〜知床窯絵日記〜07年7月10日〜分

        こんにちは。このコーナーを担当するA子です。
       「 北海道、知床の暮らしってどんなもの?」お客さまによく聞かれます。
        そう言われれば、知床に関する情報は観光案内がほとんどで、
        生活している人の匂いが全く感じられません。
        知床窯一家の暮らしも、町に住んでいる人たちから見ればちょっとおもしろいかも・・・
       ということで、私たちの普段の暮らしぶりや思いを、日記風に紹介してみます。
        できるだけまめに更新したいと思っていますので、ちょくちょくのぞいてみて下さい。
        長いお付き合いをよろしくお願いします。

             

 

     
    2010年3月21日(曇り) 日中の気温7度

       今日は日本中で強風が吹き荒れたそうですね。
       ウトロも明け方、かなり強い風が吹きました。
       日中はそれほどではありませんでしたが、夜になって、北風が強くなってきました。
       今夜は「オーロラファンタジー」の最終日だったのですが、強風のため中止になりました。
       
       今年のオーロラファンタジーにも、たくさんの観光客の方が来てくださいました。
       厳寒期にも関わらずおいでくださった皆さまに、心からお礼申し上げます。
       「益子でも知床窯の器を買いましたよ」とか、「去年もこのオーロラ番屋で、陶器を買って帰ったよ」などと
       使って気に入ったからと、また買って下さる方も少なからずいらして、ずいぶん励みになりました。
       本当にありがとうございます。 
      
       明日は番屋の出店場所の片づけをして、いよいよ益子行きの準備です。
       ウトロを出発するのは今月29日か30日を予定しています。
       益子の星の宮陶房と益子城内のギャラリーは4月3日オープン予定。
       
 

 2010年3月20日(土)晴れ 日中の気温10度

 イカナゴのくぎ煮をいただきました。
 さっそくごちそうになったのですが、「イカナゴとコウナゴは違うのか?」と
 いう疑問が。
 調べてみると、ふんふん、知っているようで知らないことがたくさん。

 コウナゴの正式名称はイカナゴ。
 イカナゴの稚魚が、地方によって、コウナゴとかシンコと呼ばれるのだそうです。
 成魚も地方によって呼び名が違い、メロウド、フルセ、オオナゴなど。

 また、シラスというのは、広義には体に色素がない白い稚魚の総称ですが、
 食用としてのシラスとは、一般的にはイワシ(主にカタクチイワシ)の稚魚です。
 これをゆでて干したものがチリメンジャコ、シラス干しなわけですが、
 シラス干しにも種類があって、
   釜揚げ・・・・・ゆで上げ後、水切り程度で製品となったもの。水分85%前後。
   シラス干し・・水分50〜60%に乾燥したもの。(関西では太白と呼ぶ)
   チリメン・・・・水分25〜30%位。関東では、かちりなどと呼ぶ。
   畳イワシ・・・水分15%位
 う〜ん、なるほど。いい勉強になりました。
 なお、くぎ煮と呼ぶのは、煮た姿が折れ釘のように見えるからだそうです。
 知床窯の粉引豆皿(こひきまめざら)に盛ると、上品な感じ。


 益子で大根をたくさん頂いたときに、大量に茹でて保存しておいた大根葉。
 毎食のように味噌汁に使っています。
 うちのナナも大根葉が大好きなので、煮干しのだし汁に凍ったままの大根葉を入れて、
 とけたところでナナの分を取り分け、煮干しのダシガラと一緒にナナのご飯に混ぜて。
 
 日々三食作るのは本当に大変。昼食ぐらいは手抜きをしたいのですが、
 結局自分が食べたいものを作るので、なかなか手抜きもできず・・・
 今日はうちにとっての今年の初物、平貝を使って、ボンゴーレ風のパスタに。
 海の香りが口に広がって、おいしかったです。
 明日は何にしようかなあ・・・
  2010年3月18日(木)晴れ 日中の気温2度


 今日も朝からいいお天気。

 海の向こうに、網走の向こうの能取岬(のとろみさき)がくっきり見えていました。
 この風景を見ると、地形って本当に地図通りなんだなあと納得できます。
 社会科の地図を思い出してください。
 北海道のオホーツク海岸は、知床半島から稚内にかけて、ずーっと湾曲しているでしょう。



 店の前から見える知西別岳(ちにしべつだけ)も、
 青い空をバックに、こんなにきれい。
 知床は、海と山の両方が身近に感じられる場所なのです。



 空を見上げると、二羽のオオワシが。
 羽ばたきもせず、ゆっくり輪を描きながら、
 山を越えて、羅臼側に消えて行きました。
 
 「空をとぶ鳥のように自由に生きるー ♪」
 鳥も生きるのは楽ではないでしょうが、こんな雄姿を見ると
 ちょっとうらやましくなります。

 
 知床の流氷イベント、「オーロラファンタジー」も、残すところ、あと三日となりました。
 お近くの方は、ぜひお出かください。
 会場に行く途中にある「オーロラ番屋」の中に、知床窯を初め、
 地元商店が特別出店していますので、忘れずにお立ち寄りくださいね。
 甘酒の無料サービスもありますよ。
 
 2010年3月16日(火)晴れ 日中の気温10度

 

 
今日の日中はとても暖かくなりました。
 家の周りの雪もずいぶん融けて、今はこんな状態です

 
 居間の窓下の花壇。
 屋根の雪がまとまって落ちてくる場所なので、
 植えてあるバラやボタンにとっては、厳しい環境です。
 その上、ここは冬の間のナナの遊び場なので、
 バラの枝を掘り出してはカジカジ。
 春にはきれいに咲くフロリバンダローズ、「ブライダルピンク」の
 現在の惨状です。


 建物に沿って長く作ってある花壇のレンギョウとモミジ。
 トレリスに絡まっているのはクレマチスで、
 青いビニールシートにくるんであるのは、オールドローズの「マダムアルディ」
 この辺りは地面が見えてきました。
 
 
 ナナにも春の兆しが。
 冬毛が抜け始めています。
 本当はブラッシングしてきれいにしてやりたいのですが、
 まだ寒そうなので、このままにしておくことにしました。
 
     2010年3月13日(土)晴れ 日中の気温7度

   とうとうと言うか、やっとと言うか、先月1日からうちに滞在していた娘とふたりの孫が、昨日、北見に戻りました。
   送って行ったA子は昨日北見に一泊して、今夜ウトロに戻ってまいりました。
   
   午後、上の孫の乃亜が昼寝をしているすきに、いったんは北見の家を出発したのですが、どうしてももう一度会いたくて、
   結局スーパーで果物などを買って、戻ってしまいました。
   昼寝から覚めた乃亜と少し遊んで、帰ろうとしたら「ばーちゃんがいないとさみしい!」と泣かれ、嬉しいやら困るやら。
   
   でも、「乃亜、ほら、ママがラムネのお菓子をくれるってよ」となだめたら、
   途端に「うん、わかった!ママー、ラムネちょうだい!」と、A子はあっさり解放されて・・・
   ばーちゃんって、ラムネ一粒に負けるほどの軽い存在なのね、と、妙に納得して帰ってまいりました。

   長らく孫たちに振り回されてきた知床窯ですが、明日からは仕事にかける時間がたっぷりできるはず。
   この春は、いつもよりひと月早く、来月早々には益子に行こうと考えていますから、また出発の準備で忙しくなります。
   孫たちからもらったパワーで、がんばります!
   
  2010年3月7日(日)晴れ 日中の気温 零下4度


 今日は、毎年恒例の「雪と楽しむ会」が行われました。
 この行事に参加するために、娘と孫はまだウトロに張り付いていたのでした。

 会場のスキー場には、班ごとにテントが張られ、
 班対抗の競技を楽しみながら、肉や魚介類をジャンジャン焼いて食べます。

 うちの班は競技はあまり強くはないのですが、
 応援のにぎやかさと食べっぷりの豪快さは、他の班に負けていません。

 特にK子さんが毎年作って来てくれる「でんぷん団子」は
 みんなに大人気です。
 乃亜も好きなので、さっそくぱくついてごきげん。

 幼児がだれでも参加できるゲームがいくつかあるので、
 乃亜も賞品のお菓子をたくさんもらいました。
 他のテントにもお邪魔してお菓子をぱくつくなど、
 あきれるほど親離れのいいところがあるのに、ちょっとびっくり。

 そり遊びをしたり、ほかの子どもさんと遊んだり、楽しい一日を過ごして、
 今はぐっすり眠っています。
 

 2010年3月4日(木)晴れ 日中の気温2度

 例年なら2月中に仕込んでしまう味噌ですが、今年は諸般の事情から、
 3月にずれこんでしまいました。
 
 二年前から「ホテル季風クラブ知床」で一緒に作らせてもらっています。
 厨房設備が整っているので、大量に仕込むのもずいぶん楽になりました。
 うちとMりちゃんの分は、合わせて60キロ余り。
 と言っても、ほとんどがうちの分ですから、毎年手伝ってくれるMりちゃんには
 心から感謝しています。 
 
 今回は麹の量が足りず、追加注文した分が明日届くので、明日は娘に手伝わせて
 あと20キロほど自宅で作って足さなければなりません。
 今日の作業だけでかなりへばっているA子。
 明日の仕込み作業を思うとため息が出るばかりです。


 まだ、ウトロにいる娘と孫。
 昨日はおひな祭り。
 特に昨年7月に生まれた下の孫、葵にとっては初節句なので、
 簡素ではありますが、お祝いをしました。
 イチゴ大好きの乃亜のために、娘がイチゴたっぷりのケーキを焼きました。
 記念写真撮影中も、乃亜の視線はケーキにくぎつけです。
  
 2010年2月26日(金)晴れ 日中の気温10度 

 昨日は突然気温が高くなりました。
 今朝の新聞を見てびっくり!
 なんと、ウトロは昨日の最高気温が、15.8度にもなったのだそうです。
 これは5月中旬並みの気温で、平年より18.8度も高いのだそう。
 もちろん2月の最高気温としては、ダントツで過去最高気温です。
 
 最も古い観測記録がある函館でも、観測開始以来の137年間で、
 最高を記録したそうです。



 道の脇のネコヤナギも芽を吹いています。

 ポカポカ陽気に、外のナナも気持ちよさそうにお昼寝。
 この下には、バラが植えてあるのですが・・・



 益子に行くようになって、ここ数年、集団検診を受けていません。
 個別に受けることもできるので、先日、気乗りのしない夫を無理やり誘って、
 斜里の病院まで行ってまいりました。

 身長と体重を計った後は、腹囲測定。
 一瞬、おなかを少し引っ込めようかと思いましたが、
 油断してまじめに計ってもらうと、信じられない数字を告げられました。
 「うっそ〜!」と叫びたいほどのショックを受けたA子。
 道理で夫が最近、しつこく腹筋運動をすすめると思ったら、こういうことだったのですね。
 
 心を入れ替えて、まじめにシェイプアップしなければ、と、反省しきりの今日この頃です。
 
  2010年2月22日(月)晴れ 日中の気温1度

 我が家に滞在している孫の乃亜。
 ちょうど2才半になりましたが、最近は口ばかりでなく、動作も達者になってきました。

 圭一がときどき作業場に連れて行っていたので、夫たちが陶器を作る場面も
 しっかり見ていたようです。
 板きれを見つけると、やおらおもちゃのコップを取り出し、
 重ねたコップを回しては板に並べていきます。
 これは、ろくろで引いたものを『手板(ていた)』に並べているつもりなのでしょう。
 全部並べると、並べ替えまでする芸の細かさ!
 ろくろで引いたものは、均一に乾かすために並べ替えをしますから、
 それを真似ているつもりかもしれません。

 さすがやきもの屋の孫!
 この分では、そのうち本当に「ろくろを挽く!」と言い出すかも・・・
 これだもの、門前の小僧は、習わなくてもお経を読めるようになるはずだわ、と、
 納得している知床窯一家であります。


 いたずら好きの圭一が、乃亜にこんないたずらを!
 圭一を叱りつつも、あまりにおかしくて、つい写真を撮ってしまいました。

 
 日中は孫を遊ばせながら仕事をして、夕食後は毎晩流氷イベント会場に出店しています。
 帰ってきてからは孫たちをお風呂に入れて、と、バタバタしているので、
 なかなかホームページを更新できずにいます。
 楽しみにしてくださっている皆さまには、本当に申し訳なく思っていますが、
 どうぞご理解ください。
 
 近いうちに、今年のオーロラファンタジーの様子をアップしたいと思っています。
 2010年2月17日(水)晴れ 日中の気温

 寒い日が続いています。
 昨夜は、この冬の「オーロラファンタジー」が始まって以来の
 厳しい寒さでした。
 A子が7時過ぎに出かけた時点で零下12度。
 私たち地元商店は、イベント会場近くの番屋の中に出店しています。
 番屋の中では炭を焚いているのですが、昨夜はあまりの寒さに
 どんどん炭をくべました。
 せっかく来てくださったお客さまが風邪でも引いたら大変ですものね。

 夜になるにつれ気温は下がり続け、ネットで調べた今朝明け方の
 斜里町の気温は、なんと、零下23度!
 ウトロは多分ここまで寒くはなかったでしょうが、それにしても
 この冬は寒いです。
 灯油は値上がりしてるし、早く暖かくなってくれい!と祈る今日この頃です。

 店の中に置いている鉢。
 寒さに強いアオキとナンテンですが、それでもこの寒さでは凍死寸前です。
 梱包に使うプチプチでくるみ、発砲スチロールの箱の中に入れています。
 何とか無事に越冬してほしいものです。

 遊びに来ている娘と孫。
 今日はいいお天気だったので、娘が孫の乃亜を外遊びに連れだしました。
 そり遊びをさせたかったのですが、あいにくそりを用意していないので、
 娘は段ボールをテープで張って即席のそりを制作。
 乃亜を乗せて引っ張ってやると大喜びだったそうです。
 廃物利用でけっこう間に合うものですね。
 
 屋根から落ちた雪が窓の下に盛り上がり、外にいるはずのナナは、
 窓から家にはいれそうな高さにいます。
 窓を開けると、中に入れて〜と、中を覗き込んで。
    

 2010年2月11日(木)晴れ 日中の気温5度

 義母にチビたちを見せてやろうということで、一昨日、娘と孫ふたり、
 それに私の四人で、斜里に行ってきました。

 ウトロを出るときには雪は降っていなかったのですが、
 オシンコシンを過ぎたあたりから、急に雪と風が吹きつけて・・・
 
 雪に煙る畑の風景が北海道らしかったので、車窓から写してみました。
 二月といえば本州では「春遠からじ」という季節ですが、
 ここ北海道では、一年中で最も寒い時期。
 住民たちは、さぞや厳しい寒さにすくんでいることだろう・・・・と思ったら大間違い!
 北海道人は日本中で一番寒がりの人種。
 家の中ではガンガンストーブが焚かれ、ほとんどの家の室温は、
 ほぼ間違いなく30度、あるいはそれ以上あります。
 私が遊びに行くと、数分のうちに汗がだらだら流れるほど。
 北海道の家を訪問するときには、厚いコートの下は薄着にしておかないと
 地獄を見ることになりますよ。

 夕方、ウトロに帰る途中、海岸沿いの木にオオワシが止まっているのを発見。
 流氷は沖にわずかに見えているだけですが、
 ワシを見ると、しみじみ真冬だなあと思います。


 さて、今日の気温は?と、斜里町の天気で見てみると、なんと、
 昼間でも零下3度と表示されています。
 今日のウトロは暖かくて、素手で雪がさわれるほどでした。
 そこで外に温度計をつるして測ってみると、午後3時現在で、まだプラス2度あります。
 今日の日中ならもっと暖かかったはず。
 斜里とウトロは40キロ離れています。正確にはウトロも斜里町の一部なのですが、
 天候はかなり違うことも多く、冬の気温、特に最低気温は、ウトロのほうがはるかに暖かくて、
 斜里とは10度ぐらい違うことも珍しくありません。
 
 こんな具合ですから、ウトロでは地植えで越冬する花も、斜里では冬、
 室内に取り込んでやらないと冬を越すことができないものもあるのです。 

 2010年2月4日(木)晴れ 日中の気温 零下5度
 
 ながらくご無沙汰いたしました。
 私たちは先月29日に益子を出て、翌30日の夜遅く、北海道のウトロに帰ってまいりました。
 出発前日の益子。
 のどかな暖かい(日中は)毎日でした。
 大洗港を29日の夕方出航して、
 翌日の昼過ぎに上陸した苫小牧。
 道路に雪はありませんでした。
 久々に走る広い道路に感激!
 内陸に向かうほどに、雪がどんどん
 多くなります。路面は凍っているので、
 運転には気を遣います。(運転は夫)
 高速道路わきのマツは、クリスマスツリー状態。  ウトロはこのぐらい雪が積もっていました。
 夜遅く家に着いたら、駐車場周りの雪は、
 友人と近所の方が除雪してくれていました。
 本当にありがたく、感謝の気持ちでいっぱい
 です。
 翌日、男たちは朝から除雪作業。
 私は家の掃除に追われました。
 2010年1月27日(水)晴れ 日中の気温9度

 28日に大洗港からのフェリーに乗る予定だったのですが、船検のため28日は運休だそう。
 やむなく29日のフェリーに乗ることになりました。
 出発が一日延びて、準備は余裕。
 久々に私がナナを朝の散歩に連れて行きました。

 いつもの沼のほとりを通ると、水がずいぶん少なくなっています。
 おそらく水門を開いて水を抜いたのでしょう。
 わずかに残った水の中で魚がバチャバチャしていて、それをカモたちが食べているようです。
 カモの様子を写そうと、少しズームアップして撮影。

 さて、家に帰ってパソコンで写真を見てみると、なんと、手前の棒の先に、
 青くて美しい鳥が写っているではありませんか!(2枚目の写真)
 これこそ、鳥の宝石と言われる(ほんと?)かの有名なカワセミです。
 たま〜に見かけることがあったのですが、なかなか写真におさまってくれません。
 今日に限ってカモばかり見ていた私は、肉眼では全くカワセミに気づきませんでした。
 たまたま写真の隅っこにカワセミにが映っていたわけで・・・

 あ〜〜、悲しや口惜しや・・・
 しっかりこの目で見たかったのに・・・
 気がつかない時に限って、こんなに近くに、しかもこんなにいいポーズで、
 逃げもせずに止まっていたなんて・・・
 いっそ写真に写っていなかったら、こんなに悔しい思いはしなかったのに、と、
 偶然写せた幸運さえも、呪わしく思ってしまうA子でした。

 川の土手にはヨモギが顔を見せていました。
 三日後には、寒くて、雪が積もっていて、その上、流氷が来ているであろうウトロに
 いるはずの私たち。
 こんなのどかな光景とはしばらくお別れです。

 益子に来て下さった皆さま、本当にありがとうございました。
 知床窯はこの後、ウトロでお待ちしています。
 ウトロの「オーロラファンタジー」は2月5日から3月21日の毎晩開催されます。
 どうぞお出かけください。

 
 
 
 2010年1月19日(火)晴れ 日中の気温10度

 しばらく厳しい寒さが続いた益子ですが、昨日あたりから、やっと寒さが
 ゆるんできました。
 

 益子に来る前には、この時期、茨城のY夫人が作った切干大根を
 送って頂いていました。
 でも、せっかく益子に来たのだから、自分で作ってみたいとY夫人に話すと、
 「切って干すだけだから簡単だよ。それ用の道具も売ってるし」と
 教えられたので、さっそく道具を買いに行きました。
 大根もゲットして、いよいよ切干大根作りのスタート!
 
 「大根付き」という名前の器具は、こんな感じ。
 巨大なおろしがね、といったふうなもので、太くて大きい大根が
 みるみる千切りになります。

 お天気が良くてよく乾くだろうと思ったのですが、
 うちの家はあまり風が当たらなくて、思ったほどには乾きません。
 仕方がないので、夜にはつけっぱなしのストーブの風に当て、
 朝、外に干すという作業を繰り返して、切干大根は無事完成しました。

 切った時には干しざる4枚分もあった大根ですが、
 完全に乾いたら、たったこれだけ。
 しかも道具代を考えたら、今回の切干大根はえらく高いものになりました。
 
 でも道具はずっと使えるし、なんと言っても自分で作ることは楽しいので、
 来年もまたいろいろ干してみようと思っています。

 この切干大根、そのまま食べても驚くほど甘くておいしいのです。
 人参やゴボウも、干しておいてそのまま煮物やみそ汁に放り込むと
 おいしいそうです。
 大量に作るのでなかったら、特別な道具は要りません。
 ただ野菜を切って干すだけで、おいしい乾燥野菜ができますから、
 皆さんもどうぞ挑戦してみてください。
 

 2010年1月12日(火)曇り 日中の気温6度

 父の法事があったので、A子は5日から実家のある八戸に行って来ました。
 母も一緒に八戸に帰りましたが、益子の家より八戸の家の方が暖かくて、病み上がりの母には楽だろうと思います。
 関東より東北の家の方が暖かいなんて、ちょっとショック。ま、地域というより、家の作りによるものですけどね。

 父の法事は23回忌ということで、子どもたちと孫、叔父夫婦が集まって、実家で行いました。
 料理も手作りのものが中心というささやかなものでしたが、和気あいあいとして心あたたまる法事でした。
 
 翌日は姪っ子の成人式。あでやかな晴れ姿に、「いつもジャージー姿だったあの子がねえ・・・」と、A子は感無量。
 この姪も今年は社会人。この子たちの未来が明るいものであって欲しいと、心から祈っています。
 
 八戸では例によって、高校時代の友人たちとしゃべりまくりでした。
 彼女たちは先月益子に遊びに来たばかりですが、女のおしゃべりの話題は、たまっているのではなく
 湧いてくるものなので、尽きることがありません。
 法事の準備に忙しい日は、友人たちが実家に来て昼食を作ってくれ、義妹母子も一緒に楽しい昼食会。
 レストランで食事をした時には、卒業以来会っていなかった同級生も来てくれて、ミニ同窓会のようでした。 
 
 一週間足らずの滞在でしたが、寸暇を惜しんで会って楽しんできました。
 よき友は人生の最も大切な宝物のひとつです。
 
 
 2010年元旦 晴れ 日中の気温7度

 皆さま、明けましておめでとうございます。
 今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 さて、お正月にふさわしい器が、知床窯の元日の食卓に登場しました。
 織部釉(おりべゆう)と鉄絵で仕上げた、組皿です。
 手持ちの塗りのお盆にちょうど収まるサイズなので、使い勝手も申し分なし。 
 ばらして使えば立派な向付(むこうづけ)になります。
 

 元日の益子は、お天気が良くて穏やかな日でした。
 お雑煮とおせちで、ちょっと改まった雰囲気の食卓です。

 おせちにはいつもの煮物を作ろうと考えていたのですが、
 八戸の友人が「お母さんがいるんだから、あの煮しめの作り方を聞いておいて」と言います。
 以前、うちの実家で母の作った煮しめを食べたことがあり、おいしかったのだそうです。
 そういえばしばらく煮しめを食べていないと思い、急きょ作ってもらうことに。
 しかし、材料の調達に走ったスーパーでは、必要な材料がそろいませんでした。
 フキやワラビがなく、焼き豆腐も、八戸のものとは違うのです。
 「所変われば品変わる」 ないものを望んでも仕方がありません。
 材料を切り、湯通しし、味を調える・・・すべて母が自分で作りました。
 味はいつものものとはちょっと違いますが、なつかしいおふくろの味を堪能しました。

 久々に包丁を持った母ですが、手つきはしっかりしていて、全然危なげありません。
 間もなく八戸に帰る予定ですが、もう大丈夫なようです。

 ペースが違う年寄りと暮らすのは、時としてしんどいことがありますが、
 夫や息子が母に付き合ってくれるので、助かります。
 台所で仕事をしていると、茶の間で話している声が聞こえてきて、
 母の楽しそうな様子に嬉しくなります。
 思いがけない入院がありましたが、今回も母は二か月近くの益子暮らしを
 楽しんだようです。
 
 2009年12月25日(金)晴れ 日中の気温11度

 今日はクリスマス。
 皆さんはどのようにお過ごしでしょうか?

