これで山の新緑も一気にきれいになると思います。
 2005年6月1日(水)晴れ 日中の気温16度

 

 昨日の夕陽は見事でした。
 水平線近くに雲があったので夕陽が見えるとは思わなかったのですが、
 たまたま車から見えた夕陽は、厚い雲から今にも出て来ようとしているではありませんか。
 大急ぎで家に戻りカメラをつかんで飛び出して、何とかぎりぎり撮影することができました。
 夕陽がすっかり沈んだのは7時10分頃でしたが、
 水平線上の雲はその後もずっと金色に輝いていて、
 ついつい時間を忘れて見とれてしまいました。
 海の上は8時近くになっても、うっすら明るかったです。




 しばらく気温が低くて、例年に比べると全ての花の開花が遅れていますが、
 それでもここ数日続いた陽気で、うちで一番日当たりのいい花壇が、
 やっと春らしくなって来ました。
 
 植えっぱなしのチューリップたちがけなげに咲いています。
 形が楽しい変わり咲きのチューリップたち・・・
 ムスカリやサクラソウとよく調和しています。
 
 それにしてもこの鹿よけネットが不細工で悲しいです。
 鹿は年々厚かましくなって、この春はついに店内に侵入してきました。
 来客を知らせるチャイムの音に、夫が店に出てみると、
 なんと、シカが店の中にあった鉢の花をムシャムシャと・・・
 あ然としている夫をシカは悠然と見つめ返して「ん?どうしたの?」と
 言ったとか、言わないとか・・・

 この調子では、いくら花を飾っても、むざむざシカの餌食になるばかり。
 なんだかなあ・・と、今年の花仕事に気が乗らないA子です。
 

 2005年5月29日(日)晴れ 日中の気温18度

ウトロに遊びに来ていた高齢の母をひとりで帰すことがあまりに忍びなくて、
結局私が八戸(はちのへ・青森県)まで送って行って来ました(しかも車で)。
ひとりで苫小牧まで運転したことも、自分でフェリーに車を乗り入れたのも初めて。
でも特に困ったこともなく無事に帰ってまいりました。

この季節に八戸に行ったことはありませんでしたが、
こんなにきれいな町だったかしらと驚きました。
新しい道路が次々に敷設されていますが、どの道も街路樹や花が植えられて、
きれいに手入れされています。ハナミズキ、ナナカマドなどが咲いている根元には、
刈り込まれたツツジが見事に咲いていました。
延々と続くツツジの道もすばらしかったのですが、もっと感心したのは
民家の庭の美しさです。
モミジやモクレン、梅、桜、ツツジなどの木を上手に生かした、
風情のある庭がいたるところにあって、私は感激しっぱなしでした。
プロの庭師が手入れしていると思しき庭はもちろん立派でしたが、
一般庶民のつつましい庭先も、住んでいる人が愛着を持って育ててきたのが
よくわかります。平凡な毎日をいとおしんで暮らしているという感じが
伝わってくるような気がしました。
こんなに緑が豊かで素敵な町が自分のふるさとだということを
誇らしく思います。八戸(はちのへ)万歳!

 
 2005年5月13日(金)晴れ 日中の気温9度



 みぞれが降り、ずっと寒いウトロです。
 母は、「さすが北海道・・・」と思っているようですが、
 いやいや、、いくら北海道でもこの寒さは異常です。
 
 きのうからやっといいお天気になったので
 母と一緒に家の周りを歩いてみました。
 海がきれいに見える、おなじみの香川の崖の上から、
 三角岩をバックに、ハイ、パチリ!
 三角岩は、生前の父がよく魚釣りをした場所ですから、
 父と母が並んで写っているような気がします。
 
 シカがたくさんいることに驚いていた母ですが、
 人が近づいても全然逃げようとしないことに、またまたびっくり!
 おそるおそる近づく様子がおかしいです。
 はじめのうちはかわいいと思っていたらしい母ですが、
 店の前に出しておいたチューリップやガクアジサイが、
 シカに襲撃されて以来、掌を返したように嫌っています。
 母も花好きなので、かなり腹が立ったようです。



 散歩の途中でこんな楽しげな光景に出会いました。
 岩尾別YHの人たちが、ツリークライミングの最中。
 ロープだけで器用に木に登っていきます。
 少し高いところから見る風景は、また格別でしょう。
 ただ観光地を巡るだけでは、本当の知床は楽しめません。
 こんなふうにゆっくりのんびり、自然と触れ合って、
 知床大好きという方がますます増えたらいいなと思います。
 ツリークライミングのお問い合わせは岩尾別YHへ(知床窯HPからリンク)

