〜知床窯絵日記〜

        こんにちは。このコーナーを担当するA子です。
       「 北海道、知床の暮らしってどんなもの?」お客さまによく聞かれます。
        そう言われれば、知床に関する情報は観光案内がほとんどで、
        生活している人の匂いが全く感じられません。
        知床窯一家の暮らしも、町に住んでいる人たちから見ればちょっとおもしろいかも・・・
       ということで、私たちの普段の暮らしぶりや思いを、日記風に紹介してみます。
        できるだけまめに更新したいと思っていますので、ちょくちょくのぞいてみて下さい。
        長いお付き合いをよろしくお願いします。

             

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 2007年7月9日(月)晴れのち曇り 日中の気温15度
 家の壁に沿った細長い花壇は、今こんな感じです。
 「わ〜!きれいねえ!」とカメラを構える観光客も多く、人気スポット(?)になっています。
 その土地の花を見るのは旅の楽しみのひとつですね。「これはなんていう花ですか?」なんて聞かれて花の話で盛り上がり、
 「どうもありがとうございました。楽しかったです」「いえいえ、どういたしまして」って・・・
 おいおい、私の本業は陶器を売ることなんですよ。何かひとつ買ってって!と、内心でお願いしているA子でありました。
 クレマチスとジギタリス。
 まるでおとぎの国のような雰囲気を
 かもし出しています
 毎年シカにかじられて、満足に花を咲かせる
 ことができなかったニオイバイカウツギ。
 今年は花壇の中に入れてやったので、
 何とか花を付けました。ピンクの花は
 インカービレア。今年は大株に成長し、
 たくさんの花を付けました。
 居間の窓の下の花壇。
 黄色のアルケミラ・モリスと、ピンクのバラ、
 その名も「ブライダル・ピンク」の競演。
 2007年7月8日(日)晴れ 日中の気温17度

 車で走っていると、道の脇にクマがいました。
 あわてて車を停めると、クマは道路に上がって来て、
 ゆっくりと車の前を歩いていきます。
 やがて道を横断すると、車の横に並びました。
 見るとクマの首には機械が取り付けてあります。
 これはクマの位置を探知するための発信機です。
 知床を管理する財団が行っているもので、わなを仕掛けてクマを捕獲し、
 麻酔を打って、発信機付きの首輪をつけるのです。

 こうして一度付けられた首輪は二度と外されることはなく、
 クマはこんな邪魔な物を付けて、一生を過ごすわけです。
 クマが小さいうちに付けられた首輪の場合、やがてきつくなるでしょうに、
 サイズを替えてやったと言う話は聞いたことがありません。
 締め付けられたら苦しいでしょう。
 野生動物にとって、こんな物を付けられるということ自体、
 強いストレスになるはずです。
 
 クマの位置を把握することによって、人間と遭遇しないように
 追い払ったり、あるいは人間の立ち入りを制限するためと
 財団では説明していますが、では、首輪を付けていなかった時代に、
 クマと人間の事故があったでしょうか?
 答は「ノー」です。
 私たちが岩尾別で暮らしていた頃、ホステラーさんは歩いてあちこちに
 出かけましたが、クマに出会っても、襲われたことなど一度もありません。
 基本的にクマは人間なんかに会いたくないのですから、人が近づいて
 きたことを察知したら、隠れてやり過ごします。
 ですから、人が自分たちの位置をクマに知らせてやりさえすれば、
 クマと鉢合わせになる危険はほとんどないのです。
 むしろ、何度も、わなのエサに誘われて捕獲されて人に慣れてしまったり、
 あるいはクマの巣穴に入るツァーなどという非常識な行為、また、「夜の
 動物ウォッチング」と称して、動物にライトを浴びせ、夜までも動物を
 追い回すエゴツァーなど、動物を追い詰めているのは人間です。
 
 それなのに、どうしてクマがこんな理不尽な仕打ちを受けなければ
 ならないのでしょう。
 ヒグマのこんな哀れな姿を、私は見たくはありません。
 どうしたら、クマに付けた発信機を外させ、こういう野蛮な行為を
 やめさせることができるのでしょうか。

 2007年7月6日(金)雨のち曇り 日中の気温17度


 今日は岩尾別温泉に行ってきました。
 岩尾別から温泉まで渓流沿いを走る道は
 狭くて、両側から木が覆いかぶさっています。
 むせ返るような緑が知床らしい場所です。
 道端で寝ているエゾシカ。三頭のオスが
 一緒にいましたが、車が停まっても
 全く気にしていません。夫が大きなくしゃみを
 したら、やっと目を覚ましましたが、
 特に反応はありませんでした。
 大きな岩を根で抱え込んでしまった木。
 しかも二本の木の根が絡み合っています。
 こんな状態でも育つなんて、すごい生命力
 ですね。 
 大きな木にからまっているツルアジサイ。
 私の好きな花です。
 ツルアジサイの花のアップ。こんな大きな花が
 ビッシリ咲くようすは、とてもダイナミックです。
 エゾシカの食害から木を守るネット。
 ボランティアの人たちが手伝っています。
 2007年7月4日(水)晴れ 日中の気温26度
 


 オホーツク海側は1日まではお天気が悪く、寒い日が続いていました。
 昼でもストーブをつけたほどです。
 それが2日からはいきなり真夏並みの気温になったので、
 暑さに弱いA子はだらけ気味。
 
 さて、花壇では次々に花が咲き出しています。
 今は4種類のクレマチスが花壇の主役。
 今年取り付けたラティスにからまって、きれいに咲いています。

 うちにあるクレマチスは、みな旧枝咲きの種類のようで、
 昨年伸びた枝から今年出た枝に、花がついています。
 つまり、夏の間に伸びた枝を大事にしないと、
 翌年の花は見られないということです。
 冬のうちにシカに枝をバリバリ食べられる現状では、
 立派なクレマチスの花の壁は期待できないということ?

 う〜〜ん、またまた新たな課題が・・・


 ジギタリスが咲き出し、バラやユリ、カンパニュラ等のつぼみが
 日に日にふくらんできて
 毎朝花壇を見るのが楽しみです。


 2007年7月3日(火)晴れ 日中の気温26度

 家の周りでは、子スズメたちが毎日かわいい姿を見せています。
 台所の窓から見える2羽の子スズメたち。
 兄弟でしょうか、ぴったり寄り添ってたわむれているようすがあまりにかわいくて、A子はご飯支度が手につきません。
 右側の1羽は、まだ足が充分に立っていません。
 まるで毛糸玉のようにふわふわです。
 達者な方の子スズメが、
 「ほれ、飛んでみろよ」と、
 さかんにちょっかいをかけています。
 押されて落ちそうになり、ばたばたしている
 子スズメ。
 かなりスパルタ的な指導です。
 2007年7月2日(月)晴れ 日中の気温23度

 何のせいなのかわかりませんが、ホームページの更新がうまくできません。
 今しばらくお待ち下さい。
 2007年6月23日(土)晴れ 日中の気温13度

 スズメが旅立ってしまったと思い、「空の巣症候群」に陥っていたA子。
 ところが、そうではありませんでした。
 子連れの親スズメは、いったん全員を引き連れて、どこかの茂みなどに
 引っ越すらしいのです。多分、まだ満足に飛べない子スズメたちは、
 うまく今までの巣に飛び込むことができないからではないでしょうか。
 その辺の事情はわかりませんが、とにかく巣からは離れるようです。

 そして、一羽の親が、一羽の子を連れて、エサを食べにやって来ます。
 今日は三羽の親スズメが三羽の子スズメを連れて来ました。
 一番上の写真に写っている5羽のうち、色のはっきりしている2羽が親、
 なんとなく丸くふくれて、色の薄い3羽が子スズメです。

 2枚目の写真は、親がエサを取りにいってる間、体を寄せ合っている子スズメ。


 3枚目、このあどけない姿を見て下さい!
 まだ足がしっかり立たないので、地面に腰を下ろしているように見えますね。

 この子たちは、私たちに対してあまり警戒心がなく、また飛び立とうとしても
 すぐには飛べないので、私たちがかなり近づくまで逃げません。
 歩いていたらすぐ足元から飛び立つので、ビックリします。

 子スズメの愛らしさに、私たち一家はもう夢中になっていました。
 するとナナのようすが変なのです。
 決してナナをないがしろにしていたわけではなく、スズメにエサをやる時には
 必ずナナにも・・というふうに配慮していたつもりなのに、
 私たちの関心がスズメに向いているのがちゃんとわかるのですね。
 すっかり元気がなくなって、いじけています。
 そのようすをおもしろがって、夫がわざと、「おーおー、子スズメちゃん、お前たちは
 本当にかわいいねえー」と、聞こえよがしに言うものですから、ナナは完全に打ちの  めされたようです。
 後ろ足をカジカジ・・・が始まってしまいました。
 これは強いストレスを感じたときのナナの行動。

 ちょっと反省して、しばらくナナをかまってやりましたが、ナナの傷ついた心は
 容易には癒えないようです。
 こんなにデリケートな犬だとは思いませんでした。
 「雑種のくせに」と夫は言いますが、
 この際、そんなことは関係ないんじゃないかなあ・・・
 

 

 2007年6月21日(木)晴れ 日中の気温23度

 子スズメはすっかりたくましくなり、いまや巣から落ちそうな格好で
 エサをもらっています。
 このようすでは、間もなく巣立ちでしょう。




 下の国道から上がってくる坂道の脇に植えられているルピナス。
 今年もきれいに咲き出しました。
 いつも手入れしてくれている方、ありがとうございます。
 




 店の横の壁面に取り付けてあるネットに、クレマチスが咲きました。
 店前の囲いの中の花は背が低いので、あまりよく見えませんね。
 きれいに咲いているのに、お見せできなくて残念!
 
 
 2007年6月19日(火)晴れ 日中の気温17度
 
  昨日わが家に届いた海の幸、山の幸です。 昨日今日と、実に贅沢な食事が続いております。
 ソイ。刺身で食べた残りは昆布〆にして、
 翌日用に。
 タラの頭。ソイのアラとともに潮汁に。  タラの肝(きも)。冬が旬ですが、
 この時期にしてはよく肥えていて、
 味も良かったです。
 連日海のもの、山のものを料理して食べています。
 この季節は山菜を食べることが多くなるので、なんだか体が緑色になりそうです。
 手間ひまと体力がいる暮らしですが、家族の満足そうな顔を見ると文句も言えません。
 
 食べることは生きることに直結しています。
 楽しく生きるためには楽しく食べること。
 おいしい物大好きの知床窯一家にとっては、
 これから毎日が楽しい日々です。

 知床万歳
 
 頂き物のウドとフキ。
 なかなか山菜採りにも出られない
 私たちにとっては、嬉しい山の幸です。
 
 2007年6月16日(土)曇りのち雨 日中の気温13度

 今日はお祭りのメインイベント、踊り山や獅子舞、みこしが繰り出す日。
 ウトロのお祭りに、小中学生や保育園児は欠かせない存在です。
 中学生の獅子舞。
 縁起物ですから喜ばれます。
 足使いも上手で、しなやかな舞。
 元気のいいヨサコイソーラン。昔の流し踊りのころにはあまりやる気のなかった子どもたちですが、
 ヨサコイはかっこいいからでしょうか、ビシッと決まっていて、素晴らしい出来ばえです。
 パチパチパチ!
 中学生のみこし。体格はいいけど
 腰が入っていませんね。発展途上という
 ところでしょう。
 大人気の保育園児の踊り。
 見て下さい、この可愛らしさ!
 踊りはめちゃめちゃでも、この三頭身の
 体型におとなはメロメロです。
 園児よりもギャラリーの方が多い会場。
 孫を見つめるおばあちゃんや
 子どもの追っかけをする親たちでいっぱい。
  2007年6月15日(金)雨 日中の気温 19度

 今日はウトロのお祭り。
 花火の合図とともに港で大漁祈願祭があり、
 その後、大漁旗で飾られた漁船が、海上に繰り出します。

 足が痛いA子は、今年は船に乗るのは断念しましたが、
 T田さんの番屋での宴会をパスするわけにはいきません。
 (ほら、地域のお付き合いということもありますでしょう)

 Mりちゃんを誘って、いそいそとお邪魔しました。
 


 あいにくの雨模様だったので、今回は倉庫の中でのパーティーです。
 奥さんのSみちゃんのかいがいしい接待に感激。
 若者たちも多くて、楽しい会話が弾みます。
 焼肉、海の幸、ビール、そして女性のためには、
 嬉しいお菓子の差し入れもあります。
 こういうときの甘い物って、また格別ですものね。


 おや?ひとり見慣れない男性が・・・
 この方は、今日の海上運航の際、たまたまT田さんの船に乗せてもらった
 観光客の方だそうです。(お祭りの日は、誰でも船に乗せてもらうことができます)
 茨城からいらしたそうで、車で北海道を旅しているのだそうです。
 「偶然にもこんな機会に恵まれて、本当に嬉しい!」と
 海の幸を堪能しておられました。
 旅のいい思い出ができて、何よりでしたね。
 2007年6月13日(水)晴れ 日中の気温29度

 ホヤを頂きました。

 実家のある八戸のあたりのホヤは、表面がでこぼこしているマボヤですが、
 ここでとれるのはアカホヤです。

 ホヤにはふたつの突起があり、一方には+、他方には−の印がついています。
 実家の父はホヤが大好きで、さばき方にこだわっていました。
 +の方を切って、ホヤの中のきれいな水を取り出して取っておき、
 これでホヤを洗うこと。
 決して水で洗ってはいけないと、教えられたものです。
 

 ホヤを見ると、亡くなった父を思い出します。
 食べ物と思い出は深く結びついているものなのですね。

 父が亡くなって19年になります。
 最近になって、やっと父を思い出しても涙を流さないでいられるようになりました。

 2007年6月12日(火)晴れ 日中の気温29度

 
 この暑さの中、合羽を着た暑苦しいおじさんが、しかも手には鎌を!
 いえいえ、決して怪しい者ではございません。
 と言うか、確かに怪しいのですが、夫です。
 「フキの味噌漬けを作りたい」という私のために、夕方、フキを採りに出かけました。
 水辺のフキは、みずみずしくてサクサクしていて、とてもおいしいのです。

 採って来たフキはすぐに大鍋で茹でます。
 塩を入れてあるので、フキはみるみる鮮やかな緑色になります。

 茹でたフキの皮をむいて、今夜食べる分は水にさらしている暇がないので
 すぐにカツオのだし汁であっさり味に煮付けました。
 フキの匂いがかなり強くて、まさしく山のものを食べているという感じです。
 息子は「クマになった気分」と言いますが。

 
 今日の暑さは、多分今年一番だったと思います。
 天気予報によると、この後もしばらくの間、雨は降りそうもありません。
 花壇がからからに乾いてきたので、今夜はこれから水撒きをすることにします。
 
 2007年6月10日(日)晴れ 日中の気温22度

 ここしばらく暑くていいお天気が続いています。
 二日間留守にしていた間に、さまざまな花が咲き出しました。
 つぼみもどんどんふくらんでいます。花好きにとっては、最も幸せな季節です。
 
  今年のレウィシア・コチレドンは、例年になく花がたくさん咲いています。
  株が弱っているのでなければいいのですが・・・
 
 今日の夕方、はらりと咲いたボタン。
 花が大きくて立派で、あたり一面に
 甘い香りが漂っています
 

 イワギキョウ。昨年の株が消えてしまったと
 思っていたら、今年はたくさんの花が
 つきました。
 
 クリンソウ。サクラソウの一種ですが、
 背が高くてすっきりした花です。
 奥の大株はタイム、右はラムズイヤー、
 手前左がリシマキア・プンクタータ。
 イカリソウ。花の形が船のイカリに似ている
 ところから、この名前がついたそうです。
 2007年6月6日(水)晴れ 日中の気温27度

 
 今日は暑くなりました。 

 2日から取り掛かって中断していた、店前のシカよけ柵が完成しました。
 
 夫が蝶番(ちょうつがい)をつけてくれたので、
 風が強い日は、折りたたんで室内に取り込むことができます。
 オープンで花を飾れればそれにこしたことはないのですが、
 いつシカの餌食になるかわかりませんからね。
 これで心置きなく花を飾ることができます。
 
 う〜〜ん、店の全景写真で見ると、この柵はなかなかいい感じじゃない?
 濃い色に塗ったことで、全体が締まった感じになりました。
 植物が成長してくれば、もっともっときれいになるはずです。

 花壇の花も次々に咲き始めました。
 
 今年は春が寒くて成長がゆっくりだったせいか、花の勢いがよくて、
 色も大きさも申し分なしです。
 
 花が好きな方、今年の北海道は狙い目かもしれませんよ。
 今からでも遅くはありません。
 ぜひお出かけ下さい。
 
 2007年6月5日(火)晴れ 日中の気温25度

 干潮になると、幌別海岸にはこんなふうに岩礁が現れます。

 岩に付いているのはフノリです。
 ウトロのフノリは、流氷に削られて毎年更新されるせいか、
 丈はとても短いのですが、歯ざわりと香りは抜群です。
 初めて食べたときには、それまでのフノリのイメージと全く違うことにビックリ!
 磯の香りが口の中いっぱいに広がって、それはそれはおいしいのです。

 昔、私も地元の人に教えてもらって、フノリを採ったことがありますが、
 これは大変な作業です。
 根元に小石をかんでいるので、これを落とすのに手間がかかります。
 水で何度ももみ洗いをして、ていねいに石を取り除き、
 その後天日干しにして保管します。
 今ではフノリ採りには漁協の鑑札が必要ですし、あまりに手間がかかるので、
 漁協婦人部で売っているのを買うのが賢い選択です。