 私たちはクリスマスとは縁のない人間なので、ケーキさえ食べればいいのですが、
 今年は12月に二度もおいしいルブランのケーキを食べたので、クリスマスには
 もう食べなくてもいいねということにしていました。

 ところが、たまたま昨日の夕方、外出したついでにスーパーに寄ったら、
 ケーキ用のスポンジ台を売っていたのです。
 ちょうど家には頂いたイチゴがたくさんあり、その上、おあつらえ向きにバナナも
 キウィフルーツもあったはず・・・クリームさえあれば簡単にケーキができる・・・
 というわけで、夕食の支度と並行して、急きょケーキを作りました。
 全然期待していなかった男たちは、夕食後、突然登場したケーキに狂喜乱舞し、
 にぎやかにイヴは更けていったのでありました。
 (それにしても、食後にケーキを4分の1もぺろりと食べるかなあ、普通・・・・)
 

 2009年12月23日(水)晴れ 日中の気温11度

 16日から、A子の友人ふたりが、八戸から益子に遊びに来ました。
 四十年以上の長い年月を支えてくれた、大切な友人たちです。

 母も気兼ねなく話せる人たちなので、おしゃべり好きの母は
 私を差し置いて、彼女たちとのおしゃべりに夢中。
 心やさしい友人たちは、迷惑がりもせず、母の話に付き合ってくれました。

 女が集まれば、話題はなんといっても食べること。
 さっそく次の日には「水戸のルブランにケーキを食べに行こう!」ということに
 なりましたが、食べるだけではあまりに能がなさすぎるということで、
 ルブランのすぐ近くにある偕楽園(かいらくえん)にも行くことにしました。
 
 入口にある黄門さまの像の前で写真を撮ろうとしたら、近くで工事をしていた
 若いお兄さんが、「写してあげますよ」
 おかげさまで四人の記念写真を撮ることができました。ありがとうございます。

 この時期、花を期待してはいなかったのですが、思いがけず
 紅梅や二季咲の桜がほころんでいて、なかなか風情がありました。
 「徳川様のお庭が見られるなんて!」と大感激の母に、
 こんなに喜ぶなら、もっと早く連れて来てあげればよかったと反省。 
 好文亭も拝見し、江戸時代のお大名の暮らしに思いを馳せたのでした。

 そして友人が経営するおいしいおいしいケーキ屋さん、「ルブラン」に。
 お茶とケーキをごちそうになり、大満足で帰途につきました。
 (ついケーキに夢中になってしまい、写真を写すのを忘れた私。
 お皿はすっかり空で、きれいなケーキをお見せできず、残念です)

 次の日からは益子の中の古い社寺仏閣を見て回ったり、喫茶店でお茶を飲んだり、
 おいしいレストラン「古陶里」(ことり)」でご飯を食べたりと、
 楽しい時間はあっという間に過ぎ、ふたりは八戸に帰ったのでありました。

 年明けには私が八戸に行くので、また、彼女たちと会うことができます。
 いつ会っても、たちまち高校生のノリで楽しめる私たち。
 よき友は、まさに人生の宝物であります。
  

 2009年12月15日(火)晴れ 日中の気温7度

 散歩道の風景。益子はのどかな所です。
 益子の畑には、まだ、おいしそうな野菜が
 育っています。
 冬の早い北海道では考えられない光景。
 日向ぼっこをしているような雀たち。
 カメラを向けたらいっせいに飛び立って
 しまいました。
 
 小貝川の土手を歩くと、たくさんの種類の鳥が
 いることに驚きます。これはシラサギです。
 画面中央やや右の枯れ枝の先に、鳥が止まっ
 ているのがわかるでしょうか?なんという鳥か
 名前はわかりません。
 画面中央の石の上に止まっているのは
 セキレイ。いろいろな声で泣きます。
 
 ちょうど走ってきた「真岡(もうか)鉄道」の
 ディーゼルカー。

  2009年12月14日(月)晴れ 日中の気温9度

   今日は、母の五十数年来の友人のK谷さんが、娘さんの運転で、佐野市から来てくれました。
 
   一昨年と昨年はこちらからお邪魔していたのですが、母が病み上がりだからと、今年はわざわざ出かけて来てくださったのです。
   老嬢ふたりは手を取り合って再会を喜び、さっそく話に花を咲かせます。
   私は娘さんのY子ちゃんに手伝ってもらいながら昼食の準備。
   K谷さんが作って来てくださったお赤飯はとても美味しくて、楽しい食事会になりました。
  
   食後、私とY子ちゃんは益子見物に出かけ、戻って来ても、老嬢ふたりのおしゃべりは、とどまるところを知りません。
   時間はあっという間に過ぎ、名残はつきませんが、来年の再会を約して見送りました。

   私たちが思いがけなく益子に住むことになって、そのおかげで八戸の母が遊びに来れるようになり、
   K谷さんにも会えるようになったわけです。
   私たちが益子に住まなければ、母が佐野市のK谷さんに再会するチャンスはほとんどなかったと思います。
   共に高齢のふたりですから、旧友に会う喜びはひとしおでしょう。
   来年も再来年も、その次もその次も会えたらいいねと、Y子ちゃんと話しています。
   K谷さん、どうぞお元気でお過ごし下さいね。

   母の手は、日に日に機能が回復しています。
   昨日できなかったことが今日は少しできるようになるので、母も頑張りがいがあるようです。
   あせらず、怠らずに、リハビリを続けていって欲しいものです。

  昨夜と今夜はふたご座流星群がよく見えるはず。
  昨夜はあいにく曇っていて見えなかったので、今夜はこれから外に出て、星空の観察です。
  時間はもう12時に近く、眠くはなりましたが、ちょっとがんばってみるつもりです。
  願い事は何にしようかなあ・・・
 
 2009年12月10日(木)晴れ 日中の気温11度

 今日も朝からいいお天気でした。
 朝、夫と散歩に行くと、いつも通るビニールハウスの前に、農家の方が。
 「こんにちは」と挨拶のついでに、「イチゴは今収穫時期なんですか?」とたずねると、
 クリスマスやお正月に向けて、出荷の真っ最中なのだそうです。
 ハウスの中のイチゴがおいしそうなので、写真を撮らせてもらいました。
 
 栃木県はイチゴの名産地のひとつなんですものね。
 品種はもちろん「とちおとめ」
 栃木県が誇る、おしいいイチゴです。

 イチゴと言えば、私たちが住んでいる斜里町の、その隣町の清里町では、
 確か、栃木県の佐野市からイチゴの苗の育成を委託されていると
 聞いたことがあります。
 収穫が終わったハウスの中で佐野市から預かったイチゴの苗を育て、
 大きくなったら佐野市に引き渡すということだったと思います。
 思いがけないところで、北海道と栃木県のつながりを知り、
 ちょっと感動したものでした。
 

 8日に退院してきた母は、すこぶる元気です。
 昨日は少しおとなしくしていましたが、今日、私が散歩から帰ると、家の掃除をしていました。
 さすがにふき掃除まではしていませんが、(私が止めなければ、やりかねません)
 家中に掃除機をかけてくれていたので、A子は大助かり。

 お天気がいいので「お日さまがもったいない」と、落ち着かない母は、
 大根を見つけて「割り干し大根が食べたい」と言い出したので、
 さっそく私が包丁で切り、母がそれを吊るすために、ワラをなって(編んで)
 いるところです。
 まだ右手の動きが完ぺきではありませんが、
 退院の際、日常の生活すべてがリハビリだよと病院のスタッフに励まされ、
 「リハビリリハビリ!」と、がんばっている母です。
 
 2009年12月7日(月) 日中の気温12度

 茨城のY夫妻が、たくさんの漬物用野菜を持って来てくれました。
 大根はたくあん用、切り漬け用に、カブは下漬けして甘酢漬け用に
 下ごしらえ。
 青菜(せいさい)は一日干してしんなりさせてから、タワシ、歯ブラシ、竹串を使って
 徹底的に洗い、塩漬けにしました。

 外の水道で野菜を洗っていると、捨てた葉っぱをナナがくわえていたずらします。
 忙しい時は散歩に連れて行ってやれないので、入口を封鎖して放してやると、
 本当に嬉しそうに遊んでいます。


 入院していた母は順調に回復し、明日、退院できることになりました。
 この後は、日常生活の中で、リハビリをすることになります。
 無理せず少しずつ、続けていこうと話しています。
 

 2009年12月5日(土)曇りのち雨 日中の気温11度

 益子の町の中には、シラサギがいます。
 かなり交通量の多い道路のそばですが、車には慣れているのか、
 意外と平気なようす。
 でも、怪しい人がカメラを手に近づくと(私のことです)、警戒感ありあり。
 なかなかいい写真を撮らせてくれません。
 

 さて、しばらく絵日記を更新できずにいましたが、実は、八戸から遊びにきていた
 A子の母が、先月25日から入院しているのです。
 脳梗塞だったのですが、幸いにも軽かったので、来週早々には退院の見通しです。
 リハビリの経過も順調で、右手の軽いマヒもほとんど回復しました。
 「右手が冷たい」というのが母の主な症状だったので、うっかりすると
 見逃してしまいそうな程度でしたが、念のためにと思って受診してよかったです。

 そして、入院しても母はやはり母でした。
 「ほら、食欲がなくてもちゃんと食べないと、よくならないよ」と、
 さっそく隣のベッドの人に介入。
 母はいびきをかく人なので、同室の人に迷惑じゃないかと心配する私に
 「だいじょうぶだってば!」と母。
 いや、あなたは大丈夫でしょうが・・・・
 心の広い同室の方たちのおかげで、快適な入院生活を送っている母であります。

 また、益子の知り合いの方たちにも、いろいろお心配り頂きました。
 不慣れな土地なので、ご親切が一層ありがたかったです。

 それにしても、まさか母が病気になるとは思ってもみなかったので、驚きました。
 お医者さまには「詰まった場所がよかったんです。運がよかったんですよ」と
 言われましたが、全くその通り。
 普段は不信心者のA子ですが、留守の母に代ってお仏壇に手を合わせて、
 この幸運に感謝しています。

 「生きとし生けるものは、生きているのではない。生かされているのだ」という言葉が、
 つくづく身にしみるのでした。
 
 

 2009年11月20日(金)晴れ 日中の気温10度


 益子では、明日21日から23日までの三日間、そば祭りが開催されます。
 今年とれた新そばの打ちたての味が楽しめますから、ぜひおいで下さい。
 もちろん、知床窯は町の中のギャラリーを営業しますし、
 陶房では夫と息子がお待ちしております。


 ここのところ、すっきりしないお天気が続いていましたが、今日は朝からいいお天気でした。

 窓を開け放ち、夫が家中の鴨居(かもい)や壁を掃除してくれました。
 そこいらじゅうがホコリだらけになったので、母がせっせと掃除機をかけ
 その後ぞうきんがけと、大活躍。
 とにかくよく働く母ですが、さすがに今日の掃除は重労働だったようで、
 珍しく途中で休憩していました。
 来月はじめに84歳になる人ですが、本当に達者で、こちらが圧倒されます。


 益子の方から頂いたユズ。毎年恒例のマーマレードを作りました。
 今回はあらかじめ瓶も手配しておいたので、作業はスムーズに。

 まず、ユズをきれいに洗い、皮とワタと種、果汁に分けます。
 その後、皮とワタをそれぞれにゆでこぼして苦味を抜いて、
 皮は柔らかく茹で、ワタは煮溶かしてから濾(こ)して、とろみをつけるための
 ペクチン液を取ります。

 皮とペクチン液と果汁を混ぜ合わせ、分量の砂糖を3〜4回に分けて加え、
 煮詰めていきます。その間に瓶を煮沸消毒。
 鍋が小さいので(と言うか作る量が多いので)時間がかかります。

 マーマレードに好みのとろみがついたら、熱いうちに瓶詰にします。
 軽くフタをした瓶を蒸し器で15分蒸して脱気。
 熱いうちにキュッとフタをし、瓶をさかさまにして冷まします。
 冷めたら瓶を水洗いし、ユズの香りが詰まったマーマレードが完成!
 毎朝のヨーグルトに添えて食べると抜群のおいしさで、家族に好評です。

 この後もユズが手に入ったら、その都度作っていきます。
 楽しみにしている人が多いので、作りがいもあるというものです。
 2009年11月8日(日)うす曇り 日中の気温20度

 先月25日の朝にウトロを出て、翌26日の夜、益子に着きました。
 住宅の掃除、陶器市の準備、陶器市、そして陶器市のあと片付けと、忙しい日々が終わり、
 やっといつもの暮らしのペースに戻りつつあります。
 
 ウトロから益子までの移動の様子を、かいつまんで載せてみます。
 10月25日の北海道斜里町の畑。ジャガイモの
 収穫はほとんど終わり、ビートの収穫作業の
 真っ最中だと思います。後方に見えるのは
 斜里岳。やっぱり北海道の畑は広い!
 網走の近くの涛沸湖(とうふつこ)。
 もう白鳥が渡って来ていました。
 国道39号線、層雲峡の手前にある武華(むか)
 トンネル。全長は1609メートル。
 この国道で最も長い銀河トンネルは、全長が
 3388メートルもあるそうです・
 前方に見えるのは大雪山系。
 もう真白に雪が積もっています。
 走っている車の助手席から写しているのですが、
 思ったよりきれいに映るのにびっくり!
 日付が変わって、26日夕方に到着した新潟港。
 台風の影響で雨が降っていました。
 最初は小雨程度でしたが、磐越自動車道に
 乗った頃から、雨と風が強くなってきました。
 夜8時半ごろ、やっと星の宮陶房に到着。
 翌日、長旅の疲れでお疲れ気味のナナ。

 2009年10月24日(土)晴れ 日中の気温11度

 孫たちが14日に帰ってからというもの、連日、死に物狂いで、益子町の陶器市に出かける準備を続けていました。
 男たちはサケ釣り、加工、保存のためのパック詰め、そしてもちろん、本業の焼き物作り。
 私は普段の店番と家事に加え、家を空けるための準備に大忙しです。

 ここのところ毎年秋が忙しくて、春のための鉢植え作りができません。花壇は宿根の花が主なので、それほど手入れをしなくても
 それなりにきれいに咲いてくれますが、店の前は鉢植えの花が少ないと、ちょっと殺風景なのです。
 そこで今年は、夏のうちにカタログでチューリップの球根を購入していました。
 その時点ではもちろんやる気満々だったのですが、いざ秋になってみると、目の回るような忙しさ。
 しかし既に球根を買ってあるので鉢植えを作らないわけにはいかず・・・
 夏の間にムスカリの球根を掘りだして乾かしてあったので、チューリップとの寄せ植えを作りました。
 びっしりと、込み過ぎるかなと思うぐらいたくさん植えるのが、きれいな鉢植え作りのコツです。
 プランターと鉢はこの後すぐに、土中に埋め込みました。凍る心配も水やりも不要なので、楽ちんです。

 バラと月桂樹、それと絶対にシカに花芽を荒らされたくないガクアジサイを囲いました。
 今年はまだ気温が高いので、蒸れるのではないかと心配です。

 もちろん掃除も手抜きはできません。換気扇はもちろん、電源を切ってしまう冷蔵庫やショーケースも、部品を全部はずして、洗います。
 最近は春と秋に大掃除をするので、中はほとんど汚れていません。残り物も少なくて、ずいぶん楽になりました。
 なにごとも慣れ、ですね。

 こうして着々と準備は進み、予定では25日の午後にウトロを出て、北見に一泊するはずでした。
 ゆっくり孫たちと遊んで、一緒に夕飯を食べ、26日に苫小牧まで走って夜のフェリーに乗るはずだったのですが・・・・
 「おい、26日の太平洋は、かなり波が高くなりそうだぞ!」
 ネットで予報を調べていた夫の衝撃的な報告で、大幅な予定変更を余儀なくされたわたしたち。
 フェリーの運航日程との兼ね合いもあり、25日早朝にウトロを出て、夜に小樽を発つ新潟行きのフェリーに乗ることに。
 半日早くなった出発のために、またまたあわただしく走り回る羽目に。
 それでも北見は通り道なので、ちらっと孫に会っていくつもりです。

 明日からしばらくネットがつながらなくなります。
 益子でのネット開通は、順調にいけば6日の夜の予定です。

 栃木県益子町の陶器市は10月31日から11月4日までです。皆さま、どうぞお出かけください。
 仙人と圭一、それとわたくしA子が、皆さまのお越しをお待ちしております。
 2009年10月9日(金)やや強い雨と風 日中の気温9度
 
 今回の台風は、各地で大きな被害をもたらしましたね。
 被害に遭われた方々に、心からお見舞い申し上げます。
 幸いウトロは、予想されたほどには風も雨も強くなりませんでした。
 
 一年中、日々の雑事に追われているところへ、二人の孫が加わると、
 もう全く時間の余裕がありません。
 男たちは益子行きの準備と魚釣りに忙しくて全然あてにならないのに、
 なんと娘までが朝早く魚釣りに出かけてしまいます。
 ちょっと!あんたは今や二児の母なのよ!
 しかし、同病相哀れむ男たちは娘の味方ですから、結局孫は私が見る羽目に・・・

 遊んでいて頭をぶつけてしまった乃亜。傷は大したこともないのですが、
 ぶつけたら痛そうなので、ガーゼを貼っています。
 今日は一日中雨だったので、恨めしそうに外を見ていました。
 乃亜は妹の面倒をよく見るお姉さんです。
 今日は水戸のお菓子屋さん「ルブラン」のカタログを見せて「葵ちゃん、ケーキだよ」
 私たちの食いしん坊の血は、確かに受け継がれているようです。

 今回来る時に、娘が「一週間ほどウトロにいてくる」と婿さんに言ったら「頼むからもう少し
 ゆっくりして来て」と言われたそうです。仕事から帰ってくると子どもの世話も手伝ってくれる
 良きパパですが、さすがにちょっとお疲れのようです。
 私たちは今月の26日に益子に出発します。しばらく会えなくなるので、孫との時間をしっかり
 楽しんでおこうと思っています。
 2009年9月19日(土)晴れ 日中の気温20度


 今日もお天気がよかったので、用事で下に降りたついでに、
 岩尾別まで車を走らせて来ました。

 
 「見返り峠」と私たちが呼んでいた急カーブを曲がると、いきなり視界が開けて
 眼下に岩尾別の谷間が広がります。

 「青葉城恋歌」で一躍有名になった「さとう宗幸」さんがまだ学生だったころに
 作った「岩尾別旅情」という歌の中で、
 「 ♪ ランプを見つめ かの友と 旅の情け歌えば 
  暗い夜の谷間へそっと 麗しく流れゆく ♪ 」と
  歌っているのがこの谷間です。

 バックに知床連山がそびえ立ち、何度見ても、その雄大な眺めに圧倒されます。



 ウトロに戻ってくると、ちょうど釣り船が帰ってくるところでした。
 プユニ岬の蔭から十隻ほどの船が続々とあらわれて、
 真っ青な海の上に白い航跡を描いて入港していきます。
 
 ここのところ毎日お天気がよく、気持ちのいい日が続いています。
 この連休中はずっと好天に恵まれるという予報ですので、
 観光にいらした方々には、楽しんでいただけると思います。
 

 2009年9月4日(金)晴れ 日中の気温22度


 娘と孫たちを北見に送り届け、A子は昨日ウトロに戻ってまいりました。
 
 2か月近くも一緒にいたので、いなくなったら寂しくてたまらないだろうと覚悟していましたが、
 溜まりに溜まった目の前の仕事をこなすことに追われたせいか、今日はそれほど寂しさは
 感じませんでした。
 でも、家の玄関を開けた時に、「タマイダー!(ただいま) オカエリー!」と、満面の笑みで
 抱きついてくる乃亜がいなくなったことは、なんとも寂しいことではあります。


 
 写真の整理をしていて、ちょっとおもしろいものがあったので、
 ご紹介します。

 サングラスをかけてご満悦の孫の乃亜。
 このサングラスは、圭一の釣り用の偏光グラスです。
 ところがこのメガネ、釣り以外にも、意外な使い道がありました。

 A子がこのメガネをかけてご飯を食べさせると、食の細い乃亜が、実によく食べるのです。
 「シャキ〜ン!乃亜ちゃんのお口はどこかな〜?」と口に運んでやると、
 「ここよー!」と口を大きくあけ、喜んでいくらでも食べます。

 平常心ではばかばかしくてやってられないことですが、孫のためならなんのその。
 そんな私をおもしろがって、圭一がメガネにこんないたずらを!
 見えずらいことはなはだしいのですが、乃亜が喜ぶので・・・



 来月末には、また益子に向けて出発することになります。
 明日も頑張らなくっちゃ!
  
 
 2009年8月23日(日) 晴れ時々曇り

 ここのところ半月あまりも絵日記を更新していませんね。
 いくら孫たちに振り回されているとはいえ、楽しみにしてくださっているお客さまにあまりにも失礼と、
 今夜は眠い体に鞭打って、頑張ってパソコンに向かっています。
 どんなに忙しくても、たまにはこういう手作りの
 ものが欲しくなります。市販のあんこでは気に
 入らないので、うちでは、隣町の清里町の
 知人から分けてもらった小豆であんこを作り
 ます。小分けにして冷凍保存しておくと、いつ
 でも使えるので、とても便利。
 あんこを煮る時に小豆をゆでこぼした汁は、
 赤飯の色付けに使うと、米がきれいな色に
 仕上がります。赤飯が大好きな夫のために、
 米を浸しているところ。
 あんこができたので、「へっちょこ団子」を作り
 ました。小麦粉を熱湯で練って、ちぎって丸め
 て親指で押し、お汁粉のようにして食べるもの。
 その形から、この名前が付いたのだろうと思い
 ますが、私が子どもの頃、よく両親が作って
 くれました。
 これを作るたびに、甘党だった父が、上機嫌で
 鍋をかきまぜていた姿を思い出します。
 おじゃま虫で背中にくくりつけられていた孫の
 乃亜が、自分も団子を丸めるというので、持た
 せてやりました。
 この子も、いつか、こういう日を懐かしく思い
 出してくれるかなあなどと、思いつつ・・・
 2009年8月7日(金)晴れ 日中の気温23度

 斜里の町に出かけたので、道沿いの畑の写真を撮って来ました。

 小麦刈り取り寸前のようですが、ジャガイモが、この時期になって、
 まだしっかり花をつけているのにびっくり!
 いつもの年なら、とっくに花は終わっているはずなのに・・・
 この夏は気温が上がらず湿度が高いので、作柄が心配です。



 雨が多くて、外で遊べない乃亜がパワーを持てあまし、うるさくて大変。
 そこで最近は、よく、近くの漁村センターに連れて行きます。
 
 ここには町役場の支所があり、玄関脇のホールには、町の図書館の本棚があります。
 また、床の一部には、子どもが遊べるようにマットが敷いてあるので、乃亜と遊んでいると、
 心優しい役場のMさんが、滑り台と大きなボールを出してくれました。
 乃亜は大喜びで、そこらじゅうを走り回ったり、滑り台を逆進したりと大はしゃぎ。
 ここで遊んだ日は昼も夜もぐっすり寝るので、大助かりです。
 家庭の平和のために、できるだけ時間を捻出して、連れて行くようにしています。

 乃亜に付き合っていると仕事がはかどらなくてちょっと辛いのですが、
 家を離れてのんびりする時間を持てるようになりました。
 道端の花を見ながらゆっくり散歩したり、景色を眺めるなんて、普段なら絶対にできません。

 石ころを拾うのが好きなのは私に似たのかなあなどと、他愛のないことを喜びながら
 目じりを下げているA子であります。


 裏の原っぱでシカを見てご機嫌の乃亜。
 近頃は妹の葵が泣くと、真っ先に駆けつけてあやしています。
 かと思うと、赤ん坊にやきもちを焼くのか、娘がおっぱいをやっていると
 「ママ、シッコ」と、おむつを取り換えさせようとしたり、子どもなりに複雑な心境に
 なっているようです。
 
 

 2009年7月25日(土)小雨 日中の気温16度

 ここのところずっと雨続きで、どこにも母を連れて行ってやることができませんでした。
 母は24日に八戸に帰る予定だったので、その前になんとか晴れて欲しいと思っていたら、
 23日にやっと青空が広がりました。
 さっそく母と乃亜を車に乗せてドライブ。
 と言っても、今は全然時間が取れないので、用足しがてら、道の駅やプユニ岬あたりを
 走っただけですが。
 久しぶりに見るラウス岳はやっぱり雄大です。
 
 5月から二か月余りウトロに滞在していた母は、昨日、ひとりで八戸に帰りました。
 電車を乗り継がなければならないので心配でしたが、網走を朝9時半に出て、夜の10時前に
 無事八戸に着いたと連絡がありました。
 「電車の接続が良くて、すごく快適だったよ。乗り換えのホームも全然迷わなかったし」
 83歳にして、ここまで達者な母に脱帽。


 ずっと寒くて雨ばかり降っているので、せっかくたくさんついたバラ(マリア・テレジア)の
 つぼみが次々に痛んでしまいます。
 これでは咲いてもきれいな花にはなりません。
 四季咲きのバラはまたつぼみが付くのだからと泣く泣くカット。
 ああ、これだけの数のバラの花が咲いたら、どんなにきれいなことか・・・

 2009年7月20日(月)曇り 日中の気温13度

 
 長らくご無沙汰しております。
 おかげさまで娘は無事出産しまして、昨日、ウトロに里帰りいたしました。

 知床窯の孫、第二弾、7月13日生まれの女の子、「葵(あおい)」です。
 標準的な大きさで、眼のぱっちりした、とてもかわいい子ですよー!