 益子組は昨夜遅くに帰ってまいりました。
 今回もたくさんの方がおいでくださったそうで、
 本当にありがとうございました。

 また、今のところ全ての花の開花が遅れていますが、(知床周辺の桜、
 東藻琴の芝桜、上湧別のチューリップ、などなど)
 今月の20日前後からは、いっせいに咲き始めるでしょう。
 遅れを取りもどすかのように咲くので、それは見事な光景です。
 この時期を逃すのはもったいないですよ。
 
  2005年5月5日(木)曇り 日中の気温4度


 寒い日が続いています。
 気温が零下になる日もあり、今時期の北海道にしたら異常な寒さです。
 
 

 こんな寒さの中で、店では鉢植えのチューリップが満開です。
 これは昨年の秋に鉢に植え込んで、雪の下で越冬させたもの。
 4月末に雪の中から掘り出した時には下の写真のような状態でしたが、
 部屋の日当たりの良い窓辺に置いたら、
 みるみるうちに成長して、10日ほどで花を咲かせました。
 一日に3〜4センチも伸びるのでびっくりです。



 花壇はまだこんな状態で、寂しい限りです。

 私の母が遊びに来ました。
 じつに二十数年ぶりの訪問です。
 私たちが岩尾別と斜里に住んでいた頃に来たきりでしたから、
 ウトロに来るのは初めて。
 79歳になりますが、ひとりで飛行機を乗り継いできました。
 達者な人なのでそんなの当たり前と私は思っていましたが、
 周りの人たちは驚いています。
 知り合いたちがいろいろおいしいものを届けてくれるので、
 母は毎日大感激でおおはしゃぎ。
 「こんなにおいしいものは初めて食べた。」と喜んでいます。
 ひとりで走り回っている忙しい私のために、家事をしてくれるので大助かりです。
 まさに一家に一台・・じゃなかった、ひとりは欲しい助っ人です。
 
 どこにも出かけられない母を気遣って、
 Mりちゃんがあちこち観光に連れて行ってくれます。
 なつかしい岩尾別ユースも車から見て、
 「あまり変わっていなかったよ。」と言っていました。
 暇さえあれば、母娘でおしゃべりを楽しんでいます。

 益子陶器市は8日までです。お近くの方はぜひお出かけ下さい。
 
  2005年4月22日(金)雪  日中の気温 0度

 



 昨日から降り続いた雪が・・・



 今朝までに30センチも積もりました。
 この時期に雪が降るのは大して珍しくないのですが、
 これだけ積もることは滅多にありません。
 もう使わないだろうと思ってしまいこんだ雪かきスコップを
 あわてて取り出しました。

 しばらく出番がなかった除雪機も登場して、ちょっとひと仕事。
 ただ、この時期の雪はすぐにとけるので、出入り口をざっと除雪するだけです。
 

 


 それにしても、待ちに待った遅い春がやっと来たと思ったら、この積雪。
 やはり北海道の春は、一筋縄では捕まえられないようです。
 買い物に行った店でも、「いやー、ひどい天気だよねえ。」と、
 皆うんざりしています。 
 そんな気分だったせいか、店の一角で売られていた明るい色の花に心が動き、
 思わず買ってしまいました。
 鮮やかな八重咲きのストックを台所に飾って、
 なかなか来てくれない春を待ちわびています。
 
 
  2005年4月21日(木)みぞれ混じりの強風 日中の気温5度

 昨夜から強い南風が吹いています。
 一晩中音を立てて吹き荒れていたのでよく眠れず、
 寝不足気味のA子です。

 写真の穏やかな風景は、一昨日のもの。
 香川の高台から海を見たところです。
 青い海と空、白い雪と建物のコントラストが、春の陽に美しく映えていました。

 

 うちの駐車場の向かい側では、シカが黙々と草を食べています。
 この春は寒くて草が伸びず、シカもおなかをすかしているようです。
 でも頼むから花壇には侵入しないでねと、祈る毎日。
 一応花壇の回りは囲いましたが、今年のシカはあつかましくて、
 強引に首を突っ込んでくるので腹が立ちます。
 また驚くと思いがけない行動を取るので、要注意。
 車をよけるどころか、急に道路を横切ったりするので、
 あわててブレーキを踏むこともあります。
 シカを見たらスピードダウンが肝心です。

 