 今朝、ナナが突然「クウ〜〜ン・・・」と小さく鳴いてうずくまってしまいました。
 立ち上がって歩くと、左の後ろ足を引きずっています。
 すわ捻挫かと、家族を呼んで足の裏や関節を調べましたが、
 どこも痛そうではありません。
 「足を下にして寝転んでいて、しびれたんじゃないの?」と息子は言いますが、
 犬がしびれを切らすなんて、前代未聞。
 ところが、ほんの数分後には、もう平気で走り回っていましたから、
 あながち息子の見立ては間違いではなさそうです。

 それだったら「ク〜ン」なんて鳴くんじゃないわよ!全く大げさなナナ!
 2007年6月4日(月)晴れ 日中の気温23度

 今日は暑くなりました。と言ってもこんな程度ですが、今までがあまりに寒すぎたので、
 この気温でも体は「参った!」 はや夏ばてしたようでだるいです。
 それでも貴重な晴天ですから、今日はいよいよ苗を植えました。

 まず、物置の壁沿いに設置したラティスにからませるべく購入した、ツルバラを二種。
 写真は「マリア・テレジア」  微妙なニュアンスのピンク色のツルバラ。
 そして、白いツルバラ 「フラウ・カール・ドルシュキ」
 数年後には、このバラたちが、壁面を美しく覆ってくれることでしょう。
 そしてその頃には、この庭のガーデニング計画も着々と進んでいることと期待しています。


 昨年ミニトマトを植えた場所に、今年もミニトマトの苗を植えました。
 トマトなど、ナス科の植物は連作を嫌います。
 でも、日照や風当たりの条件で、うちでは植えられるのはここだけ。
 そこで苦肉の策として、土の入れ替えをしました。
 昨年は肥料が少なかったのか皮が硬かったので、今年はたっぷりの堆肥を入れ、
 石灰もまきました。
 この後1週間ほどはいいお天気が続きそうなので、うまく根付くでしょう。

 明日は、不足して追加注文した資材が届くので、店前のシカよけ柵を作る予定です。
 2007年6月3日(日)晴れ 日中の気温17度
 
 今日はウトロ小中学校の運動会。
 グランドには大きな歓声が響いています。
ここは旧ウトロ小中学校があったところ。今はわずかな遊具があるだけです。
入り口の大きな岩の上の板には、学校の名前が消えずに残っています。
うちの子供たちはここに通いましたので、私にとっては思い入れのあるなつかしい場所です。
 2007年6月2日(土)晴れ 日中の気温10度
 
 今日は朝からいい天気。昨日買ってきた材料で、大工仕事の続きです。

 今日の作業計画は、まず、店前に並べた鉢をシカの襲来から守るためのフェンス作り。
 ラティスをコの字に組み合わせて、立てるつもりです。
 夫は本業が忙しいので(うちはやきものやです。念のため)私が塗装することにしました。
 スプレー式のペンキを使うから簡単なはず。
 「おこぼれで俺のツタを紅葉させておいて」と息子に頼まれたので、下に敷いてあります。
 ところが途中でペンキが足りなくなり、ホームセンターに送ってもらうことに。
 結局、作業は、ペンキが届く火曜日まで中断せざるを得なくなりました。
 
 ならばクレマチス用のラティスを壁につけようと思ったら、夫が裏表を間違って
 針金を張ってありました。(裏側はホッチキスの針が見えて、かっこ悪いのです)
 文句を言わずに自分で張り替えることにして、ドライバーでネジを回していたら、
 夫が電動ドライバーを使えと言います。
 とんでもない!そんな恐ろしげな物、よう使えまへんと固辞したのに、
 無理やり持たされました。
 使ってみたら、なーんだ、簡単!これなら、らくらくじゃないの。
 こんな便利なものがあるなら、もう男は要らないと、A子は大変な鼻息です。

 でも、私の見ていないところで、夫がそっと魔法のひと手間。
 仕上がりは格段にきれいになります。
 また、ラティスを壁に取り付けるときには、夫と息子の手を借りました。
 やっぱり男は必要かも・・・

 夕方までかかって、二枚のラティスを設置しました。
 

 2007年6月1日曇り 日中の気温6度


 「うちの周りは見た目が悪すぎる」と息子が言い出しました。
 花壇周りはくたびれたネットで囲われ、支柱は折れたり曲がったりさびたりの、
 しかも有り合わせなのでさまざまな物が寄せ集められて、
 とても見るに耐えないと、厳しい意見です。
 
 う〜〜ん、それは確かにそうなんだけど・・・
 雪の始末、シカの襲来、強風と、三重苦を背負って、見た目にいい囲いねえ・・・
 しかもお金をかけないというのが、絶対に譲れない条件です。
 
 ああでもないこうでもないと、知床窯スタッフの活発な議論が続きました。
 
 思い入れや思惑はそれぞれ違いますから、議論はついつい白熱して・・・
 あわや交渉は決裂かと思われましたが、できることからはじめようということで、
 今日は斜里、網走のホームセンターに出かけました。

 朝、なんだか今日は様子がいつもと違うと感じたナナは、険しい目つき。
 上目遣いでこちらを見ています。
 そうそう、今日はお留守番だよ、ナナ。

 途中の畑です。
 今はビートの補植の真っ最中。
 ビートの苗は機械で植えますが、途中植えられないところができたり、
 あるいは苗が根付かなかったりしたところを、人力で植えるのです。
 畝一本が数百メートルもあろうかという広い畑を、ひたすら歩いて植えるのですから、
 気の遠くなるような仕事ですね。

 
 さて、肝心の囲いの部材は、思ったものがほとんど探せなくて、
 結局計画とはかなり違った物になりました。
 雑誌で見るようなおしゃれなものは、プロに頼むか、
 あるいは何でもそろっている大きな町でないと無理なようです。
 田舎では手に入る物を使って工夫するしかありませんね。
 
 そうなるとやっぱり夫の出番になるわけで、
 「お前たちは文句を言うだけで、結局作るのは俺になるんじゃないか!」と
 ぶつぶつ言う夫。
 確かにその通りですが、じゃ、私がやるからと言っても、
 「お前が打ったネジなんか、使い物にならん!」

 器用なばかりにいつも貧乏くじを引いてしまう夫でありました。
 2007年5月29日(火)晴れ 日中の気温16度


 「わっ!大変だ!寝過ごした!おい、起きて店を開けないと!」
 今朝、私は、突然夫に起こされました。
 爆睡中だった私があわてふためいて時計を見ると、まだ起きるには早すぎる時間です。
 寝ぼけた夫が時計の長針と短針を見間違えたのでしょう。
 私がそういうと、「あ、なんだ・・・ムニャムニャ・・・」
 夫はたちまち眠りに落ちていきました。
 突然起こされたショックで、私はとても寝られそうにありません。
 待てよ。これはチャンスかも。

 ここ数日、ツルバラの誘引作業をしている私。
 もう新芽が出ているので緊急を要する作業なのですが、
 中断中断でほとんど進んでいません。(入院もしたし・・・)
 幸い今日はいい天気。さっさと起きて取り掛かることにしました。

 まず、こんがらかっているバラをほどくために、枯れてるのや不要な枝を
 切らなければなりませんが、これが大変。
 とげが痛くて普通の手袋では歯がたちませんから、作業用皮手袋が必要です。
 服やら帽子やら腕やらを引っかかれつつの、苛酷な作業が続きます。

 何とか一番上の写真のように、すっきりしました。
 さて、ツルバラをたくさん咲かせるためには、枝を横に誘引しなければなりません。
 ちょうどいいパイプを見つけたので、窯場の煙突のはしごから物置の屋根まで渡して
 ひもで固定し、それにバラの枝を1本ずつ縛っていきます。
 一番下の写真は、誘引状況を反対側から見たところ。
 この夏、ここはバラのスクリーンになります。なる予定。なって欲しい。なるかな?

 バラをいじっていて、おもしろいことに気が付きました。
 バラのとげは痛くてやっかいですが、これはつかまるために伸ばす手のようなもの。
 バラには周りを傷つけようなんていうつもりは全くないのです。
 無理やり引っ張らず、一度すっとバラ側に寄ってやると、とげは簡単に外れます。
 これって、そのまま人間関係にも言えることではありませんか。
 例えば、夫に何か言われて腹が立っても、言い返すのではなくちょっと寄ってあげれば・・
 う〜〜ん、深い!
 
 「庭仕事の愉しみ」を書いたヘルマン・ヘッセは、庭仕事が大好きな作家だったそうです。
 彼もきっと土や木や花に触れながら、いろいろな事を考えたのでしょうね。
 
 
 2007年5月28日(月)曇り 日中の気温6度

 知人が山の天然シイタケと山ウドを採って来てくれました。

 シイタケは肉厚でぷりぷりとおいしそうで、またウドはまだ小さいのですが、
 いい香りがぷんぷんしています。
 
 ちょうど昼時だったので、昼食は天ぷらそばにしました。
 ウドの先を天ぷらにすると本当においしくて、
 うちではタラの芽よりおいしいと好評です。
 また小ぶりのシイタケの天ぷらは、弾力があってもちもちしていて
 市販の物とは全然違います。
 自然のエキスがたっぷりの、究極の自然食です。

 
 夜も同じく天ぷらを作りました。
 昼はおそば用に少ししか揚げなかったので、夜はたっぷりと。

 天ぷらの手前の小鉢の中身は、ワラビとシメジの漬物。
 もちろん自家製ですが、新物ワラビはぬめりがあってしゃきしゃきしていて、
 うちの家族の好物です。

 この漬物を盛っている小鉢は、三島濁り酒呑みです。
 こんなふうに小鉢として使うととてもおしゃれで、私は大好きです。
 

 2007年5月26日(土)雨 日中の気温7度

 昨日、一昨日と日記の更新ができませんでしたが、これにはれっきとした
 理由があります。
 実は一昨日、A子は救急車で病院に運ばれて、そのまま入院してしまったのです。

 時(とき)は24日の白昼、場所は自宅の台所の地下にあるムロでした。
 ジャガイモを取りに下りたA子は、上に上がろうとしてはしごを踏み外してしまいました。
 その後のことは一部記憶が途切れていますが、とにかく、頭が痛くて割れそうでした。
 夫と息子に連れられて病院に向かい、途中から救急車に乗り換えて斜里の病院へ。
 そこから点滴を打たれつつ、網走の脳神経外科に搬送されました。

 またまた記憶がないうちに(鎮静剤を打たれたそうです)検査が終わりました。
 その結果、頭を打ったことの問題はなにもなく、いわゆる脳震盪(のうしんとう)状態
 だったようです。
 一応経過を見るために、一晩入院しましょうと言われ、(この辺は後で家族に聞きました)
 翌日、医師の診察の結果、帰宅していいということで、無事帰ってまいりました。
 
 居間にいた夫の証言によると、パサッと音がしたのでムロをのぞいてみたら、
 私が倒れていた。下りて声を掛けたら、私は「大丈夫!」と言って立ち上がり、自分で
 はしごを上ったそうです。(ぜんぜん記憶にありません)
 さらに「吐き気がする」と自分でトイレに行き、(これも全く記憶になし)
 「頭を打ったのか?}と夫が聞いても「打ってないって!」と言い張るので、
 ぶつけていないのに頭が痛いと言うのは、もしや?とクモ膜下出血を疑い、
 病院に向かったということでした。

 それほど強く頭をぶつけた覚えはないのですが、髪を止めていたバレッタの金具が
 曲がっていましたから、結構強打したようです。恐ろしい・・・
 
 まあ、災難ではありましたが、不幸中の幸いと言いましょうか、打ち所が悪くなくて
 何よりでした。ムロにはタナやコンテナが置いてありますから、そんな物の角にでも
 頭をぶつけたら、大怪我をするところでした。
 それに夫が居間にいて早く見つけてくれたから良かったものの、作業場にいたら
 気が付きませんし、あるいは家族が留守で、私の意識が戻らなかったら・・・
 また、数年前から髪が細くなってきたように感じたので、シャンプーを天然材料の物に
 替えて、髪の太さがかなり回復していたのも良かったかも。

 運不運は紙一重。
 人の命も、本当に危ういはかないものだと、つくづく実感いたしました。

 
 さて、退院しての帰り、夫とふたりでスーパーへ。
 私の好きなお惣菜があったのですが、ちょっとお値段が張ります。
 いつもはいさぎよくあきらめるのですが、今回の事故で悟りを開いたA子は違います。
 「生きてるうちに食べておこう!」
 きっぱり決断してかごの中へ。
 
 食い意地の張った人間の悟りは、どうしてもこっち方面に片寄ってしまうようです。
 2007年5月23日(水)晴れ 日中の気温10度


 近所の方から今年の初フキを頂きました。
 と言ってもこれは山の向こう側まで行って取ってきたのだそうで、
 ウトロ付近のフキは、まだこんなに大きく育っていません。

 さっそく大鍋に湯を沸かしてゆでました。
 今夜のご飯に間に合わせようと、大急ぎで食べる分だけ皮をむき、
 だしで薄味に煮て食べました。
 さすが新物!
 鮮烈な味と香りが口いっぱいに広がって
 「う〜〜ん、春である!」
 そこへまた別なご近所の方が草もちを作ったからと、
 届けて下さいました。またまた「う〜〜ん、春である!」

 ちなみに今夜の献立は、昨日頂いたホタテを刺身に、
 昨日もらったアイヌネギの天ぷら、新フキの煮物、鮭を焼いたもの、
 そしてデザートはもちろんヨモギたっぷりの草もち。
 たっぷりの熱いお茶で、幸せの余韻を楽しみました。

 田舎暮らしにおいては特に、
 持つべきものはよき隣人であります。

  2007年5月21日(月)晴れ 日中の気温17度

 昨日、ウトロではみぞれでしたが、今日の新聞によると
 遠軽町では1センチの積雪があったほか、各地で見ごろを迎えたシバザクラなどが
 雪に覆われたそうです。(寒さには強い花なので、全く影響はありません)
 5月下旬の降雪は19年ぶりと書いてありました。

 今日はやっとお天気がよくなり、気温も上がりました。
 A子は、気にかかっていた花の鉢作りに取り掛かりました。

 何年も大鉢で育てているローズマリーとナンテン。
 毎年この木の根元に草花を寄せ植えにします。
 店の前に飾るのですが、背が高くてよく目立ちますから、
 どんな取り合わせにしようか、あれこれ考えるのが楽しいのです。
 
 今年はローズマリーの方には、オレンジがかった黄色のマーガレットと
 茶色のビオラ、それにヘリクリサム・シルバーをあわせました。

 ナンテンの根元には黄色のカレンデュラと黄色のビオラを植えて。

 
 花仕事をしている間中、ナナがまとわり付いてきます。
 花の切り落としをくわえてみたり、土の匂いをかいだり、
 ずっと一緒にいられるのが嬉しくてたまらないようす。
 私がナナを無視して仕事に夢中になっていると、
 鉢と私の間に割り込んでくるので、時々仕事を中断して撫でてやったり
 遊んでやったり。

 花とナナ、大好きなものと一日いっぱい戯れて、
 腰は痛いけど楽しい一日でした。

 
 
 
 2007年5月20日(日)雨 日中の気温3度

 
 寒い!寒すぎます!
 朝起きたら、雪に変わりたがっている冷たい雨が降っていました。
 いくらなんでも雪はないでしょうと思っていたら、その後本当にみぞれに変わりました。
 知床峠は現在通行止めです。
 
 知床にくるべき春は、一体どこをうろついているのでしょう。
 

 2007年5月19日(土)雨 日中の気温6度

 今日は道の駅内の漁協直売所でとれたての魚が販売されるというので、私もMりちゃんと行って参りました。
 みのりちゃんは、地元のオバサンパワーに押しのけられながらも、何とかお目当てのサクラマスをゲット。
 ホッケのツミレ汁もおいしかったです。

 その後、昨日入れなかった岩尾別温泉に再び挑戦!とばかりに、Mりちゃんも誘って行って来ました。
 ふたりでごろごろのんびりゆったりとお風呂に入って、気が付いたら1時間半も経っていてびっくり!
 