 お姉ちゃんになった乃亜は、「やきもちを焼くのでは?」という周囲の心配をよそに、
 赤ん坊を可愛がって、よく面倒を見てくれます。
 というか、ちょっかいかけまくりで、私たちはハラハラし通し。
 ほっペをつついてみたり、撫でてみたり、赤ん坊が泣くと「ママー!」と娘に教えたりと
 大忙し。
 
 沐浴の時には、大人の真似をして、ベビーバスのお湯をかき混ぜて、
 しっかり床を濡らしてくれます。やれやれ・・・・
 一昨年の初孫誕生時とは全然違って、上にひとり子どもがいるというのが、
 こんなに大変なものとは思いませんでした。
 折悪しく、乃亜はちょうど「いやいや年齢」で、何か言われると、
 即、「いや!」「やだ!」「やめてっちょっ!」
 一日いっぱいこんな調子なので、ほとほと疲れてしまいます。


 生まれたてのひ孫を見るのは初めての母は(乃亜に初めて会ったのは生後しばらく
 経ってからだったので)、超ご機嫌。
 かた言を話し始めた乃亜と、生まれたばかりの葵に囲まれて幸せそうな母を
 見るのは、娘のA子としては、とても嬉しいことです。
 

 さて、留守にしていた間、気になるのはナナと花のこと。
 ナナは問題なく元気ですが、花たちは、このところ、連日冷たい雨が降り続き、
 雨に濡れてかわいそうです。
 見事に咲き誇っていたニオイバイカウツギ(画面右側の白い花)もほとんど散り、
 今はカンパニュラ・ラクティフローラのピンクの花が満開できれいです。
 今年は背丈が随分高くなり、150センチは優にあります。
 茎の先にたくさんの花が固まって咲くので、重たそうに花首を垂れています。

 乃亜のお守りと称して、せっせと花がら積みに励んだ一日でした。
 

 2009年7月8日(水)曇りのち雨

 娘のお産の予定日が近いので、今日、A子は
 これから北見に参ります。しばらく日記の
 更新ができなくなります。どうぞご了承ください。


 留守宅のための作り置き。昨夜は遅くまで
 かかってコロッケを作りだめしました。
 芽が出てしわしわのジャガイモが、おいしい
 おかずに変身!
 
 「ニオイバイカウツギ」は次々に花が開き、
 木全体が花で埋まりました。ウツギの隣では、
 デルフィニウムやカンパニュラ・ラクティフロ
 ーラが咲き出し、また、バラも咲き始めました。
 花壇は今が一番美しい季節なのに、しばらく見ら れなくなることはとても残念です。
 でも、戻ってくるときには、かわいい孫がまた
 ひとり増えているわけですから、張り切って
 行って参ります
 
 それでは皆様、ごきげんよう。
  2009年7月5日(日)晴れ 日中の気温24度


 今日は朝からいいお天気で、気温も高くなりました。
 日向は28度ぐらいまで上がったと思います。

 しばらく店の写真を写していなかったので、花がきれいなうちに写すことにしました。
 知床窯のウトロ本店は、こんな感じです。



 店の横のハーブ花壇では、今、イングリッシュラベンダーやタイムが満開です。
 紫のラベンダーの中に咲いているきれいなピンクの花は、ジャコウアオイ。
 このあたりでは勝手に生えてくる丈夫な花で、白色もあります。
 本州では珍しいのか、よく名前を聞かれます。

 長い穂がすっと伸びているのは、ラバンディン系のラベンダー、
 「スーパーセビリアンブルー」で、まだつぼみです。
 その向こうに見えるのが、シャクヤク、クレマチス、デルフィニウム、ウツギなど。



 そして、花壇の今の主役は、何といってもこの「ニオイバイカウツギ」
 6年かかって、やっと満開の花を見ることができました。
 ここのところ、朝から晩まで、折にふれてこのウツギを眺めては、
 「きれいねえ〜。あ〜、いい匂い〜」と、メロメロのA子であります。
 
 2009年7月3日(金)曇り 日中の気温17度

 「見るたびにテンションが下がるから、捨てて」と夫が言う、マットレス。
 確かにカバーはすり切れていますが、腰痛持ちの夫のために奮発した(私にしては)マットなので、そう簡単には捨てられません。
 夫に嫌がられながらも、何とか言いくるめて、今日まで使わせてきました。
 しかし、さすがにもう限界かなあと思い、処分しようかと思いましたが・・・・
 
 「ん?待てよ。カバーがだめなら、カバーを新しくすればいいんじゃないの?」
 幸い、使いもしないくせに布が好きなA子は、たくさんの布をしまいこんでいます。
 さっそくカバー作りをすることにしました。
 いくらなんでも、こんなに破れてはいません
 でしたよ。カバーをびりびり破いたところです。
 念のため。(でも、かなり近かったかも・・・)
 手持ちの布の中から、使っても惜しくない
 ものをチョイス。このキルトは柄のある表側が
 汚れていて、他に使いようがなさそうなので、
 これを使うことに決定。でもマット三枚のうち、
 二枚分しかないので、一枚分は別布に。
 三つ折りのマットですが、連結するのは大変
 なので、三つに分けてしまうことにしました。
 マットを入れる口を残して縫い、ギューギュー
 押し込んでいきます。
 しっかりした生地でカバーを作ったので、
 マットレスは弾力がアップしていい感じ。

 捨てるしかなさそうなマットと、他に使い
 ようがなさそうな生地とで生まれ変わった
 マットレスを前に、大いに満足している
 A子でありました。

 紐をほどけば手軽に持ち運べるので、
 孫のお昼寝用にも重宝しそうです。
 三つのマットを紐でつなぐためには、全部で
 12本のひもが必要です。同じ布を使いたいので
 母にキルトをほどいて紐を作ってもらいました。
 カバーをかけた三枚のマットに紐を縫いつけ、 
 (この手縫いが一番大変でした。中身を入れる
 前にミシンで縫いつけるべきだったと後悔)
 連結して完成。
 
 2009年7月2日(木)雨のち曇り 日中の気温16度

 昨日早朝、当然ぐっすり眠っていた私の頭上で、いきなり「バリバリバリッ!」と雷が炸裂しました。
 あまりにも突然のことで何が何だかわかりませんでしたが、とりあえず起きだして外を見ると、ものすごい雨。
 ひっきりなしに雷が光り、耳をつんざくような雷鳴がとどろきます。
 そして、ドドーン!と轟音が!近くに雷が落ちたようです。
 三人で家じゅうのコンセントを抜いて回り、しばらく様子を見ましたが、何しろ眠いので、また布団に戻りました。
 
 朝、起きてきた息子が「携帯がつながらない」というので、今朝がたの落雷のせいだろうかと話していたら、
 外を広報車が走っていました。
 どうやら携帯電話も固定電話も使えないようなのです。
 その後、NTTの広報車が回りましたが、落雷のために交換機が故障し、復旧のめどは立っていないとのこと。
 こうなると、通信上は完全に陸の孤島になるわけで、にわかに不安になってしまいました。

 電話回線が使えないと、オンラインでのクレジットカード決済もできませんし、宅配便の集荷依頼もできません。
 一時は110番も119番もつながりませんでした。

 結局、携帯電話は昨夜のうちに復旧しましたが、 固定電話が使えるようになったのは、今夜になってからです。

 こんなことは、いまだかつてありませんでした。
 今回の雷が、想定以上に強かったということでしょうか。
 不眠不休で復旧に当たった方々に、深く感謝します。ご苦労さまでした。
 そして、今後こういう事態が起こらないよう善後策を講じて欲しいと、切に願うものであります。
 

 母の指の怪我を診療所で診てもらいましたが、幸い骨には異常はありませんでした。
 不幸中の幸いでホッとしています。
 何度か消毒と包帯交換をしてもらい、だいぶ良くなって来ました。
 皆さんにご心配いただき、ありがとうございます。
  

   2009年6月28日(日)曇り 日中の気温17度

  今日は午前中から霧が出て、肌寒い一日でした。

  昨日、母が指を痛めてしまいました。車のドアにはさんでしまったのです。
 
  とりあえず指を使うことは一切しないようにしてもらい、様子を見ることにしました。
  傷口からばい菌が入ったら大変なので、もちろん草取りは厳禁です。。
  手持無沙汰な母に散歩をすすめると、「じゃ、行ってくるわ」と出かけて行きました。

  ところが、いつまで経っても帰ってこないのです。
  昼ごはんの時間になっても戻らないので、A子が車で走ってみましたが、見つかりません。
  いったん家に戻り、私はご飯の支度をしなければならないので、息子に探してくれるよう頼みました。
 
  ほどなく、母は息子と一緒に帰ってきました。
  「ごめんごめん、時計を持って行かなかったから、時間がわからなかったのよ」と母。
  聞くと、近くにある墓地で、うちのお墓の草取りをしてきたと言います。
 
  あのねえ・・・・・今日一日、土には触らないでと頼んだはずなのに・・・・・
  なんでわざわざお墓まで行って草取りするかなあ・・・・・
  
  指は、念のため、明日、診療所で診てもらおうと思っています。はあ〜〜〜・・・・
 2009年6月26日(金)晴れ 日中の気温29度

 ここ三日ほど、暑い日が続いています。
 この時期は、毎年、寒いといったらストーブが必要なほど寒くなり、
 暑いといったらいきなり真夏並みに気温が上がるんですよね。
 

 シカの侵入を防ぐために、ウトロは周りを柵で囲っています。
 確かに家の周りで見かけるシカの数は減っていますが、
 完全にいなくなったわけではないので、花壇は相変わらずネットで囲っています。
 
 時々、こんなふうに、シカの群れが堂々と歩きまわるんですもの、
 決して油断はできません。


 暑くなったので、花が次々に開いています。
 今一番きれいなのはクレマチス。
 5種類のクレマチスが、花壇のあちらこちらに絡まって咲いています。
 
 壁高く這いあがった濃い紫色のクレマチスは、花も大きくて立派で、
 店に飾っておいても、お客さまは皆「造花かと思った」とびっくり。


 シカの大好きなバラのつぼみが大きくなって来たので、
 厳重な警戒態勢をしいている知床窯でした。
 (と言っても、ナナは全然吠えないし・・・)

 2009年年6月16日(火)曇り 日中の気温12度

 昨日からお祭りが始まっています。
 今日は保育所の踊り山、小中学生のよさこい、中学生の獅子舞が
 披露されました。
 それぞれ踊る時間が違うので、時間を見計らって近くのPホテルに駆けつけます。
 

 獅子舞は上手な動きでした。きっと一生懸命練習したのでしょう。
 見物に来ていた小さな子どもの頭を「パクリ!」とやるあたり、なかなかでしたよ。


 小中学生が着ている衣装は、船の大漁旗で作ったもの。
 ウトロらしくていい感じです。
 写真中央の男の子たちの、気合いの入った動きがすてき!



 そして保育所のちびっ子たち。
 小さいというだけで、もう、満点!
 なにも言うことなし!
 踊っている子どもたちより、見ている大人のとろけそうな顔の方が、
 よほど見ごたえがあります。


 しばらく気温の低い日が続いています。
 これはオホーツク高気圧が強く張り出していて、
 冷たい空気が流れ込んでいるせいだそうです。

 今年に限ったことではなくて、毎年お祭りの頃は寒いのです。
 お祭りが終わるとやっと暖かくなるというのがいつものパターンですが、
 今年もこの週末あたりから暖かくなるという予報です。
 
 せっかくつぼみが膨らんだセージが、低温障害でしょうか、
 枯れかけてきているのが気がかりです。
 お日さま、早く顔を出して下さいな。

 
     
     2009年6月15日(月)雨 日中の気温12度
      
      北見の娘から電話があり、「ばあちゃんがそろそろ迎えに来てって言ってる」
      娘が言うには、母は「ばあちゃんはもっとみのりを手伝ってあげたいけど、お母さんは(私のこと)いつも忙しすぎるから、
      ばあちゃんが戻って手伝ってやらないと、かわいそうだ」と言うのだそうです。
      「ばあちゃんにとっては、やっぱり娘(私のことです)が一番かわいいんだねえ・・・」と、娘はしみじみ。
      83歳にして、なお、子を案じる親心に、つくづく感じ入っているようです。

      迎えに行きたいのですが、A子の腰がまだ完治していないので、車で片道3時間近くを走るのはちょっと厳しそう。
      もう二、三日したら迎えに行こうと思っています。

      ウトロは今日から明後日まで神社のお祭りです。
      写真を撮りに行きたいのですが、腰痛の身なので、車に乗ることができません。残念。
 

 2009年6月14日(日)雨 日中の気温10度
 
 強力な助っ人の母が北見に行っているというのに、A子は昨日、腰を痛めてしまいました。
 狭い所で重いものを動かしたせいです。「だから俺たちに頼めばいいのに」と、男たちは言いますが、
 仕事をしている男たちにわざわざ頼むのは、家族とは言え、気をつかいます。
 「危ないかな・・」と思いつつ、ついつい・・・

 そんな事情には全く関係なく、昨日も、ありがたい自然の恵みが次々に届きました。
 山菜採りには行けないけど山菜が大好きな知床窯一家のために、友人知人たちが採って来てくれるものです。
 幸い、今回の腰痛は、コルセットをしていればなんとか動ける程度なので、老婆のように腰を曲げつつ、
 昨夜遅くまでかかって、大量の山菜の処理をしました。
 
 今日の山菜関係の仕事はワラビの漬物を作るだけなので、午後の1時間ほど休憩することに。
 横になってのんびり読書をするという贅沢な時間を過ごしました。
 
 ウドとフキ。フキは長さ90センチほどもあります。 「今朝、採って来たばかりだよ」と、届いたワラビ。  ワラビのあく抜き。うちでは木灰と重曹を
 併用します。ワラビを熱湯に入れてすぐに
 火を止め、冷めるまでそのまま放置、その後
 水に一晩漬けて置くと、あくが抜けます。
 ウドは皮をむいてゆで、酢水にさらします。
 このとき、酢は梅酢を使うと、アクがよく抜けて
 色も白く仕上がります。それから適当な
 大きさに切って、ピクルスに。多少固くなった
 ウドも、この食べ方だとおいしく食べられます。 
 フキは家族の好物の油炒めに。  あくをぬいたワラビは、キノコをさっとゆでた
 ものと一緒に、醤油味の漬物に。
 新鮮なワラビの食べ方では、私はこれが一番
 おいしいと思います。
 2009年6月11日(木)雨 日中の気温14度
 
 先月の末に北見に戻ったとたんに虫歯を発見して、ウトロの歯医者さんで治療すべく
 またまたウトロに滞在していた娘と孫。
 そろそろ北見に戻るころになって、「ばあちゃん、一緒に北見に来て、少しの間手伝って
 くれない?」と、母に交渉していました。
 まじめに家事に励むタイプではない上に、たびたび実家に帰って来ているので、
 出産までに済ませておきたい家事がたまってしまっているのだそうです。
 ということで、母は数日北見に滞在することに。
 これを近所の知人に話すと、「それって、まるでシルバー人材派遣みたいねえ」と
 笑われました。
 「母さん、嫌になったら電話ちょうだいよ。すぐ迎えに行くからね」と言う私に、
 「北見でのんびりしてくるよ」と言いつつ、いそいそと掃除道具を車に積み込んだ母でした。
 
 
 斜里から網走に向かう途中の、藻琴(もこと)という所の高台に、「網走原生牧場観光センター」
 という、おいしい焼き肉レストランがあります。
 眼下にオホーツク海が広がり、かなたには知床連山が見えて、眺めのいいところです。
 秋には浜に打ち寄せる波の中にアキアジ(鮭)が見えることも。

 自分の牧場で肥育した牛の肉を食べさせてくれるレストランで、
 焼き肉だけでなく、ビーフシチューやタンシチューなどもおいしくておすすめです。
 ずいぶん長い間ご無沙汰していましたが、北見に行く途中で、久々に寄って来ました。

 夫が「母さんにたくさん食べてもらえ」と軍資金を出してくれたので、食べたいものを
 じゃんじゃん注文して、おいしい焼肉を堪能してきました。

 オーナーはかっぷくのいいSさん。相変わらず豊かなお腹回りです。
 ちょっと見慣れない動物は生後二か月のラマの赤ちゃん。
 生まれて間もなくお母さんをなくして、牧場の人たちが育てたのだそうです。
 とても人なつこくて、すりすりと体をすり寄せてきますが、乃亜は完全にびびって
 腰がひけています。

 ラマや山羊の囲いの前でも、怖がって、娘にしがみついていました。

 「網走原生牧場観光センター」 網走市藻琴225 電話0152(46)2121
 
 2009年6月5日(金)曇り時々雨 日中の気温15度
 現在の花の状態。居間の窓の下の花壇では
 冬にバキバキに折れたバラ、「ブライダル・ピン
 ク」が旺盛に茂って、つぼみがちらほら。
 ここにはチューリップ、ドデカテオン、ボタン、
 リシマキア、サクラソウ、アリウム・モーリー、
 ビオラ、その他、山野草などがびっしりです。
 バラと同じく、毎冬、屋根からの落雪で
 痛めつけられるボタンですが、それでも
 けなげに咲いてくれます。今年は六つの
 つぼみが付きました。
 台所の窓の下に植えてあるオールドローズ、
 「マダムアルディ」です。昨年はひとつも花が
 咲かず悲しい思いをしましたが、今年は元気に
 育っていて、楽しみです。
 シャクヤクは六種類ほど植えていますが、
 これが一番先に咲きそうです。
 奥に写っているのは、クレマチスのつぼみ。
 店の横のガラスの部分に張ったネット。昨年
 まではロニセラが旺盛に茂っていましたが、
 バッサリ切り捨ててしまったので、今はクレマ
 チスが遠慮がちに巻きついています。
 確か昨年も作ったと思うのですが、花壇の宿根
 草を何種類も適当に植え込んだ寄せ植え。
 背丈が高いのから低いのまで、次々に咲くので
 楽しみです。何といっても、苗がタダなので
 お金がかからないというのが、一番の魅力。
 
 

  2009年6月1日(月)晴れ 日中の気温18度

 今日は久々に朝からいいお天気になりました。
 そして男たちは、これまた久々に釣り船「牛若」で出撃。
 朝食も昼食も作らなくていいのですから、こんな日を有効に使わなくては。

 ということで、今日は、長年の懸案事項だった、「台所の窓のブラインド・油まみれ」を
 掃除することにしました。
 (写真には母しか写っていませんが、私も一緒にやりましたよ。
 念のためにお断りしておきます)

 ここのところ、「重曹」にハマっているA子。
 薄汚れた壁からひどい油汚れまで、驚くほどきれいにしてくれるその効果に
 びっくりしています。その上、環境にも優しいというのですから言うことなし。
 
 重曹を薄めた「重曹水」と、水で練った「重曹ペースト」を、汚れ具合に合わせて使い分けます。
 ブラインドのひどい油汚れは、ペーストを塗って少し置いてから、竹べらでこそげ落とし、
 軽い汚れは重曹水をスプレーしてたわしでこすると、おもしろいようにきれいになります。
 ガスコンロに近い部分は、こびりついて劣化した油のせいで塗料がはげていますが、
 それでも最後に水で流すと、ブラインドはピッカピカ!

 窓に取り付けると、台所が見違えるほど明るく清潔になりました。
 手で触っても今までのようにネトネトしなくて、いい気持ちです。
 これからは毎日重曹水で拭いて、きれいにしておこうと思います。
 


 男たちは大漁して御帰還。
 ソイがたくさん釣れたので、今夜はお刺身で食べました。
 明日からは「昆布じめ」「から揚げ」「煮付け」とソイづくしになることでしょう。
 山菜やキノコを次々と頂き、男たちは魚を釣って来るので、リッチな食事が続いています。
 夜、ちょっぴり晩酌をする母は、連日のおいしい肴を堪能しています。
 海あり、山ありの知床ならではの贅沢です。
 
  
  2009年5月23日(土)雨 日中の気温17度


 昨日まではいいお天気だったので、母は毎日草取りに余念がありません。
 外遊びの好きな乃亜は、一日中母の周りをうろついています。
 見よう見まねで小さなスコップを持ち、土を飛ばしたり、石を拾ったり、
 大きなジョウロを引きずったりと、飽きずにひとりで遊んでいます。


 最近は、おとなのすることを何でも真似たがります。
 店の掃除をする私を見て、モップをよこせと言うので持たせると、
 いっちょまえに床をふきふき・・・
 なかなか堂に入った仕事ぶりに、びっくりさせられます。


 母と乃亜が一緒にいるのを見ていると、なんだか、ほんわかした気分になります。
 「あ〜、幸せって、こういうことを言うんだなあ〜・・・」と、しみじみ。
 毎日が同じことの繰り返しだけど、日ごとに成長している孫を見ると、
 今までのこの繰り返しが、決して無駄ではなかったんだなあと、思います。

 これからもこんな生活の繰り返しでしょうが、孫のおかげで張り合いと楽しみが
 できました。
 
 
 

 2009年5月19日(火)晴れ 日中の気温24度

 先月22日にウトロを出てから、今月15日にA子がウトロに戻るまでの様子を、ざっとお知らせします。
 例によって、船に乗り込むのを渋るナナ  今回の益子は、陶器市に先立って、
 「花の博覧会」が開催されました。メイン会場を
 うめつくしたバラの花。
 町中が花で飾られていたので、うちもせめて
 鉢植えを、と思い、持参した鉢に花を寄せ植え。
 頂いたボタンの花も、店前を豪華に飾って
 くれました。
 博覧会と陶器市の間に、思いがけず休みが
 取れたので、初めて水戸の偕楽園に行って
 来ました。
 満開のつつじと緑がきれいでした。背景の
 千波湖(せんばこ)もいい感じ。
 偕楽園の中にある好文亭の庭。
 「庭は座って眺めるものよ」と、縁側に正座
 するA子。
 大名気分を満喫しました。
 知床窯の男たちより少し遅れてA子がウトロに
 帰ると、「あ〜〜っ!私の花壇があ〜〜っ!」
 壁の修理のためのハシゴの下敷きに。
 この花壇は、ここ数年の間に、下水工事、水道
 メーター工事、屋根の修理、そして今回の壁の
 補修と、いじめられっぱなしです。
 にこにこ見ている夫が憎い!と八つ当たり。
  
  2009年5月17日(日)曇りのち雨 日中の気温23度

  知床窯一家は、男性軍は13日に、A子は15日に、それぞれウトロに帰って参りました。
  今回は益子にパソコンを持って行かなかったので、しばらくの間、頂いたメールも読むことができず、
  返信もできずに失礼いたしました。

  今回もA子は、益子からの帰りに実家のある八戸に寄って、母を連れて来ました。
  83歳の母は今年も元気いっぱいで、さっそく草取りに励んでいます。
  
  娘と孫も集合して、狭い我が家は合宿状態。
  にぎやかに忙しく暮らしています。
  ホームページまで手が回らずにいますが、近々更新しますね。
  取り急ぎ、帰宅のお知らせでした。
                
               2009年4月19日(日)晴れ 日中の気温6度

             知床窯一家は、22日、益子に向けて出発します。
             もう時間がないのに、全然用意ができていなくて、これで本当に出発できるのかしらと、
             いつもながら心配になります。
             
             ところで皆さん、定額給付金の使い途は、もうお決まりですか。
             何となくお財布に入れておくと、いつのまにかなくなって、それっきり。
             この際、思い切って、陶器市で知床窯陶器を購入するというのはいかがでしょうか?
             毎日使って楽しめますし、何といってもいつまでも残るものですから、有意義な使い途だと思いますよ。
             
             ホームページの更新は、しばらくできなくなります。メールも22日からは読むことができません。
             私たちにご用の方は、携帯電話 090−6627−4568 に、ご連絡下さい。
         
             
 2009年4月17日(金)晴れ 日中の気温10度

  ウトロの町の中の交差点。
  この交差点の角に古いドライブインがあって、ここ数年営業していませんでした。
  最近になって取り壊し作業が始まり、数日の間に、たちまちなくなってしまいましたが、
  この跡地はどう使われるのでしょうか。

  近所の人が「去年のだけど食べて」と、フキとワラビを持って来てくれました。
  ていねいに処理してくれてあるので、塩を抜けば食べられる状態です。
  さっそく塩抜きをして、かつおで濃いめに出しを取り、
  これまた頂き物の新物のタケノコとレンコンを一緒に炊き合わせました。
  何でもどっさり作る習性のA子ですから、これも大鍋にたっぷり。
  連日イモ切りを手伝ってくれているMりちゃんとTよちゃん、それに町内の友人たちに
  おすそ分けして喜ばれました。一品あると、ご飯の支度が楽なんですよね。
  カレイの煮付けやパスタソースの残り、煮豆などと一緒に北見にいる娘にも送りました。

  娘に送る荷物には、いつもついつい様々な物を入れてしまいます。
  男たちに見つかると「こんなものまで送るの?」とあきれられるほど。
  だって、ねえ、ほら、町じゃ何でもかんでも店で買わなきゃならないでしょう。
  ウトロでは、山菜や魚は買うものではなくて、頂くものなわけで・・
  
  昨年、私の母がウトロに遊びに来た時に、娘が「私は食費をあまりかけないの。
  やりくり上手なんだ」と、母に自慢していたのですが、娘が帰る時にうちから持ち出す
  食料の量を見て、母はびっくり!
  「みのりちゃん、そりゃあ、食費がかからないわけだわ・・・」

  「娘が来ると冷蔵庫が空っぽになる」と、よく世間では言いますが、
  いずこもきっと同じようなものなのでしょうね。
  私はわざわざ買って持たせるわけではなくて、たくさんあるものを持って行かせる
  だけなので、全然負担ではありません。
  常備菜や保存食品もたっぷり作ってありますしね。
  自分が親にしてもらったことを、娘に返しているようなものです。
  
  買ってからちょっと日にちが経った鶏肉。
  悪くなっている感じはありませんが、食べるのはためらってしまいます。
  もったいないけど(?)ナナに煮てやったら、信じられないようなごちそうに狂喜していました。
 

 2009年4月15日(水)雨 日中の気温6度

 A子は今日はイモ切りです。
 義弟宅の大きなD型ハウス(農家の倉庫兼車庫兼作業場)の中には、
 こんな大きな金属製のカゴがたくさん積んであります。
 中には今年畑に植える種イモがぎっしり。
 一個一個手作業で切り分ける、気の遠くなるような作業が続いています。
 益子行きの時期と重なるため、長くは手伝えないA子ですが、
 毎年ほんのちょっとだけ手伝いに。

 農作業の楽しみは、何といってもこの一服タイム。
 お茶とお菓子を頂きながら、おばちゃん達のおしゃべりは尽きることがありません。
 今年から家業を手伝っている甥っ子も、そのパワーに圧倒されているようです。
 恐るべし!おばちゃん軍団!
 いやいや、これも貴重な社会勉強。甥っ子よ、もまれてたくましくなるのだよ。

 私がイモ切りに行く日は、よく(しつけが)できたうちの夫が、流しを片づけて
 ご飯を炊いて置くことになっています。
 ところが帰宅した私が台所に行ってみると、驚愕の事態が!
 