 うちの花壇の月桂樹です。(手前はラベンダー)
 大阪の友人に頼んで小さな苗を送ってもらってから、かれこれ20年ほどになります。
 北海道では地植えは無理と本に書いてあったのですが、
 雪の下では何とか越冬します。
 暖かい所なら、20年も経てばかなり大きな木に育っているはずなのですが、
 ここでは生きているのがやっとの状態。
 寒風と寒さで、冬の間に葉っぱが全て落ちてしまいます。
 昨秋思い立って、ムシロで冬囲いをしてやったら、大成功でした。
 元気に冬越しをしていて、葉っぱが青々としています。
 シチューやソースに欠かせない香辛料なので、タイムやロズマリーともども
 活躍してくれています。

 知床五湖の遊歩道が、明日から開放されます。
 昨日、地元ガイドの人たちがボランティアで除雪をしたそうで、
 残雪は腰の深さまでもあったそうです。
 それでも例年よりは少ないということで、これだけの雪を手で除雪するのは
 大変な重労働です。ご苦労さまでした。
 しばらくの間は長靴のほうが歩きやすそうです。
     2005年4月15日(金) 曇りのち雨  日中の気温13度
  
   左上の写真に写っている怪しいふたり・・・いえいえ、これはおなじみのMりちゃんとTよちゃんです。
   
   今日から、義弟の家のイモ切りが始まりました。
   彼女たちの前にそびえているのがジャガイモの山。これから畑にまく種イモです。
   ひとつひとつのイモの大きさと芽の数を見て、二つから三つぐらいに切り分けます。
   徹底的に機械化されている北海道農業ですが、種イモ切りだけは手作業でするところが多いのです。
   檻の中のイモが減ってきたなあと思ってちょっと嬉しがっていると、たちまち義弟が補充してくれるので、
   切っても切ってもイモ、毎日毎日イモ・・・という感じです。
   益子行きの準備に忙しい時期ですが、毎年たくさんの野菜をもらうお礼に、私もほんの一日二日、手伝いに行きます。
   
   楽しみなのが午前と午後の一服(ティータイム)。甘い物をつまみながらお茶を飲んで、楽しいおしゃべりが炸裂します。
   ま、一服時に限らず、イモ切りに爆笑トークはつきもの。
   陽気なおばさんにお茶目な義妹、それに私とMりちゃんとTよちゃんが加わったら、女性軍は無敵。
   義弟はいいように翻弄されているだけです。
   
   下段の写真のハウスは、長さが52メートルもあります。ビート(砂糖の原料になる)の苗がすくすく育っています。
 
   そして現在の畑の様子です。
   順調に行けば、今月の下旬ごろから、イモとビートの撒き付けになります。
   
   北海道は海も畑もいよいよ今年の活動を始めました。
   
  2005年4月5日(火)晴れ 日中の気温6度
 

 
流氷は完全に消えました。
 
 船も港に降ろされて、出漁に向けて準備中。
 定置網漁の船はまだ陸の上です。
 

 われらが「牛若」も着々と整備がすすんでいるようです。
 今年の釣果やいかに?

 今日は暖かくて気持ちのいい一日でした。
 陽射しが強くなってくると、窓の汚れが気になります。
 基本的に私はまめではないので、普段は見て見ぬ振りをするのですが、
 今日はたまたまできごころで、茶の間の窓拭きをしてしまいました。
 大雑把ですが、それでも私にしたら大手柄です。
 
 窓を拭きながら、今は札幌にいる友人R子さんを思い出しました。
 ウトロにいた頃の彼女の家の食器棚のガラスや鏡は、
 いつもピカピカでした。
 そのコツは、台所や洗面所の手拭きタオルを洗う前に
 そのタオルで、さっとガラスなどを拭くのだそうです。
 そうすることでかなりきれいな状態を保てると教えられ、
 さっそく私も見習うことにしました。
 
 その習慣を続けているおかげで、うちのテレビの画面や
 リビングボードのガラスはきれいです。
 でも窓拭きまではしないので、なかなかきれいな状態を保つのは
 大変なんですよねえ・・
 
 

 2005年3月27日(日)晴れ 日中の気温 2度


 昨日はなかった流氷が、また戻って来ました。
 
 東京からいらしたお客様は、
 「出発前日に旅行会社から電話があって、
 流氷がないから旅行をキャンセルしてもいいって言われたんだけど、
 ま、いっかと思って来たら、ちゃんと流氷があるんで感激しました!」
 