 滅多にない、まるで休日のような(完全に休日でしたね)楽しい一日でした。 
 2007年5月18日(金)雨 日中の気温10度

 
 連休前に痛めた腰は回復しましたが、どうもそれ以来、体のあちこちが
 こっているようです。
 毎晩寝る前に夫がマッサージしてくれますが、昨日は腰、今日は脚が痛い、
 次の日は腕が・・・というように、コリと痛みが迷走しています。
 「それは老化現象」と、夫に言われ、ちょっとショックなA子。

 今日は雨降りで、外仕事はできそうにありません。
 お気に入りの岩尾別温泉で湯治を、と出かけたのですが、
 雨のせいなのか、浴槽が濁ってしまったために急きょ清掃作業に
 かかっているとの事で、入浴はできませんでした。
 
 せっかく雨の中をでかけたのに、もうがっかりです。
 ま、仕方ありませんよね。

 気を取り直して、岩尾別の写真を撮ってきました。


 一番上はウトロの幌別橋から見た道の斜面のようす。
 雨降りなので、ちょっとぼやけて写っていますが、
 今年の山桜は花つきもよく、色もきれいです。



 岩尾別海岸の通称「象の鼻」と呼ばれる断崖。
 手前の桜と新緑を通して見える景色が春らしいでしょう。




  雪解け水を集めて、早い流れの岩尾別川。
 2007年5月16日(水)晴れ 日中の気温17度

 今日は斜里の町まで行ってきました。お天気がよくて写真もきれいに撮れましたので、ご覧下さい。
  残雪のウナベツ岳。  朱円小学校の向かいのコミュニティセンター。
 近くの保育所の子どもたちがお弁当を
 食べていました。『小さき指に箸をあやつり
 悩みつつ』する姿がかわいい。
  土筆(つくし)と斜里岳。
 地面にはいつくばるようにして写したので、
 画面が曲がっていますね。
 芸術写真はむずかしい・・・
 A子にとっては禁断の花屋さん。数棟あるハウスには花花花・・・の苗が。お金をかけないで花を楽しみたいA子にとっては、
 まさに目の毒以外の何者でもありません。欲しいものばかりなのですが、予算に見合った分を購入して来ました。
 花壇の花と取り合わせて、寄せ植えにしようと思います。 
 2007年5月15日晴れ 日中の気温16度

 今日はよく晴れて、気温も上がりました。
 
 中標津でオートキャンプ場をやっているS夫妻という友人がいます。
 彼らは秋の終わりになると九州まで車で南下し、春になると桜前線とともに
 北上してくるという生活をしています。
 その間ずっと車で暮らしているのですから、風変わりな夫婦ではあります。
 
 彼らは毎年今頃、うちに遊びに来るのですが、今年は今日やってまいりました。
 このふたりが連れてきたらしく、ウトロにもやっと桜前線が到着。 
 近所のあちこちで、やっと桜がほころび始めました。

 一昨日の日曜日はウトロの町内の一斉清掃の日でした。
 その後、毎年恒例のわが14班の花見がありましたが、
 残念ながら桜はまだ咲いていませんでした。
 ま、みんな花より団子ですから、どうせ桜を見る暇なんてないんですけどね。


 うちのレンギョウも満開ですが、冬の間にシカがきれいに刈り込んでくれたので、
 まるでトピアリーのように情けない姿で咲いています。
 せっかく三本の枝を若いうちに絡ませて、しだれるように形を作ったのに・・・
 手前に見えている赤い新芽はモミジです。



 いつもきれいなハンギングバスケットを作るMりちゃん。
 花を見に行くと、ワンちゃんたちが迎えてくれました。
 ハスキーとその子どもたち。
 母犬がピレネー犬ですから、本当に大きなワンちゃんです。
 吠え声も大きいのですが、実は大変な甘えん坊。
 「なでて、なでてー!」と、競うように金網の間から鼻先を突き出してきます。
 
 私は慣れているので平気ですが、初めての人はちょっと怖いかも。
 

 
 
 
  2007年5月12日(土)曇り 日中の気温4度

   私は、時間ぎりぎりまで腰を上げないというやっかいな性格です。そのせいでさんざん大変な思いをし、
  恥ずかしい目にも遭ってきました。
  最近さすがにまずいと反省し、時間の余裕を持って行動するようになりましたが、この余裕が意外な
  曲者でした。
   準備万端整って、出かけるにはまだ早いというような時、私は突発的に何かを始めてしまいます。
  新聞を整理してみたり、洗面所を掃除したり犬をかまったりして、気が付くと、出かけるべき時間がとうに
  過ぎていて、やっぱりあわてて飛び出す羽目になってしまうのでした。
   早めに食事の支度に取りかかっても、なまじ時間があるばかりに、今しなくていいあれこれに手を
  付けてしまいます。味噌を取り出すついでにタルの手入れをし、頭に浮かんだお菓子が突然食べたく
  なって作り出すわ、あげくに冷蔵庫の整理を始めたりするものですから、普段より食事が遅れることも。

   なにごとも程々に、というのがおとなの美徳というか良識なのでしょうが、無駄に年齢を重ねてきた
  私には、この方面の才覚は未だに備わっていないのです。加減を覚えるというのが、今後の私の重要
  課題のひとつです。

   と言っている今日も今日、益子に出かけていた夫が帰ってきます。(息子は明日)
  彼らが出かけたときには私は腰を痛めていたので、部屋の片付けはいっさいできませんでした。
  良くなってからは仕事と雑事に追われて、今日まで掃除は手付かずの状態です。
   しかも昨日まではご飯を食べるのは私ひとりでしたから、あるものを適当に食べて済ませていました。
  でもしばらく家を離れていた男たちは、家のご飯を楽しみにしているに違いありません。夕飯の献立を
  考えて、下ごしらえをしておく必要があります。

  しなければならないことは山ほどあるのに、腰の重い私は、こうしてこんなことをウダウダと書き込んで
  いるわけで・・・
   自分の反省がいかに当てにならないか、身をもって知る毎日です。
 

 2007年5月11日(金)曇り 日中の気温5度
 
 寒い!とにかく寒いです!
 今日のウトロは、日中の最高気温が5度ぐらいしかありません。
 外に出ると息が白くて、とても5月中旬とは思えない寒さ。
 明日も寒くて、明後日は何とか少し気温が上がりそうという予報ですが。
 2007年5月10日(木)晴れ夜から雨 日中の気温14度

 知床横断道路は、今日開通しました。
 当面通行できるのは10時から15時30分までです。
 今日は天気もよく、眺めは抜群だったようです。
 うちの店にも、峠の向こう側のラウスからお客様が来てくださいました。
 知床観光はいよいよ本番です!

 店を空けられないので、知床峠の写真を撮りに行くことができません。
 せめてものお詫びに、店前から見える山を写しました。
 テレビのニュースで流れた映像も、山の色合いはこんな感じでしたよ。


 今日は花の鉢植えを作りました。
 パンジーと、花壇に出てきた草花を組み合わせて寄せ植えを作ったり、
 観葉植物の植え替えをしました。
 でも、作業の合間に花壇を眺めている時間の方がずっと長かった気がします。
 今年の知床は本当に春が遅いのですが、花壇のあちこちで
 花の芽が土を持ち上げています。
 あれはなんの花だったろう、ここにこんなの植えたかなあ・・・
 ぼんやりと花に迷い、花を想う、至福のひとときでした。

 植えたばかりの植物を、いきなり強い陽射しに当てるのは禁物。
 徐々に日光に慣らしていかなければなりませんから、
 窯場の中に入れたり、除雪機の陰に置いたり、
 しばらくは目が離せません。
 黄色のパンジーには黄色い花が咲く「リシマキア・ヌンムラリア」を、
 濃い紫のパンジーには、葉が少し紫がかっていて薄紫色の小さな花が咲く
 「カキドオシ」を、薄い紫のパンジーには、葉の色が淡い
 「リシマキア・ヌンムラリア・オーレア」を、それぞれ取り合わせてみました。
 咲きそろったら、店の前を華やかに飾ってくれることでしょう。
 
 何とか越冬できたアイビーゼラニウムを、釣り鉢に植えました。

 昨夜ここまで書いたら、頭上で雷鳴が炸裂!
 あまりに大きい音にビックリしました。
 ナナが騒いでいたので今夜は作業場に入れてありましたが、
 それから1時間半も経ってからの雷雨でした。
 ピカッ!ゴロゴロ!といつまでも続くので、
 万一に備えてパソコンを切り、コンセントを抜きました。
 目下のところ、うちの家電ではパソコンが最も大事なものですから。

 というわけで、昨日の絵日記の更新は今朝になってしまいました。
 あしからず。
 
 2007年5月8日(火)晴れ 日中の気温7度

 まだシカよけネットを張っていなかったので、
 花壇にはシカの足跡がボツボツ。

 いくら遅いとは言え、そろそろ花たちもお目覚めの頃。
 新芽を踏まれたら今年の花はもう見られませんから、
 重い腰を上げて(というより、不安を抱えた腰というべきでしょうか)
 今日は畑仕事に取り掛かりました。

 店の横の花壇をネットでぐるりと囲み、歩道側も
 歩行者がネットに足を引っ掛けないようにきちんとしました。

 昨年の枯れ枝を整理し、ついでにクレマチスも誘引することに。
 クレマチスは枝自身が巻き付いていくわけではなく、枝から伸びる短いツルが
 触れた物に絡み付いていきます。
 昨年の古いツルを慎重に全部切って、枝を一本ずつ誘引していきます。
 今はこんな情けない姿ですが、これからどんどん茂って、
 きれいな形に咲いてくれるはずです。
 
 勝手口近くにある、ぐちゃぐちゃの塊になってしまったクレマチスは、
 もう手の施しようがないので、今年はあきらめました。
 ヘタにいじるとせっかく伸びだした新芽を痛めてしまいますからね。
 
 本当はこの剪定は初冬の仕事なのですが、その時期は漬物に追われて
 花壇には全く手がつけられないので、毎年春になって後悔するA子でした。

 腰をいたわるために、ホテルの店番が終わってから
 ゆっくり温泉に入ってきました。極楽極楽・・・・
 2007年5月6日(日)晴れ 日中の気温13度

 連休も今日で終わり。娘も帰ったので、益子組が戻るまでは、私が頑張らなくっちゃ!
 
 今年は花の芽吹きが遅れていて、花壇はまだこんな状態です。
 先日、近所の人に「花壇をつぶしたの?」と言われました。花壇がなくなったわけではないのですが、ほとんど土しか見えないので
 なるほど、ただの地面のように見えるでしょうね。
 でもよく見ると色々な花たちが地面を持ち上げ始めたので、何日か暖かい日が続けばいっせいに出揃うことでしょう。
 パンジーの苗もMりちゃんに買ってきてもらってあるのですが、まだ植えていません。
 明日あたりから、徐々に土いじりを始めようと思っています。
 2007年5月5日(土)曇り一時雨のち晴れ 日中の気温17度

 今年もエゾシカは元気です。
 人間のシカ対策をあざ笑うかのように、
 悠々と町内を闊歩するエゾシカたち。
 観光客が車を止めてカメラを向けると、カメラ目線になるシカも
 少なくありません。
 


 昨日が暖かかったせいか、こぶしが突然開花しました。
 (って言うか、私がつぼみがふくらんだのに気付かなかっただけですが)
 青い空をバックに、真っ白な花がきれいです。

 今年は花付が比較的いいようです。
 こぶしの花占い、
 「花が上向きに咲く年は豊年、横向きなら風が強いし、
 下向きの年は雨が多い年になる」という言い伝えに基づけば
 今年の作柄はまずまずというところでしょうか。

 気候の穏やかな、平和な年になって欲しいものです。
 

 

 昼の11時半頃、ナナが突然狂ったように走り始めました。
 エサを食べているところだったのに、それどころではないようです。
 この怯え方は雷に違いありません。
 ひもを外してやると、一目散に作業場へ。
 しかし、一向に雨が降り出す気配はありません。
 おかしいなあと思っていたら、12時半頃になって、雷が鳴り出しました。
 野生、恐るべし。
 夕方から外に出しましたが、夜、私がホテルの店番に出かけた後に
 またまた大騒ぎを始めたので、娘がまた作業場に入れました。
 大気が不安定になっているようです。

 2007年5月2日 風雨強い 日中の気温11度

 今日は一日風が強く、途中からは雨も降り出して大荒れでした。
 明日は収まる予報です。
 

 写真を写すのが楽しくてならない娘。
 今日は一日中、パチリパチリとやっています。
 今日の絵日記はすべて娘の写真ですが、自分の思惑と違うので
 コメントを入れるのが難しいです。

 昨年植えたサボテンが、こんなに繁茂しています。
 また今年も植え替えてやらなければ・・・


 これがうちの現在の食器棚の器たち。
 隙間なくギッシリ入っていますが、普段使いやすいように
 私なりのルールは一応あるのです。


 草もちと山菜のコゴミ。
 本州の方がわざわざ送って下さいました。
 男たちは留守なので、女ふたり(娘は結婚したので普段は家にいませんが、
 連休が忙しいので、無理やり帰って来てもらいました)の昼食はこれで充分。
 
 このあたりの山菜シーズンはまだ先ですが、今から楽しみです。
 ちなみにコゴミは酢味噌和えにしましたが、送ってくださった方に、
 「からし醤油で食べるとおいしい」と教わりました。
 さっそくそれも作ってみたらおいしかったです。
 Yさん、ごちそうさまでした。

 
 
 2007年4月30日(月)晴れ 日中の気温3度

 昨夜は雪がちらつき、今日も一日寒い日でした。
 関西から今日いらしたというお客様は、「大阪は25度あったんですよ」
 この寒さにはさぞビックリなさったことでしょう。
 

 A子の腰の痛みはなくなりましたが、ナナの散歩はまだ無理。
 そこへお助けマンMりちゃんが登場!
 ナナの紐はMりちゃんが持ち、A子は一緒に歩くだけという
 腰に優しいお散歩がここ数日続いています。

 ぐるりと歩いたのに、まだ歩きたいナナ。
 願いが通じたのか、ちょうどそこへ、いつも来てくださる
 千葉のM夫妻が「ナナちゃ〜ん、お散歩に行きましょう」
 ナナは嬉々として再び散歩に出発しました。
 それにしてもちょっと引っ張りすぎなんですよねえ・・・
 元気のあり余っているナナです。



 幌別海岸の裏山のようす。
 見るからに寒そうです。
 2007年4月26日(木) 曇りのち雪 日中の気温15度

 

 「じゃあ、ナナ。行ってくるよ。おりこうにしてるんだよ」
 今年も陶器市に出発する夫と圭一。
 ナナもなんとなくわかっているようで、半分あきらめたように
 お見送りです。

 そして車は・・・
 荷物を満載して旅立ったのでありました。
 今年の益子春の陶器市は28日から5月6日までです。
 皆さん、どうぞおいでくださいね。


 


  今の花壇のようすです。
  プリムラとチオノドクサがかわいい。


 
 
 2007年4月23日(月)晴れ 日中の気温10度

 先日の続き、斜里に出たときに写した写真です。

 峰浜の義弟の所では、今月13日から種イモのイモ切りが始まりました。
 昨年設置した、このイモ切りシステムは抜群に効率的です。

 切ったイモを穴に落とすと、回っているベルトコンベアが自動的に運んで行ます。
 一昨年までは、切ったイモを足元のコンテナに入れて、いっぱいになったら
 運んでいって積み重ねるというやり方でした。
 イモを切るよりも、重いコンテナを運ぶ方が何倍も大変でしたから、
 この方法に改良されて、体にかかる負担はかなり軽減されました。
 
 私は一、二日ほどしか手伝えないのですが、MりちゃんとTよちゃんが
 しっかり手伝ってくれるのでありがたいです。
 Mりちゃんいわく、「おいしいお昼ご飯が楽しみなんだよねえ!」
 義妹のTえちゃんがおいしいお昼を用意してくれるのです。
 食欲が何よりも優先する私たちには、最も有効な接待法ではあります。

 例年開催している「ポテトカッターズ忘年会」、昨年末は都合がつかず
 集まれませんでした。
 今月7日、たまたま斜里の町で「お笑いオンステージ」があり、
 Mりちゃん、Tよちゃん、Tえちゃん、それに私のフルメンバーがそろったので、
 夕方早めに町に出て夕飯を食べ、会場の「ゆめホール」へ。
 大いに笑った後、その勢いで町に繰り出し、お好み焼きや焼きそばを食べながら
 (夕飯もたっぷり食べたのですが、笑うとおなかが空くものですから)
 ビールを飲んで、おしゃべりに興じてきました。
 (Mりちゃんは運転手なので、アルコール抜き)
 今回も義弟がスポンサーになってくれたので、懐具合も気にすることなく
 思う存分楽しむことが出来ました。
 よく出来た義弟と義妹に感謝感謝!


 知り合いが取ってきてくれたクレソン。
 このあたりでは水菜と呼びますが、さっとゆでてお浸しに。
 春の風味が口いっぱいに広がります。
 
 
 

 
 2007年4月18日(水)晴れ 日中の気温4度
  
  晴れても気温が上がらず、寒い日が続いています。
  今日は斜里の町まで用足しに出かけました。男たちは陶器市の準備で忙しいのですが、家を出てしまえばこっちのもの。
  あちこちで車を止めては写真を写したり、ワシを眺めたりと、久々に息抜きをしました。
  こうして出歩いてみると、知床は本当に風景の美しいところですねえ・・・しみじみ・・・
 知床は、半島の中央に背骨のように山が連なっています。向かって右側の写真が斜里岳、真ん中が海別(うなべつ)岳、左の写真の
 右半分に写っているのが遠音別(おんねべつ)岳、左側半分が知床連山のラウス岳、ミツミネ岳その他・・・・と知床岬につながっています。
 斜里からウトロに帰る途中、峰浜あたり
 からの眺め。知床連山はこのあたりからは
 相当離れていますが、標高が高いので
 (1661m)ぐっと迫って見えます。
 走り回る選挙カー。候補者の名前がわかる
 かもしれませんが、偶然通りかかっただけ
 ですから、全く他意はありません。
 のんびりしているうちに帰りが遅くなって
 しまい、日はすっかり傾きました。
 真っ白な知床連山が夕日に映えて、
 息を呑むほどきれいだったので、
 遅くなったにもかかわらず、またまた車を
 止めてパチリ!
 
 2007年4月16日(月)晴れ 日中の気温 4度

 ホームページを更新して、いざアップしようとすると、突然トラブルが発生し
 ぶつんと切れることが何度も続きました。
 それでもめげずに、何とかだましだまし、更新してきましたが、
 先日、ビルダーの画面に「ビルダーの容量オーバー」の警告が出ました。
 こうなると写真はまずアップするのが難しくなります。
 圭一が善後策を検討中なので、とりあえず文章で更新することにしました。
 何とか早いうちに対策を講じますので、今しばらくお待ち下さい。


   犬を連れて散歩に出た。暖かくなって、道路脇の木に集まる野鳥がずいぶん増えた。
 先日はアカゲラが控えめにドラミングをしていたし、今日は小さなカラがせわしげに
 動いている。大きなカケスが飛んできたが、カラは別に気にもしていないようだった。


   舗装路から外れて砂利道に入る。沢沿いの小道を登りきったあたりで土手に登り、
 倒木に腰を下ろす。谷から吹き上げて来る風が、汗ばんだ肌に心地よい。
足元の深い
 谷を挟んで、向こう側の高台には畑が広がっている。雪解けが進み、麦の緑が透けて
 見える。もう間もなく農作業が始まる頃だ。
畑の上空を三羽のワシが飛んでいる。空高く
 舞い上がってはゆっくりと下降し、大きく旋回しながら、ワシは山を越えて行った。


  わずかに西に目を転じると、断崖の向こうは真っ青な海だ。白い帯状のまばらな流氷が、
 名残を惜しむように春の海を漂っている。
東を振り返ると、町に迫る山並みの後方に知床
 連山が白く輝いて、神々しいばかりだ。


   なんて美しい眺めだろう。今日は取り立てて急ぐ用事もないから、もうしばらくの間、
 こうしていよう。


   散歩の先をせがんで、犬が鼻を鳴らす。頭を撫でてやると、犬はあきらめたように私の
 足元にうずくまった。


  とまあ、今の知床の様子をコラム風に書いてみました。
 2007年4月12日(木)晴れ 日中の気温2度


 晴れているにもかかわらず寒いと思っていたら、
 流氷がこんなに近くに戻ってきています。
 これじゃあ寒いはず。

 知床の春は行ったり来たりしています。


 町の西方、対岸にぼんやり見えているのが、
 網走、能登呂岬です。
 地図の形そのままに、湾曲してウトロにつながっているのです。
 2007年4月11日(水)曇り 日中の気温2度 
  
 ナナの朝の散歩は圭一の担当で、私と夫は夜の部の担当。
 そのためなかなかな明るいうちに町内を見る機会がありません。
 しばらくぶりに歩いてみたら、崖沿いの土手の一部がこんなふうに
 整地されていました。
 うっそうとした林で、しかもかなり急な崖の上なので、
 何か建つとは思いもしませんでしたが・・・
 はたして何のために?