 なんと、炊飯ジャーのふたが開きっぱなしで、炊飯状態になっているではありませんか!

 夫は蓋を閉めてスイッチを入れたつもりだったのに、きちんとしまっていなかったようです。
 幸い冷凍しておいたご飯があったので、解凍して事なきを得ました。
 失敗したご飯は、明日おかゆにでもしましょうか。

 楽しい絵日記のネタを提供してくれた夫に感謝しているA子であります。

 2009年4月14日(火)晴れ 日中の気温2度


 今朝方、暑いような気がして、目が覚めました。(起きませんでしたが)
 今日一日の気温の推移を見ると、朝方は16度もあり、それがどんどん下がって、
 昼には2度。まるで冬に逆戻りです。
 夜、ナナの散歩のために外に出ると、車の窓もナナの水も凍っていました。
 う〜、ぶるぶる・・・・



 店の自動ドアの調子が悪くて、しばらく手動ドアになっていました。
 それほど頻繁に開け閉めするわけじゃないし、自動でなくても・・・
 ということで、開き直って取っ手を取り付けることにしました。
 もちろんプロに頼んだりはしません。
 町の金物屋さんに頼んで取っ手を取りよせてもらい、例によって
 知床窯保守点検係の出番です。
 器用な夫ですから、仕事はあっという間に完了。
 ただ、取り付ける高さを決めたり、穴の開け方などで意見が分かれるので
 その調整に手間取るのが難点。


 峰浜の農家の義弟のところで、12日からイモ切りが始まりました。
 私も初日は手伝いに行ったのですが、昨日と今日は、しなければならない
 店の仕事ができたので、A子のイモ切りはお休みです。
 ただ、今日の半日あれば仕事は終われそうだったので、
 思い立って、昨夜のうちに大豆を水に浸けて置きました。

 冷凍庫の中には麹が、そして大豆もあるとなれば、これはもう、
 味噌にするしかありません。
 と言っても、今回の仕込みはわずかな量なので、
 普段とは違う仕込み方を試してみることにしました。

 いつもは、ゆでた大豆をつぶしてから麹と塩を混ぜるのですが、
 ゆでた大豆と塩、麹を混ぜてからつぶすやり方もあると教えられました。
 その方が麹も細かくなるので口当たりがいいそうです。
 大豆と麹がそれぞれ2.4キロ、塩850グラムで、約10キロの味噌ができました。

 作り方の違いで味が違うのか、違うとすればどちらの味噌がおいしいか、
 来年の出来上がりが今から楽しみです。


  2009年4月7日(火)晴れ 日中の気温7度

 台所の窓から外を見ると、数頭のエゾシカが道端の草を食べています。
 うちの花壇を荒らしたのは、この群に違いありません。

 雪がだいぶ解けたので、そろそろシカよけネットを張ろうと思っていた矢先、
 店の横の花壇のアジサイと物置側の花壇のアジサイの花芽のほとんどが、
 きれいにシカにかじられてしまいました。

 雪が解けた直後にはたくさんの花芽が付いていて、
 今年はさぞきれいに咲いてくれるだろうと期待が大きかっただけに
 絶望の淵に突き落とされた思いです。

 シカは確かにかわいい、シカし、花もかわいいんだ〜っ!
 っと、このおさまらない怒りはどこにぶつけたらいいのでしょう・・・


 ふと眼を転じると、同じ道路上にかわいい姿が。
 今年小学校に入学したばかりの子どもたちです。
 学校の先生がここまで送って来て、親に引き渡しています。
 昔は入学した次の日から子どもたちだけで帰ってきたものですが、
 今はそれだけ不穏な世の中になったということでしょうか。

 

 2009年4月6日(曇りのち晴れ)  日中の気温6度


 一昨日と昨日は、炒めておいたフキノトウで、フキノトウ味噌を作りました。
 大鍋と大しゃもじで豪快に調理するA子。
 大きなガスコンロと鍋があれば、大量の調理も苦になりません。
 自家製の味噌で作ったフキノトウ味噌は、大変おいしくできました。
 めでたしめでたし。


 先週の金曜日、またまた娘と孫を北見から連れて参りました。
 「毎月一度は会いたい!」と言うジジババのわがままを 快く聞いて
 送り出してくれる(あきらめのいい?)婿さんには、いつも感謝しております。

 一歳半を過ぎた乃亜はずいぶん達者になって、元気いっぱい。
 買ってもらった靴がすっかり気に入って、靴を履いたままで部屋の中を
 走りまわるので、ドタドタとうるさくて大変です。
 危ないからと、今まで立入り禁止だった台所も、ついに陥落。
 引出しや扉の中をいちいち開けては喜んでいます。
 


 「乃亜、乃亜は誰が一番好きなの?」と、今日も夫はしつこく迫っています。
 夫の手には甘い羊羹が。
 その手元をちらりと見た乃亜は、すかさず「じーたん!」
 「おー、そうかそうか。そうだよなあ」と、幸せいっぱいの単純な夫。 
 ごほうびの羊羹をもらって乃亜はご満悦です。
 ごほうびがない時には、よほど困ったことがない限り、夫には寄りつかないのに。
 
 夫のかまい方を見ていると、子どもの都合より自分の気分が優先するようです。
 放っておいて欲しい時でも強引にかまうから嫌がられるのだと思うのですが、
 いくら忠告しても聞きません。
 

 娘は現在妊娠中なので、あまり乃亜を抱っこすることができません。
 そのせいか、何かというとA子に甘える乃亜。
 寝るとき以外はママがいなくても、私がいれば、まず大丈夫です。
 乃亜にとって、うちでの優先順位は、ママが一番、僅差でばあちゃんが二番、
 次に圭一、ぐっと離れて夫ですかねえ・・
 「ほら、乃亜、じいちゃんと遊んであげなさい」と言い聞かせつつ、
 ちょっと優越感に浸っているA子であります。
 
 2009年4月2日(木)晴れ 日中の気温5度


 フキノトウ味噌を作るために、フキノトウを取りに行って来ました。
 
 道路わきの斜面を見ながら車を走らせたのですが、なんだかちょっと違和感があります。
 今ごろの時期にしては、ずいぶん乾いているような感じです。
 いつもなら、この時期はもっと斜面がじっとりと濡れているはずなのに、
 からからに乾いているようです。

 この冬は雪が少なかったので、そのせいでしょうか。
 こんな状態で、今年の山菜やキノコは大丈夫かしらと、不安になってしまいました。
 
 お目当てのフキノトウは、なんとか収穫できました。
 あと一日か二日遅かったら、伸び過ぎて使えないところでした。


 海岸に打ち上げられて、取り残された流氷。
 こんなに日が当っているのにずっと解けないでいたのですね。
 それだけまだ気温が低いということです。

 本州からは次々に桜の便りが届いていますが、ここ知床の春は、
 やっと足音が聞こえてきたかな?といったところです。
 
 
 
 2009年3月29日(曇り)日中の気温2度
 
 八戸の母から荷物が届きました。
 箱も紐もちょうどいいものがなかったらしく、箱も張り合わせ、紐もつないで使っています。
 まだまだ元気とはいえ、83歳の母にとって、荷造りは大変な作業だと思います。
 私の好物の南部せんべいや、息子、夫の好物をそれぞれ買い集めて、箱にぎっしり
 詰めてあります。
 「感謝の気持を忘れてはいけない」と、戒めの本も。

 昨日は私たち夫婦の33回忌、じゃなかった、結婚33周年記念日でした。
 こっちに嫁いできてから、いったいいくつ、母からの荷物が届いたことでしょう。
 隙間なくびっしりと詰められた箱を開けるたび、娘を思う母の気持ちが
 あふれるようでした。
 
 母にとっては、すっかりおばさんになった私でも、昔のままの愛しい娘なのですね。
 夫や子どものものとはまた違う親の愛情が、心からありがたいA子でした。

 今年も、益子春の陶器市の帰りには八戸に寄って、母をウトロに連れてくる予定です。
 母も、ひ孫の乃亜とも久々に会うことを、楽しみにしていることでしょう。
 2009年3月24日(火)晴れ 日中の気温3度

 やったー!サムライジャパン優勝!
 いや〜〜、今日の韓国との決勝戦は、手に汗握る展開でしたねえ〜。
 まさに全員野球!みんなよくやった!すばらしい!

 日本チームのキャプテン、イチローは、打撃不振に苦しんでいたのが、
 延長10回の勝ち越し点をたたき出したのですから、すごい!
 さすが世界のイチロー!

 ここのところWBCの試合から目が離せず、仕事が全然はかどりませんでした。
 日本が優勝という嬉しい結果に、知床窯一家は、やっと落ち着いて仕事に
 とりかかれるようになりました。


 そうこうしているうちにも、外の雪はどんどん消えて、花壇の花が顔を出しました。

 今年は雪が少なかったおかげで、いつもならバキバキに折れているバラも
 それほどダメージを受けていないようです。

 ボタンは少し枝が折れていますが、もう芽が動き出しています。

 家の壁沿いの花壇の全景は、現在、こんな感じです。
 このまますんなり春が来るとは考えにくく、きっとまだひと荒れ、ふた荒れ
 あることでしょうが、土が見えてくると、楽しくなりますね。
 
  2009年3月20日(金)曇り 日中の気温0度

  一昨日の夕方から、A子と圭一がそろってダウンしてしまいました。
  私は38度近くの熱が出ましたし、圭一は39度弱まで上がったそうです。はたして風邪だったのか、インフルエンザか?

  今日の日中にはふたりともほぼ回復しましたが、ネットで調べたら、現在、インフルエンザが大流行中だそうですね。
  どうぞ皆さんもお気を付け下さい。
  

  2009年3月17日(火)晴れ 日中の気温8度
 
 今日は彼岸の入りですので、斜里にお参りに行って来ました。
 
 遠音別(おんねべつ)を過ぎたあたりで、たくさんのワシが飛んでいるのを発見!
 家を出るのが遅くなったので余分な時間は全然なかったのですが、ワシが大好きなA子は、絶対に見逃すわけにはいきません。
 車を止めて、ワシに見とれながら撮影してきました。
 7、8羽のワシ、たぶんオオワシだと思います。  海辺の枯れ木に止まっている、オオワシの
 幼鳥。
 画面左の木の陰に写っているのは、飛んで
 いるオオワシの幼鳥です。
 山側の木に止まっていたオオワシ。
 成鳥は白と黒のコントラストがきれいです。
 今日は本当にたくさんのワシが見られました。
 この写真にも3羽のワシが映っています。
 斜里の町の手前、峰浜から見える海別岳(うな
 べつだけ)。 畑はほとんど雪が消えています。
 急いでウトロに帰る途中、道の脇の急斜面の
 上に見つけたエゾシカ。

  2009年3月15日(日)晴れ 日中の気温4度

 何と、一週間も更新していなかったのですね。すみませんでした。
 
 12日の夜、強い風雨に見舞われたウトロは、かなり雪解けが進みました。
 店の前もこのとおり、舗装路面が露出しています。
 
 家の壁沿いは雪が溶けて、クロッカスやムスカリなどが伸び出しています。
 春到来!と喜びたいところですが、どっこい、北海道の春はそうすんなりとはやって来ません。
 このあと何度か雪、または大雪に見舞われて、そろりそろりと春になるのです。
 まだまだ寒い日もあるだろうに、こんなに露出してしまった植物が痛むのではないかと
 心配です。

 日が長くなりました。
 ここ数日、流氷は見えませんが、流氷のイベントはまだ続いています。
 この間、夜、イベント会場に出かける夫と、ホテルの売り場に毎晩行っている息子のために
 夕食は決まった時刻に食べさせなければならないのですが、
 日が長くなって、食事の支度にとりかかるのが遅くなりがち。
 毎日、夕方になってから、「わ〜!大変だ、もうこんな時間!」とじたばたしています。
 あげくに献立も決めていなかったりするので、息を切らしてご飯の支度をする羽目に。

 「明日こそは早く取りかかろう」と毎日反省するのですが、朝になるとすっかり忘れて、
 ドタバタをくりかえしてしまう、懲りないA子であります。
 (でも珍しく今日は、昼食の支度をしながら、明日のカレーの仕込みを済ませました。
 これで明日は、多少仕事に集中できそうです。)
 
 
 2009年3月8日(日)晴れ 日中の気温3度

 一昨日は、夜になって大荒れの天候でした。
 ちょうど娘と孫を迎えに行っての帰りに、強風と地吹雪に見舞われ、一寸先も見えないほど。
 ところが、オシンコシントンネルを抜けると、ウトロ側はそれほどひどくはなく、
 なんとか無事に帰って参りました。
 いつものことながら、オシンコシンを境にして、天候はかなり違います。
 一晩中吹き荒れたダシ(陸から海に向かって吹く風)に、流氷も沖に押し出されて
 しまいましたが、昨日は逆方向の強い北風が吹き、また流氷が戻って来ました。

 そして今日は朝からピカピカのいいお天気です。
 
 今回の娘の里帰りのお目当ては、今日の「雪と楽しむ会」。
 これはウトロの冬の運動会。
 班対抗形式で、ソリすべり、スキー競技などのゲームの点数を競うものです。
 そして、各班ごとにテントを張って、その中では焼き肉や焼き魚、お好み焼きなど
 さまざまなものが振る舞われます。
 「しばらくおいしい焼肉を食べていないから、参加したい」という不純な動機で
 娘は帰って来たのでした。
 久々に会うご町内の方々に「おー!みのりちゃん、帰って来てたのか?」
 「えー、みのりちゃんの娘?」と声をかけられ、娘も楽しそうでした。

 この行事は、今年で35回目とチラシに書いてあったはずです。
 子どもたちも小さい頃からずっと参加して来ていましたから、
 懐かしいのではないでしょうか。
 


 初めのうちは人見知りをして離れなかった乃亜でしたが、次第に場の雰囲気にも慣れて、
 昼休みのアトラクションタイムには、歌に合わせて踊っていました。

 左の写真は、珍しいでんぷん団子。
 甘い汁たっぷりで煮た金時豆を使います。
 煮汁ででんぷんを湿らせ、熱湯を注いで半煮えの状態のものを作り、
 それを鉄板の上で焼いて食べるのです。
 甘くてモチモチしていておいしいのですが、最近の家庭ではあまり作らなくなったので、
 こういう場ではとても人気があります。
 おなかが一杯でも、こういうものは別腹のようです。
 
 
  
 
 2009年3月3日(火)晴れ 日中の気温 零下1度
 
 知床窯一家の大好きなお菓子屋さん、水戸市の「ルブラン」。 これはルブランの
 生キャラメルです。本来はスプレッドですからパンに塗ったりして食べるものなのでしょうが、
 それはあまりにもったいない。
 うちではスプーンですくって、そのまま食べています。
 濃厚な味なのに口どけが良く、口に入れるとスッととけて、さわやかなヴァニラの風味が
 口の中に広がります。
 ケーキも焼き菓子もチョコレートも、ここのお菓子はどれもおいしくて、
 決して期待を裏切ることがありません。
 お近くの方はぜひお店へ!通信販売で買えるお菓子もあります。
 
  電話 029(241)1991  ホームページ  → Le Blan 
 
  2009年2月25日(水)曇りのち雪 日中の気温5度

 今日はウトロに素晴らしいお客さまが来て下さいました。
 かの有名な民謡歌手の伊藤多喜雄バンドです。

 別なお仕事でいらしたのだそうですが、滅多にないチャンスですから、地元有志がライブ開催をお願いして、
 快く応じて下さったのだそうです。
 保育所の子供たちがお祭りで踊っている「ソーラン節」を伊藤さんが歌っているご縁で、今日は子どもたちも特別出演。
 かわいらしい踊りに、会場は一段と盛り上がりました。

 実は伊藤さんは昨夜、オーロラファンタジーの会場でも歌ってくださったのです。
 「いやー、当日になって突然頼まれるし、寒くて寒くて、マイクが手に張り付いて、大変でした」と、
 例の楽しいトークとすばらしい歌声に、会場はやんやの喝采です。
 最近の若い歌手(とさえ言えるかどうか)の力のない声にうんざりしているA子も、
 伊藤さんの歌声には心底しびれてしまいました。

 踊っているのは柿崎竹美さん。秋田県出身の若い民謡歌手ですが、華々しい受賞歴を持つ実力派です。
 伸びやかな声と美しい踊りで、会場を魅了してくれました。

 Mりちゃんとお隣のTよちゃんと私の三人は、手拍子、拍手、掛け声で、のりのりです。
 リクエストやアンコールにもしっかり応えて下さり、予定時間をかなりオーバーして、楽しい楽しいライブは終わりました。

 伊藤さんは本当に観客を大事にする芸人だなあと、感心して帰って来たA子であります。
 いやー、いがったよー、ほんと!(と、なぜか東北弁)
 
 
 2009年2月24日(火)晴れ 日中の気温 0度
 
 今日は久しぶりに斜里の町まで行って来ました。お天気が良くて、快適なドライブができました。
 仕事中毒の夫はめったに外出しません。今日も、渋る夫を何とかおだてて外に連れ出したのでした。
 でも、外に出てしまえば、買い物をしたり(肩こり用の湿布薬とか、大工仕事用のネジとか、そういう地味なものですが)
 図書館に寄ったりと、それなりに楽しむ夫です。
 
 今朝は少し岸から離れていた流氷ですが、
 昼近くにはまた戻って来て、
 びっしり接岸していました。
 斜里の町に入る直前の国道から見た
 斜里岳。雪が少なく見えるのは、先日の
 強風で飛ばされたからでしょう。
 その分、吹きだまりになったところには
 大量の雪が積もったわけです。
 斜里の町から出てすぐ、朱円(しゅえん)と
 いう場所から見た光景。
 遠音別(おんねべつ)岳と、それに続く
 知床連山。なんとなく形が似てますね。
 だいぶウトロに近づいた真鯉(まこい)という
 あたりから見た知床連山。朱円から車で
 十数分しか走っていないのに、こんなに
 近く見えるようになります。
 国道わきの木の上で、のんびり日向ぼっこを
 するオオワシ。今日はオジロワシもたくさん
 見かけました。
 シカたちもせっせとお食事中。
 
 2009年2月21日(土) 雪のちくもり 日中の気温 零下5度
 昨日、夫たちが作業場の釘打ちを終えた頃から
 雪と風が強くなって来ました。。
 これは昨夜の映像ですが、一瞬、雪がやんだ
 時です。
 
 タイヤショベルが、どこか、除雪すべき場所に
 向って走っています。
 うちの店の前の雪を、ちょこちょこっと
 二、三回すくってくれたら助かるのになあ・・
 うちのストーブはFF式なので、この給排気管が
 雪に埋まってしまったら、不完全燃焼を起こして
 しまいます。こんな吹雪の夜は何度も点検
 しなければなりません。
 今朝、玄関は雪で開かず、男たちは居間の
 窓から外に出て、除雪をしました。
 この時点ではまだ猛吹雪で、必要最小限の
 除雪しかできませんでした。
 夜になり、雪も止んで、ナナの散歩のために
 外に出てみると、駐車場に止めてある車は
 こんな状態です。
 店の前は50〜60センチほど、雪が積もって
 います。明日は朝から除雪作業をしなければ
 なりませんから、夫は今夜は遅くまでかかって
 窯詰めをしています。明日は本焼きの日です。
  2009年2月20日(金) 雪のち吹雪 日中の気温 0度


 「作業場の屋根周りのトタンの釘が浮いているよ」と、お隣「木楽房」のご主人、
 Yちゃんが教えてくれました。
 自分の店周りを確認したら釘が浮いていたので、もしやと思って、うちも見てくれて
 見つけたそうです。

 この冬は何度も強い風が吹きました。
 先日の強風で公営住宅の屋根のトタンが飛んだのも、風のたびに、少しずつ釘が
 浮いたせいかもしれません。
 おりしも、今夜から天気が大荒れになるという予報です。
 さっそく夫と息子が釘打ちを開始。

 圭一の姿勢はこんなふうです。 おお、こわ・・
 息子は、小さい頃は高い所を怖がる子でした。
 ジャングルジムにも登れないほどだったのに、
 いつからこんなにたくましくなったのかなあ、などと、
 またまたしみじみしてしまったA子です。


 白菜キムチを食べきった後に、漬け汁と挟み込んだ具が残ってしまいました。
 おいしく熟成した漬物の汁を捨てるのはもったいないので、キムチ鍋に。
 ひとり分ずつを小さな鍋に作ってみました。

 実は、私は鍋料理はあまり好きではありません。
 作るのは楽ですが、食べる時にあずましくない(おちつかない、ゆっくりできない)
 のが嫌なのです。
 それは息子も同じだったらしく、ひとり分ずつの鍋というのは好評でした。
 これからは残り物の整理という観点から、たまには鍋にしてみようと思っています。



 夕方から風が強くなり、湿った雪も降り出しました。
 たまたま台所の窓から外を見ていたら、突然たくさんのカラスが飛び始めたので、びっくり!
 天気が荒れる前など、こういう光景を見かけることがありますが、
 いったい何のために集まっているのでしょうね。

  2009年2月19日(木)晴れ 日中の気温 零下4度

 「そのズボンさあ、はくの、やめたら?」と、夫が私に言いました。
 あまりにみっともなくて、見るに堪えないのだそうです。
 「そう?これ、ウールだし、裏付きだからあったかくていいんだけど」と、着る物なんかあまり気にしない私は反論したのですが、
 却下され、相当長くはいたから、ま、いっかと素直に捨てることにしました。

 「まさか、そんなズボンで外に出ていなかっただろうね」と詰問され、「いつもこれで買い物に行ってた」と答えると(しかも長靴ばきで)
 夫は頭を抱えて「俺が恥ずかしすぎるだろう」と嘆くのでした。
 いつも泥付きのズボンをはいて平気で店に行くあんたに言われたくない、と抗議しても、
 「俺はいいんだよ。これが仕事着なんだから」と、わけのわからない答弁です。
 いくつになっても妻にはきれいでいて欲しい、男心でしょうか。

 そう言えば、私の父の晩年に、母がしばらく白髪を染めないでいたら、「その頭、みっともないから美容院に行ってこい」と、
 不機嫌だったのを思い出しました。
 男の人って、奥さんがみすぼらしい格好をしているのはいやなんだなあと、思ったものです。
  