 現在、流氷が残っているのはウトロだけだそうです。
 

 地面の雪が融けてナナの足が冷たそうなので、
 発泡スチロールの箱を置いてやったら、すっかり気に入ったようです。
 小さい箱に無理やり入っている姿を見ていて、うちの子どもたちが、昔、
 ダンボールの箱が好きだったことを思い出しました。
 娘が一歳の頃、箱の中で寝てしまい、
 その格好があまりにもかわいらしかったので、写真に写してあります。
 
 娘もかわいかったけど、ナナもかわいいなあ・・・と
 ナナの寝顔を見ては目じりを下げているA子です。
 
 
 2005年3月25日(金)雪 日中の気温2度

 

 今日は久々の雪です。
 気温が高いので、かなり重たいです。
 
 写真は昨日のウトロ海岸と港のようす。
 一番上の写真の水平線の、右側半分がかすかに白いのが
 お分かり頂けるでしょうか?
 これは沖に流れていった流氷です。
 中央の氷も、沖に向かってゆっくり流れています。

 「明日の朝は氷が消えているかも・・」と思っていたら
 案の定、今日はすっかり消えました。
 わずかに岸に取り残された氷がちょっと寂しげです。


 船はまだ港には降ろされていません。
 風向き次第でまた流氷が戻ってこないとも限らないので
 もう少し氷のようすを見てからです。




 トマトの赤があまりにも鮮やかで、いい器と取り合わせてみたくなり、
 三島手の平小鉢に盛ったら、こんなに素敵になりました。

 この写真は息子が写しました。
 私なら平凡に全体を写したでしょうが、
 こういう撮り方もおもしろいなと思います。
 なにかドラマが始まりそうな・・・
 

 2005年3月18日(金)小雨 日中の気温3度
 


 暖かい日が続き、昨夜降ったのは雪ではなく小雨でした。
 このまま春になってくれたらいいのにと思うのですが、
 北海道の春は、そうすんなりとは来てくれません。
 春の彼岸の頃に必ず大荒れの天気になります。
 いわゆる「彼岸荒れ」と呼ばれるものですが、
 それをやり過ごしてやっと春が来るのです。

 
 外で冬越しできない花は、
 店の中に取り込んで越冬させます。
 上の写真の鉢にはアイビーゼラニウムを植えてあります。
 冬の間に徒長した部分を思いきり切り詰めて、樹形を整えました。
 
 根元に小さな苗が育っていますが、これはどうやら
 クリサンセマム・パルドサム(ノースポール)のようです。
 昨年植えていた鉢から種が飛んだらしく、いつの間にか生えていました。
 下のガクアジサイの鉢にもけなげに育っています。
 もう少し暖かくなったら、栄養のある土に植え替えて
 立派に育ててやろうと思っています。

 こういうふうに、思いがけないところに春を見つけるのは嬉しいものです。
 冬が長い北国だからこそ、春の訪れがこんなにも嬉しいのでしょうね。

 2005年3月16日(水)晴れ 日中の気温6度

 昨日、今日と暖かい日が続き、道路の雪がかなり消えました。
 もちろん道の脇にはまだどっさり残っていますが、
 地面が見えてくると、春の訪れが確かに近づいていると
 実感できて、嬉しくなります。
 
 冬の間は雪の上を散歩する事になるので、
 ナナの爪が大分伸びてしまいました。
 できるだけ舗装の上を歩かせて、
 爪を削るように心がけています。
  

 今日は窯出しでした。
 防塵マスクで座り込んでバリ削り作業をする息子を
 ナナは珍しそうに見ています。
 
 黙って見ているだけならいいのですが、
 だんだん楽しくなってくると興奮して
 突然はねたりするので、ナナの頭突きを食らうことも・・・

 ふだんはずいぶんおりこうになってきましたが、
 相変わらずお調子者(おだち犬)のナナです。
 2005年3月3日(木) 晴れ 日中の気温 零下1度

 

 今年は何かと気ぜわしくて、お雛さまも飾れずにいました。
 そうこうしているうちに私が風邪をひいてしまい、
 今年のひな祭りは何もできずに終わりそうな雰囲気だったのですが・・・
 なんと、思わぬところからひな祭りが来てくれました。
 
 まず、朝、ご近所の方から「お赤飯をふかしたから。」と、あつあつの赤飯を頂き
 ひな祭りのおすそ分けに預かりました。
 
 これで元気がついたA子が店を掃除していたら、
 いつも来てくださる千葉のMご夫妻が、突然のご来店。
 そしてご主人が作ったという、なんともかわいらしい紙粘土の
 お雛さまをおみやげに持ってきてくださったのです。
 お雛さまをあきらめていた私には、嬉しいプレゼントでした。
 あーかいもーうせんしーきつめてー・・・
 