 大きい体をしていますが、しぐさは幼いナナ。
 臆病でかまわれたがりやで、しかもやきもちやき。
 スズメにエサを撒いてやると、ナナは自分が無視されたと思うのか
 大騒ぎをして抗議します。
 だからスズメにエサをやるときには、必ずナナにも何かやらなければなりません。
 5歳になってもまだまだ手の掛かるナナです。
 

 2007年4月4日(水)曇り 日中の気温3度

 うちの作業場は狭いので、スペースは極力有効利用しなければなりません。
 粘土は、地面を掘り下げた半地下状態の所に積んであります。
 ですから時々こうして土を取り出さなければならないのですが、
 中腰状態で重い粘土を動かすのは、見るからに大変そうです。

 「あっ!ナナのやつ、ここに入り込んだな!」
 袋にくっきりとナナの足跡がついていました。


 今日は窯焚きでした。
 熱を逃がすために、普段は閉めているシャッターを半分開けています。
 圭一がナナを相手に手品を披露しているところ。
 手に隠し持ったジャーキーを出して見せたり隠したりするので、
 ナナは何がなんだかわからず、じたばたしています。

 今日の昼食はゴマ餅でした。
 A子はゴマ餅が大好物。
 でもスーパーで売られている串団子などのゴマは、
 ざらざらしていて全然おいしくありませんが、あれはニセモノ。
 ちゃんと煎ってすり鉢ですったゴマは、こんなにねっとりとしていて、香ばしいのです。

 甘い物が好きだった私の父は、お正月が近づくと嬉々としてゴマをすっていました。
 私たち子どもは交代ですり鉢を押さえます。
 最初はざらざらしているゴマが、すっているうちに油でじっとりと湿ってきて、
 やがてすりこ木に粘りついてきます。
 それを何度も掻き落としながら、丹念にすり続ける父。
 その技と力に「とうさんはすごい!」と感嘆したものです。
 
 「もういいだろう」と母を呼ぶと、母は加減しながら砂糖を加えていきます。
 甘い方がいい父は「もっと入れたら?」
 砂糖をあまり使いたくない(?)母は「もういいでしょう」
 砂糖をさらにゴリゴリすりつぶしたら、次にぬるま湯を少しずつさしていきます。
 甘い物好きの父は「あまりゆるめるな」と言い、
 量を増やしたい母はちょっとだけ多めにお湯をさします。
 最後にお醤油をたらして出来上がり。
 指に付けて味見をする母にねだって、私たち子どもはみんなで味見をさせてもらいました。
 「餅につける前になくなるぞ」と笑う父も、上機嫌でした。
 すりこ木を流しに運ぶ子どもは、盛大にゴマをなめる特権が与えられます。
 口の周りを真っ黒にした弟たちを見て、家族みんなで大笑いしたものです。
 
 食べ物にまつわる楽しい思い出がたくさんあるって、本当に幸せなことですね。
 物がなかった時代だけに、ひとつひとつの物がありがたく、
 与えられた時の喜びは現代の比ではありませんでした。

 2007年4月1日(日)晴れ

 3月末にやっとネットがつながったのですが、A子は祖母の葬儀で八戸に行っていたため
 またまた更新が遅れてしまいました。

 今日は北見で娘の結婚お披露目の会食があり、相変わらずばたばたしています。

 流氷は完全に消えました。
 ふきのとうが顔を出し、知床にも少しずつ春が近づいているようです。
 でも雪解けは思ったほど進まず、道の両脇には結構な量の雪が残っています。
 町なかから追い出したはずのエゾシカも元気に出没して、
 野生のたくましさを見せ付けています。

 今日から4月。
 新人に戻ったつもりで、真面目にホームページを更新をしなくては・・・
 
 2007年3月17日(土) 晴れ
 
 ネットの接続状態が悪くて、メールもHPも全く使用不能です。
 週が明けたら業者が来てくれることになっているのですが・・・

 絵日記を更新してもアップできないのは承知の上で
 こうして更新しています。
 ネットがつながったらすぐに更新できるようにという、
 A子の誠意だけはわかってください。

 冬の間、部屋の隅でひっそりと冬眠していたグリーンたちも
 日の長さから春の気配を感じ取ったようです。

 でも、植物の室内での冬越しが難しいのは今頃から。
 徐々に水やりを増やして、上手に慣らして行かないと、
 冬の寒さの厳しい北海道では枯れる危険があります。
 真冬の間は水を切らしてほとんど放っておけばいいのですが、
 暖かくなって根が活動を始める頃からは、水が切れないように、
 そしてやり過ぎないように細心の注意が必要です。
 甘やかしすぎず、厳しすぎず。
 何事も、この加減が一番難しいものです。

 昨年、花壇から堀り上げて、ビールカップに植えた小さなバラも元気です。
 こんなに大きくなって、赤みを帯びた新茎を伸ばしています。
 もう少し暖かくなったらひとまわり大きな鉢に植え替えて、
 大きくしてから花壇に植えつけようと思います。
 
 2007年3月14日(水)晴れ 日中の気温 零下2度 
 
 一時はずいぶん消えた雪が、ここ数日でこんなに積もりました。

 3月は往々にして大雪に見舞われるので、油断のできない月です。
 例年、3月初めには「雛(ひな)荒れ」、下旬には「彼岸荒れ」と呼ばれる
 大荒れの天気が必ずやってきます。
 それが終わって、やっと春が近づいてくるというのが北海道の
 お決まりのパターンなのです。
 
 それでも日がだいぶ長くなってきたので、気分は明るい今日この頃です。

 2007年3月11日(日)みぞれ混じりの強風のち雪 日中の気温3度

 今日はウトロの冬の一大イベント、「雪と楽しむ会」が開催される予定でしたが、あいにく朝からの強風とみぞれで中止になってしまいました。
 なんて意地悪な天気でしょうね。準備に携わってきた皆さん、本当にご苦労さまでした。

 先日、買物で下に下りたついでに、幌別方面に行ってきました。
 気温は低かったのですが、抜けるような青空がきれいでした。
 
 雪解けが順調に進んでいるところでは
 ふきのとうが顔を出しています。
 幌別河口にはたくさんのエゾシカがいて、
 懸命にエサを探しています。
 昨年生まれた子ジカも、わずかな草を
 見つけては、ほじくるように食べています。
 道のすぐ脇の木に止まっていたオオワシ。
 ピントを合わせたまま
 じっと待っていたら・・・・

 願ってもない角度で飛び立ってくれました。

 三夜連続でオーロラ会場にいらして
 陶器を買ってくださったお客様、
 お約束どおりワシの写真をお見せしますよ。
 来冬はワシが見られるといいですね。
 こんな雪にもかかわらず、どうしても
 小屋に入らないナナ。
 灯油を配達に来たT君は、箱詰めの
 ナナを見て、「まるで荷物みたい・・・」と
 言ってたそうですが、なるほどこの状態は 
 冷凍で届いた小包のようです。

 2007年3月7日(水)快晴 日中の気温1度

 大変ご無沙汰しておりました。あまりに長い間更新せずにおりましたので、もう忘れられたかも・・・
 仙人の妻、A子でございます。
 息子がギャラリーのページを新しくすべく、こちこちパソコンをいじっていたのと、うちのホームページを作るためのソフトが不調で、
 更新作業途中にエラーが頻繁に発生して、バチンバチンと切れるようになってしまいました。
 色々努力したのですが改善できません。
 そんなこんなで、ついつい更新しないでいました。楽しみにしてくださっている方々からお叱りを受けて、多少時間はかかっても、
 できるだけ更新しようと改心した次第です。

 さて、今日は久しぶりに斜里に行ってきました。
 冬のイベントが毎晩行われているので、なかなか遠出が出来ないのです。
 せっかくこんな大自然の中に住んでいながら、トホホの毎日です。

 斜里からウトロに向かって走ってくると、海岸沿いでたくさんのワシを見ることができます。
 きょうは10羽以上のワシが、海の上や山の上を飛んでいました。
 何度も道端に車を停めてはワシに見入っていたので、すっかり時間をくってしまい、斜里から帰って来てからは戦争のような慌しさ。
 ご飯の支度が間に合うかどうかのぎりぎりでしたが、息子が手伝ってくれて、なんとかセーフ。
 
香川の坂を下りて行く途中から見た海の様子。
流氷は少なくなりました。
ウトロの町を出てカメ岩を振り返ってみたところ。
岸には流氷がかなり残っています。
たくさんのワシが空を舞っています。
写真右下にも、かろうじて一羽写っています。
今日は風が強かったので、羽ばたきもせず
ゆったりと滑空しています。
これはオオワシ。なんて美しい姿でしょう・・・
そして帰りに見つけたオジロワシ。
道端の木に止まって海を見ていました。
 2007年2月14日(水)晴れ 日中の気温0度
 

 

 久々にお好み焼きを作りました。

 うちのお好み焼きは、ユースホステル時代のうちの優秀なシェフ、
 島津君のレシピです。

 カツオでだしをとり、揚げ玉は揚げたてを使うという、本格的なもの。
 たっぷりの刻みネギと揚げ玉を、具に混ぜ込むのではなくて
 鉄板に乗せたタネに埋め込むようにして焼きます。
 カリカリの揚げ玉が香ばしくておいしいです。
 また、キャベツを驚くほどたくさん使うので、
 食べてしまわなければならないキャベツがあるときには
 お好み焼きはお勧めです。
 
 使っているホットプレートは、これまた年代物。
 結婚した当初からのものです。
 うちでは滅多に使わないので、古くても気になりません。
 

 電気工事でしょうか、それとも電話でしょうか、
 ここ数日、町なかで工事をしています。
 下界も充分寒いのに、高いところは風が強いので
 さぞ寒いことでしょう。本当にご苦労さまです。
 

 氷はこんな感じ。
 流氷ウォークも楽しめます。
 天気がいいので、青い海と白い氷のコントラストがきれいです。
 

 

 2007年2月12日(月)晴れ 日中の気温零下5度

 ホームページの情報量が重くなりすぎたのでしょうか、
 うまく作業を進めることができません。
 あとで息子に調整してもらうことにします。
 流氷はきれいです。流氷ウォークも楽しそうです。
 
 夜になってぐんぐん気温が下がっています。
 明日の明け方は零下13度ぐらいまで下がる予報です。
 寒いのはいやですが、寒くなるべきときにはちゃんと寒くならないと
 自然のバランスが崩れますからね。
 この後はしばらく寒い日が続くそうです。
 まだ春の足音は聞こえてきません。
 
 2007年2月9日(金)晴れ一時雪 日中の気温 零下5度



 車の運転は嫌いではありませんが、雪道はできるだけ走りたくありません。
 なんだかんだと理由をつけて斜里に出ないでいたら、
 用事が溜まりに溜まってしまい、何が何でも出かけなければならなくなりました。
 
  
 今日は流氷がずいぶん流れ着いていて、いよいよ流氷も本番です。


 ウトロの出口(逆から来ると入り口)のカメ岩は相変わらず(?)
 カメの形をしていてほっとしました。

 日の出港の辺りはちょうど流氷が流れて来つつある状態で、
 勇壮な眺めでした。
 港の中はまだ凍っていないので、恒例の氷上チカ釣りはまだ無理なようです。

 弁財覆道を過ぎて、後ろを振り返ってみたところ。
 水平線上に日が射していて、氷が白く浮かび上がっています。

 斜里の町を走り回って用事を済ませ、
 今日こそは寄らないで帰ろうと思ったのに、
 やっぱり寄ってしまったケーキ屋さん「ガトウ」
 ここのケーキは一言で言えば質実剛健。
 しっかりした味で、しかも安い!
 ウトロにはケーキ屋さんがないので、斜里に出るとつい誘惑に負けてしまうのです。
 

 そしてもうひとつの誘惑。
 時間がなくても寄ってしまうのが、町立図書館。
 昨夜友人からメールで教えてもらった本を借りることができました。
 しばらくぶりに本の匂いをかいで、ゴキゲンのA子です。
 

  2007年2月8日(木)曇り時々雪 日中の気温零下5度
 
  ムッチヲージャジャジャン アゲレバージャジャジャジャン 
  アラシーヲオッコシージャジャジャン・・・

  人の記憶とは不思議なものです。
  数日前、突然脳裏によみがえったこの歌に、私はすっかりはまってしまいました。
  昔々テレビで観ていた時代劇の主題歌というのは思い出しましたが、
  なんというドラマだったか、思い出せませんでした。
  夫はテレビのない開拓地で育ちましたから、この歌は知りませんが
  私が大声で歌うのを聞いて、「いい歌だなあ」というので、教えることにしました。
  「さんはい!(掛け声)"!ムチを上げればー嵐を起こしー剣をーかざせばー・・・"」
  一番しか覚えていないので、何度も繰り返し歌ってるうちに、白い馬に乗った侍が
  出ていたことを思い出し、やがて「白馬の剣士」という題名が浮かんできました。
 
  ネットで検索すると、はたしてこの歌は紛れもなく「白馬の剣士」という
  ドラマの主題歌で、歌の題名は「花の地平線」ということが判明。
  驚いたことに、主人公のひとりが山城新伍だったそうです。
  子どもの頃は俳優の名前など意識したことがなかったので、記憶にある山城新伍と言えば、
  ウィークエンダーか何かに出演していた場面ぐらい。
  歌詞にある「・・・花の若武者さっそうと、今日もゆくゆく・・・」場面なんか想像がつきません。

  ま、詳細が判明して気分はすっきり。
  「さんはい!ムッチヲージャジャジャン アゲレバー・・・」今日も夫の特訓は続きます。
  ちなみにジャジャジャンというのは伴奏です。
 2007年2月7日(水)晴れ 日中の気温零下7度

 

 今日は急に寒くなりました。
 
 流氷は第一陣が接岸しましたが、
 本体はまだ沖にあって、本格的な接岸とは言いがたい状況です。



 ウトロの町をぐるっと金網で囲ったのですが、
 道路はもちろん網を張るわけにはいきません。
 追い出されたシカたちは、網にそって移動して、
 道路から侵入してきます。

 山よりは雪が少ないので、
 斜面の枯れ草を探しやすいのでしょう。
 すっかりやせた姿が痛々しいです。

 寒さはまだまだこれからが本番。
 シカたちにとっては厳しい季節です。
 2007年2月5日(月)晴れ 日中の気温3度

 
 昨夜の散歩の途中、雪原にたくさんの雪球がころころ転がっているのを発見。
 
 今日の夕方行ってみると、こんな感じでした。

 一昨日、強いダシ風が吹いた時に雪が転がり、少しずつ大きくなったようです。 
 転がった跡が、南から北に向かってついていましたから、間違いないでしょう。
 あちこちの雪原でこの現象が起こっていました。
 大きさは直径が20センチ前後。
 夕日に照らし出されてうっすらピンクに染まり、かわいらしい雰囲気です。

 林の向こうに見えているのは、青い海と白い流氷です。



 肝心の流氷は、まだ沖でうろうろしています。
 風向きが変われば一気に寄るのですが・・・
 
 2007年2月4日(日)晴れ時々曇り 日中の気温零下3度

 明日からウトロの冬のイベント「知床ファンタジア2007」が始まります。
 会場には「オーロラ番屋」がオープンするので、その中に知床窯も出店します。
 3月21日まで、毎晩「オーロラファンタジーショー」が開催されます。
 ショーは夜8時からですが、オーロラ番屋は7時20分頃には入れます。
 どうぞおいで下さい。

 今日はその準備をしました。
 番屋の中には大漁旗が張り巡らされて、雰囲気を盛り上げています。
 おや、もうお客様が?
 いえ、これは陶器が好きな地元民です。
 


 頂いた豆菓子についていたお多福のお面に、息子がかじりついていました。
 「すわ!若君ご乱心!」
 よく見ると落雁のようなお菓子だったのです。
 あ〜ビックリした!
 