 全然身なりをかまわなくなっている自分をちょっぴり反省しつつ、長靴だけはやめられないA子であります。 

 今日もウトロは流氷がびっしりです。網走にも、やっと接岸したそうです。
 流氷観光は今がいいところですよ。皆さん、どうぞおいで下さい。

 2009年2月18日(水)晴れのち小雪 日中の気温 零下2度
 
 今日は部屋の掃除をして、寝具などを洗いました。

 片付けついでに、手芸小物も整理することに。
 袋の中からは、さまざまな物が次々に出てきます。

 一枚目の写真は、夫の祖母が使っていた、昔々のものです。
 珍しい木製のルレット、いや、ヘラでしょうか?
 先の円盤状の物がくるくる回りますから、ルレットだと思うのですが・・・
 今のルレットは先端は金属製ですが、これは何かのツノのようです。
 ボタンは外套やシャツについていたもので、マチ針もこんな時代ものの箱に入っています。
 和裁が得意だった祖母は、昔は人に教えていたこともあったそうで、
 私が嫁いできたころも、肌襦袢などは自分で縫っていました。
 目が薄くなって針に糸を通せなくなってからは、よく圭一に頼んでいたのを思い出します。
 
 私は和裁はからっきしダメですが、縫うことは好きなので、子どもたちが小さかった頃は
 自己流でいろいろ作って着せていました。
 自作の子供服をおしゃれにしてくれるのが、既成の洋服に付いているボタンやタグ、金具など。
 捨てる服から外してとっておいた物が、今でもたくさんあり、時々眺めては楽しんでいます。
 孫が生まれたら縫ってやろうと思っていましたが、なかなか時間が取れず、相変わらず
 眺めているだけですが。

 子どものズボンはすぐに膝がすり切れてしまうので、私はつぎ当てをしてはかせていました。
 ツギをしたズボンをはいている子はあまりいませんでしたが、アップリケを付けたりしてかわいく
 していたつもりだったので、私としては全然恥ずかしいと思ったことはありません。

 ある時、歯医者さんの待合室に子どもたちと座っていたら、年配の婦人が
 「感心ねえ、きれいにツギを当てているなんて」と、ほめられた事もあります。
 (ということは、今考えると、相当珍しいことだったということでしょうか・・)・
 
 でもある日、義母の所に泊まりに行く子どもたちにツギの当ったズボンをはかせてやったら、
 義母から大目玉をもらいました。
 「あんな格好で来られたら、恥ずかしくてどこにも連れて行けないじゃないの!」

 私は気にしなくても、義母たちの年代の人にとって、ツギが当たっているというのは
 みじめなことだったのでしょう。
 深く反省して、それ以来、外出する時にはツギの当たっていないズボンを
 はかせるようにしました。

 そんなことを思い出しながら片づけていたので、ふと気がつくと、
 もう夕飯の支度にかからなければならない時間。
 結局、出して再びしまっただけでしたが、久々にのんびりした時間を持つことができました。
 
 2009年2月16日(月)晴れ 日中の気温 零下3度


 夜のうちに流氷が戻って来ました。
 
 今日、網走を通っていらしたというお客様が、「網走には全く流氷がなくて、今回は見られ
 ないかと諦めていたら、ウトロで見られて感動した」とおっしゃっていました。
 どうぞ皆さん、ウトロまで足をのばして下さいね。
 
 ウトロでは、毎晩、オーロラファンタジーというイベントが開催されています。
 私たちも会場に出店しているので、毎日なかなか時間がとれず、頂いたメールに
 お返事するのが遅れがちです。
 できるだけ早く返信するようにしますので、今しばらくお待ちください。

 陸揚げされて春を待つ船たち。
 向かって右側の岩が三角岩、左側がオロンコ岩です。

 
 

 2009年2月15日(晴れ) 日中の気温 5度

 一昨日の夜中から昨日の朝にかけて、ウトロでは、強いダシ(陸から海に向かって吹く風)が吹き荒れました。
 例年なら、こんな風は春に吹くもので、真冬に吹くことは珍しいのですが、ご近所の人が言うには、
 昨年12月に吹いたダシの強さは、こんなものではなかったそうです。
 その頃私たち一家は栃木県の益子にいましたから、Mりちゃんに電話で聞いただけだったのでピンときませんでしたが、
 今回の風より強かったとは、なんて恐ろしい・・・

 でも、風向きのせいか、被害は今回の方がひどくて、うちの近くにある公営住宅の屋根のトタンが飛んだり、
 下の旧国道沿いでも、玄関フードが割れた家があったそうです。
 
 ナナの小屋にも雪が吹きこんで、朝、作業場から
 出されたナナは、行き場がなくなって大弱り。
 A子がさっそく雪かきをしてやりました。
 うちの横にあるお店の看板が転んでしまった
 のにはびっくり!今までにも何度も強い風は
 吹きましたが、こんなことは初めてです。
 道路標識も傾いてしまいました。
 転んだ看板は、その日のうちに立ち直りました。
 ちょうど電線にもたれかかるように倒れていた
 ので、看板は割れずに済んだそうです。
 不幸中の幸いでした。
 こんなひどい天気でも、朝刊はしっかり
 配達されています。毎日毎日朝早く、
 斜里の町まで新聞を取りに行って来て
 配達してくれるHさんに感謝。
 今日の流氷。水平線上にくっきりと白線を
 引いたようです。北から少し風が吹けば、
 すぐに接岸するでしょう。

 2009年2月10日(火)晴れ 日中の気温 零下4度
 
 いよいよ今日は味噌の仕込みの日です。
 大量に作るのでなかなか大変ですが、一日がんばれば来年一年分の味噌ができるのですから、
 弱音を吐いているわけにはいきません。
 気合いを入れて、作業場になっている「ホテル季風クラブ知床」に出かけました。
 ホテルの台所では、大鍋が三つ、盛大に
 湯気を立てています。私が行く前から
 Rりちゃんがせっせとあくをすくいながら
 煮てくれていたので、作業時間は大幅に
 短縮されました。
 大豆を煮ている間に、麹(こうじ)のかたまりを
 もみほぐし、分量の塩を混ぜて、さらに、手で
 すり混ぜます。(これを塩きり麹と言います)
 軟らかく煮えた大豆をミンサーでつぶして、
 塩きり麹とよくよく混ぜ合わせます。
 味噌玉を作り、タルに打ちつけ、空気を抜き
 ながら詰め込んでいきます。一見楽しそうに
 見えますが、これがなかなか大変なのです。
 オーナー、明日、体が痛くなるのでは?
 
 すべての作業が終了して、ジュースで乾杯。
 ホテルの目の前が海なので、ここからの
 眺めは抜群です。
 少し沖の流氷の上にはオオワシが。
 今日はお天気が良かったからか、しばらくの間
 じっと日向ぼっこをしていました。
 2009年2月9日(月)晴れ 日中の気温 零下2度


 今年も味噌を仕込む時期になりました。

 昨年から、「ホテル季風クラブ知床」で、オーナーご家族と一緒に作っています。
 台所が広くて、ガス台も業務用ですから、仕事がどんどんはかどります。

 明日の仕込みに備えて、今日は大豆を洗って、水に浸して置きました。
 豆を洗っているのはオーナーのお嬢さんのRりちゃん。
 昨年一度経験しているので、今年は要領よく作業を進めてくれます。
 Mりちゃんのほかにもうひとり、若くて優秀な後継者ができて、
 A子は大変心強く思っています。


 うちの分とMりちゃんの分をまとめて仕込むので、
 使うタルはこれ。
 孫の乃亜がお風呂に使えそうなビッグなタルです。

 明日は朝から夕方までかかって味噌を仕込み、
 夜はオーロラファンタジーの会場に行かなければなりません。
 英気を養うために、今夜は久々にちょっとビールを飲んで寝ることにします。
 それでは皆さん、おやすみなさい。
 
 2009年2月7日(土)晴れ 日中の気温 零下4度




 今日は流氷が戻って来ました。
 今の氷の状態は「蓮葉(はすば)氷」と言って、水に浮かぶスイレンの葉のような
 形状をしています。
 青い海に白い氷がゆらゆらと漂っている光景は、
 とても神秘的で美しいものです。
 現在、流氷は、知床岬の先端から斜里町までの間で接岸しています。
 みなさん、ぜひ流氷を見においで下さい。


 今日は知床自然センターまで行って来ました。
 知床連山の最高峰、羅臼岳が、真白に輝いています。




 先月の末から娘と孫が遊びに来ていますが、
 孫の乃亜は雪を触って大はしゃぎ。
 外を歩くのが楽しくて仕方がないようです。

 最近は部屋のドアを自由に開けられるようになったので、
 目が離せなくなりました。
 うっかりしていると、用を足している最中に、
 トイレのドアも開けられてしまいます。

 場所が場所だけに「う〜ん、こまった・・」

 

 
  2009年2月6日(金)晴れ 日中の気温 零下5度

 今日のウトロの海。水平線上にかすかに流氷が見えているので、
 風むき次第で、すぐに接岸しそうです。

 昨日から、冬のウトロのイベント、「オーロラファンタジー」が始まりました。
 毎晩8時からの20分間、幻想的なレーザーショーが楽しめます。
 会場の「オーロラ番屋」では、甘酒のサービスもあり、
 知床窯を始め、地元のお土産屋さんが出店していますから、
 どうぞお立ち寄りください。
 イベント期間は3月21日までです。

  2009年2月4日(水)晴れ 日中の気温 零下3度
 
  先月27日の深夜にウトロに戻ってきました。
  「駐車場は雪が積もってっから、除雪しないば、車がはいれないどー」と牛若船頭に言われていたので、
  ウトロに着いたらまず除雪!と男たちは覚悟を決めていましたが、益子を出る直前にMりちゃん(牛若船頭夫人)から
  「うちのが誰かに頼んで除雪してもらったみたいよー」と、嬉しい情報。
  また、昨年はウトロに帰って来てからストーブをつけたのですが、あまりの寒さに震えあがりました。
  2日間最大目盛りでストーブをたき続けて、やっと家が暖かくなった苦い経験を踏まえて、今年はあらかじめMりちゃんにストーブをたいて
  おいてもらったので、着いた時には家はポカポカ。船頭夫妻のおかげでつらい思いはしないで済みました。 
  
  そして、うちのお隣の木彫りやさん「木楽房(きらくぼう)」のご主人には、作業場に保管してある粘土が凍らないよう、
  気温に合わせてストーブをつけたり消したりして、面倒を見ていただきました。  
  良き友人たちのおかげで、留守中の不安もなく、益子で過ごすことができます。感謝感謝。
  
 出発当日の益子の畑はこんな状態でした。
 大根も白菜も現役バリバリ。
 
 苫小牧港は雪が降っていて、知床までの
 道中がちょっと不安でした。
 道央道から見た北海道の畑。雪の下で
 深い冬の眠りについています。

 そして昨日までのオホーツク海には、流氷は
 全く見えなかったのですが・・
 今朝はバラ氷が接岸して、こんな風景です。
 これからしばらくの間は、毎日、海の景色が
 変化します。
 画面中央が、流氷の上のオオワシ。
 
  2009年1月25日(日)晴れ 日中の気温8度
 
  今夜が益子で過ごす最後の夜です。
  荷物もほとんど積み込み、あとは明日、最終的な身の回り品を積めばOK。
  
  今回もたくさんの方に益子においで頂き、本当にありがとうございました。
  関東圏のお客様には、「近くなって来やすくなった」と喜ばれて、私たちも嬉しく思っています。
  
  益子の方にも、いろいろ親身になってお世話して頂いて、来るたびに益子が好きになります。

  いよいよ明日はウトロに向けて出発です。
  明日はお天気もよく、海も静かだそうで、快適な船旅になりそうです。
 
  次回の絵日記は、流氷が近づいているウトロからお届けします。どうぞご期待下さい。
  それでは皆さん、数日の間、さようなら。
  2009年1月22日(木)曇り時々小雨 日中の気温6度

 帰る準備は着々と進んでいます。
 でも、進んでいるのは仕事場の方だけで、生活関連の方面は例の如く
 遅々として進んでいません。
 だって、引っ越し準備中だって食事は作らなければならないし、洗濯ものは出るし、
 いつもと変わらない家事プラス荷造りや片付けなんですからね!
 と、恩着せがましく働いているA子ですが、またも悪い癖が出てしまいました。

 ふと見上げると、換気扇カバーが相当汚れています。
 今年は年末年始にかけて風邪をひいて寝込んだので、
 いや、正直に言うと、それはあまり関係なくて、汚れを見て見ぬふりをしていた
 だけなのですが、今日はたまたまとても気になってしまいました。
 せめてカバーをきれいなのに替えておこうと思い、外してみたら・・・・
 むむむ・・・
 いくらなんでも、これは、洗わないわけにはいかないでしょう。

 換気扇だけのつもりでしたが、油汚れ専用の洗剤を使ったら
 面白いように汚れが落ちるではありませんか。
 今まで食器洗い洗剤しか使ったことのないA子はすっかりはまってしまい、
 レンジフードや壁、ガス台ガードまで、ピッカピッカに磨きあげました。 
 
 気がつくと3時間が過ぎていて、慌てて夕飯の支度にとりかかる羽目に。
 今日の予定では、持ち帰る野菜や漬物ををまとめてしまうはずだったのに、
 結局、全然できていません。

 は〜〜、私って、どうしてこう計画性がないのかなあ・・・と、
 ちょっぴり(ほんとにちょっぴりだけ)自己嫌悪。

 でも、ま、いっか。
 男たちの仕事が早く終わりそうだから、そしたら手伝ってもらおうっと!
 と、今日も前向きなA子であります。
 
 
 

  2009年1月20日(月)晴れ 日中の気温8度

 知床窯通信販売のサイトでご紹介している石川さんが、このたび、銀座に新しくお店を
 オープンしました!

     「鮨 太一」    中央区銀座6-4-13 浅黄ビル二階
                       (03)3573-7222

        営業時間 昼の部 (平日)12時から13時30分
                    (土日祭日)12時から14時30分
               夜の部 (平日)18時から23時
                    (土日祭日)17時から21時

 いいネタを真心こめて握っているので、味は最高、
 店主の誠実な性格が、そのまま店の雰囲気になっていました。
 知床窯の陶器も使われているので、皆さん、ぜひ行ってみてください。


 益子に来て三ヵ月になるのに、今まで一度も東京方面に出られなかったA子。
 益子を去る日を目前にして、「このままではいかん!」と、急きょ、横浜で開かれる、
 元岩尾別ユースホステルスタッフの恒例の集まりに参加することにしました。

 街はちょうど冬物一掃バーゲンの頃、このチャンスを見逃すわけにはいきません。
 買い物のために益子を早朝出発しようというと、夫は「え〜〜、そんなに早く〜?」と、
 不満ぶーぶーです。
 しかし、女のショッピングにかける情熱には抗えず、7時半の電車で出発しました。 
 
 久々に見る大都会!きらびやかなショウウインドウ!
 大バーゲンの張り紙に、A子のテンションは、いやがうえにも高まります。  
 ま、結局、超庶民の私に買えたものは知れているんですけどね。
 でも、たまには脳にこういう高揚感を与えないと、老化が早まりそう。
 若返りのために、一年に一度ぐらいは、都会に出るのも悪くないと思いました。

 横浜での集まりはもちろん、鶴見のイタリアンレストラン、「金色の午後」で。
 ここはとても人気のあるお店で、私たちがいる間にも、入れ替わり立ち替わり
 お客さんが来ていました。
 昨年、オーナーのまことちゃんに紹介したエゾシカ肉も、しっかりメニューに載っていて、
 彼の行動力に脱帽。
 三種類のメニューで、シカ肉を味わいましたが、どれも上品でおいしい料理になっていました。
 楽しい時間はたちまち過ぎて、慌てて電車に飛び乗り、
 夜11時過ぎに益子に帰って参りました。
                                    お知らせ
 
                  明日、18日は、星の宮陶房はお休みさせていただきます。
            益子・城内坂の「知床窯特設ギャラリー」は営業いたします。
                ギャラリーも今期最後の営業です。
             明日は圭一がお待ちしていますので、どうぞおいで下さい。

 
  2009年1月15日(木)晴れ 日中の気温4度

 ずっと快晴続きで、日中は陽射しが嬉しい益子ですが、
 日陰は数日前からの氷が解けずに残ったままです。

 今朝の明け方の気温は零下5度、明朝は零下8度まで下がる予報になっています。
 ちなみにウトロの気温を見てみたら、今朝がたの最低気温は零下5度。
 何で知床と益子の最低気温が同じなんだろう!
 まあ、たまたまなんでしょうけどね。
 最低気温は同じでも、日中の陽射しの強さは比べるべくもなく、
 益子にいるのはあと十日ほどしかないと思うと、この陽射しが一段とありがたく思われます。

 昨年行けなかった円通寺に行って参りました。
 このお寺の山門は国の文化財に指定されているもので、
 室町時代の建立だそうです。
 ちょっと変わった斬新なデザインで驚きました。
 道路側に植えてある松の木がいい感じです。


 映画が大好きな私ですが、一昨年から一本も観ていません。
 今まではMりちゃんに衛星放送の映画を録画してもらって観ていたのですが、
 昨年から録画できなくなったため、ずっと観ることができませんでした。
 
 ここ益子にはレンタルDVD屋さんがあります。
 プレーヤーさえあれば、好きな映画が楽しめるのに・・・と、
 恨めしく思っていたA子でしたが、自分の趣味にお金と時間を使うのは
 なんだか後ろめたい思いがありました。
 でも、私も五十代半ば。いつ何があってもおかしくない年代になりました。
 やりたいことは今すぐにやっておかないと、後悔ばかりの人生になってしまいそうです。

 と、いろいろ理由をつけて家族を説得。
 そして、なんと息子が、乏しい小遣いでプレーヤーを買ってくれました。
 そういうわけで、日中はせっせと働いて、夜は毎晩映画を観ています。
 なんて幸せ。極楽のような日々です。

 でも、問題はこのテレビ。
 超旧式の、しかも小さな小さな14インチのブラウン管テレビでは、
 せっかくのDVDの高画質も台無しです。
 字幕の字も小さくて老眼ではよく見えないので、テレビにぐっと近づいて
 かなりみじめな思いで観ています。
 来年はなんとか少し大きなテレビが欲しいと、A子の欲望には限りがないのでした。
 2009年1月9日(金)小雨 日中の気温5度

 うちの西側の塀の一部には、なぜかガラス窓と障子とで二重になった窓が
 付いていました。
 屋外ですから、当然風雨にさらされて、障子はぼろぼろ、窓周りの板も腐って
 ひどい状態でしたので、さっそく知床窯工務店に仕事を発注し、
 傷んだ部分を張り替えることにしました。

 塀の板ををはがすと、裏は林が広がっていて、
 この林の向こう側は県道です。
 
 手配しておいた板が届いたので、昨日は圭一がペンキ塗り。
 今日は天気が悪いという予報だったので、仕事をやりくりして
 昨日のうちにペンキを塗ることにしたのです。

 数年前までは、何でもかんでも夫がひとりでやらなければなりませんでしたが、
 最近は圭一が分担するので、夫も少し楽ができるというものです。
 でも、手伝うようになると、息子もいっちょまえのことを言うようになるので
 口出しが過ぎると、思わぬ反撃にあうこともあり・・・
 陶芸の師匠であり、親でもあるという夫の立場は、なかなか微妙なようです。
 
 ふたりの口論はまるで小学生と幼稚園児の兄弟げんかのようで、
 はたで聞いているとおかしくなります。
 
 明日からの三連休はお天気がいいようですね。
 益子の城内坂の知床窯ギャラリーももちろん営業しますので、
 どうぞおいで下さい。

 2009年1月7日(水)晴れ 日中の気温8度

 うちのワンコのナナは、鶏が大好きです。
 (いや、本当は鶏の方が好きなのかもしれませんが、
 食べさせてやったことがないので、正確なところはわかりません。)

 スーパーで賞味期限が近い鶏皮、しかもブランド品が半額になっていたので、
 ナナのために買って帰りました。
 すると息子が、「今ごろスーパーで噂になってるよ。安い鶏皮を、しかも半額に
 なっているものだけを買って帰った客がいるって。
 相当苦労してるんだろうって思われてるんじゃない?」
 「そんなことないでしょう」と答えたものの、なんだかこの店には行きにくくなったような・・・ 



 北海道はこの時期、野菜が高くて大変ですが、ここ益子ではホウレン草や春菊などの
 葉物も安く買うことができます。
 益子にいる間に、新鮮で安い野菜をしっかり食べておこうと思います。
 

 2009年1月6日(火)晴れ 日中の気温10度
 


 長らくご無沙汰している間に、年が改まってしまいました。
 遅ればせながら、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 A子は年末29日から風邪をひいて寝込んでしまいました。
 そんなわけで、年越しも地味にひっそりと過ごした知床窯です。
 
 元日は夫が町のギャラリーに行き、2日から昨日まではA子が店番をしておりました。
 そんなこんなでホームページの更新が滞ってしまい・・・
 って、今年最初の日記が言い訳で始まってしまいましたね。
 先が思いやられる新年であります。


 うちのそばの池にいるアヒルたち。
 色が黒いのはガチョウでしょうか。
 この池は散歩に出かけた母が見つけてきたのですが、通りかかった人に聞いたら
 この白い鳥は白鳥だと教えられたそうです。
 でも、どう見てもこれはアヒルでしょう。
 今にも「ア○ラック!」と言いそうではありませんか!



 知床は雪が降っているようですが、益子は日中ぽかぽかと暖か。
 生垣のサザンカが次々と咲いて、今まで冬と言えば雪しか見なかった私たちには
 まるで別世界です。
 今月末にはウトロに帰りますが、はたして私たちは寒さに耐えられるでしょうか?
 ナナのように冬毛を生やすわけにもいきませんしねえ・・・


 八戸の母は、年末に遊びにきた弟夫婦と一緒に、八戸に帰りました。
 途端に家の掃除に手が回らなくなって、ホコリを見て見ぬふりをして暮らしている
 知床窯一家の今日この頃です。
  
 2008年12月24日(水)晴れ 日中の気温8度

 メリークリスマス!
 楽しい夜をお過ごしのことと思います。

 真岡(もうか)鉄道益子駅のイルミネーションを
 母と見に行って来ました。

 なるほどきれいです。
 大都会のイルミネーションの豪華さにはもちろんかないませんが、
 控え目で上品で、とてもいい感じ。

 駅のお向かいの電気店のサンタさんがかわいいので、
 思わずパチリ!
 電気仕掛けで、煙突からのぞいたり引っ込んだりして
 とても愛嬌があります。

 うちはプレゼントしていただいたクリスマスケーキとハンバーグで
 リッチなイブを楽しみました。
 
 食後はのんびりテレビ観賞。
 ウトロでは考えられないのんきさです。
 人生の中の「忙中閑あり」というところでしょうか。
 せいぜい楽しませてもらおうと思います。



 昨年に比べて暖かい今年の益子ですが、
 昨夜はかなり冷え込みました。
 朝起きてみると、日蔭にはこんなに立派な霜柱が立っていました。
 これからが寒さも本番。
 関東地方はインフルエンザが猛威をふるっているそうですが、
 皆さんはお元気でしょうか?
 
 
 
 
 2008年12月14日(日)雨のち晴れ 日中の気温6度

 一昨日の金曜日、朝起きたら、ぽかぽかと暖かくてピカピカの上天気でした。
 さっそく洗濯機を回しつつ、朝御飯の支度を始めたのですが・・・
 待てよ。これは洗濯どころではないのではないか、と・・・
 
 昨年、母を草津温泉に連れていくつもりでしたが実現せず、今年こそはと思っていたら、
 肝心の母が風邪をひいてしまい、日程の都合で、結局今年も草津温泉には行けそうもありません。
 せめて日光ぐらいは行ってみたいと思っていた矢先でした。
 思い立ったが吉日と、洗濯もご飯支度も放り出して、いざ出発。

 母は30年ほど前に一度行ったことがあるそうですが、A子は日光は初めてです。
 「日光を見ずして結構と言うなかれ」と言われるほどですから、期待はいやがうえにも高まります。
 
 
 着ぶくれた母の記念撮影。  かの有名な陽明門。あまりの華麗さに、
 感動を通り越して呆然とするばかりです。
 地道な補修作業が続けられています。
 神経を使う細かい作業ですから、大変な
 ことでしょう。
 運試しの輪投げに挑戦する母。
 残念ながら一度も入りませんでした。
 A子も全部失敗。思ったより難しいです。
 帰りがけに木立の間から見えた五重塔。
 きらびやかで豪華絢爛。
 輪王寺の鐘楼。ここに車を止めたので
 戻ってきたのですが、極彩色の建物を見すぎ
 たせいか、この渋さにほっとしたA子です。
 2008年12月9日(火)雨 日中の気温10度



 母と夫が風邪をひいたので、スイートポテトができました。

 ??なんで?