 

 部屋できれいに咲いていたプリムラを、
 鉄釉の鉢に入れて店の入り口に。
 外から見てもきれいで好評でした。




 作業が終わったばかりの除雪機は、エンジンがまだ暖かくて
 すずめのお気に入りのようです。
 しばらくの間、気持ちよさそうに羽根つくろいをしていました。
 
 気温はまだ低いのですが、陽射しがかなり強くなりました。
 午後から日が差し込むうちの茶の間は、晴れた日には
 ストーブを消しても室温が30度近くまで上がります。
 寒さの後ろに春が見え隠れしているようで、この季節も好きです。
 




 
  2005年2月24日(木)晴れ

 今日は北西の空の青さが際立っていました。
 
 雪山に登ったナナの姿があまりにりりしいので
 ついシャッターを切ってしまいました。
 昔、子どもたちと一緒に夢中になって見ていたテレビアニメ、
 「銀河流れ星銀」のワンシーンのようで、ほれぼれしています。
 

 今年の流氷はあまり勢いが強くないので、風に流されて
 岸に近づいたり少し離れたりしています。
 それでも完全に流氷が見えなくなることはまずないので、
 まだまだ楽しめますよ。
 こんなに空と海が青い日は最高です!
 
  2005年2月17日(木)曇り 日中の気温 零下3度
 


 昨年の6月29日の知床窯絵日記に書いたように、
 ウトロの町の中は、現在、国道の切りかえ工事が進んでいます。
 立ち退きにかかった建物は、順次取り壊されているので
 しばらく下に降りないでいると、最近まであったはずの建物が
 なくなっていて、びっくりすることもあります。
 
 ほとんど原形をとどめていませんが、
 この建物は、元のウトロ診療所です。
 築30年ぐらいは経っているはず。
 
 ウトロは斜里の本町からは40キロも離れているので
 斜里まで通院するのは大変です。
 この診療所があるおかげで、私たちは安心して暮らせるというものです。
 また、住民数こそ多くはありませんが、
 シーズンともなればたくさんのお客様がいらっしゃいますから、
 観光の面から言っても、なくてはならない大切な施設です。
 もちろんお世話にならずに済めば、それにこした事はありませんが。

 元は郵便局の向かいにあった診療所ですが、
 現在は、ペレケ川を挟んでウトロのバス停と隣り合っています。

 このように姿を変えていくウトロ。
 建物がなくなってしばらく経つと、
 ここには以前何があったか思い出せなくなってしまいます。
 今まで写真に残していなかったのが残念です。
 これからまめに写していこうと思います。



 ウトロで唯一の信号のある交差点から見た、オロンコ岩です。
 真っ黒い岩肌のてっぺんに白い雪がかかった様子は
 とろーりと生クリームのかかったチョコレートケーキのよう。
 見るたびにいつもおいしそうと思ってしまうA子です。
 
 
 
 
 

  2005年2月14日(月)晴れ 日中の気温 零下8度

 
 雪はここ一週間ほど降っていませんが、
 毎日厳しい寒さが続いています。
 
 除雪機で吹き飛ばされた雪が山になっているので、
 ナナは時々車に登って、周りを見渡しています。
 (ガラスごしの写真なので、ぼんやりしてますが・・)
 
 特に夕方は、大好きなミルキーちゃんが散歩の途中で寄ってくれるので、
 どんなに寒かろうが雪が降ろうが、じーっと耐えて待ち続けています。
 その一途さは感動ものですが、肝心のミルキーちゃんはつれなくて、
 ちょっとナナに近づいただけで、もう興味なさげ。
 冷たくあしらわれてもめげることなく、今日も待ち続けるナナです。

 
 舟形の藁釉皿です。
 魚の煮漬け、野菜の煮物、漬物、何を盛ってもしっくりします。
 今日は鮭の飯寿しを盛って食卓に。
 笹などあしらって、ちょっと気取ってみました。

 
 鉄釉の鉢に盛ったのは、ジャガイモだんごです。
 茹でたジャガイモを熱いうちにつぶし、
 よくこねながら澱粉を混ぜ込んでいきます。
 口で言うと簡単そうに聞こえますが、私はいまだに上手に作れません。
 本田の母の作るイモだんごはとてもおいしいのです。
 私も何度か教えてもらいましたが、思うようにできないので、
 今ではすっかりあきらめて、食べたい時には母にお願いして作ってもらっています。
 なにしろ全てが手加減。
 イモの水分、粘り具合、温度などによって、
 混ぜる澱粉の量やこね加減も微妙に変えているのです。
 