 今日は立春で、昨日は節分でしたね。
 皆さん、ちゃんと豆まきをしましたか?
 昨日は日中ばたばたしていて、節分であることをすっかり忘れていました。
 日付が変わる直前になってから思い出したので、あわてて豆まき開始。
 窓や戸を開け放って、夫が大きな声で「鬼はーそとー!福はーうちー!」と
 落花生をまいて家中をまわり、私と息子はその後をついて歩いて
 豆を拾い集めるのです。

 これは私の実家流の豆まきです。
 毎年父が豆をまき、私たち子どもは、大はしゃぎで豆を拾い集めたものです。
 5円とか10円といった小銭をおひねりにして混ぜてまいてくれる年もあり、
 四人兄弟だった私たちは、父にまとわりつくようにして、競って拾ったものでした。

 拾った落花生はもちろん食べました。
 それもただ食べるのではなく、殻のとがったところをパチッと割って、
 落花生を耳たぶにぶら下げて遊ぶのです。
 調子に乗った弟たちは、まぶたや舌にまで挟んで、痛くて泣き出したこともありました。
 普段は怖い父も、この時はうるさい子どもたちを叱りもせず、
 時には自分もその仲間になって遊んでくれたものです。
 そんな時間が嬉しくて、本当に楽しみな行事のひとつでした。

 小さくてかわいかった弟たちや、亡くなった父を思い出して、
 懐かしく、またちょっと切なくなる節分の夜です。
 
 2007年2月1日(木)晴れ 日中の気温5度


 ここ数日は暖かい日が続いています。
 沖に見えていた流氷も、見えなくなってしまいました。
 雪がかなり解けて、道路は路面が見えているところもあります。
 もちろん道路以外はまだまだ残っていますが、それでも例年ほど多くはありません。
 一年中で一番寒い時期なのに、これではなんだか拍子抜けしてしまいます。
 2007年1月30日(火)晴れ 日中の気温6度

 はけないのを承知の上で、裾あげ完了。
 このズボンがはけるようになるまで、シェイプアップせねば・・・

 写真のミシンは結婚前から使っています。
 買った当時の値段は、一か月分の給料が飛ぶほど高かったと思います。
 子供たちが小さかった頃、いろいろと縫って着せては楽しんだので、
 このミシンもずいぶん酷使しましたが、一度も故障したことがありません。
 長く使うものは、多少高価でも、いいものを買うべきですね。
 みんながちゃんとしたいい物を使うことが
 いい機械や確かな技術を残していくことにつながるのではないでしょうか。
 豊かな社会とは、人も物も使い捨てにしない社会だと思います。

 2007年1月28日(日)晴れ 日中の気温 零下5度
 
 今日は急ぐ仕事がなかったので、ずっと手をつけられないでいた
 二本のズボンの裾上げをすることにしました。
 これは昨年の秋に買ったのですが、バーゲン品だったせいか、
 裾上げをしてもらえませんでした。
 まともなズボンがなくて困っていたのですぐに縫うつもりだったのですが、
 買ったらなんだか安心してしまい、結局、古いものをそのままはいていました。
 昨日、夫に「かっこ悪いズボンだなあ・・・」としみじみ言われて、ちょっと反省。

 ところが、今日、長さを決めるためにズボンをはいたA子は、
 すごいショックを受けることに!
 
 「は、は、はいらない!」
 
 なんと、昨年の秋にははけたはずのズボンが、今や息を吸い込んで、
 思いっきりおなかを引っ込めないとはいらない!という不測の事態に!

 「うそでしょー!」と、すぐには信じられない私・・・・ 
 一度もはいていない内にはけなくなるなんて、あんまりではありませんか。
 どうしよう・・・としばし呆然としてしまいましたが、ここで体を甘やかしてはいけません。
 体に合わせて服のサイズを決めたら、この先どこまで成長することか・・・

 「今日から腹筋運動ほかのエクササイズを始めます!」と、高らかに宣言して、
 (食べる量を減らす気はないのかという声も・・・あくまで食べたい私です)
 思い切ってズボンの裾上げを敢行したのでした。
 
 2007年1月27日(土)晴れ 日中の気温 零下8度
 流氷はこんな感じ。
 まもなく(早ければ今夜にでも)
 接岸するでしょう。
 流氷が来て、全く波が立たなくなった海。
 まるで鏡のようです。
 港の中の水面は、こんなふうに
 シャーベット状に凍っています。
 船もみんな陸に上がっています。
 海の写真を写して帰る途中、赤信号で止まっていると、
 三頭のエゾシカが歩いて来ました。
 
 ウトロのシカは優等生。
 ちゃんと信号を守って(?)横断していましたよ。

 2007年1月26日晴れ 日中の気温 零下6度

 レーダーで見る限りでは、とっくにウトロに接岸していていいはずの流氷が、
 まだ沖で待機しています。

 今日は山側の空はどんより曇っていましたが、
 海の上の空は晴れていたので、海面は青くてきれいでした。
 流氷はこんな感じ。少しの風で接岸しそうなところまで来ています。
 港の中は水面がシャーベット状になりました。

 窯焚きで朝の散歩に出かけられない息子に代わって、
 今朝は私が散歩に出かけました。
 「はい、ナナ、ストレート・ゴー!」

 昨夜、久々にビデオを観たA子。
 「クイール」という盲導犬のお話だったのですが、訓練は全て英語でした。
 訓練士とラブちゃんのかっこよさにすっかり魅せられてしまったせいか、
 無意識につい英語で指示が出てしまいます。

 いつもと違う状況にナナはどうしていいかわからず、
 えっ?すとれーと・・・?ととまどって、上目遣いで私を見上げています。
 「ウェイト!」「スィット!」
 次々に繰り出される命令に、きょうのお母さんはアブナイ、
 逆らわない方がいいかも・・・と
 おとなしく従う、とてもお利巧なナナでした。

 「ねえねえ、ナナは英語がわかるみたいよ」
 「そんなはずないだろう」と男たち。 それはそうですね。
 映画の中でも「ラブだからって、どんな犬でも盲導犬に
 なれるわけじゃない。ほとんど血統なんです」って言ってたしね。

 でも「待て」と言えば、冷たい雪にお尻をつけて、じっと待っているナナ。
 人様の役には立たないけど、でもやっぱり君はかわいい!

 それにしても動物の映画って、反則ですよね。
 あんな映画を観せられたら、誰だってぐっと来ちゃいます。
 遊びに来たMちゃんに話したら、彼女も動物ものは
 冷静でいられないから、絶対に観ないそうです。
 クイールの最期にナナがダブって、
 思い出すだけでウルウルしてしまうA子でした。
 
 
 2007年1月24日(水)晴れ 日中の気温 零下7度

 今朝の北海道新聞に、ショッキングな記事が載っていました。

 北大低温科学研究所の調査によると、この50年間で、オホーツク海から太平洋北部の
 中層水の温度が、平均で0.6度上昇したそうです。
 たったそれだけ、と思いましたが、この熱量はオホーツク海上空の大気温を100度上げる
 熱量に相当するとあって、驚きました。

 中層水とは水深200〜1000メートルの深さの海水で、直接大気と触れることがないため、
 水温の変化は少ないとされてきたのだそうです。
 海水に含まれる酸素量も減少しているそうで、温暖化の影響は、大気だけでなく
 海にも大きな影響を与えているとも書いてありました。

 オホーツク海は、海氷の影響で、海面近くの海水塩分が濃く温度が低くなるため、
 比重が重くなって沈みこんで中層水となり、この垂直方向の循環によって、
 アムール川から流れ込む栄養分が海中に取り込まれ、豊かな海を作っているのだそうです。
 つまり、「オホーツク海は北太平洋に養分を送り込む心臓(ポンプ)の役割を果たしてきた」
 (同研究所長・若土氏談)わけで、自然の仕組みの偉大さと、そのバランスの危うさに
 うなってしまいました。
 
2007年1月21日(日)晴れ 日中の気温零下4度

 今朝方は気温が零下13度まで下がりました。
 
 昨日から水に浸けておいた大豆を煮て、今年の味噌を仕込みました。
 いつもは、Mりちゃんの分とうちの分を分けてそれぞれのタルに詰めるのですが、
 量が少ないMりちゃんの方のタルは、どうも温度変化の影響が大きいようです。

 そこで今年は大きなタルひとつにまとめてみました。
 どうせMりちゃんの味噌も一年中うちで預かっていて、
 必要になったら取りにくると言う按配ですから、分けるのは面倒なだけ。
 きっとこの方法のほうがうまく行くはずです。

 今年の味噌ですが、原料の大豆は、隣町、清里の知人から
 分けてもらいました。大粒で立派な豆です。
 また、麹は、茨城県の方が、自分で作ったお米を麹屋さんに持ち込んで
 作ってもらった麹を送ってくださいました。
 とてもいい香りがしていましたから、
 これはおいしい味噌ができるはず、と確信しました。
 
 一番上の写真は今日仕込んだ味噌。
 下が昨年仕込んだ味噌です。
 食べてみたら、いい感じに熟成していました。
 これでまた、毎日おいしい味噌汁が飲めると言うものです。

 Mりちゃんいわく、「味噌を作り始めたころは、作った味噌って
 おいしいなあって感じる程度だったんだけど、
 この間、たまたまもらった市販の味噌で味噌汁を作ったら、
 うわ!まずい!ってはっきりわかった」そうです。
 Mりちゃんも、もう、この味噌がないと生きられない体になってしまったのね・・・
 本物の味を知った不幸せ、
 もう味噌作りをやめるわけにはいかなでしょう。

 すっかり仕事の要領が良くなったMりちゃん。
 指示しなくてもさっさと動いてくれるので、
 作業はどんどんはかどります。
 本当に助かっているA子です。


 沖にまた流氷が見えてきました。
 流氷本体もかなり近づいてきているようです。
 
 2007年1月20日(土)晴れ 日中の気温零下5度

 今日は大寒(だいかん)。
 でもわりと暖かく感じられる一日でした。

 寒に仕込んだ味噌はおいしいと言われます。
 まして大寒の水を使ったら、なおさらでしょう。
 ということで、今日の水で大豆を洗い、浸しているところ。
 明日はMりちゃんと一緒に、恒例の味噌仕込みです。



 三十ン年前、結婚して間もないころ、私が夫に編んでやったセーーターです。
 ただの平編みですが、体の大きい夫ですし、ぴちっとしたのはいやだと言うので、
 使った毛糸の量も、かかった時間も半端ではありませんでした。
 「よくこんなの編んだもんだ・・・」と
 あのころの初々しい自分に感心してしまいます。

 作業兼釣り用に着るようになって久しいので、もうぼろぼろです。
 もちろん替えのセーターも買っってあるのですが、
 作業用に着ると、粘土や釉薬でたちまち汚れてしまいます。
 そう考えると、なかなか新品のうちに作業用に下ろす決断がつきません。
 夫が着るものに頓着しないのをいいことに、ずっと着てもらっています。
 
 「いいんだけどさー、この袖口のほつれ何とかしてくれー」と言われて、
 三つ折にして縫いつけてしまいました。
 これでまたしばらくはいいだろうと、安心しているA子です。

 
 明るい空から、急に雪が落ちてきました。
 うっとりと雪を浴びているナナ。
 
 
 2007年1月15日(月)晴れ 日中の気温 零下7度
 

 
今日の夕方の知床連山です。
 見るからに寒そうですね。
 
 流氷は一時知床半島先端に接岸したようですが、
 今のところ、見える範囲には見当たりません。
 
 でも空気がピリッと冷え込んできましたから、
 近くにとどまっていることは間違いないでしょう。
 2007年1月12日(金)晴れ 日中の気温 零下4度

 
 ついに今年も流氷がやってきました。
 今日、1月12日が、ウトロの流氷初日ということになります。
 写真は午前11時頃、香川の高台から写しました。

 今朝の新聞によると、流氷域本体はサハリン東部にあり、
 それから分離した流氷が、紋別の北東100キロ当たりを南下していると
 報道されていましたから、この流氷帯は、その一部が流れ着いたものでしょうか。
 今年も流氷初日(陸から肉眼で流氷が確認された日)は、
 ウトロが一番早かったかもしれませんね。
 

 この流氷は数時間で流れ去り、見えなくなりましたが、
 風向き次第でまた戻ってくるかもしれません。
 ちなみにオホーツク海沿岸への接岸は、今月下旬と予想されています。
 オホーツクの流氷は素晴らしいですよ。
 皆さん、ぜひ見においでください。

 先日、大波が襲い掛かった赤灯台。
 あれだけ激しく波に洗われてもちゃんと立っているのですから、
 大したものです。

 2007年1月11日(木)曇り時々雪 日中の気温 零下8度

 昨日はよく晴れました。
 しかし、先日の低気圧以来、海はずっとシケ続きです。
 息子が海の写真を写して来ました。
 オロンコ岩の上まで登って写して来たというのでビックリ!
 階段は雪に埋まっていて危ないのに。

 それだけ大変な思いをして写真を撮ってきたくせに、
 「絵日記にアップしておいてね」と言う母の言いつけを忘れていたそうです。
 
 ボツにするには惜しいので、一日遅れで載せます。


 今日、夫は斜里に出かけています。
 運転免許証の更新時講習受講と、更新手続きをするためです。
 誕生日は先月でしたから、本当はとっくに済ませていなければ
 ならなかったのですが、何しろ12月は釣りが最優先。
 講習のある日に限って釣りに誘われたり、用事ができたり・・・
 
 斜里では、夫が受けるべき講習(優良者講習です)は
 ひと月に2回しか行われていないので、
 それを逃すと、こういう切羽詰った状態になってしまうのです。
 今日受講できなかったら、期限切れになるところでした。
 危ない危ない・・・・

 今日も風が強くて、日中はかなり冷え込みました。
 
 
 
 2007年1月8日(月)強風・時々雪 日中の気温 零下4度

 この大きな低気圧の影響で、北海道内は大荒れです。
 今朝の新聞によると、日高管内の浦河町で、最大瞬間風速が48メートルを記録したそうです。
 あちこちで海や河川が増水し、道路が冠水しています。
 成人式がこんな天気では、晴れ着を着て歩くのも命がけだったのではないでしょうか?

 ウトロも今日は北西風が強く、海は大荒れになりました。
 香川の坂を下りていく途中から見た新港。  昨年の1月6日の「知床窯釣り日記」に載せた、
 「動いたケーソン」に、容赦なく大波が。
 旧港の防波堤にぶつかって砕ける怒涛。
 言われても気付かないかもしれませんが、
左上部の水柱。根元に「チラリ」と見える影が
灯台のてっぺんです。つまり防波堤自体は
完全に水没した状態です。
 砕けた波が襲いかかる赤灯台。 このトンネルの向こうは・・・
観光船「オーロラ」の運航時期には多数の
観光客で賑わう「オロンコ岩駐車場」です。 
今日は半分水没しており近づけないので
トンネルのこちら側から撮影。
 消波ブロックを超えてくる波。手前の白く
盛り上がった泡のところまで海水が押し
寄せています。
 2007年1月7日(日)雪のち曇り 日中の気温5度


 昨夜からみぞれが降り続いて、店の前には
 濡れ雪が積もりました。
 
 こんなに重い雪だと、除雪機で飛ばすことができません。
 まだ雨が降っている中、男たちは手作業による除雪を余儀なくされました。

 今回の低気圧は、あちこちで大きな被害を出していますが、
 幸いこの辺りは、今のところ被害はないようです。
 それでも今夜から明日にかけて北西風が強くなり、
 波が高くなる予報なので、まだ油断はできません。
 
 今日は素焼きでした。
 普段ならこんな悪天候の時には窯は炊かないのですが、
 今回は期限付きのものがあって、
 どうしても今日焼かなければ間に合いません。
 途中で停電したら、もうアウトです。
 
 祈るような気持ちで点火。
 途中で、道路を挟んだ向こう側一帯が停電。
 こちら側はかろうじて停電を免れて、事なきを得ました。
 なんて運のいい知床窯。
 昨年のキングサーモンゲットの勢いが、まだ続いているのでしょうか?