 寒がりの夫が作業場に向かうやいなや、
 暑がりの私は、すぐに茶の間のストーブを消すのが常です。

 ところが、先日から、母と夫が風邪で伏せってしまいました。
 食事やトイレに起きた時に、家が寒くては体に触ります。
 そこで我が家には珍しく、昨日と今日は一日中茶の間のストーブをつけっぱなしでした。

 経済観念の発達したA子は、ストーブの熱がもったいなくてたまりません。
 そこで思いついたのが焼き芋。
 頂いてあったサツマイモを、そろそろ食べきってしまわないと
 寒さで傷んでしまうので、焼きイモにして冷凍することに。

 ホイルに包んでストーブの上で焼いたら、
 ほくほくとおいしい焼きイモができました。
 気を良くしたA子は次々に芋を焼いて、昨日はそのまま食べましたが、
 今日はふと思いついて、スイートポテトを作ることに。

 うちのオーブンレンジは、残り物のあたためにしか使ったことがなくて
 オーブンとして使ったのは初めてです。
 どうも使い勝手が良くないので、皿で高さを調整して、
 何とか思うように焼けました。

 明日、母と夫が回復したら、おやつにしようと楽しみにしています。

 それにしても風邪が流行っているようですね。
 どうぞ皆さん、お気を付け下さい。
 
 
 2008年12月6日(土)晴れ 日中の気温12度

 益子には驚くほど立派な家がたくさんあります。
 そして、信じられないほど立派な門もまた、随所に見られるのです。

 いちばん上の写真は、知床窯星の宮陶房から車で2分ほどの所にある長屋門。
 どのくらい大きいかというと、立っている母がこんなに小さく見えることから
 想像していただけると思います。
 もちろんこれは門であって、この家の住宅部分はこの奥にあるのです。

 好奇心旺盛な母は、中が見たくてたまりません。
 「母さん、やめなさいったら!」と止めるのも聞かず、
 「あれあれ、庭に井戸があるよ」などと、きょろきょろのぞきこんでいます。
 こんなに立派なお宅なら監視カメラが付いているやも知れず、
 一味と思われては大変と、他人の振りをしてしまうA子であります。


 さらにここから車で2〜3分の所にも、こんなに立派な塀が回っているおうちがあります。
 反対側に門があるのですが、今回はうっかり写して来ませんでした。
 鳥居が映っていますが、このお家は神社ではないようです。

 
 またまた車で2分ほど走ると、一番下の写真のお屋敷があります。
 古くて立派な門と蔵、そして新しい塀が回っています。

 うちの周りをちょっと見まわしただけで、こんなにたくさんあるんです。
 益子全体では一体どれだけの立派な門や塀があるのでしょうか。


 

 
 
  2008年12月1日(月)晴れ 日中の気温11度

   今朝の益子はマイナス2度まで下がり、布団に入っていても寒く感じられました。
   でも日中は暖かくて、久しぶりに布団を干し、家の掃除も気持ち良く進みました。

   土、日は町の中のギャラリーの店番で漬物に手をかけられなかったので、今日は漬物作業。
   赤い大根を下漬けしておいたものを酢漬けにし、大根のべったら漬けも本漬けしました。
 
   Yさんに頂いた短い大根があまりにおいしそうだったので、べったら漬けで残った床を利用して、
   鮭のはさみ漬けを漬けてみようと思い、大根を下漬け中。
   明日は、数日前に下漬けしておいた野沢菜の一部を味付けして、加工してみようと思っています。
   
   そんなこんなで、絵日記に手が回りません。
   今しばらくお待ちください。
 
 2008年11月27日(木)曇り時々雨 日中の気温6度

 一昨日、茨城のYさんご夫妻が、自家製の野菜をたくさん持って来て下さいました。
 青菜(せいさい)、野沢菜、大根、白菜、長ネギ、ニンニク、ショウガにレモン、
 その他もろもろ。
 いつもながら、その出来栄えに驚いてしまいます。
 
 昨年はA子がYさんのお宅におじゃまして、青菜(せいさい)漬けを教えていただいた
 のですが、今年はひとりでチャレンジ!
 Y夫人の教え通り、一本一本ていねいに洗います。
 貴重な無農薬野菜ですから、茎の一本たりとも無駄にはできません。
 (とは言っても、この野菜洗いはほとんど母が担当。ありがたやありがたや)
 
 きれいになった青菜のひと株ずつを塩でもんで、くるくると巻いてタルに漬け込みます。
 昆布と唐辛子を振って、次々に重ねていきます。
 この作業がかなり大変でした。
 しかも今日は寒いので、A子はご覧のように着ぶくれて作業をしています。
 
 ここは外ですが、水道もあり、屋根もかかっているので、作業するにはもってこい。
 焼きものつくりに適したスペースは、漬けもの作りにもぴったりです。

 
 たくあん用に干している大根ですが、べったら漬けも捨てがたいので、
 急きょ、この一部をべったら漬けに転用することに。
 この予定変更に伴い、今夜A子はにわかに忙しくなりました
 床(とこ)用の甘酒を作るには、1升の米を炊かなくてはなりません。
 うちのジャーでは一度には炊けないので、二回に分けて炊くことになります。
 夜10時現在、二窯目の炊飯がやっと終わり、これから麹と合わせるところです。


 苦労はありますが、干してある大根を眺めていると、感無量という気分になります。
 なんというか、生活しているという感じが好きですね。
 
 単に色気より食い気だろうという声もありますが、それはさておいて、
 今年も益子でおいしいものを色々作ってみたいと思っています。

 


  2008年11月21日(金)晴れ 益子の日中の気温14度

  大変長らくご無沙汰しております。
  やっとネットがつながり、益子の陶房の手入れも一段落して、久々の更新となりました。
  あまりに長い間更新していなかったので、もう、お気に入りから削除してしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
  これからは心を入れ替えて、もっとまめに更新しますので、またご覧になってください。

  駆け足で、ここ半月ほどの知床窯の様子をご紹介します。
この秋、ウトロはいつになく暖かくて、花壇の
バラがまだあまりにきれいで、A子は出てくる
のがつらかったのですが・・・
花壇を囲っているシカよけのネットを撤去した
とたんに、一晩でシカに食べられてしまい、
すがすがしい気分で出発できました(怒!)
いつものように、ナナはフェリーのペット
ルームに預けられ、いやだいやだと駄々を
こねて暴れました。
無事に益子に着いて、陶器市も終わり、
知り合いの方のユズ園にユズをいただきに
行きました。100本ほどの木が植えてあるそう
ですが、今年は不作年に当たるそうで、あまり
たくさんは実が付いていないそうです。
とは言え、こんなに立派なユズが収穫できました。 家事と仕事の合間にユズマーマレードや甘煮を
作ります。ガスの口が二つしかなくて不便なので
カセットコンロも登場して、鍋もフル稼働。
うちにある鍋だけでは仕事にならないので、
知り合いの方から蒸し器もお借りしました。
たくさんいただいたサツマイモは、天ぷらにして
冷凍保存。昼にうどんを食べることが多いので
そんな時にはとても重宝します。
古くて立派な照明器具を頂いたので、仙人と
圭一がいろいろ工夫して取り付けました。
あるものを利用し、ないものはあれこれ工夫する
男たちに、A子は感心することしきりです。
茶の間に取り付けられた照明。
部屋がぐっと格調高くなりました。
(でも、洗濯バサミが・・・これは接着剤で
 補修中なので。)
そうこうしているうちに、今年も八戸の母が
やって来て、毎日元気に草取りをしています。
こつこつと続けてくれるので、家の周りは見違
えるようにきれいになっていきます。
      
       2008年10月27日(月)曇り 日中の気温12度
    
      異常に暖かい日が続いていましたが、昨夜からぐっと気温が下がり、今日は山が白くなりました。
      
      知床窯一家は、いよいよ明日、益子に向けて出発します。

      この秋は、一難去ってまた一難という感じでした。
      やっと娘と孫の世話から解放されてほっとしたのもつかの間、A子は風邪をひいて寝込んでしまいました。
      38度を超す熱が17日から3日間続き、20日になんとか起きだして、仕事ができるようになったのは21日からです。
      それでなくても益子への出発まで、全く余裕がないという時に、何たる災難!
   
      連日、家族三人が遅くまで仕事をこなして、なんとか明日の出発にこぎつけることができました。

      こんな状態ですから、ホームページの更新もできず、すみません。

      明日からしばらくネットがつながらなくなります。メールもできませんので、
      ご用の方は090-6627-4568にお電話ください。
      また、知床窯の通信販売もその間休ませていただきますので、ご了承ください。
      2週間程度でネットがつながる予定です。

      益子で皆さんにお会いできることを楽しみにしています
      

 2008年10月14日(火)晴れ 日中の気温23度

 10月も半ばというのに、暖かい日が続いています。四日ほど前に雪虫が飛びましたが、全然寒くなる気配がありません。
 明日は今日よりは気温が下がりそうですが、それでも例年よりはるかに暖かいようです。
 知床窯が益子に旅立つ日はもう間近。予定では今月の27日か28日に出発の予定ですが、
 こんなにあったかいとつい気が緩んでしまって、準備は遅れがちです。
 
 孫と、腰を痛めた娘が昨日までウトロにいたので、A子は育児にも時間を取られてしまいました。
 それでも食べ物を作ることに関しては手抜きはできませんから、もう笑うしかないほど追いつめられています。
 
 離乳食を食べている孫のために作ったお焼き。
 人参のすりおろしが入ったもの、青のりを混ぜ
 たもの、しらす干しを入れたものなど、何種類か
 の味があります。冷凍保存用。
 義弟がウトロに来るといったら、義妹が「この
 トマト、さっちゃんに持って行って!」
 義弟いわく、「皮を向くのが嫌になったんだよ、
 きっと」 私も忙しいので加工するのは止めよう
 とも思ったのですが、義妹が種から育てたトマ
 トを無駄にするのが忍びなくて・・・
 
 結局、トマトソースを作りました。
 しっかり脱気(瓶の中の空気を抜くこと)まで
 したので、保存がききます。
 送って頂いた立派な栗は、鬼皮をむいて
 渋皮煮に。三日がかりで作った力作です。
 これも消毒した瓶に詰めて脱気したので、
 長く楽しめるでしょう。
 虫が食っていたり割れた栗は渋皮煮には
 できないので、皮をむいて甘煮を作り、これも
 瓶詰めにしました。お菓子や茶わん蒸し、
 栗おこわにしたらおいしいと思います。
 今日、夫が釣ってきたイカです。
 身がこんなに透き通っていて、きれい。
 今夜はてんぷらと刺身にして食べましたが、
 大変美味でございました。
 2008年10月6日(晴れ)日中の気温16度

 自然センターの少し向こうまで行ってみました。

 先月の末に羅臼岳に雪が降ったらしいのですが、忙しさにかまけて 
 写真を写していませんでした。
 今日見たところでは頂上にも雪はなさそうです。

 天気予報では明日は雨。
 もしかしたら、山では雪になるかもしれませんね。
             
        2008年9月28日(日)
                中旬からお客様が相次ぎ、忙しくも楽しい毎日です。
                そのうえ、娘が腰を痛めてしまい、婿さんに送られて、数日の間、家で養生しておりました。
                あげくに昨日は娘の引っ越しがあり、夫と息子が手伝いに行き
                今日から私が片付けの手伝いに行って来ます。
                そんなこんなでとてもホームページまで手が回りません。
                楽しみにしてくださっているみなさん、今しばらくお待ちください。
                
 2008年9月13日(土)晴れ 日中の気温25度


 日中はまだ暑い日が続いています。
 雨が降っても蒸し暑くて、とても9月中旬とは思えません。
 夕方からはさすがに肌寒くなりますが、それにしても昼の暑さには驚きます。
 この残暑はいつまで続くのでしょうか。


 店の横のガラスに張ったネットには、旺盛に育ったスイカズラがもっさりとからみついて、
 ちょっとうっとおしくなって来ました。
 一緒にからまっているクレマチスやツキヌキニンドウが、
 思うように枝を伸ばせないようで、貧弱なままでいるのも気がかりです。
 来年にはもっと茂るでしょうし、思い切って撤去することにしました。

 このスイカズラは、10年前、札幌の花フェスタの会場で小さな苗を買ってきて
 植えたのでした。植えてしばらくはおとなしかったのですが、
 ここ3年ほどで急激に成長して、ネットの高さを優に越え、
 枝同士で絡み合って支えながら、どんどん伸びていました。
 長い間楽しませてくれて、ありがとう。

 
 スイカズラを撤去してみると、ツキヌキニンドウにオレンジ色の実が付いていました。
 花は見ていましたが、実を見たのは初めてです。
 今までは隠れていて見えなかったのでしょうか。
 つやつやした、かわいらしい実です。
 


 道端のナナカマド。
 真っ赤に色づいた実が青空に映えて、北国の秋を演出しています。



 「しばらく日記が更新されていなくても、チッと舌打ちすることなく、毎日楽しみに
 チェックしています」とメールを下さった神戸のkさん、今回も更新が滞ってしまい、
 すみません。
 どうぞ舌打ちすることなく、気長にお付き合いください。 
 
  2008年9月7日(日)曇りのち雨 日中の気温25度


 いつもうちのホームページを見て下さっている方は、「知床窯の絵日記は
 代わり映えがしなくて、地味だなあ」と思っていらっしゃることでしょう。
 いや!否定してもダメ!お見通し!
 だって、書いている本人がそう思っているんですから。
 
 そこで、今日は特別スペシャルゴージャスな絵日記をご覧に入れましょう。

 じゃ〜ん!今日、店に来てくださったこの方は、誰あろう、梅宮辰夫さんです!
 決して、なんちゃってそっくりさんではありませんよ。
 正真正銘の本物の梅宮さんです。
 ひょんなことからご縁ができて、夫と息子は、二日間、釣りをご一緒させて頂きました。

 「使いやすそうな器ですね」と、帰りがけにうちの陶器を買って下さり、
 サインをお願いすると、快く応じて下さいました。
 たまたま、またまた遊びに来ていた娘も、ちゃっかりサインをゲット!
 知床窯一家と記念撮影までして頂きました。
 乃亜も人見知りすることもなく、隣に並んだ梅宮さんの肩をポンポン。
 梅宮さんもニコニコとお相手して下さいました。

 芸能人というとタカビーな人も多いのですが、大御所の梅宮さんは、
 とても感じのいい素敵な方でした。
 楽しい時間をありがとうございます。また知床にいらして下さいね。

 (梅宮さんとの釣りの様子は、後日圭一がアップしますので、ご期待ください。)



 トウキビ(とうもろこし)に目のないA子ですが、
 孫の乃亜もトウキビが大好きということが最近判明しました。

 私がトウキビにかぶりついていると、反対側から乃亜がかじりついてきて、
 あずましくない(落ち着かない)ったらありません。
 やっと上下4本ずつ生えてきた歯で、一生懸命カジカジしています。
 
 
 2008年9月2日(火)晴れ 日中の気温26度
 
 店の前にたくさんの人が集まって来たと思ったら、シカの追い出し作業が始まるところでした。
 (ウトロの町は、周りをぐるりと電柵で囲ってあります。エゾシカの食害から畑の作物や庭木を守るために設置されました。)
 スクープ写真が撮れるかも!と、カメラをつかんで追っかけ開始!
 店のすぐ前の原っぱで、いつものように
 お食事中のメスジカの集団。
 これだけの人が取り囲んでも、ゆうゆうと
 草を食べ続けるのにびっくり!
 目的地方向に向かって、じわじわとシカを
 追い込んでいきます。危険が生じたときに
 備えるためでしょうか、お巡りさんも
 立ち会っていました。
 いやがうえにも高まる緊張感!
 シカはホテルのそばの林の中に逃げ込み・・
 やがてキャンプ場に入り込んだシカが、
 草むらの中に隠れて見えなくなって
 しまいました。指揮者の指示に従って、
 徐々に包囲網をせばめていきます。
 しかし、シカの方が一枚うわてでした。
 うまく包囲網を突破して、逃げ出したシカ。
 振り返る母ジカの表情は、「なんなのよ、もう。
 食事もゆっくりできやしない」とでも言いたげ。
 ウトロの町をぐるっと囲んでいる電柵。
 でも、道路をふさぐわけには行かないので
 シカの出入りを止めることは難しいのです。
 2008年8月31日(日)曇り 日中の気温22度

 今日で8月も終わりです。
 今年も残すところ4ヶ月しかなくなりました。
 月日の過ぎるのがあまりにも早くて、息切れしそうです。
 これも老化のひとつの症状ですね。
 年には勝てませんが、せめて、いい年の重ね方をしたいものです。


 私が毎年仕込んでいる味噌。
 本当は土用の頃に上下を入れ替える、「天地返し」をしなければならないのですが、
 今年はすっかり忘れていました。
 一緒に味噌を仕込んだ「ホテル季風クラブ知床」の奥様から、
 「天地返しをしたら、とてもいい香りが立っていましたよ」と電話を頂き、
 作業を忘れていたことを思い出す始末。

 ガラスの腰と相談しながら、先日、天地返しを行いました。
 例年のものよりやや固めですが、熟していくにつれてちょうど良くなると思います。

 味噌を置いている部屋には、さまざまな保存食品が置いてあります。
 味噌のタルを動かしたついでに、他のタルの中もチェック。
 竹の子の塩漬けも塩を足して手入れして、ひとまわり小さなタルに付け直して・・
 昨年の持越し品の山菜を発見して、あわてて塩抜きしたりと、
 かなりの重労働になりました。
 
 でも保存食があるというのは、とても心安らぐことです。
 なにかこう、豊かな気持ちになるのです。
 さまざまなビン詰めや漬物、梅酒や塩蔵品をチェックしては
 ニマニマしているA子であります。


 この春、益子の知り合いの方から頂いてきた竹の子の缶詰。
 家の敷地にたくさんの竹の子が生えるので、収穫して茹でて
 工場に持っていくと、こうして缶詰にしてもらえるのだそうです。
 開けさえすればすぐに使えるので、非常時に使おうと思って、
 大事にとってあります。
 
 2008年8月28日(木)曇り一時雨 日中の気温23度


 しばらく肌寒い日が続いていましたが、今日は曇っているにもかかわらず
 少し気温が上がりました。



 うちの周りに出没するオスのエゾシカ集団。
 まだ小さいシカもいますが、いっちょまえに角が生えています。
 どのシカの角もまだ厚い皮に覆われていて、これがいわゆる袋角(ふくろづの)。
 この状態のときは、角の内部は血液が通っていて、せっせと角を大きくしています。
 夏の終わりごろになると皮がはがれ、骨化した角(枯れ角)が現れます。
 この角は来春には抜け落ちて、シカはまた新しい角を生やすわけです。
 
 ちなみに牛やヤギもシカと同じ偶蹄類ですが、
 彼らの角は生え変わることはなく、一生ものだそうです。
 フムフム・・・以上、知床博物館発行の「鹿 DEER」からでした。

 

 人には慣れっこの知床のエゾシカは、すぐ脇を観光バスが通っても
 全く動じません。
 動じるのは人間の方で、カメラを構えて、わらわらと群がってきます。

 でも、いくらなんでもこれは近づきすぎでしょう。
 おとなしそうに見えても相手は野生ですから、
 いつなんどき思いがけない行動に出るかわかりません。
 晩秋の繁殖期のオスは気が立っていて、近づいた人間を威嚇することもあります。

 動物との良好な関係を保つためには、私たち人間の方が、
 少し抑え目に行動しなければいけませんね。

 

 
 2008年8月21日(木)曇りのち晴れ 日中の気温15度

 日本、ソフトボールで金メダル、やったー!
 すごいすごい!すばらしい!ワンダホー!
 

 昔、ソフトボール少女だったA子は、もう大興奮!
 へたくそでしたが、毎日グランドで汗を流した楽しい記憶がよみがえりました。
 あれからもう40年近く経つんですねえ・・・しみじみ・・・


 まだ8月だというのに、昨日から肌寒いほどの気温になりました。
 この寒さは数日続くので、農作物に気をつけるようにという予報です。
 気をつけろと言っても、この広い北海道の畑、
 どうやって気をつけるんでしょうねえ・・



 昨日、ふと気がつくと、朝の散歩から帰ってきたはずのナナの姿が見えません。
 おかしいと思い、勝手口から裏に出てみると・・・

 ちょっと!ナナ!どこに寝転んでるのよ!そこは花壇でしょ!
 リシマキアとカンパニュラがナナの下敷きになって、ぺっしゃんこです。
 もう、しょうがないなあ・・・
 「ナナ、ここに座っちゃダメよ。わかった?」

 草の上は柔らかくて、きっと気持ちがいいのでしょう。
 一時期はムスカリの上が気に入って毎日座っていたので、
 ムスカリの葉っぱがなくなってしまいました。
 球根が、ちゃんと大きくなったかどうか心配です。

 そして今日。
 またまたナナの姿が見えないのであわてて外に出てみると・・・ 
 確かに昨日の場所ではありませんが、今度はもっと奥まったホトトギスの上に
 どっかと腰を下ろしているではありませんか。

 私が外に出て行くと、そそくさと花壇の外に出るナナ。
 つまり、入っちゃいけないというのはわかっているんですね。
 わかっちゃいるけど、気持ちが良くてつい入ってしまうナナ。
 う〜ん、ナナもかわいいけど、花も大事だし・・・
 何かいい方法はないものか、思案中のA子です。
 
 2008年8月15日(金)曇り夕方から小雨 日中の気温26度
 
 「釣りに行くから車で送ってちょうだい」と娘。
 お盆中は釣り人の車が多くて、駐車スペースがないというのです。
 まったくもう!と言いつつ、娘も今日は北見に帰ってしまうのだから、
 最後のチャンスだしねえ、と、甘い私。
 ついでに写真を撮ってきて、今日の絵日記のネタにしようという魂胆です。

 幌別海岸は波も静かで、のんびり感が漂っています。
 どうやらマスはあまり釣れていないよう。

 駐車場はこのとおり、車がびっしり止まっています。
 車に寝泊りして釣りをする人も多く、毎日くるくる忙しがっている私などは
 うらやましく思うことしきりです。
 
 カラフトマスが陸(おか)から投げ釣りで釣れる地域は非常に限られていて、
 ウトロの幌別海岸はそのメッカなのだそうな。
 この釣りは魚との繊細な駆け引きが楽しめる面白い釣りで、
 サケ釣りよりもはるかに面白いというのが夫の意見です。
 その魅力に取り付かれた釣り人ならぬ釣られ人は、毎年この時期を楽しみに
 全国からやってくるわけです。
 今年はあいにくマスの不漁年に当たっているらしく、娘も先月の29日に帰ってきて以来
 マメに釣りに通いましたが、今日までたった1本しか釣り上げることができませんでした。
 あきらめずに通う方も通う方だと思うのですが・・・
 病膏肓とはまさにこういう状態を言うのでしょう。

 

 夕方、婿さんが迎えに来て、帰ってしまった乃亜(と娘)。
 帰したくはありませんが、帰さないわけにもいかず・・・

 今回は、なんと半月以上もウトロにいてくれました。
 (A子がぎっくり腰になっちゃったせいもあって、長引いてしまいました)
 その間、婿さんは妻と娘の不在に耐えていてくれたわけで・・・
 「なんといっても乃亜はウトロのご両親にとっては初孫で、可愛くてたまらないのだから、
 ゆっくりして来なさい」と言ってくれる、よくできた婿さんのおかげで、
 毎日がハッピーハッピーでした。本当にありがとう。
 写真のようにハンサムな婿さんですが、こんな日は一段と男前に見えます。
 (ケーキも買ってきてくれたし・・・)

 娘があまりに長くウトロにいるので、ちまたでは、「本田さんちのみのりちゃん、
 バツイチになったのでは?」と、うわさされているかも知れず、
 この場をお借りして、釈明させていただきます。
 
 2008年8月13日(水)晴れ 日中の気温24度

 なんと、今月に入って初めての絵日記なんですね。
 すっかりサボってしまってすみませんでした。
 
 じつはA子は9日に腰を痛めてしまい、昨日までずっと臥せっておりました。
 筋トレもストレッチもあまり効果はなかったようで、少々落ち込んでいます。
 ぎっくり腰は癖になるといいますが、気をつけているつもりなのに、こう何度も
 痛めてしまうと、「なんなの!いったい何が気に入らないの!はっきりおっしゃい!」
 と、腹も立とうというもの。
 
 ただ、今回は、確実に思い当たることがあります。

 そう、孫です!というか、娘です!
 能天気にマメに釣り日記を更新している娘!
 彼女が出撃するときには当然孫は家に残されるわけで、その面倒は誰が見るかと
 いうと、ほかならぬ家で仕事をしている私たち。
 場合によってはおんぶしたり抱っこしたりして仕事をしなければなりません。
 「忙しいんだから、釣りなんてとんでもない!ダメです!」と叱るのは私だけで、
 夫と息子は「いいから行って来い。俺がおぶって仕事してるから」

 私以外は釣りきちがいの知床窯一家。釣りにかける情熱はほとんど病気。
 同病相憐れむのか、普段は妹に厳しい圭一まで、やたら甘くなります。
 娘が出かけてしまえば、結局私も孫のお守りをする羽目に。
 可愛くてついつい抱っこしちゃうし、かまわなくていい時にもかまっちゃうし。
 かくして私のガラスの腰は、壊れるべくして壊れてしまったわけです。

 無理は決してしない主義のA子ですから、しっかり寝て、腰の回復をはかりました。
 久しぶりにゆっくり本も読んだし、思いがけない夏休みではありました。

 でも、あきれたことに、こんな非常時でも、男たちは娘を釣りに行かせたのですよ!
 もう、信じられな〜い!