 米がとれない所ですから、母が子供の頃はしょっちゅう食べさせられたという、
 いわば代用食だったそうです。
 まだ小さかった頃にその話をを聞いた娘は、
 「わあー、ばあちゃんいいなあ。ゼータクだったんだねえ。」 ・・・・・・
 確かに、うちではたまにしか食べられない、貴重なものではありますが・・・
 
 
 2005年2月12日(土) 晴れ 日中の気温 零下3度
 
 
 かまくらの入り口と内部に、灯かりがともりました。
 
 夕闇の中にぽっかり浮かんだかまくらは、とても幻想的。
 しばらくは寒い日が続くという予報なので、
 かまくらも長くもちそうです。

 北海道とひとくちに言っても、地方によってかなり寒さが違います。
 「流氷が来るぐらいだからウトロはさぞ寒いだろう」と思って
 いる方が多いようですが、いえいえ、とんでもない。
 しばれ(痛いほどの厳しい寒さを表現する言葉)は
 内陸部には到底かないません。


 中にはやきものを少し置いてありますので、
 お気軽にのぞいていただければと思います。
 
 
 
 
  2005年2月10日(木) 晴れ  日中の気温 零下4度
                    
 かまくらの最初のお客様は、こんなにかわいい女の子でした。
 このご夫婦は「うさの森」という天然温泉民宿の
 (昨年4月にオープンしたばかり)オーナーです。
 うちの焼きものを気に入って、時々来て下さいます。
 
 H果ちゃんは確か1才になったばかりのはず・・
 人見知りもせずにA子と遊んでくれて、
 おばちゃまはとてもたのちかったでちゅよ。

 「うさの森」  北海道川上郡弟子屈町字当別原野41線西32番地4
          TEL・FAX 01548−2−4672

  2005年2月9日(水) 晴れ 日中の気温3度

 
 雪山が固まったので、今日はいよいよかまくら内部の雪堀りです。
 
 中でほほえんでいるのはお地蔵さまではありません。
 息子の同級生で、地元漁師のAら君です。
 朝から雪堀りの応援に来てくれました。
 何事にも器用な彼のスコップさばきはさすがです。
 
 若者ふたりは汗だくですが、それでも見ていると楽しそう。
 昔はこんなふうに、いつも雪まみれになって遊んでいたっけ・・・
 家の中から見ているだけの私は、のんきに感慨にふけっていました。

 外から見るとそんなに大きいとは思わないのですが、
 中に入るとかなり広くて、特に奥行きがたっぷりしているので
 迫力があります。
 
 明日は中に明かりをつけるための細工をするそうです。
 きっとほんわりあったか〜い雰囲気になる事でしょう。
 
 
  2005年2月7日 (月)曇り 日中の気温 零下1度

 5日から冬のイベント、オーロラファンタジアが始まりました。夜のオーロラファンタジーには大勢のお客様が
 おいでになっています。来月の21日まで、毎晩開催されます。
 初日の5日と6日の夜には、スペシャルイベントとして、舞踊家・花柳鳴介さんの氷上での踊りが披露され、
 観客は幽玄の世界に誘われました。
 
  同7日 



ここ二日でかなりの雪が積もりました。 
除雪をしていた夫と息子の間で、
かまくらを作ろうという相談がまとまり、
さっそく作業開始。
雪山を作って中を掘り抜くだけと
話は簡単ですが、実際の作業は大変です。
しかもこんなに大きいとは思いませんでしたので
私もびっくりしました。

雪を集め、スコップで叩いて固めて、
削りながら形を整え、水をたっぷりかけて
一晩凍らせます。 
明日からは中の雪を掘って運び出すという、
過酷な作業が待っています。
不安定な足場で一日中スコップを振り回して
いた息子は、かなりグロッキー状態ですが・・

観光客の方にもきっと喜んで頂けるでしょう。
 
  2005年1月31日(月)晴れ 日中の気温 0度

 香川の坂を車で下りて行ったら、
 今日の流氷はとてもきれいな帯状になっていました。
 急いで家に戻り、カメラを持って出直して写して来ました。
 
 明日はどんな風景になるか、毎日が楽しみです。


  2005年1月30日(日)曇り 日中の気温 零下2度

 今年も流氷がやってまいりました。
 
 ウトロの流氷初日(その年、陸から流氷が確認できた最初の日)は一昨日の28日。
 私は留守でしたので、今日、写真を撮ってまいりました。

 沖はまだほとんど開いていて、ウトロの海岸も場所によっては波が打ち寄せています。
 しばらくの間は、風向き次第で氷が離れたり寄ったりして、
 毎日違う表情が楽しめることでしょう。