 夜になっても、店の前の街灯がつきません。
 断線したか、タイマーでもおかしくなってしまったか・・・

 辺りが暗いせいか、ナナは不安がって落ち着きません。
 居間の窓のブラインドを開けて、外を照らしてやっています。
 本当に臆病で、手が掛かるナナ。
 

 2007年1月6日(土)晴れのち夜に雨 

 今夜は、何と雨が降っています。
 この時期の雨はその後必ず凍るので、道が滑って大変。
 ダシ風が強くて、このあと荒れてきそうです。

 今日、斜里からの帰り、たくさんのワシが、道のすぐそばの木に
 止まっていました。
 いつもならもっと高いところに止まっているのに、
 天気が荒れるのを予知して、避難でもしていたのかなと思ったり・・・
 絶好のシャッターチャンスだったのに、カメラを持っていなくて残念でした。
 近いうちに写してきてお見せしますね。

 2007年1月4日(木)晴れ 日中の気温 零下2度

 今日は久々に、「ホテル季風クラブ知床」のお風呂をもらいに行きました。

 昨年5月23日にもご紹介しましたが、
 このホテルはウトロの海沿いにある、こじんまりとした宿。
 

 二階のギャラリーにうちの焼き物を置いて頂いているし、
 子供同士が同級生だったりするので、
 時々お邪魔しています。

 木をふんだんに使った瀟洒な造りで、ロビーには暖炉があり、
 ダンディなご主人と、きれいな奥様、お嬢さんが迎えてくれる館です。

 お風呂に入る前においしいコーヒーをご馳走になり、
 上がってからさらに冷たいものを頂いて、
 大変恐縮して帰ってまいりました。
 
 あ〜、気持ちよかった。
 またお邪魔しようっと!と、厚かましいA子です。
 2007年1月1日(月)晴れ 日中の気温 零下1度

 新年明けましておめでとうございます。
 今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


 年末、千葉県房総にお住まいのお客様から、たくさんのお花を送って頂きました。
 写真はその一部、ストックです。
 新年のトップページを飾るにふさわしい、豪華な写真になりました。
 送ってくださったT様、そして嵐の中、お花を切って来て下さったというY様、
 本当にありがとうございました。

 皆さまに愛されて、知床窯は今年もがんばります!
 2006年12月31日(日)晴れ 日中の気温零下6度

 今日は大晦日。
 お正月を迎える準備はほぼ終わりました。
 
 昨今店頭で売られているポリパック入りのお供えが、
 私はどうも好きになれません。
 かといって近頃は自分でお餅を作ることもしないので、
 毎年しぶしぶ買っていました。
 しかし考えてみれば、お供えはもともとは豊作を祈願し、感謝するための
 ものなのですから、お米だっていいはず。
 実際、地方によっては、お米を供えるところもあるそうです。

 そこで今年はこんな風にしつらえてみました。
 「仙台堆朱(せんだいついしゅ)」のお皿にお米を盛り、ユズと昆布を飾りました。
 手前に置いてある物は、向かって右側が香木の白檀(びゃくだん)、
 隣が岩塩です。ちょっとゆかしい感じになり、気に入っています。

 今年はお節を作る暇がなくて、至極簡単な支度になりました。
 作ったのは煮物となます、昆布の煮物ぐらいですが、
 あとは家の常備菜がいろいろあるので、何とかなるでしょう。

 年々月日の経つのが早くなり、今年もあっという間でした。
 長い間お付き合い頂いている皆さん、今年初めてお知り合いになったお客様、
 たくさんの方々に支えられて、おかげさまで知床窯は無事に年越しを迎えています。
 本当にありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 どうぞ良いお年をお迎え下さい。
 ナナからもよろしくとのことです。

 追伸:この12月、娘が結婚しました。
 2006年12月28日(木)曇り 日中の気温1度

 爆弾低気圧の影響でオホーツク海側は大荒れになるという予報でしたので、
 私たちは大いに心配したのですが、風も雪もそれほど、
 というか全然たいしたことがなくて、ほっとしました。
 
 とは言え、今回の雪は重くて飛ばないので、除雪作業は大変だったそうです。
 
 やっと除雪を終えたと思ったら、大きな除雪車が道路の雪を押し付けていくので
 それをよけるのがまた重労働です。
 冬は雪のないところに住みたいものだと思う今日この頃です。
 (除雪をしないお前が言うな、と、男たちに怒られそうですね)

 ナナは除雪機が怖いので、エンジンの音がするとビクビク。
 それでも好奇心には勝てず、寄って行っては飛びのいています。 
 
 
 
 2006年12月26日(火)晴れ 日中の気温4度
 
 朝、いつものように北海道新聞をじっくり読んでいると、
 なんだかみたことのある顔が・・・
 「ん?」とよく見ると、見慣れた顔、夫と牛若船頭の写真が大きく載っていました。
 先日釣り上げたキングサーモン(マスノスケ)のことが、紹介されていたのでした。
 何しろ滅多にない快挙だけに、反響も大きかったようです。

 昼前、さっそく義弟から電話が。
 「ねえねえ、うちの分の刺身は?」
 おいしいものはこっそり独り占めしなければ、
 なかなか自分たちの口には入らないようです。
 2006年12月24日(日)曇り時々雪 日中の気温 零下4度
  
 

 今日は仕事で自然センターに出かけました。
 
 しばらくこのあたりの写真を写していなかったので、
 カメラを持って出かけました。
 

 今日は曇っているせいもあって、本当に寒々しい風景でした。
 雲が低く垂れ込め、海もしけています。
 街ではクリスマスソングが盛んに流れているのでしょうが、
 ここ知床は、文字通りサイレントナイトを迎えています。

 知床窯では息子がホテルの売り場から帰ってきたら、
 羊羹とお茶でクリスマスを祝うことにしています。
 ちょっと地味でしょうか・・・



 道道知床公園線、自然センターから先は、
 現在夜間通行止めになっています。
 期間は来年の3月31日まで、通行できない時間帯は
 夕方6時から翌朝8時までです。
 

 
 2006年12月23日(土)曇り 日中の気温2度

 釣ってきた真ダラのキモ(肝臓)のあまりの立派さに
 ビックリ!
 これだけ大きいと、全部鍋に入れたのでは、くどすぎます。
 まるで上等のフォアグラのように(とは言っても、
 私はフォアグラを食べたことが多分ないので、よくわかりませんが)
 こっくりとしたうまみが凝縮されていて、コレステロールが高そうです。

 頭や大きな骨は、よく煮込んでダシを取ります。
 白子や切り身、肝臓を入れて、おいしいタラ汁になりました。
 2006年12月15日(金)晴れ 日中の気温2度

 急用が続いて、ここしばらく更新できませんでした。
 決して忘れていたわけではないのですが・・・
 楽しみに見てくださっている皆さま、ごめんなさい。

 今日は久々に暖かくなりました。
 車で斜里の町まで用足しに出かけましたが、ウトロの町を出たあたりからは
 路面が出ていて、運転は楽でした。
 でも、冬のドライブは油断大敵。
 日陰はアイスバーンになっていることもあります。
 ここしばらく長距離を走っていませんでしたし、冬の初めは雪道運転に
 慣れていないので、慎重に運転して帰ってまいりました。

 この豚肉は「サチク赤豚」。
 斜里の町を外れた国道沿いにある、佐々木種畜場で飼育、直販していますが、
 とてもおいしい肉で、街の一流のレストランでも使われている名品です。

 ニクらしいニクをここ数ヶ月食べていない知床窯。
 ストッカーにはたくさん魚が入っていますし、男たちがちょくちょくホッケを釣ってくるので、
 それを開きにしたり、煮付けたりして食べています。
 なんといっても肉は買わなければならないので、A子は気がすすみません。
 「しばらく肉食べてないよねえ」という息子に、「このあいだ鍋に入れたよ」
 と言うと、「あれは肉片です!」と言われました。
 たまに町に出たのだから、ま、仕方ないか、と、主婦の情けで、
 この豚肉を買ってまいりました。
 
 おいしい素材はシンプルな料理法が一番。
 ということで、ポークソテーです。
 青森県田子(たっこ)産のニンニクと沖縄の塩で味付けして焼いただけですが、
 香ばしくておいしかったです。
 これでまた数ヶ月は肉を食べさせなくて済むでしょう。(かな?)

 引き出しの整理をしたら、使いかけのポケットティッシュがたくさん出て来ました。
 よれよれになっていて、改めて使うのはちょっと・・・という感じなので、
 大きな安全ピンでまとめて、台所に。
 ペーパータオルを使うほどではない汚れを拭くのに便利です。
 今度から、ティッシュが配られていたらもれなくもらってこようと思います。

 保存した食品を無駄にしないためには、日付と品名を書いておくことが大事です。
 (偉そうに言いますが、今年から習慣にしたばかり)
 そこで台所にラベルとペン、メモ用紙をぶら下げています。
 私は根が不精なので、こういう工夫が欠かせません。
 
 2006年12月9日(土)晴れ 日中の気温零下6度

 エゾシカによる被害が深刻になってきたことから、ウトロでは今年9月から
 市街地への侵入を防止する柵の設置が進められていました。
 この柵がほぼ完成したので、昨日、柵の外へシカを追い出す作業が行われました。
 
 写真は、大声を出したり手を叩いたりして、シカを追い込んでいる様子です。
 事前の調査では、シカは普段60数頭いるそうですが、
 この日は41頭を追い出すことに成功したそうです。

 今日一日、家の周りでは、一頭のシカも見かけませんでした。
 シカにかじられたモミジやレンギョウの枝はまだ折口が新しくて、
 つい一昨日まで、シカが確かにいたことを物語っています。
 もうこれからはシカに悩まされることはなくなるだろうと思うと、ほっとします。
 それは本当です。

 でも、この、なんとなく寂しくてやりきれない感じはどうしたことでしょう。

 冬の山中は雪が深くて、えさを探すのは大変なことでしょう。
 寒さも雪も例年より早い今年は、特に難儀をするのではないでしょうか。
 増えすぎた動物は自然にその数を減らします。
 それが自然の掟ですから、そこに人間のつまらない感傷が入り込む余地など
 ないことは、よくわかっています。

 それでも、ふと外を見ては考えてしまうのです。
 あの、三本足のメスジカは、人里を離れて、この冬を越すことができるだろうかと。
 2006年12月6日(水)晴れ 日中の気温零下2度

 「使い放題の格安プラン」と息子が言います。携帯電話やネットの使用料のことではなく、
 この家での自分の待遇のことだそうです。

 息子は、昼間は陶器を作り、夜はそれをホテルの売り場で販売しています。
 帰ってくるのは毎晩10時過ぎ。朝が早くないとは言え、毎日がこの繰り返しです。
 しかも零細家内工業のわが家に、休みはありません。基本的には年中無休なのです。
 これで息子が月々もらえるのは小遣い程度の金額ですから、なるほど、「格安プラン」の
 うたい文句に偽りなし。

 しかし、と私は反論したい。
 息子の場合、水道光熱費を含めて家賃はただ、食事は三食おやつ付き、
 車の維持費だってかかりません。(もっとも息子専用の車はありませんが)
 つまり小遣いは全額息子が自由に使えるわけです。

 そんなことを言ったら、私のほうがよほど格安だと思います。
 結婚以来30年間ずっと家業に従事してきましたが、小遣いなんて、ただの一度ももらった
 ことはありません。
 息子と同額を毎月もらっていたとしたら、今頃はかなりの貯金ができていたはず・・・
 「あ〜あ・・」とため息をつく私に、夫は「お前は何度か旅行に行っただろう」と言います。

 そうでした。上には上がいました。
 酒、タバコ、ギャンブルも旅行も一切しない夫に、小遣いはありません。
 せいぜいが週に一冊のマンガを買うぐらいのものです。

 ・・・まいった!まいりました!
 わが家の「格安合戦」は、文句なしに、夫の圧倒的な勝利でした。
 2006年12月4日(月)雪 日中の気温零下4度

 寒い日が続いています。
 今朝方は気温が零下10度を下回り、日中もプラスにはなりませんでした。
 静かな雪が降り続いて、店の前は、まるでホワイトクリスマス。

 


 水温が下がって、カジカがおいしくなってきました。
 キモ(肝臓)にも脂がのって、カジカ鍋がおいしい季節です。


 昨日飯寿しを漬け込んで、今年の漬物作業は完全に終了。
 後は重石の調整や、漬物の手入れぐらいです。 
 飯寿しを漬け込む日はご飯支度が思うようにできません。
 昨日の昼はカップ麺、夜はお弁当でしたので、
 今日は昼食も晩ご飯ももしっかり作って食べさせました。
 2006年11月30日(木)晴れ 日中の気温 零下2度

 
 さ、さむい!日中の気温が零下って、これ、真冬日ってことですよね。
 積もった雪が凍って、外はつるつるです。

 さて、昨日採取してきたササ。
 昨日は洗うところまで手が回らなかったので、今日洗って、
 一枚一枚、ていねいにふきんで水気を拭きました。
 なんとなく数えてみたら、今日洗った分は115枚ありました。
 ああ、これが一万円札だったら・・・と、
 つい、さもしいことを考えてしまったA子です。


 ホッケの飯寿しの漬け込み。
 2タル目の途中で何度か野菜や床(とこ)が足りなくなり、
 補充に手間取ったり、その他予定外のことがあったりして、
 作業はつい先ほど(夜10時)までかかりました。
 




 雪が降り始めた頃は、片足ずつ上げたりして寒がっていたナナですが、
 もはや寒さに適応した様子。
 平気で雪の上に座り込んでいます。
 夫に言わせると、寒くなり始めた頃に、作業場に入れてやらなかったのが
 良かったのだそうで、あの時暖かいところに置いたらいつまでも冬毛が生えなくて、
 今頃ナナは凍えていただろうと言います。
 「俺はお前の恩人だぞ。感謝しろよ」と、ナナに恩を売る仙人。
 2006年11月29日(水)晴れ 日中の気温7度
 朝、いきなり雪がモサモサと降って
 きましたが、すぐに止みました。
 日中はいいお天気になり、
 気温も上がりました。
 飯寿しの漬け込みに欠かせないササを
 採りに行きました。ササはいたるところに
 生えていますが、大きくてきれいな
 ものだけを厳選しますし、大きなタル3個分の
 枚数を確保するのは結構大変です。
 きれいに洗って拭いて使います。
 明日の漬け込みを待つ(しかも窯場で)
 20キロあまりのホッケの切り身と、
 充分に給水させた木のタル。
 昨年、水を吸わせずに使ったら水漏れして
 大変な目にあったので、今年は
 これでもかというほど、水に漬けました。
 3升近くあるご飯。夜のうちに炊いて
 冷ましているところ。
 大根とにんじんも下漬けしました。  夕方からまた雪になり、店の前には3センチ
 ほどの雪が積もっています。こうして、飯寿し
 前夜は静かに更けて行くのでした。 
 
 2006年11月26日(日)晴れ 日中の気温9度
 
 今日はお天気がよくて、日中はぽかぽか陽気でした。
 あまり気持ちがいいので、飯寿し作業も外ですることに。

 作業が終わってふと気が付くと、カラスが上空から見下ろしていました。
 もちろん狙いはホッケ。 う〜ん、なんて目ざといこと!
 
魚が見えないくらいにたっぷり塩をしておいた
ホッケ。塩を洗い流した状態で15キロ。
例年より少ないので、もう少し補充しようと
考えています。 
背ビレや胸ビレをきれいに切り取り、
ひとくちサイズに切ります。

大きなタルに切り身をいれ、冷水を流しながら
3日間、さらします。
しばらくナナの写真を写していませんが、
元気にしています。

何しろ漬物作業中は、衛生上、できるだけ
ナナに触れないようにしているので。

ナナファンの皆さん、
もうしばらくお待ち下さい。
水さらしの間に、何度も水をすっかり替えます。
何しろ重いので大変。
一昨年漬けた赤梅干。
赤梅酢で漬けた紅しょうがは、香りも味も
一級品です。サラダに入れるとおいしい。
 2006年11月25日(土)晴れ 日中の気温7度

 現在のうちの保存食品置き場のようす。
 飯寿し以外の漬物は全部漬け終わり、
 たいていのものは、もう食べ始めています。
 ニシン漬のように、初めのはもう食べ終わって
 第二弾を漬けたものもあります。

 まもなく飯寿しの漬け込みに取り掛からなければなりません。
 飯寿しのタルの置き場所を確保するために、
 空きのできた大ダルから小さなタルに中身を移し替えたり、
 あまり点検する必要のないものを棚の奥に移動したりして
 整理しました。

 整然と並んだ保存食品は主婦の勲章と、
 A子はひとりでにんまりしています。

 今年のヒット製品は、マロングラッセとユズのマーマレード。
 マロングラッセは、渋皮煮をもう少し煮詰めて洋酒をたっぷり入れたら
 ぜいたくな味になりました。
 ユズのマーマレードの酸味と苦味は、ヨーグルトにぴったり!
 また、帯広の「はるこまベーカリー」から送ってもらったおいしいハード系のパンを
 さっと焼いて、このマーマレードを塗ったら、絶品でした。

 家族にもずいぶん手伝ってもらいましたが、
 手をかけただけの価値は充分にあります。
 これからしばらくはリッチな食生活が営めそうです。
 
 2006年11月24日(金) 曇り 日中の気温2度
 
 今日は娘を北見まで送っていきました。
 夕方、北見を出てきたのですが、途中から小雪がちらつき、
 場所によっては、かなり本格的に降っているところもありました。
 幸い気温がそれほど低くなくて、道はアイスバーンにはなっていませんでしたが、
 前方から吹き付ける雪に、神経を張り詰めて運転してきました。
 いよいよ冬が本番です。
 
 ウトロに入ったら、雪は降っていませんでした。
 日中もほとんど降らなかったそうです。
 
 2006年11月22日(水)曇り一時雨のち晴れ 日中の気温11度


 

 昨日あれだけたくさん打ち上げられていたサンマも、
 波にさらわれたのか、今日の浜にはあまり見かけられませんでした。
 



 海中には、まだたくさんのサンマが漂っているらしく、
 おびただしい数のカモメが群がっています。
 荒れた海をものともせず、果敢に波に飛び込んでいくカモメたち。




 海の喧騒を尻目に、今日も淡々と沈んでいく夕日。
 時刻はまだ4時前なのに・・・
 これからもどんどん日が短くなっていくと思うと、心細くなります。

 強い寒気が入り込んでいるので、
 今夜から明日にかけては冷え込むという予報です。
 シャクヤクやアジサイなど、注文していた苗がやっと届いたのですが、
 この冷え込みでは植え付けは無理。
 少し寒さがゆるんだら植えてやることにしましょう。
 
 2006年11月21日(火)晴れ 日中の気温10度

 18日の絵日記で紹介したサンマが、今日はウトロの浜に大量に打ち上げられました。
 さらに、打ち上げられたサンマをヒグマが食べにきているというので、圭一が様子を見に行ってきました。
 海岸に付くと、あたり一面膨大な数のサンマです。クマも頻繁に出ているらしく、
 道路から望遠レンズを構えているカメラマンがたくさんいます。
 
 しかし、よく見ると数人の心無い三流アマチュアカメラマンが、あろうことか海岸のサンマの上に陣取っているではありませんか・・!
 見ていると、ちょうど森から2頭の小熊を連れた母熊がサンマを食べに下りてきました。
 ところが、その前に立ちはだかるカメラマンたち・・!
 森から来たクマと、打ち上げられたサンマの間にカメラマンが待ち構えているので、サンマのところまでたどり着けません!
 しばらく名残惜しそうに足元の石の隙間を嗅ぎまわっていましたが、やがてあきらめて立ち去っていきました・・。
 
 あまりに身勝手で浅ましいカメラマンの行動に、圭一は髪の毛が逆立つほどの怒りを覚え、
 海岸のカメラマンのところに怒鳴り込みに・・と思いましたが、相手も殺気立っているので、
 その場は何とかこらえて、ヒグマの管理を担当している斜里町役場の係りに連絡。
 「ヒグマとの共存をスローガンにあげているのならば、一部の心無いカメラマンに自粛を呼びかけるべきではないのか?」との問いに
 返ってきた答えは「実際に現場を見てみないと、判断はできません。」とのこと。
 現在のところ、個人のモラルに頼るしか方法はなさそうです。
 
 ならば卑しくも動物写真を撮ろうというアマチュアカメラマン達!!
 動物を愛する心、思いやる心が無いなら野生に近寄るな!!あなた達がしていることはあまりにも無知で無恥な
 自然への暴力です!あなた達が写した哀れな母子熊よりも、私が写したあなた達のマヌケな後姿を見ると良い。
 これを見て反省できない人間は二度と、知床に近寄るな!!
 