 
 バタバタしている人間の暮らしとは関わりなく、花たちはしっかりマイペースで咲いています。
 イングリッシュ系のラベンダーは終わり、今はラバンディン系の「スーパ−セビリアンブル−」
 (白のタチアオイのバックの薄紫)が満開です。
 また、この冬、地上部がほとんど枯れてしまったつるバラも、枝数こそ少ないのですが、
 花付きは多く、たわわに咲いています。

 台所の窓から見える純白のタチアオイ。私の大好きな花のひとつです。
 その向こうに見えているユリのつぼみは、大型の「マルコポーロ」
 今年は驚くほど背が高くなりました。 
 2008年7月31日(木)晴れ 日中の気温27度

 今日も朝から快晴。
 陽射しがじりじり照り付けて、暑い一日でした。
 これで5日連続の晴れています。
 
 夫が言うには、今年は、寒いといったら10日間、雨が降るといったら10日間、
 晴れるといったら10日間続く傾向にあるのだそうです。
 と言うことは、あと5日間はいいお天気が続くということ?
 ほんとかな?



 ジャガイモの花はそろそろ終わりかけです。
 朱円の広大な畑一面に咲くジャガイモの花。
 何度見ても圧巻です。

 ジャガイモの花というと、なんだかダサイ感じがしますが、
 実際はとてもきれいな花です。
 ジャガイモの種類によって花の色も違い、
 白から紫まで、何種類ものグラデーションがあるのです。
 
 その昔、パリの貴婦人たちはこの花を愛し、胸に飾っていたと言われています。



 
 朱円のあたりから見た知床の山々。
 まるで墨絵のようですね。
 
 
 2008年7月28日(月)晴れ 日中の気温26度


 「太陽さん、お久しぶりねえ。いったいどこに行ってたの?」
 
 やっと昨日から太陽が顔を出してくれました。
 十日以上もお会いしていなかったので、本当に嬉しい再開です。
 とは言え、なんとなく陽射しに力がなくて、いつまで晴れていてくれるかなあと、
 びくびくもの。

 本州以西は厳しい暑さが続いているそうですが、
 最近のオホーツク海側は、涼しいのを通り越して肌寒いほどでした。
 農作物も低温障害が懸念されていますので、
 何とかこの暑さが続いて欲しいものです。




 見事に咲いたバラ、「マリア・テレジア」
 あまりにも花付きが良くて、株の消耗が心配になるほどです。
 これは四季咲きなので、花がらは早めに摘んでやったほうが次の花が
 付きやすいというので、泣く泣く摘み取りました。
 まだ充分に美しいので、大鉢に水を張って、浮かべて楽しんでいます。

 
 明日、娘と孫を迎えに北見まで行ってきます。
 早く出かけないと帰りが遅くなるので、明日の朝食用におにぎりを作りました。
 時間がなくて用意ができないときは出先でお弁当を調達することもありますが、
 できるだけこうして作って持ち歩くことにしています。
 なんと言っても安上がりですし、その上おいしいのですから。

 おにぎりの中身は、山漬けにしたしょっぱいサケを焼いたもの。
 おにぎりの具には最適で、そのまま食べるとしょっぱすぎますが、
 握ってしばらく経つと、塩分がほどよくしみて、とてもおいしくなります。
 海苔は江戸前。
 焼いていない海苔をおにぎりに巻くと、磯の香りが強くて、これもまた絶品です。

 ケチるところは厳しくケチるA子ですが、食材にはちゃんとこだわっているのですよ。
 (おにぎりの後方に移っているのは、明日、飲み水を入れていくペットボトル。
  自販機で飲み物を買うなんて、お金の無駄使いですからね。水が一番!)
   

 2008年7月26日(土)曇り 日中の気温16度

 沖縄の竹富町は、斜里町の姉妹町。
 毎年この時期に、その竹富町のパイナップルとマンゴーが販売されます。
 産地直送だけあって甘くておいしいので、この日だけは万難を排して出かけることにしています。
 高いガソリン代をかけて、A子は泣く泣く斜里の町まで出かけてまいりました。
 今日も霧がかかって肌寒い天気です。
 沖を大きな作業船がウトロ方向に
 向かって走っていました。
 船の写真を写して後ろを振り返ったら、
 林の中にはこんなにたくさんの花が咲いて
 いました。普段は車で走り過ぎてしまうので
 気がついていないのですね。
 販売開始の15分前に着いたら、もはや
 長蛇の列。果たしてA子はパイナップルと
 マンゴーをゲットできるのでしょうか・・・
 なんとかギリギリセーフでした。
 もう大きなパインとマンゴーは売り切れで
 小ぶりのものだけでしたが、パインはとても
 おいしかったです。マンゴーは明日の
 お楽しみで、まだ味見していません。
 用事を済ませてウトロに帰る途中、
 少し荒れ模様の海。山は霧に隠れています。
 
 何だか波の間に間に黒いものが見えたので
 車を止めて降りてみると、どうやら若者達が
 サーフィンに興じているようです。
 さむそー!ぶるぶる!
 2008年7月25日(金)曇り時々雨 日中の気温15度

 妊娠、出産のため、二年間、釣りのできなかった娘が、
 マス釣りをしたいと、孫を連れてやって来ました。

 例年ならぼちぼち釣れだす時期なのに、今年はまだ魚影が見えません。
 「じゃあ、いったん帰るわ。一週間くらいしたらまた来るから、また迎えに来てね」って、
 おいおい、片道120キロを走る身にもなってよ、もう。
 
 孫がいなかった頃はバスで帰ってきたのですが、子連れになると驚くほど荷物が増えます。
 車で迎えに行かないと、とても帰っては来れません。
 以前の私にとっては、北見なんて一年に一度行くかどうかという遠隔地だったのですが、
 孫が生まれてからは頻繁に行き来しています。
 
 私が留守をすると、男たちは仕事をしながら店番もしなければならないので、いつも
 シブい顔をするのですが、孫の乃亜を迎えに行く時には
 「あ〜行っといで行っといで。店番?オッケーオッケー!」と快く出してくれます。



 北見に行く途中に通る、浜小清水原生花園。
 道産子馬が放牧されています。
 後方の湖は涛沸(とうふつ)湖です。

 
 来月1才の誕生日を迎える乃亜。
 つかまり立ちができるようになって、ご機嫌です。
 まだ手を離して立つことはできないのですが、何かに夢中になっていると
 自分が立てないことをつい忘れるらしく、数秒間は自立しています。


 玄関に入り込んで来たナナとご対面。
 どちらも異常に緊張しています。
 四つん這い同士ですから、ライバルだと思っているのかもしれません。

 
 
 
  
 2008年7月18日(金)曇り時々雨 日中の気温17度
  雨に歌えば・・・としゃれているわけではありません。
  ここのところ雨模様の日が続き、せっかくきれいに咲いたバラが、すっかり傷んでしまいました。
  明日もぱっとしないお天気のようなので、気が気でないA子は、傘をさしてやることに。
  苦肉の策ではありますが、何だか楽しげな雰囲気で、A子はご満悦。
 2008年7月16日(水)曇り 日中の気温17度

 鉢植えの植物の(コルジリーネでしょうか?)根元から新芽が伸びだしてきました。
 もともと「ミニ観葉」として売られていたので、土の表面がガチガチに固められて、
 大きくならないように植えられていました。
 しかし、「生きているものは成長するのがあたりまえ」という考えのA子は、
 買ってきてすぐさま植え替えをし、伸び伸びと育てて来ました。
 その甲斐あって、今では背丈が40センチほどになりましたが、残念なことに
 細くてきゃしゃな姿です。
 そこで、根元から伸びてきた子株を、親株から切り離して育てることにしました。
 いい状態の根がたくさん付いているので、全く心配はなさそう。
 子株を切り離した親株は不要なのですが、一応花壇に刺して、運があったら
 生き延びなさいというところです。
 
 息子が陶器市に出かけて、ホテルの売り場を三晩担当したA子でしたが、
 ずっと立ちっぱなしというのは、かなり腰に来ます。
 なんかいやな感じだなーと思っていたら、昨日、案の定、腰がキクッという感じで
 痛くなってしまいました。
 全く動けないわけではありませんが、とても普段どおりには働けません。
 最低限の家事を済ませて寝転がっていましたが、「あっ、そうだ。いきいきだ!」
 
 先日図書館に出かけたときに、期限切れの雑誌類が持ち帰り自由になっていたので
 中高年のためのストレッチが紹介されていた「いきいき」という雑誌をもらってきました。
 入手すると気が済むという困った性格の私は、ストレッチを実行もしないでいました。
 しかし、こうなったらそうもしていられません。

 寝転がったまま20分ほど、森光子さんもやっているという、基本的な軽いストレッチを
 して、そっと起き上がってみると、
 あれ?痛くない!
 腰の痛みが嘘のように楽になっています。
 完全になくなったわけではありませんが、痛みはかなり軽くなりました。

 以前、結構ハードな筋トレをしていた私に、Mりちゃんが、「腰痛予防には、筋トレよりも
 ストレッチの方が大事だと思うけど」と言っていたのは、このことだったんですね。
 
 本に書いてある説明によると、ストレッチをするだけでも筋力は現状維持できる、と、
 フムフム・・・
 痛くもきつくもないから何だか物足りないけど、現にこれだけ痛みがなくなるのですから、
 私の腰痛予防にはストレッチが一番のよう。
 筋トレは充分に体が柔らかくなってから、徐々に始めることにします。
 
 でも、ストレッチの20秒間の静止というのがもったいなくて、つい新聞など読んでしまう
 しようのないA子でした。

 2008年7月14日(月)曇り 

 息子が陶器市に出かけたので、11日の夜からは私がホテルの売り場の店番に行きました。
 なんとか絵日記を更新しようと写真だけは写してあったのですが、結局できなくて・・・
 画像は昨日のものですので、ご了承ください。
 最近は天気が不安定で、日中、突然強い
 雨が降り出したり・・・

 散歩命のナナですから、雨の合間に
 散歩に連れ出しました。歩道沿いの
 ハマナスが、今年は特別にきれいに
 咲いています。
 散歩コース沿いにある個人の敷地。
 近所の人たちが一部を借りて、
 野菜などを植えています。
 

 そしてシカを発見!全部で10頭ほどの群です。 どうやらこの大きな角がボスのよう。 
 と、そのうちの一頭が、私とナナを威嚇するように向かってきます。あわててナナを引っ張って退散しました。

 ウトロの周りは柵で囲って、シカを追い出しているのですが、シカはどこからともなく舞い戻って、柵の中に侵入してきます。
 そして追われたシカたちは、とても人間を警戒するようになってきたような気がします。
 それに、今まではこの時期、オスとメスは別々に行動しているはずだと思うんですよね。
 メスは子ジカを連れて群を作り、オスはオスだけで行動していたはず。
 う〜ん、おかしい・・・エゾシカの世界にいったい何が?
  2008年7月11日(金)雨 日中の気温22度
 
  しばらく降っていなかったのですが、今日は午前中から雨が降り出しました。
  そろそろ水やりしなければと思っていたところでしたので、植物にとっては恵みの雨です。
 台所の窓から店前の道路に向かって。
 ジギタリス、カンパニュラ・ラクティフローラと
 名前のわからない紫のカンパニュラ、デルフィ
 ニューム、シャクヤク、クレマチス、ウツギ
 などの背の高い花たち。この足元にも
 たくさんの小さな花が咲いています。
 居間の窓の下。
 ピンクのバラはフロリバンダ「ブライダルピンク」
 次々に花を咲かせます。向こう側の
 黄色いカーペットは、ほふく性のリシマキア・
 ヌンムラリア、紫はヤツシロソウです。
 
 カンパニュラ・アルペンブルーは、旺盛に
 茂ったリシマキアに覆われてしまいました。
 これでは咲けませんよね。
 
 ジャ〜ン!ついに咲き出したつるバラ、
 「つる・フラウ・カール・ドルシュキ」
 純白で端正な姿に感動しています。うまく
 育てて、通りに面した物置をつるバラで
 覆うのがA子の夢なのですが、この場所は
 歩道を除雪した雪が押し付けられるので・・・ 
 物置のもう一方の側に植えたバラ、
 半直立系の四季咲中輪「マリア・テレジア」
 も咲き出しました。クォータロゼット形の
 花びらが、貴婦人のドレスようです。
 「マリアテレジア」側から見た、歩道側の花壇。
 母がきれいに草取りをして帰ったので、
 まだきれいな状態を保っています。

 2008年7月9日(水)晴れ 日中の気温26度

 今日は、昨日までよりは、かなりしのぎやすい暑さでした。
 花壇の花は強風で痛んだり、雨不足で、ちょっと元気がありません。でも、お約束ですから、一応お見せします。
 
 店の全景。向かって右横が花壇です。
 店前には土の部分がないので、鉢植えを
 飾っています。
 シャクヤクとクレマチスとデルフィニューム。
 このあとカンパニュラ・ラクティフローラやユリが
 咲くエリアです。
 勝手口に近いあたり。ジギタリス、サンショの
 木、イカリソウ、アジサイ、ポテンティラ、キン
 バイソウ、それに、この冬に弱ってしまった
 クレマチスとオールドローズの「マダムアルディ」
 などが植えてあります。
 一昨年歩道脇に作った花壇の一部。
 ギボウシが旺盛に茂り、昨年植えた
 白いシャクヤクが満開。画面左上に写って
 いるつるバラ「フラウ・カールドルシュキ」の
 つぼみは開きかけ。真ん中のピンクの
 バラは今が満開できれいです。
 ハーブガーデンはイングリッシュ系のラベン
 ダーが咲き出し、観光客の方が喜んで
 記念撮影をしています。
 セージやタイムも満開です。
 花壇の外にあったので毎年毎年シカに
 かじられて哀れな姿になっていたニオイ
 バイカウツギ。
 昨年花壇の中に植え替えてやり、今年
 やっと木に成長して、わずかですが
 花が咲きました。
 2008年7月8日(火)晴れ 日中の気温27度
 
 「車の下にうずくまっていたぞ!」と、
 夫がちいさなスズメの子を家に連れて来ました。
 もう元気がなくて、ぐったりしているようです。

 「親鳥が探しているかもしれないから、とりあえず巣のそばに置こう」という
 圭一の意見で、巣箱の近くにはしごを掛けて、子スズメを入れた箱を置いてみましたが・・
 
 近くをカラスがさっと横切って、もう、この子スズメを狙っているようです。
 仕方がないので巣の中に戻してやりましたが、親鳥がやってくる様子はありません。
 「もうだめかもしれないねえ・・」
 
 それにしても、子スズメはもうかなり飛べたはずなのに、どうして?
 夫の推理では、飛んでいてガラスかなにかにぶつかってしまったのではないかと。
 なるほど、それはあるかも。
 もう助からないと思ったら、自然界では、親も執着しないのでしょうね。
 厳しい自然のおきてはいかんともしがたく、子スズメはやがて姿を消してしまったのでした。

 洞爺湖で開催されているサミットのために、北海道は警備が厳重になり、
 観光客は激減したそうです。
 知床も確かに観光客が少なくなりました。
 これではうちの商売も上がったり。
 なんのメリットもないのにデメリットだけは分担させられちゃうなんて、
 なんか納得できないなあ・・・
 皆さん、北海道は今が一番いい時期です。
 花もきれいだし気候もいいし、チャンスですよ!
 
 2008年7月7日(月)晴れ 日中の気温30度

 今日こそは花壇の写真を、と思っていたのですが、あいにくの強風で
 撮影は無理でした。

 さて、今日も暑い一日でした。
 しかも昨日と同じく風が強いので、窓を存分に開けることができませんから、
 室内は朝から30度を超え、日中は32度まで上がりました。
 (うちの温度計は部屋の高いところに掛かっているので、あまり信用できませんが)

 一日三食のご飯支度をしなければならないA子は、近頃、ばて気味です。
 夕方、 「今夜はカツどん弁当を買ってきて食べることにする!」と家族に宣言して、
 コンビニに向かおうと思ったのですが・・
 
 昼の買い物でスーパー「ビッグマートみたに」へ行った時に、
 「今日は店の冷蔵庫が故障してしまって、大変なんです」と
 レジのK子ちゃんが浮かない顔をしていたのを思い出して・・・
 
 「う〜ん、生鮮食品なんか、この暑さじゃもたないだろうなー。気の毒だなー。」

 K子ちゃんはとても可愛い子で、しょっちゅうお財布を忘れて行く私に
 「あとで払ってくださいねー」と、快く商品を持たせてくれます。
 また、店長のIせ夫妻は、うちのナナのガールフレンド、ミルキーちゃんの飼い主。
 うちの孫が生まれてウトロにいる間に紙オムツが足りなくなり、困り果てている時に
 Iせさんのお孫さんのオムツを頂いて本当に助かったのでした。
 あの時、「このご恩は一生忘れまい!」と誓った私は、恩(の一部)を返さなければ、と、
 「みたに」で肉を買って、結局家でカツを揚げる羽目になりました。
 


 このスピードカッターは小型でシンプルですが、とても優れもの。
 食パン1枚を3秒でパン粉にしてくれます。
 益子では、近くのスーパーで生パン粉を売っていて便利だったのですが、
 ここでは自分で作るしかありませんから、重宝しています。
 魚や肉のミンチもうまくできます。ちなみにメーカーはSEBです。

 そして夕食後、やっとお茶を飲んでいると、野菜がどっさり届きました。
 う、うれしい・・・この物価高に、なんてありがたい・・・
 ゆっくりばてている暇はありません。
 キュウリは漬物に、ブロッコリーとカリフラワーは小房に分けて、茹でて冷凍しました。
 その他の野菜はとりあえず冷蔵庫に収めて。

 野菜の処理が全部終わったのが、夜の11時。
 あー、疲れた。お休みなさい。

 2008年7月6日(日)晴れ 日中の気温31度

 暑い日が続いています。
 花壇の花も次々に咲き出して、今、とてもきれいです。
 今日、ここでご紹介しようと思ったのですが、
 特報が飛び込んできたので、急きょ記事を差し替えました。
 (って、そんな大げさなことではありませんが)

 朝の散歩から帰ってきた圭一が、
 小スズメが巣から落ちてるのを発見!
 大丈夫か?カラスは?猫は?
 現場に緊張が走ります。
 カメラマンのA子は、飛び出す前にまずカメラ。

 なるほど、居間の窓の下の花壇にまだ満足に飛べない子スズメが。
 さてどうしたものか・・・
 ヒナとは言っても数メートルは飛べる状態なので、簡単には捕まえられませんし、
 もしうまくいっても、人間が手をつけたヒナを親が嫌がって子育て放棄したら
 困るし・・・

 思案している間にも、親スズメが心配してジージーと鳴いています。
 そっと見ていると、親は子スズメを花の陰に誘導して行き、えさを与えていました。
 巣箱の下まで連れて行って茂みの中に隠したので、ひとまず様子を見ることに。
 スズメのかしましい鳴き声がしなくなりましたので、多分無事に巣に戻ったのでしょう。
 巣を下から見上げると、小スズメが身を乗り出して大きな口をあけていました。
 
 一日に何度ももえさをまいてやっていますが、この時期の親は本当に大変です。
 

 2008年7月1日(火)快晴 日中の気温22度


 
 ずっと異常な寒さが続いていたウトロ。
 せっかく膨らんでいた花のつぼみが枯れて来ているものがあったりして、
 A子にとっては悲しい毎日でした。
 
 そして今日は、本当に久々の上天気!
 どっさり溜め込んだ用事を抱えて、斜里の町まで出かけました。


 途中の牧場では牧草刈の真っ最中。
 明日からしばらくは好天が続くという予報なので
 いい干草ができることでしょう。


 母も一緒だったので、親孝行して以久科(いくしな)原生花園に寄り道。
 
 今年は例年になくハマナスやスカシユリがきれいに咲いています。
 車を降りて砂丘を登ると、眼前にゆったりと広がるオホーツク海、
 そしてはるかかなたに知床連山が見えます。
 寄せてはかえす波の音、潮の香り、そして足元には可憐な花々が咲き乱れて・・・
 日頃の気ぜわしさをしばし忘れた、憩いのひとときでした。


 うちの食事は、ほとんど毎日海産物です。
 おいしいから嬉しいよと母は言いますが、彼女は肉も好物なのです。
 
 明後日八戸に帰る母の送別会を兼ねて、今夜は外で焼肉をすることにしました。
 母はワインを飲みながら肉をパクパク食べてご機嫌です。
 母の旺盛な食欲にはつくづく感心します。

 よく食べ、よく眠り、よくしゃべり、そしてよく働く母。
 今回は一月半ほど滞在しましたが、毎日家事に草取りに励んでくれました。
 
 近所の方やお客さまからも、「お母さんに食べてもらって」と
 いろいろお心遣いいただきました。
 本当にありがとうございました。
 心からお礼申し上げます。
 
 次回は冬の益子に登場予定の母です。
 2008年6月25日(水)曇り 日中の気温11度

 ナナは買い物袋のシャラシャラという音が大好きです。
 何かおいしいものを入れてくるものだとわかっているのでしょう。
 家族が買い物から帰ってくると、「なになに?何が入っているの?」と
 まとわり付いて来ます。
 でも、つながれているので、どこまでも付いては来れないはずのに・・・

 今日、買い物から戻った私にいつものようにナナがまとわり付き・・・
 あれれ?玄関の中までも付いてくるではありませんか!

 見ると、ナナはつながれていなくて、完全にフリー。
 圭一が、ナナの普段いるあたりを柵で囲い、放してやったのでした。
 つながれていないナナは、満足そうに歩き回っています。
 柵が低いので飛び越えるのではないかと心配でしたが、
 夕方になって、ご近所のワンちゃんたちが散歩の途中に寄っても、
 ナナは、ちゃんと柵の内側でご接待。
 飛び越えそうな気配は全然ありません。
 これなら安心、と思ったのですが・・・

 夜、私は散歩に行く時間が取れず、夫がひとりでナナを連れて行くことに。
 ここで彼の意地悪虫がうずき出し、夫は自分だけが柵の外に出ると
 戸を閉めて「ナナ、来い!」
 ナナは戸惑いながら出口を探したようですが、どこからも出られないとわかったら、
 ピョンと、いとも簡単に柵を飛び越えたのだそうです。

 つまり、柵を越えられなかったわけではなくて、
 日中は越えなかっただけだったのですね。

 これではいつ逃走するかわかったものではなく、
 とても放して置くわけにはいきません。
 
 というわけで、ナナのフリータイムはわずか半日で終了。
 その後はまたつながれて、ふてくされたように寝ているナナでした。
 
 2008年6月13日(金)曇り 日中の気温14度

 色々あって、毎日、超多忙でした。
 
 並びのお店の前は、とっくにみんな、きれいにお花の鉢を飾っているのに、
 うちの前はがらんとして殺風景です。
 気に掛けてはいたのですが、全然時間が取れませんでした。

 今日はむりやり時間を捻出して、鉢植え作り。
 例年ならもっと早い時期に作るのでパンジーが主役になるのですが、
 こんなに遅くなると、もうパンジーは似合いません。
 ブルーサルビアとガザニア、キンギョソウ、背の低いアゲラタムを買ってきて、
 うちの花壇から堀り上げた葉物と組み合わせました。
 「お母さんの作る鉢植えは、シックだね」と娘が言いますが、
 グリーンの多い方が私は好きなので、毎年こんな感じです。
 もう少し経ったら花が次々に咲いてきれいになることでしょう。

 庭にボタンが咲きました。
 ボタンは「木」ですから、本来は年々大きくなるはずなのですが、
 この場所は屋根からの雪が落ちるので、冬の間にバキバキに枝が折れて、
 大きくなることができません。
 それでも株は充実してくるらしく、花数は増えてきました。
 今年はつぼみが7つ付いて、次々に開いています。
 あたり一面に甘い香りが漂って、ぜいたくな気分に浸っています。


 遊びにきている孫の乃亜。
 つかまり立ちができるようになり、伝い歩きが楽しくてならないようです。
 私の母にもすっかりなつき、一緒に機嫌よく遊ぶので、母は嬉しくてならない様子。
 ひ孫のかわいらしさに目を細めています。

 それにしても母の身の軽さにはびっくり!
 朝から晩まで、家事と子守りと草取りにホイホイと動き回る様は、
 とても82歳には見えません。
 花壇の草取りをしている母の動きは私とそっくりだと、近所の友人に言われました。
 親に似るというのは姿かたちだけではなく、動きや雰囲気も含めてのことなのですね。

 娘が婿さんに 「ばあちゃんがウトロの家の周りの草取りをしてくれるから、
 すっかりきれいになったよ」 と言ったら、
 「じゃあ、次はうちにも来てもらったら?」と言ったそうな・・・
 働き者の母は、引っ張りだこです。
  2008年6月2日(月)晴れ 日中の気温17度

 昨日までは毎日寒くて、これが6月とは信じられないほど。
 今日は朝からいいお天気でしたが、思ったほど気温は上がりませんでした。
 畑の作物の生育もかんばしくなく、花壇も勢いがありません。
 今年の作柄はいかに?