 
 さて、A子は帯広に行ってまいりました。
 
 ユースホステル時代のスタッフが帯広でパン屋をしておりまして、
 帯広からいらしたお客様に「はるこまベーカリーが知り合いで・・」と言うと、
 たいていの方がご存知で、「わあ、そうなんですか?あそこのパンは
 とてもおいしいんですよ」とおっしゃいます。
 私たちの家族のような一家ですから、そう言われると嬉しくなります。

 そのはるこまベーカリーが、昨年、店舗兼住宅を新築し、「泊まりに来て」と
 誘われていたのですが、なかなか行けずにおりました。
 そしたら年賀状に「焼きたてパンが待ってるゾ」とあって、
 食べ物に弱い私ですから、さっそく行ってきた次第です。
 
 
 まだ子どもたちが小さくて、家事、育児、仕事と大変な彼らですが、
 夫婦ふたりで協力し合い、頑張っていました。
 彼らの仕事ぶりに元気をもらい、かわいい子どもたちに癒され、
 そしておいしいパンの栄養をたっぷり蓄積して帰って来ました。

 
 
 

 


 
 2005年1月20日(木)曇りのち雪 日中の気温 0度

 今日は大寒でしたが、ウトロはわりと暖かい一日でした。

 大寒を意識したわけではありませんが、今日、味噌の仕込みをしました。
 寒仕込みの味噌はうまいといわれますから、大寒なら言うことなし!
 今年のみそのおいしさは、保証されたようなものです。

 Mりちゃんとふたりで52キロの味噌を作りましたが、
 そのためにはこれだけ大量の大豆を煮なければなりません。
 大きなガス台の火を全開にしても、沸騰するまで1時間以上かかります。
 吹きこぼれるので、鍋のふたを取ったり火を加減して、
 煮続けること3時間。
 煮あがった大豆をミンサーで挽き、塩きり麹と混ぜて、樽に詰め込んでと
 大仕事の連続ですが、すっかり要領を飲み込んだMりちゃんの活躍のおかげで
 仕事はとてもはかどりました。
 もう君がいなければ私は生きていけない・・と、
 すっかりMりちゃんを頼りにしているA子です。


 味噌作りでにぎやかな茶の間が、羨ましくてならないナナ。
 雪で高くなった外から、中のようすをジーっと見ています。
  
 ナナ、味噌の仕込が終わるまでは、遊んでやれないよ。
 
 

2005118日(火)曇り 日中の気温 1

 ここしばらく、右手中指が痛んで、思うように仕事ができませんでした。
 
 冷たい水で大量に米をといだ直後に指が腫れて痛くなってきたので、
 テーピングして、あまり動かさないようにしておきました。
 そしたら次の日には、昨年経験したいやーな違和感を腰の辺りに感じ、
 あわててコルセットを・・・。
 手には厚いゴム手袋、腰にはコルセットという情けない格好ですから、
 おそるおそる、のったりのったりという動きで、しばらく過ごしてまいりました。
 
 初めのうちは思うように動けないことに苛立ちましたが、
 イライラしてもどうなるものでもなく、観念するしかありませんでした。
 
 そうしているうちにおもしろい事に気がつきました。
 行動がゆっくりになると、おのずと言葉も変わるのですね。
 例えば、今まで「ダメッ!」と言ってたのが、
 「あきまへんえ〜。」(なぜか京言葉)という具合。
 
 もともと私は動きが荒くて、複数の事を同時進行させるというやり方で暮らしてきました。
 最近はやや衰えましたが、以前は、洗濯機を回しながら夕方のご飯支度をしていて、
 突然気が向いてお菓子も作り出し、レンジはなるわ鍋は吹くわ洗濯機には呼ばれるわ、
 挙句に店の来客を知らせるチャイムは鳴るわ(店は営業しているのですから
 当たり前なのですが・・・)という状態で、まさに毎日が締め切り直前の編集部か
 という修羅場を展開していました。
 片手で物をつかむと同時にもう一方の手は別のことをしているといった具合ですから、
 台所での私を見て、娘が「おかあさんは動きが読めなくてこわい。」と言ったほどです。
 