 これはこの数人のアマチュアカメラマンだけの問題ではありません。この様な無恥な人間による自然への暴力は
 知床のいたるところで日常的に起きています。「調査」という名目でのヒグマの執拗な付けまわし行為、
 享楽的かつ無制限・無秩序な一部の観光ガイドツアーなどなど、例を挙げれば限りがありません。
 知床で生まれ育った私たちには身の回りの野生動物は家族のようなものです。
 このような暴力の犠牲になっている彼らの姿を見るにつけ、不憫で、悔しくて、涙が出てきます。

 何故、みんなもう少しだけ彼らの気持ちを考えてやれないのでしょう?知床の住人は人間だけではありません。
 何故、みんなもう少しだけ彼らの取り分を残してやれないのでしょう?知床を司るルールは「資本主義」ではありません。

 せめて、このH.P.を見てくれている人達はこのことを心に留め、人間と自然との在り方をもう一度考えてみて下さい。
目を見張る大量のサンマ! ゴチソウにありつこうとやってきたのですが・・
「母ちゃん!おなか減ったよう!」
「悪い人たちがいるから今は我慢しなさい。」
名残惜しそうに森へ引き返す母子連れ。
画面中央やや上の黒い3つの点がクマ。
ゴチソウの山を目の前にしながら、
しぶしぶ森へ戻り、木の根を掘って虫を
探す小熊。
この人達の姿を敢えて曝します。
人間は反省してください。

 2006年11月18日(土) 曇りのち晴れ

 「港に大量のサンマが押し寄せている!」との情報を入手しました。
 
 駆けつけてみると、なるほどビックリするほどウジャウジャいます。
 しかし型は小さいので、食べてはあまりおいしそうではありません。
 A子は「もう帰ろう」と言うのに、娘は野生の狩猟本能のとりこになってしまい、
 全然帰ろうとしません。
 「こんなにたくさん拾ったって、食べないっつーの!」

 とにかく拾うのが楽しくてならない娘。
 小さいサンマは拾っては海に投げ返していました。
 
  2006年11月17日(金)曇り時々雨・雪 日中の気温4度

  一日を通して寒い日でしたが、
  夜になって本格的に雪が降り始めました。

 明日、町のゴミ処理場に粗大ゴミを運ぶべく、今日は夫と息子が
 せっせと外の片づけをしました。
 明るいうちに外回りを片付け、夜は家の中の不用品を仕分け。
 ナナの夜の散歩や風呂掃除を手分けしてこなして、
 終わったのは10時過ぎでした。

 今日は私の誕生日。
 昨夜圭一がボジョレー・ヌーボーを買って来てくれたので、
 (圭一は私の誕生日をすっかり忘れていたのですが、
 たまたま、店で会った知り合いの子が私の誕生日を覚えていて、
 お祝いにワインを買って帰るように言ってくれたそうな・・・)
 チーズをつまみに「乾杯!」
 
 めでたくもありめでたくもなし、というところではありますが。
 

 2006年11月16日(木)小雨 日中の気温5度

 昨夜、突然発令された津波警報に、町は騒然となりました。
 全く揺れも感じなかったので、まさかという感じでした。
 斜里町の広報車があわただしく走り回って住民に避難するように呼びかけていました。
 うちはかなりの高台にあるので避難はしませんでしたが、
 海岸近くの住民にとっては、不安な一夜だったことでしょう。

 また、釣り船や漁船は、万一に備えて港から船を出し、警報が解除されるまで
 沖で待機していました。
 幸い何事もなく済みましたが、奥尻島の惨状が頭をよぎった一夜でした。

 お客様から安否確認のお電話やファックス、メールをたくさん頂き、
 ありがとうございました。
 2006年11月13日(月)晴れ 日中の気温6度(?)


 
ネットで斜里町の今日の日中の気温を調べたら6度と出ていましたが、
 外仕事をしていたら汗ばむぐらいでしたから、
 ウトロはもっと暖かかったと思います。
 
 
 うちにある漬物の重石は、12キロとか20キロ。
 軽い重石が必要なので、買おうかなあと一瞬考えたのですが、
 待て待て。

 浜には石がゴロゴロしているのだから、
 これを利用しない手はありません。
 娘に頼んで、適当なのを拾ってきてもらいました。
 
 きめが細かくて平たいのを選んできてくれたので、
 クレンザーでゴシゴシ洗い、煮沸消毒して使います。
 知床の石で漬けたら、これぞ、純知床産漬物!


 店の前から見える山。
 昨日の雪が残っています。
 右側にちらりと写っている雪は、スキー場の斜面に少しだけ積もったもの。




 壁にからまっているツル植物が、きれいに紅葉しています。
 こんがらかっている枝をほぐしてやらなければ。
 2006年11月12日(日)雪後曇り 日中の気温2度
 


 朝から降りだしたみぞれが、いっときは大きなぼたぼた雪になりました。
 本格的に積もりはしなくて、夜にはほとんどとけましたが、寒い一日でした。
 

 何とかもう少し咲かせておきたい花を
 シートで覆っています。
 こんなことをしても数日の命なんですけどね。
 
 

 昨日帰ってきた夫たちはすっかり気が抜けたようで、
 今日は朝からぼんやり。
 陶器市に出かける前から働き詰めだったので、
 少しゆっくり休んで欲しいものです。
 それにしてもお天気が崩れる前に帰ってこれて
 本当にラッキーでした。
 
 


 
 2006年11月8日(水)くもり時々晴れ 日中の気温14度

 
 遠くてわかりにくいかもしれませんが、クマが鮭をくわえています。
 
 ところが厚かましいことに、その周りに3羽のカラスがまとわり付いているのです。
 知床のキムン・カムイ(山の神)に対して、なんという無礼な!
 クマのおこぼれに預かろうというのでしょう。


 送っていただいたユズを砂糖煮にしようとして、ふっと思い出したことが。
 ネットで検索すると、やはりありました。
 ユズは昔から体にいいといわれますが、その中でも特に種の効能は強く、
 関節の痛みにはよく効くとあります。
 A子は30年前に捻挫したひざの関節がたまに痛むことがあります。
 これは見逃せないかも。

 う〜ん、なになに・・・
 種にはリモニン、ノミリン、フラボノイドその他、抗酸化・抗炎症成分、
 血液さらさら成分が豊富・・・へ〜・・・
 しかも黒焼きにすることで吸収がよくなり、効果はアップ。ふ〜ん・・・

 さっそく種は取りのけて、そのほかの部分を甘煮に。

 ホイルで二重に包んでオーブンで蒸し焼きにし、スピードカッターで粉にしました。
 毎食後、少しずつ飲んでいます。
 粉末にしたら一ヶ月で飲みきるようにと書いてあるので、
 残りの種はザルに広げて乾かして保存しようと思っています。

 効果のほどはいかに。
 


 
 


 2006年11月7日(火)雨 日中の気温18度

 とにかく連日漬物に追われているA子。
 毎年今頃は漬物を漬けますが、今年はどうしてこんなに日数がかかるのでしょうか?
 思うに、4日続けて温泉に行ったことが一番の原因でしょう。一日にたった2時間ほどですが、一日は24時間あると思ったら大間違い。
 食べる、寝る、店に出る、その他の家事などの時間を差し引くと、私が自由に使える時間は、一日のうちのおそらく3〜4時間しかありません。
 いつもはこの時間を使って漬物を漬けるわけですから、このうちの2時間を温泉に使ったら、必然的に漬物作業は遅れるわけです。
 楽あれば苦あり・・・ハー・・・
 
昨夜漬け込んだキムチ。
自信がないので今年は一株ぐらいにしようと
思ったのですが、どうせ手をかけるならと、
ついつい多くなって・・・
今年は義弟の畑では聖護院大根を
作りませんでした。天候不順で店にも入荷
しないと言われたのですが、たまたま見つけて
買うことができました。
北海道の冬に欠かせない「粕味噌漬け」用に
皮をむいて下漬けをします。
聖護院大根が手に入らないと思って、
粕味噌漬け用にたくさん用意した大根。
とりあえず塩漬けをしておいて、
べったら漬けや福神漬け、ユズ漬けなどに
利用します。
いつもはテレビを観ないのですが、たまたま
つけたら、今日の午後、北海道サロマで
発生した竜巻の痛ましいニュースを
放送していました。
にわかには信じられない出来事です。
それほど遠い場所ではありませんから、
自分の身に起きても不思議のない災難です。
被害に遭われた方には、本当に
お気の毒でした。

これも粕味噌漬け用に下漬けした人参。
少し甘めに漬けるとおいしいし、
彩りもよくなります。
春先に塩漬けで保存していた竹の子。
色も真っ白いままできれい。
水に浸けて塩を抜いて使います。
 2006年11月5日(日)晴れ 日中の気温16度

 昨年はあまり上手に漬けることができなかった白菜キムチ。
 今年も挑戦しようとしたら、なんと辛くない方のトウガラシ粉
 (辛いのと辛くないを混ぜて使うので)が、全然足りません。
 あるはずと思い込んでいた私の大チョンボ。
 白菜も用意しちゃったし、どうしようと考えて、ふと、昨年お客様から送って頂いた
 トウガラシがまだ残っているのを思い出しました。
 確かあれは辛くないトウガラシのはず。
 裂いて種を除き、粉砕すれば使えると作業をはじめたA子に、思いもかけない悲劇が!

 今日は、近くの漁村センターで「斜里吹奏楽団」の演奏会があり、
 時間になったので作業を中断して着替えたら、なんだか顔がヒリヒリします。
 そして突然くしゃみと鼻水が!
 やがて顔のヒリヒリ感は強烈なビリビリ感に変わってきました。
 
 「なんだなんだ?」と、訳のわからないA子。
 「顔が痛いよー!」と娘に訴えると、
 「トウガラシを触った手で顔を触ったんでしょう」と言われ、納得。
 しかし納得はしたものの、鼻水は止まらず、顔はビリビリ、
 くしゃみも立て続けに出るので、これはもう演奏会どころではありません。
 すっかりあきらめていたら、それでも15分ほどで症状は治まり、
 無事演奏会に行くことができました。

 恐るべし、カプサイシン!

 さて、帰宅後、再びトウガラシにチャレンジ。 
 今度はゴム手袋をあてて、マスクをかけて、慎重に作業しました。
 A子の手作りお師匠さんのYさんに電話でいろいろコツを教わったので、
 今年は何とかおいしくできたらいいなと思っています。
 
 今回のキムチのタレは、大根、梨、アイヌネギ、ネギ、ニラを千切りに、
 ニンニクとしょうがをすりおろし、はちみつ、昆布茶、砂糖、塩、白ゴマ、
 松の実、もち米のおかゆの汁、アミの塩辛、ナンプラー、パプリカ、
 それと三種類のトウガラシを合わせました。
 あるものはみんな入れたという感じですね。

 もうこれだけですっかり時間が遅くなってしまったので、
 漬け込みは明日にします。おやすみなさい。

 益子陶器市は明日が最終日です。どうぞお出かけ下さい。
 
 2006年11月2日(木)晴れ 日中の気温12度



 Mりちゃんとおしゃべりしていると、
 「佃煮サイズのチカがたくさん釣れてるよ」と、
 港に釣りに行っていた娘から電話が。
 それっとばかりに駆けつけて、三人でチカ釣りをしました。

 Mりちゃんは、ウトロでチカ釣りをするのは初めてだそうですが、
 初心者でも気軽に釣れるのがチカつりのいいところ。
 針がたくさん付いているので、一度に何匹も釣れます。

 それにしても、Mりちゃんの完全防寒スタイルはちょっと大げさだったかしら?
 今日は暖かくて、ここまで着ぶくれなくてもよかったかも・・・
 「これ着なさい」って渡したのは、私なんですけどね。

 ご町内の主婦も数人やって来て、今夜のおかずをゲット。
 魚をスーパーで買うのではなくて、海から調達できるなんて、
 ぜいたくぜいたく。




 魚臭くなったところで、またまた岩尾別温泉に。
 A子はここのお湯が大好きです。 
 5日で今年の営業を終えるというので、せっせと通っています。

 岩尾別に行く途中から見える知床連山。
 昨日とはまた違った表情です。
  2006年11月1日(水)晴れ 日中の気温4度
  昨日とは打って変わって寒い一日でした。
  昨夜遅くまでかかって大根干しをしたので、今日は腰がだるかったA子。
  日中、またまた店をちょっと閉めて、岩尾別温泉に行ってきました。娘は運転手、私はカメラマンです。
  ラウス岳が見えてきて、ビックリ!昨日は山頂にも雪なんか全然なかったのに(昨日の絵日記を見てください)、
  今日は裾野まですっかり白くなっていたのです。昨夜から今日にかけて、山は相当冷え込んだようです。

 いよいよ明日から益子の陶器市が始まります。
 知床窯は、益子のメインストリート沿い、「象嵌(ぞうがん)てん」の店前にテントを張っています。
 陶芸メッセや共販センターからもすぐです。期間中はお天気も良いそうですから、皆さま、どうぞお出かけ下さい。
 午後1時ごろのウトロの海岸。
 かなりしけています。
 プユニ岬から見たウトロの全景  
 知床峠を越えてラウスに通じる国道は
 今日は通行止め。左折すると知床五湖、
 岩尾別方面。
 すっかり雪に覆われているラウス岳。  知床連山。右端がラウス岳。  手前が岩尾別海岸の断崖。
 上に見えているのが連山の左側。
 岩尾別から右に降りて、岩尾別川沿いに
 岩尾別温泉に向かいます。
 一時間以上もゆっくり温泉につかり、
 帰りは3時過ぎ。お天気がよくなっています。
 午後3時半ごろの岩尾別海岸。
 まるで絵に描いたような風景です。
 2006年10月31日(火)晴れ 日中の気温17度
 
 今日は朝からよく晴れて気温も高くなりました。
 峠に行きたいと思いつつ行けないでいたので、思い切って小一時間店を閉めて、出かけてきました。
 Mりちゃんを誘うと、「お天気がいいので、ついさっき行ってきたの。でもまた行く。」と、娘と三人のドライブになりました。
 家から20分弱のところでこんなすばらしい景色が見られるのに、なかなか出かけられないのが現実です。

 益子組は、今日、無事に大洗港に上陸して、益子入りしました。
木の葉はすっかり落ちて、シラカバやダケカンバの
白い木がきれいです。
 ここ二、三日暖かかったせいか、
 ラウス岳の山頂付近にあった雪は、
 すっかり消えてしまいました。
 厳しい自然条件が作り出した造形。
 国後(クナシリ)島は、海の向こうで
 ぼんやりかすんでいました。
 観光客がほとんどいなかったので、
 観光客ごっこをする、MりちゃんとA子。
 今年は、ヤマブドウが
 たくさん実をつけています。

 2006年10月27日(金)晴れ 日中の気温12度

 今日は観光協会ウトロ部会のゴミ拾い。お天気がよかったので、急きょMりちゃんもお誘いすることに。
 本来ならお手伝いする筋合いのないMりちゃんですが、そこは、素直でいい性格の彼女。ふたつ返事でOK。
 ということで、ふたりで参加して参りました。
 昼でゴミ拾いは終了。Pホテルで昼食を頂き、その後、ホテルの露天風呂で汗を流させてもらいました。
 明るいうちにお風呂に入れるなんて、主婦にとってはこの上ないぜいたく。(男の人にとってもですね)
 ああ、極楽極楽・・・の一日でございました。
 うちのすぐ近くのPホテル前に集合。
 参加者は百名余りでした。
 
 私たちの班は、知床自然センターから
 ウトロに向かってゴミ拾いを始めました。
 道路脇の高い崖の下は、そのまま海です。 
 燃えるような紅葉の中で、
 ポーズをとるMりちゃん。かわいい!
 
 青い空ときれいな紅葉。
 久々の幌別地区の景色に感激。
 それにしても、知床に住んでいながら、
 こんな機会でもないと出かけられない
 自分が、ちょっと悲しい・・
 雪をかぶっている羅臼岳。
 思わず「やっほー!」と叫びたくなるのを
 ぐっとこらえて。
国道沿いはほとんどゴミが落ちていなくて、
楽勝じゃ〜ん!と思っていたのですが、
海岸はゴミが多くて足場も悪く、大変でした。
 
 2006年10月26日(木)晴れ 

 シンジラレナ〜イ!
 ついに北海道日本ハムファイターズが、日本シリーズを制して日本一に!

 追い求めればかなうのが夢であり、祈り続ければ起こりうるのが奇跡なのだと
 教えてくれたファイターズ!
 本当にありがとう。そして日本一おめでとう!

 6回裏、セギノールがホームランを打った後、Mりちゃんから「もしもし・・・」と小さな声で電話が。
 「なに?どしたの?」「そっちに行ってもいい?」「なーしたの?(どーしたの)」
 「だって、おっきい声、出せないんだもん。」
 Mりちゃんの夫は朝が早い釣り船船頭。
 とっくに寝ているわけで、そりゃあ、騒げないわけです。
 「おいでおいで。」というわけで、すぐにやってきたMりちゃんが加わって、
 にぎやかな応援が繰り広げられました。

 日本一を祝って、茶の間は祝宴の真っ最中。
 私も戻って、ビールを頂くことにします。
 2006年10月25日(水)晴れ 日中の気温11度

 今日も日本ハムは絶好調!明日の試合で優勝が決まるか?
 
 それにしても今日はがっかりでした。
 今日の試合は、北海道では、札幌や旭川といった都市部でしか
 受信できないチャンネルで放映されました。
 テレビ観戦を楽しみにしていた私たち郡部の者は、どれだけ腹が立ったことか!
 何と言ったって日本シリーズ!
 全国どこでも見られるチャンネルで放送するべきではありませんか!
 腹の虫が収まらない今夜のA子です。
 
 テレビ局は猛省してください!


 最近、夜はこんなふうにして、霜よけをしています。
 たったこれだけの覆いで全然違うらしく、霜よけをしていない家では、
 だいぶ花が痛んだということです。

 下の写真は霜柱です。
 
2006.10月24日:皆様ご無沙汰しております。圭一でございます。知床では秋も深まり、
いよいよエゾシカたちの熱い戦いのシーズンが始まりました。繁殖期を控えて、普段は深山に居ることが多いオス達が
里山のメスのコロニーに入り、繁殖のためのハーレムを形成します。ハーレムは数頭のメスと1頭のオスで形成されるため、
限られた「モテオス」の座をかけ、いたるところでケンカ(角相撲?)が始まります。
毎年感じることですが、一見野蛮な争いにも鉄則があり、人間の争いのような「だまし討ち」や「ルールの悪用」はありません。
あんなに物騒な角を振りかざしながらも、どちらかが大けがをするようなケンカはしませんし、負けが明らかな相手に追い討ちを
かけるようなマネもしません。シカだって生死に関わる争いなのでしょうが、そこには高尚な「フェアプレイ精神」があり、
「スポーツマンシップ」があります。人間のように「10人の金儲けのために10000人を爆弾で焼き尽くす」ような愚劣な行為は
自然界では起こりません。 そういう意味でどこぞの超大国の思想や理念はエゾシカ以下のお粗末さですよね・・
同じ人類として恥ずかしい限りです。エゾシカのケンカを見るたび、「生き物としての最低限のフェアプレイ精神」を再認識させられます。


※注:この時期のオスジカは気が荒くなっているので、観光客の皆さんは近づかないで下さい。
まれに人にも向かって来ることがあり危険です。
圭一の勝手な推察ですが、向こう側が
7〜8歳、横綱。 手前が5歳、関脇。
両者手を付いてにらみ合います。
「いっちょうもんでやる!来い!」
立ち合いの当たりです!突進する関脇と
受ける横綱。
「カシーン!」角の当たる音が秋の風に
響き渡り、押し込んだりひねられたりの
力比べが始まります。
しかし体格の差は歴然。
やはり軍配は横綱に。
力の差を肌で感じて負けを認め、
伏し目がちに立ち去る関脇。
勝ってゆったりと腹ごしらえをする
貫禄の横綱と勝利を讃える付き人。
「まだまだ若いモンには負けん!」
 
 2006年10月22日(日)曇り一時雨 日中の気温9度


 やったー!
 日本シリーズ第二戦は、北海道日本ハムファイターズの勝利!

 あまりに緊迫した試合展開に、私の心臓はもうドキドキ!
 時々店にお客様がいらっしゃるので、興奮を鎮めるのにちょうどいい具合です。
 でも、茶の間の声援が店にまで聞こえてくるので、私は居ても立ってもいられず、
 「ちょっと失礼します。」とお客様にお断りして、「なになに!どうしたの!」と、
 その度に状況を見ないではいられません。
 ナンテイケナイワタシ・・・

 今夜散歩していたら、真っ暗な上空から、白鳥が渡る声が聞こえてきました。
 嗚呼、冬がやってくるんですねえ・・・
 
 花の植え替えも衣類の入れ替えも何もできていない私は、
 ただただ深いため息をつくばかりです。
 
 2006年10月21日(土) 曇り一時雨 日中の気温9度

 日本シリーズ第一戦。日ハムは惜しくも負けてしまいましたが、
 でも大丈夫!明日があるさ!がんばれファイターズ!

 ついにA子お待ちかねの、トイレ節水システムが完成しました。
 どういう仕組みかというと、上の写真真ん中に写っている紐で
 水タンクの中のプラスチックの風船を釣り上げているのです。
 この状態だと、タンクの中に水道からは給水されませんが、
 ウオッシュレットはちゃんと水道水が使えます。
 トイレ使用後に水を流したら、隣の脱衣室に手を洗いに行くついでに、
 壁のタイマー(下の写真)を印の所まで回すと、必要な量の風呂の残り湯が
 トイレの水タンクに給水されるわけです。
 風呂の湯がなくなったら、ひっかけてある紐を外せば風船が下がりますから、
 タンクには普通に水道水が給水されるのです。
 
 下の写真、オレンジ色の器具は、ワンタッチでホースを切り離すためのもの。
 洗濯機に給水したいときは、緑色のホースを洗濯機に落としこめばいいのです。
 なんて画期的!これで重い水をトイレタンクに運ばなくてもよくなりました。
 
 せっせと水を運んでいた頃、お茶飲みに来たMりちゃんは
 「こんなに重い水を運んでるの?」と、絶句していました。(15〜16キロ)
 私はかなり力持ちなので、バケツから直接タンクに水をあけていましたが、
 息子は私がひしゃくか何かですくって移しているんだろうと思っていたそうです。
 「こんな重いバケツを持ち上げていたなんて・・・」と、これも絶句していました。
 まだ力が有余っている事がばれてしまっては、
 しばらくいたわってはもらえないだろうなあ・・・

 それにしても、このシステムを改良して普及させたら、相当な節水になりますよねえ。
 どこかの会社がやってくれるなら、うちは喜んで特許権を差し上げますよ。(持ってないけど)
 
 2006年10月18日(水)晴れ 日中の気温14度


 朝夕はめっきり寒くなり、知床峠はいつ雪が降ってもおかしくありません。
 写真を写せないうちに通れなくなるかも・・・と思っていたら、
 今日、甥っ子夫婦が遊びに来ました。

 「峠はきっときれいだよー。行っておいでー」としつこく勧めて、
 首尾よく写真を撮ってきてもらいました。

 夕映えの羅臼岳が美しいですねえ。
 この時間帯は、主婦の私では絶対に出かけられないので、
 これはとても貴重な写真です。


 

 


 
 2006年10月17日(火)雨のち曇り
   日中の気温17度 


 圭一がゲームでラジコンカーをゲット。
 夫とふたりで狭い部屋の中を走らせて
 はしゃいでいます。
 やがてそれに飽き足らなくなって・・・

 縫いぐるみを積んで走らせて、
 ナナを驚かそうとする
 しょうむないふたりですが、
 ナナもお約束通りのリアクション。

 全くこの三人(ふたりと一匹)は
 ちょうどいいコンビなのです。

 

 2006年10月14日(土)晴れ 日中の気温15度


 今日は義弟の畑の芋掘り、第二弾。

 前回は人手が足りず、全部を終わらせることができませんでしたが、
 今日はMりちゃんとうちの娘も手伝いに。

 畑に着いてビックリ!霜が降りているではありませんか。
 ウトロはそんなに寒くはなかったと思うのですが。
 そういえば知床峠は路面凍結のため、昨夜6時から通行止めの連絡が入っていましたし、
 今朝方は里でも零度ぐらいまで気温が下がったようです。
 霜が降りても不思議はありませんね。
 
 近所の人も手伝いに来てくれていたので、作業はどんどんはかどり、
 夕方早くに終了しました。
 ウトロに帰って来てから気がついたのですが、なんと知床連山の頂上が
 雪で白くなっています。残念ながら今日は写真を撮れませんでしたので、
 明日写してきますね。

 帰るなり夕飯の支度、その後の海産物処理に10時過ぎまでかかったので、
 もうヘトヘトです。
 今夜はナナの散歩はなしと思っていたのですが、あまりに切なそうになくので、
 結局いつも通り散歩につれて出て、もうA子は倒れる寸前。
 今夜は早く寝ることにします。(でももうすでに時刻は11時を過ぎて・・・お風呂もまだだし・・)

 2006年10月12日(木) 曇りのち晴れ 日中の気温13度

 北海道日本ハムファイターズがリーグ優勝を決めました!
 ばんざーい!ばんざーい!ばんざーい!
 
 心から応援できるチームがあるって、楽しいことだったんですね。
 おかげで、スポーツ観戦(ほとんど見ることができませんが・・)の
 醍醐味を味わうことができます。
 ありがとう、ファイターズ!

 日本シリーズもこの勢いでガンバ!
  
 2006年10月11日(水)雨 日中の気温15度

 昨日、会心の写真を撮ったのに、アップするのを忘れました。
 画面中央の白い点は、今年初の雪虫です。
 よく晴れて暖かかった昨日の夕方、いっせいに飛んでいました。
 そろそろ知床の山にも雪が降りそうです。
 2006年10月10日(火)晴れ 日中の気温19度


 朝、店を開けると、すぐ左側の交差点に、道路工事のお兄さんが
 立っていました。

 「回り道」と書かれた看板の横に立っているそのお兄さんは、
 ボンタンというのでしょうか、とび職の方たちがはいているような、
 例の独特な形のズボンをはいています。

 見た目は怖そうでしたが、止まった車に説明している口調が穏やかだったので、
 思い切って「何かあったんですか?」と聞くと、下の国道からこっちに上がってくる
 道の途中の倒木を撤去中で、一時通行止めとの事。
 中島の坂を通って下に下りるように、誘導中だったのです。
 
 若いお兄さんはよく見ると優しい顔をしていて、ちっとも怖くはないのでした。
 
 10時半には完了する予定との事でしたが、午後1時になってもまだ終わりません。
 写真を撮ろうと思い立って、徒歩で下りていくと、
 ほとんど坂を下りきるあたりで作業中でした。
 赤い大きなクレーンが撤去作業車です。

 そしてそのクレーンの向こう側、ビルのような建物が見えますが、
 これは今ウトロに建設中の新しいホテルです。
 香川、中島のどちらの道路を下りて行っても、ちょうど真正面に見えるので、
 見慣れていないせいもあり、すごい圧迫感です。
 ここからはカメ岩がよく見えていたのですが、ここに建物が建ったら
 風景がずいぶん変わりますねえ・・・

 この坂から見ると、もう一台クレーンが見えました。
 港にある漁業の作業のためのクレーンだそうです。
 
 一ヶ所から三台も(三基?)クレーンが見えるなんて、ちょっと驚き。

 今日はよく晴れて、海も穏やかでした。
 
 2006年10月7日(土)雨 日中の気温10度

 低気圧のせいで、雨と風が時々強くなっています。
 それでも予報ほどひどくはありません。
 もっと荒れると思ったので、今日は予定していた窯焚きを延期しましたが、
 ちょっと拍子抜けした感じです。
 でも今夜もまだ荒れるようなので、油断はできません。

 この夏のトイレの節水作戦で、水道料がどれぐらい安くなったか調べてみました。
 その結果、5月〜9月までの5ヶ月間で、1600円弱安くなっています。
 な〜んだ、それしか変わらないんだと思うなかれ。
 斜里町の場合、下水道使用料は水道使用料の約1.4倍ですから、約2240円
 つまり上下水道料を合わせると、3840円も節約できたのです。
 
 ホースで直接トイレのタンクにくみ上げるシステムがまだできていないので
 つい水道水を流したことも多く、風呂の残り湯を完全にトイレで使ったら、
 水道料は3000円は安くなったはずです。
 すると下水道料金は4200円安くなり、合計なんと7200円も節約が可能に!
 5ヶ月で7200円ですから、これはもう立派な数字です。
 
 ここのところ残り湯を全然利用していなかったA子。
 金額を目の当たりにして、またまた節約の意識がめらめらと燃え上がってきました。
 「早く壁に穴を開けて〜!」と、熱烈に夫に迫っています。
 2006年10月4日(水)晴れ 日中の気温23度

 昨夜、ホームページを更新しながら、「スイートポテト、食べててー!」と
 居間にいる男たちに声を掛けました。

 作業が終わって居間に行って、見てびっくり!
 「へ?切らずに丸かじり?」
 「へ?だめ?」
 いや、別にだめなわけじゃないけど、なんかこう、ねえ・・・
 こういう形のスイートポテトって、切って食べるもんだと思うんですけど・・・

 「どれどれ。お味はどうかな?」と、半分に割って食べてみたA子。
 ん、おいしい!砂糖は控えめですが、洋酒のコアントローを香り付けに使ったら、
 とてもフルーティーなおいしさです。
 「くどくないから、パクパク食べられるねー」と、ふと気が付いたら、わたくしも
 結局1本食べてしまっていました。
 やれやれ・・・
 
 2006年10月3日(火)雨のち曇り 日中の気温17度

 

 日中降っていた雨も、午後になってやみました。

 ちょっと外に出てみたら、家の裏側に見える山のあたりが雲に包まれていて、
 なかなかいい感じなのでパチリ!

 そして今日の夕焼け。
 家からは海が見えないので残念。
 
 宝くじが当たったら家を建て直そうと夫が言うので、
 (いつやねん!ていうか、建つんか!と言いたい私)
 その時には眺めがいい家にしたいものです。


 ナナ。
 うちのホームページでは一番の人気者で、
 数日登場しないと、クレームが殺到します。
 でも、もともとが無芸大食なので、そうそういい写真は撮れません。
 苦しまぎれに、意味もなく大写しにしてみました。

 う〜ん、アイラインがくっきりしすぎている感が否めません。
 でも上目遣いがかわいいナナでした。
 
 2006年10月2日(月)晴れ 日中の気温20度


 「北海道はでっかいどー!」

 本当にでっかいのが北海道の畑。
 今日芋掘りをしたこの畑、一本の畝(うね)の長さが、
 なんと500メートル以上あります。
 昨年掘った所よりもまだ長い畝です。

 今日はあまり人手がなかったので、一日かかって一本の畝しか
 掘れませんでした。
 「こんなに長いと、年寄りでもさすがに飽きてしまうわ〜」と、
 おばさんも珍しく弱音を吐いていました。


 暗くなるまでかかって収穫したイモを、トラクターで集めて
 とりあえず貯蔵庫に搬入。
 ここは種イモを貯蔵する設備です。
 もう少しすると種イモがどっさり運び込まれて、
 冬の間中、温度と湿度をしっかり管理されます。
 そして春になったらそのイモを切って、畑に植えるのです。
 
 今日は甥っ子がたまたま学校の休みで家にいたので、
 午後からしっかり手伝ってくれました。
 偉い偉い!
 (下の写真は義妹と甥っ子です)
 

 2006年10月1日(日)晴れ 日中の気温18度

 あーれー!
 気がつけば今日から10月ではありませんか!
 9月が暖かくて油断したA子は、花の植え替えを初めとする冬支度を、まだ何ひとつしていません。
 朝晩めっきり冷え込むようになったと思ったら、それもそのはず、もう10月!
 そして今日義弟から電話があり、明日芋掘りをするとのこと。
 A子はもちろん行って参ります。掘り返すのは機械ですが、拾って選別するのは人力ですので、
 芋掘りは一日仕事です。
 私の覚悟ができていようといまいとお構いなしに、確実に冬はそこまで来ています。

 は〜〜・・・
 2006年9月23日(土)曇り 日中の気温18度

   彼岸の日に寄せて
 
 毎日毎日、家事と仕事に追われて暮らしていると、時々いらいらが爆発しそうになることがあります。
 小噴火しそうな私をなだめてくれるのは、夫の祖母の遺影です。
 
 祖母は、開拓団長だった祖父と共に、岩尾別に入植しました。開拓地での暮らしは苛酷で、
 体が弱かった祖母にはつらかったそうです。祖父の両親を長い間介護し、頼みとする息子を早くに
 亡くして、そして祖父を看取りました。
 私は結婚してから数年の間、祖母と一緒に暮らしましたが、やがて祖母は体の自由が利かなくなり、
 仕事と子育てに忙しい私たちに負担をかけまいと、老後をホームで暮らし、90才の生涯を終えました。
 
 結局、祖母が家族そろって暮らせたのは、一生のうちのほんの短い間だけでした。
 どんなにか平穏で平凡な暮らしがしたかったことでしょう。

 家族そろって暮らせることへの感謝を忘れてしまいそうなとき、私は祖母の静かな眼差しに叱られ、
 諭されているような気がするのでした。
                               合掌
 
 2006年9月22日(金)曇り 日中の気温18度

 しばらく日記を更新できず、失礼しました。
 絵日記のページが重くなりすぎたので、過去の分と現在の分を
 息子に分けてもらいました。(その代わりA子は、夜、ホテルの店番に・・・)
 これで絵日記を開くのがかなり早くなりましたので、皆さん、また見てください。
 
 
 さて、前回の台風は、このあたりにはさしたる影響もなく通過しました。

 強い風に備えて店内に避難させた花たち。
 入ってきたお客さまは、「あれ、花屋さんですか・・・」
 いえいえ、うちはれっきとしたやきものやです。
 でも、こんなふうに植物に囲まれているのって、本当にしあわせ。

 ガラスの外側には、名前のわからないツル植物とクレマチスがからまって、
 なかなかいい感じです。
 このツル植物は6〜7年前に一株買ったのですが、私の都合であちこちに移されて、
 この場所に落ち着いて3年経ちます。こんなに勢いよく育つとは思いませんでしたが、
 冬には葉を全部落とし、春になると旺盛に茂ります。

 
 店の入り口においてある大鉢。
 ナンテンの根元に植えたブルーサルビアとアジュガがきれいです。

 

 挿し木をして3年位経ったローズマリー。
 春にも可憐な花を見せてくれますが、今、ちらほらと返り咲きしています。
 ほふく性なのですが、株元が太いので、いったん立ち上がってからしだれています。
 手を加えていないのにまるで盆栽のようで、気に入っています。


 今年完成した歩道沿いの花壇のトレリスには、ツルバラとクレマチスをからめたいと
 思っています。
 その品種を決めてからでないと、私のガーデニングプランは進められないので、
 ネットであれこれ検索しては、花のカタログとにらめっこする毎日です。
 品種の多さと花の美しさにため息が出るばかりで、全然決まりません。

 


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