 それが手を痛めてから、「最近のお前は上品になった。」と夫に言われて、
 う〜ん、なんだか複雑な気分。
 
 年も年なんだからこれからは静かに行動しようと決心したのですが、喉もと過ぎれば
 なんとやら・・・
 回復した今は、すっかり元通りに走り回っている
A子です。
 (むしろ以前よりパワーアップしたかも・・)
  2005年1月16日(日) 曇り 日中の気温 0度

 
 ウトロのスキー場が今年もオープンしました。
 今日は暖かかったので、子供たちでにぎわっています。
 
 
 山側に張られているのはロープトウです。
 真ん中の写真の子のように、動いているロープにつかまって
 斜面を登るのです。
 
 現在はこのように、体を支えるパーツがロープに付いていますが、
 昔、私たちが利用していた頃は、
 こういう便利な物は付いていませんでした。
 何度も登っていると手が疲れて、ロープを握っていることができなくなり、
 かといって手を離すと、後ろ向きにずるずる滑っていくので
 なかなか大変でした。
 革の手袋がすぐに擦り切れたのも、懐かしい思い出です。

 
 小さい子も、お母さんやお父さんに連れられて、
 斜面の下で練習です。
 転んでも滑っても楽しそう。

 たくさん遊んで元気に育ってほしいものです。

 
 

  


 
 2005年1月14日(金) 曇りのち晴れ 日中の気温0度



 何日か厳しい寒さに見舞われましたが、
 今日は寒さも緩み、散歩びより。
 久々にナナと海を見に出かけました。



 流氷はずいぶん近づいてきているそうで、
 早ければ二、三日中に陸から見えるようになるかも、
 ということです。
 今冬のウトロは、今のところ雪が少なく、
 道路脇にはそれほどたくさんの雪はありません。
 海も静かに波が打ち寄せ、平和な冬の景色でした。

 

 来月からは冬のイベント、「オーロラファンタジー」が始まります。
 期間  2月5日(土)〜3月21(月) 毎晩8時から20分間
 会場  オロンコ岩特設会場
 
 会場近くのオーロラ番屋には、夜間、地元商店が臨時出店しますが、
 今年は知床窯も出店します。
 開店は毎晩7時ごろから9時前ごろまでです。
 予定では私、A子が店番を担当することになっています。
 もちろん、日中は本店におります。

 流氷は映像でもたくさん紹介されますが、
 オホーツクの海辺に立って、このシバレのなかで見なくては、
 その迫力と魅力はなかなかわかっていただけないと思います。
 まだ流氷を見たことがないという方も多いことでしょう。
 今年こそぜひ、流氷を見においで下さい。
 お待ちしています。
 
 2005年1月9日(日)曇り 日中の気温 4度

 年が明けて、そろそろ流氷が気になる時期になってきました。
 先日の情報では、網走の沖合い150キロの辺りに
 帯状の氷が見えるとのことでした。
 これからの風の向きと強さによっては、かなり早くやってくるかも・・・
 
 
 本州の方からたくさんのユズを頂いたので、甘煮にしました。
 このレシピは、もう二十数年前に本で見て書き写したもの。
 ここではユズなんて手に入りませんから、
 いつか作ってみたいと憧れて書き留めたのです。
 本当は、やっと色づき始めたぐらいのユズを使うのだそうですが、
 熟したものでもおいしくできました。
 葛湯に浮かべたり、炭酸で割ったりして、香りと味を楽しんでいます。
 オレンジピールとはまた違った風味で、ケーキに焼きこんでもおいそう。
 たくさんあるのを見ると、とても豊かな気分になります。
 ユズが手に入る方はぜひお試し下さい。
 ふたつきの壷に入れると夏まで保つと書いてありましたから、
 ゆっくり長い間楽しめます。
 
 参考までにレシピを・・

 鍋に砂糖450グラムと水1カップを入れ、少し糸を引くまで煮詰める。
 ユズ450グラムを薄い輪切りにし、煮詰めたシロップの中で、
 一時間ほど弱火でゆっくり煮る。
 (いつもシロップをかぶった状態で煮詰めていくこと。私は紙の落し蓋をして、
 それから鍋の蓋を少しすかして煮詰めました。)
 
 
 2005年 元旦(土) 曇り  日中の気温 零度


 新年明けましておめでとうございます。
 
 今年が皆様にとって良いお年でありますよう
 お祈り申し上げます。 
 
 
 知床の夜明けです。




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