 遊びに来ている(はずなのに働いている)母は、当初の予定では、今月いっぱいの
 滞在で帰るはずでしたが、無理に頼み込んで、もうひと月いてもらうことに
 なりました。
 
 とにかく何だか忙しいA子。
 花壇周りの草取りはおろか、鉢植え作りにもまったく手が付けられないでいます。
 もともと花の好きな母は、嬉々として草むしりに励む日々。
 「奥さんのお母さん?毎日よく働くよねえ」と、ご近所でも評判の草取りおばあちゃんです。
 かあさん、ありがとう!
 
 ところで、私の母と私、娘、孫の間には、ちょっと不思議な一致があります。
 母が私を産んだのが満27歳のときで、私が娘を産んだのが27歳、その娘も27歳で
 女の子を出産しました。
 つまり27歳違いの女が四代続いたわけです。
 なんとも不思議な偶然にちょっと驚きました。

 知り合いの方の素敵なお庭で、女四代の記念撮影です。

 ウトロは小さな町なので、どこに行ってもほとんど皆知り合い。
 道の駅に商品の在庫を見に行ったら、「本田さんのお母さんでしょ。そっくりだから
 すぐにわかったよ」と、言われました。
 皆さんに声を掛けてもらって嬉しそうな母です。

 何でも楽しんでしまう、ポジティブな母。
 「わー、こんなの初めて見た!」と、大はしゃぎ。
 ジャガイモの芽を取るのが遅くなって伸びてしまっただけなんですけど、
 こんなに喜んでもらえるとは・・・

 

 東京九段にある「暮らしのうつわ花田」で、知床窯陶器を扱ってもらっていますが、
 昨日、このお店のホームページを見たら、うちのぐいのみが紹介されていました。
 うちの通販サイトでは販売していない商品なので、どうぞチェックしてみてください。

 
 
 2008年5月20日(火)暴風雨 日中の気温16度
 
 益子の陶器市も終わり、知床窯一家は久々にウトロに戻ってまいりました。
 雑事に追われて、ホームページの更新が大変遅くなり、すみませんでした。 
 
 花が咲き乱れていた益子から帰ってくると、知床の春はまだ浅くて・・・
 
 知床連山の残雪は、例年より少ないような
 気がします。里の新緑はまだ淡い色です。
 山の斜面の山桜。
 今年は開花が早かったのにその後の気温が
 低かったせいで、花はずいぶん長もちしました。
 でも昨日からの強風で今日はほとんど散って
 しまい、葉桜になりました。
 窯場の裏にやってきたエゾシカの群。
 ウトロの回りは柵で囲ったはずなのに、
 これじゃあ全然だめじゃ〜ん!
 花壇はまだネットを張っていないので、
 荒らされそうで心配です。
 A子は益子の帰りに八戸に寄って、実家の
 母をウトロに連れてきました。初ひ孫と嬉しい
 対面です。最初の数日はひき気味の乃亜
 でしたが、今ではすっかり慣れて、母は毎日
 幸せの絶頂!
 テーブルや椅子の下をはいずり回って・・・  乃亜の温泉デビュー。 
 大きなバケツに入れられて大浴場にポツンと
 置かれた様子は、まるで拾ってくれる人を待つ
 子犬のようで、なんだか哀れっぽい。
  
 2008年4月19日(土)晴れ 日中の気温16度
 

 
今日は気温がぐっと高くなりました。

 家を開けるためにしなければならないことは山積みです。
 電気代の節約のために冷蔵庫の電源を切って行きたいので、
 庫内をきれいにして、カビが生えないようにしなければなりません。
 ショーケースの内部やら部品やらを徹底的に洗って、
 ガス台とその回りをきれいにして、と、主婦の仕事はきりがありません。
 自分の出発準備は全くできていないA子。
 21日出発の予定ですが、果たして間に合うのでしょうか?


 冬の間、町の中ではほとんど見かけなかったエゾシカ。
 今日は珍しく4頭の群れが道を歩いていました。

 益子の陶房はネット休止中のため、ウトロに戻るまで、
 ホームページの更新はできなくなります。
 メールもつながりませんので、ご用の方は携帯電話にお願いします。

 番号は 
090-6627-4568 です


 益子陶器市は今月26日(土)から5月6日(月)までです。
 「象嵌てん」前のテントでは仙人と圭一が、
 城内坂通りのギャラリーではA子がお待ちしていますので、
 どうぞ皆さま、おいで下さ
い。


 

 2008年4月17日(木)晴れ 日中の気温7度

 夕方、ご飯支度をしながらふと顔を上げると、台所の窓から真っ赤な夕日が見えました。
 日はまだ高いのにこんなに赤いのは珍しいので、例によって二階の天窓からカメラを外に伸ばしてパチリ!
 刻一刻と変わっていく色合いに、すっかり見とれてしまいました。
 益子行きの準備に追われて慌しい毎日でしたから、久々にゆっくり日の入りを眺めたことでした。
 
 
 2008年4月16日晴れ 日中の気温10度

 昨日から峰浜の義弟の家の芋切りが始まり、A子とMりちゃん、それにTよちゃんの三人が手伝いに行っています。
 A子は益子行きが迫っているため、手伝いは今日まで。Mりちゃん、Tよちゃん、あとはよろしくお願いしまーす。 
 畑には今月の1日に降った雪が
 まだ残っています。
 暖かいハウスの中では、ビートの苗が
 すくすく育っています。
 D型ハウスの中の芋切り風景。
 両脇にベルトコンベアが設置されていて、
 切った芋をどんどん大きな箱の中に運んで
 行きます。これが設置されるまでは、切った
 芋をコンテナに入れて、人力で持って運んで
 いたので、重いし腰が痛いしで大変でした。
 ぬかるんだ地面にフォークリフトがはまって
 しまい、トラクターが救出に向かいます。
 トラクターの運転手は義妹。小さな体でこんな
 大きな機械を自在に操るのですから、すごい!
 無事に救出して、楽しい楽しい一服タイム。
 この一服の時間とおいしいお昼ご飯が、
 芋切りの何よりの楽しみです。
 
 2008年4月13日(日)晴れ 日中の気温4度


 昨日、一昨日と、寒くて雪がちらつきました。
 今日もお天気はよかったのですが、気温は上がりません。

 ナナの散歩から戻った息子が、
 「流氷が流れ出ている」と言うので、車で出かけました。
 ホテルの外階段を登らせてもらってパチリ!

 流れ出た流氷の帯が、沖にくっきり見えています。
 手前の海岸には静かな波が打ち寄せて、春の気配が感じられます。


 港の外海には、バラけた氷が沖に向かって縞模様を作っていました。




 そのまま高原の畑に車を走らせました。
 畑はまだ雪の下でしたが、農作業用の機械を点検する姿が
 あちこちで見られました。
 
 義弟の家の芋切りはあさってから始まります。
 益子行きの準備に終われる毎日ですが、
 毎年ジャガイモをもらうので、せめていくらかでも手伝いたいと思っています。
 
 
 
  
   2008年4月9日(水)晴れ 日中の気温14度
 
  今日はずいぶん気温が上がりました。
  自然センターまで行く用事があったので、ちょっと足を伸ばして、岩尾別まで行って来ました。
 
  岩尾別から見た知床連山はこんな感じに見えます。
  右側の写真が知床連山の右側部分、中央の写真が連山の左端で、山がそのまま海に続いています。
  一番左の写真は岩尾別海岸を包み込んでいる二つの断崖のうちのひとつ。
  岸から流れ出た流氷帯の先端は、ちょうどこのあたりを通過するところでした。   
 知床連山に連なる山々。画面では見えませ
 んが、向かって左側には知床連山が、右側
 には遠音別岳、海音別岳が続きます。
 カメラを構えている私を横目で見ながら、
 悠然と崖を歩いていく若いオス鹿。
 (下は海です) 
 メス鹿の集団も一生懸命草を食べています。
  2008年4月7日(月)晴れ 日中の気温9度

 

 今日はお天気がよくて、海がきれいでした。
 
 香川の坂を降りていく途中から見える海は、まだ流氷に覆われています。
 海面がのぞいているところもありますが、かなり沖合いまでびっしりの氷。
 明日と明後日も気温が上がりそうなので、風の向きによっては
 流氷が流れ出るかもしれません。



 三枚目の写真の駐車場は、道の駅シリエトク前です。
 この地面は埋め立てでできた部分。
 ウトロの本来の地形は、崖の下にわずかな平地があるだけですから、
 旧国道沿いの家は、崖の下に張り付くように建っています。

 


 道の駅からの帰りに、旧国道沿いにあるスーパー「みたに」へ。
 家から出ないA子にとって、この店は地元の主婦と会える、貴重な場所です。
 「あら、Mどりちゃん、しばらく。元気だった?」
 「E美ちゃん、今日のご飯は何にするの?」

 主婦のうちのひとりがレジで「ごめん、K子ちゃん、お金ないわ。今度持って来るね」
 「はい、いいですよ」と、レシートをレジにぺたっと貼り付けるK子ちゃん。
 「お金がなくても買い物ができるって、田舎ならでは、だよねえ」
 「ほんと、ほんと。町じゃこんなことできないもんね」

 娘がウトロに帰って来ると、会う人会う人、みんな
 「あら、みーちゃん、帰ってきてたの?」
 「あれ、みーちゃんの子どもかい?」
 「いつ生まれたのさ。かわいいねえ」と、声を掛けてくれるそうで、
 「やっぱりウトロはいいわー」としみじみ言っている娘です。
 
 
  2008年4月6日(日)曇り 日中の気温7度

 3月下旬にウトロの冬のイベントが終わってからも、何かと忙しく過ごしていました。
 やっと仕事が一段落したので、北見の娘が遊びに来ることに。
 
 「今回はお母さんに乃亜の洋服を縫ってもらいたいの。生地はもう裁ってあるから」と
 娘が言うので、ん?裁った?既に?と、心配ではあったのです。
 やはり・・・いやな予感は的中しました。

 あのさー、縫い代も付けないで切っちゃって、どうやって縫えって言うの?

 頭を抱えた私でしたが、思いがけなく娘のドジに救われました。
 まだ1才にもならない赤ん坊に着せるのに、3才児の大きさに生地を切ってあったのです。
 襟ぐりも袖口も、とにかく縫い合わせてゴムを入れるデザインなので、
 なんとか格好はつきました。
 着せてみるとなんともかわいらしいので、私がその昔、子供たちに縫ってやった
 残りの布でワンピースとブラウスを縫ってやりました。
 
 娘も私と同じで、ブランド物には全然こだわりません。
 「こういうシンプルなのって、なかなか売ってないのよ」と、喜んでくれました。
 子供はすぐに大きくなるので、服はどうせワンシーズンしか着られません。
 高価なものである必要は全くないのです。

 久々に手仕事ができて、本当に楽しゅうございました。
 時間さえあったら、一日中でもミシンを踏んでいたいところです。

 

 4月26日から5月6日まで、春の益子陶器市が開催されますが、
 今回は、私A子も益子に参ります。
 私は、昨秋の陶器市と同じ、町の中のギャラリーでお待ちしています。
 夫と息子はいつもどおり、「象嵌てん(ぞうがんてん)」前のテントで販売します。
 
 春は陶器市が終わったらすぐにウトロに戻りますので、
 みなさん、どうぞ陶器市においで下さい。
 お待ちしています。

 
 
  2008年4月2日(水)晴れ 日中の気温2度
 
 今朝は朝から除雪です。
 「こんな大雪だから、今日は私も手伝うわ」と申し出た私に、
 夫は「う〜ん、どうだかなあ・・・」と、返事もそこそこに外に出て行き、
 息子は「手伝い?要るかなあ・・」と、これも一向に感謝の気配が感じられません。
 それでもA子は「私が手伝えば、かなり早く終わるに決まってるんだから!」と、やる気満々。

 しかし、外はどのくらい積もってるのかな、と、ブラインドを上げて外を見たとたんに、
 「ありゃ、これは私の手に負えないわ」と、私はあっさり敗北宣言。
 4月の、一日で積もった量としては過去最高だそうです。
 60数センチという記録ですが、うちの周りはそれ以上、少なくても75センチぐらいは積もったのではないでしょうか。

 会う人会う人、「いやあ、除雪で腰が痛いねえ」が、今日のご挨拶だったので、除雪作業をしていない私はちょっと後ろめたくて、
 「ねえ、大変だったよねえ・・・」と、やや遠慮がちに答えたのでした。
 
 こんもり盛り上がっている雪山が、
 うちのカペラ。
 後ろの窓枠がかろうじて見えています。
 店側。前の道路は除雪が終わって、
 車が走っています。
 除雪機がすっぽり埋まる深さなので、
 なかなか進めません。
 屋根からずり落ちてくる雪。
 厚さは優に80センチはあります。
 屋根からの落雪でストーブの吸排気管が
 埋まるので、早く落としてしまわなければ
 なりません。
 落ちた雪はこんなにたくさん。
 この後、この雪は人海戦術で処理しました。
 (もちろん男たちが)

 2008年4月1日(火)大雪 日中の気温0度

 この大雪はエイプリルフールの贈り物か?
 まさかの積雪量にびっくり!
 そんなに激しく降っている感じはしないのに、今朝から降り出した雪が、夜にはこんなに積もりました。
 玄関からわずか数歩の作業場にたどり着くのも命がけです。
 どれだけ積もったか、とくとご覧ください。
 たった一日でこんなに積もることは、知床では滅多にありません。
 「おーい!」窓の外から圭一の呼ぶ声が
 したので、外を見てびっくり!
 こんなに積もっているとは気がつきませんでした。
 「ナナ、今日の散歩は命がけだよ。
  それでもお前は行くんだね?」
 「うん!行く!」
 散歩にかけるナナの情熱は、
 誰にも止められません。
 決死の覚悟で道をつけて、ナナの散歩に
 出て行った圭一。
 果たして彼らは無事に帰って来れるの
 でしょうか?
 
           
             2008年3月26日(水)晴れ 日中の気温7度
 

            
先週の土曜日で、47夜続いた冬のイベントも終わりました
             日曜日の夜はすっかり気が抜けてしまったA子。
             一年近くもビデオを観ていなかったので、日ようと月ようの夜はのんびり映画を楽しみました。
             月ようの夜はホームページを更新しようと思っていたのですが、夕方から急にひどい頭痛に襲われ、
             寝込んでしまったので、またまた更新できませんでした。
             今夜もつい今まで本を読みふけってしまい・・・
             
             写真の用意がないのですが、流氷はまだびっしりあります。
             まもなく4月ですから、もうそろそろお引取り願いたいのですが、なかなか人間の都合に
             合わせてはくれません。

             知床窯は、今日、釜焚きでした。
             イベントの間もせっせと作り続けた夫と息子に感心しています。
            
             巷では卒業やら入学やらと忙しい季節ですが、家には全く縁がありません。
             変わったことといえばナナが発砲スチロールの箱に入らなくなったことぐらい。
             雪がとけてコンクリートが出てきたので、最近はその上でぬくぬくしています。
 
 
  2008年3月18日(火)晴れ 日中の気温10度


 今日はぐっと気温が上がりました。

 流氷の様子が気になったので、海を見に下まで降りてみました。

 港の中は氷がすっかり解けています。

 沖の方は流氷がびっしりですが、氷の隙間が少し開いています。
 風の向きによっては、徐々に動き出しそうな気配です。

 


 今週の土曜日がオーロラファンタジーの最終日。
 運がよければ、氷が流れ去るところが見られるかもしれませんよ。
 この冬まだおいでになっていない方は、ぜひおいで下さい。
 

            
              2008年3月17日(月)曇り 日中の気温3度
              

             
毎晩オーロラファンタジー会場に出店しているので、ホームページの更新が思うようにできません。
              気にはかかっていたのですが、夕飯の後、会場に出かけて、帰ってきてからナナの散歩やら
              風呂掃除、台所の片づけをしていると、あっという間に寝る時間になってしまいます。
              でも、先日イベント会場のオーロラ番屋に来てくださったおふたりに、「初めまして。いつもホームページを
              拝見しています。お会いするのを楽しみにしてきたんですよ。」と声を掛けられました。
              彼女達は、次の日、店の方にも来て下さって、ナナとのご対面を喜んでおられました。
              一度もお会いしたことがなくても、ホームページを見て下さっているというので、
              お話も弾み、楽しかったです。 
              代わり映えのしない内容で恐縮してしまいますが、せめて更新だけはまめにしなくてはと思っております。はい。
              
 2008年3月6日(木)曇り 日中の気温0度


 作業場から戻った息子が「消しゴム付きの鉛筆って、確か特許だったよねえ」と
 突然わけのわからないことを言い出しました。

 「じゃ、これも特許取れるんじゃない?」と差し出したものは、なんと、お玉付き茶碗!
 今日、窯から出したものですが、こんなふうにくっついていたのだそうです。
 う〜ん、何でもくっついていればいいってもんじゃないし・・・・
 



 今日の昼食。
 たっぷりのほうれん草と豚肉入りの塩ラーメンです。
 これは斜里のおいしい中華料理屋さん、「春和楼」のラーメンの味を
 なつかしんで作っているものです。
 もう長いこと営業していないので、ここのおいしい餃子やラーメンを
 ずっと食べていません。
 あの究極のおいしさを忘れることができなくて、ときどき思い出しては、
 自分なりに作っています。
 もちろんあの味には及びもつかないのですが。
 
 2008年3月2日(日)晴れ 日中の気温2度


 一時は海面が見えていたのですが、
 ここのところ、海は流氷ですっかり覆われています。
 多少の風が吹いても後退することはないので、
 氷の勢いは、相当強いのではないでしょうか。
 ウトロの冬のイベント「オーロラファンタジー」は、今月22日まで開催されますので、
 なんとかそれが終わるまで、ゆっくり滞在していて欲しいのですが・・・

 

 私たちが益子に行っている間に、ウトロに歯科医院ができました。
 斜里で開業なさっているN羽歯科医院の先生が、
 木曜日と土曜日にウトロで診察してくれるのだそうです。
 今までは斜里まで片道40キロ、冬道なら50分も車で走らなければ、
 歯の治療は受けられませんでした。
 凍った道をはるばる斜里まで出かけて行って、
 わずか数分の治療を何度も受けなければ
 ならなかった住人にとっては、とても嬉しいことです。
 
 虫歯ではないけれど、歯石のできやすい夫はさっそく歯のお手入れを受けに行き、
 初期の虫歯を発見して、ただいま治療中です。




 日中の気温は少し上がってきましたが、それでもまだまだ寒い日が続いています。
 一日中作業場に入れておくわけにもいかないので、日中は外に出されるナナ。
 息子が雪に埋まっていた発砲スチロールの箱を掘り出して置いてやったので、
 ナナはさっそくその中にうずくまっています。
 乾かしておいたタオルケットを掛けてやると、気持ちよさそうに目を閉じて昼寝中。
 呼ばれても、起き上がったらタオルが落ちるのがわかるらしく、
 首だけを向けて反応する、寒がりで不精なナナです。
 
                
                 2008年2月27日(水)雪のち曇り  

                 年中無休で店をやっていると、曜日の感覚が全くなくなってしまいます。
                 テレビもラジオもほとんどつけないので番組で曜日を知ることもなく、
                 腕時計も携帯電話も普段は持ちませんから、曜日を知る手段はカレンダーだけです。
                 でもスケジュールがびっしりという生活ではないので、うっかりするとカレンダーさえ見なかったりして・・・

                 こんな私が曜日を確認する手段として、もっとも有効なのがゴミの日です。
                 「えーと、今日はなんのゴミの日だっけ」と、回収されるゴミの種類で曜日を知るわけです。
                 
                 うちのエリアでは(月)(木)が生ゴミ、(火)が一般ゴミ、(金)がプラスチック類(リサイクル用)です。
                 そのほかに水曜日はリサイクルゴミの回収日で、紙類、ビン類、ペットボトルと缶類と分類して、
                 週ごとに回収されるものが決まっています。
                 「え?もう紙の回収日?ついこの間、出したばっかりだと思ったのに」という具合に、
                 あっという間に一ヶ月が過ぎていて、時間が過ぎるのがあまりに速くて愕然とします。
                 
                 「♪季節の変わり目を〜あなたの心で知るなんて〜♪」という歌が昔ありましたが、
                 あなたの心ならまだしも、ゴミ出しでっていうのは、どーなんだろー・・・
                 情緒も色気もない自分の現実に、言葉を失ってしまうA子でありました。
                                 
  2008年2月25日(月)晴れ 日中の気温零下2度


 今日は朝からよく晴れて、明るいオホーツクブルーの空でした。
 昨日まで吹き荒れた風が流氷を押し戻して、
 ウトロの海はたくさんの流氷が漂っています。
 でも大きな氷塊はなく、岸には氷泥(ひょうでい)が寄せては返している状況で
 なんとも頼りない限りですが、こういう時期の海はとてもきれいです。

 
 引き上げられた船は、春の訪れを静かに待っています。



 香川の坂の下の国道沿いにある、最後の古い建物が取り壊されています。
 これがなくなると、町なかを通る国道はまっすぐに広くなります。

 でも、昨年の3月に国道が切り替わって以来、斜里の方向から来ると
 香川の坂を上がってくる入り口がわかりにくくなりました。
 うちのお客様でも、
 「国道をまっすぐ走っていたらウトロを走り抜けちゃって、
 幌別まで行って気がついて、あわてて戻って来ましたよ」
 と言う方がたくさんいらっしゃいます。
 
 皆さん、知床窯への道は、斜里方面から走ってきたら、
 郵便局の手前の交差点を右折して、
 すぐに左折して、坂を登って来て下さいね。
 決してまっすぐ走り抜けてはいけませんよ。
 
 
 
 2008年2月20日(水)晴れ 日中の気温0度

 
 北見からの帰り、網走の国道を走っていると、目の前に知床連山と満月が!
 駐車できるところを見つけて、パチリ!

 二枚目の写真で、赤い灯台と一緒に写っているのは、斜里岳です。
 かなり古い山だそうで、侵食がすすんでいて、鋭くえぐられています。
 山すそが広くて、きれいな形の山。

 斜里に向かって運転していると、正面にずっと月が見えていて、
 なかなか趣のあるドライブになりました。
 それにしても、こうして見るとウトロは遠いですねえ。
 斜里岳を通り過ぎて、海別岳、遠音別岳を過ぎて、
 ややも知床連山の近くまで走らなければならないわけですから・・・
 地図で見ると、網走から知床半島までは弧を描くように湾曲していますが、
 網走から対岸のウトロ方面を見ると、あそこまで走るのかあ・・と
 ちょっぴり暗い気分になってしまいます。


 途中、小清水原生花園まで来たら、後方に日が沈んで行きました。
 前には満月、後ろには落日というダイナミックな光景に、しばし車を止めて
 見とれてしまいました。
 いや〜、北海道って本当にいい所ですね。


 ところで、ご覧のように網走には全く流氷がありません。
 今年はせっかく接岸が早かったのに、風向きが悪かったらしくて、
 現在は岸を離れています。
 ウトロに接岸していた流氷も、今日見た感じでは、何だか頼りなくて、
 いつ流れ出してもおかしくないぐらいの量しかありません。
 ただ、風の向きによっては、また流れてくるでしょうから、
 まだしばらくは楽しめそうです。
 
 
  2008年2月18日(月)晴れ 日中の気温零下2度



 久々に晴れたので、買い物がてら、流氷の写真を撮りに下りてみました。
 乃亜にとっては、初めて見る流氷ですから、記念写真をパチリ!




 ずっと雪の日が続いたので、日中も作業場で過ごしていたナナ。
 今日は日が射している間、外に出してやりました。
 それでもやはり外は寒かったらしく、雪に埋もれて
 うらめしげにこちらを見ています。


 圭一いわく、「ナナから見て、おとうの株は上がったな」
 乃亜が来て、私と圭一はナナに対する気持ちが、と言うか、
 かまう時間が極端に少なくなってしまったのですが、
 夫はもともとそれほどナナを構わないので、
 ナナは「この人だけはいつもと変わらない」と、
 夫を尊敬したに違いないと言うのです。
 う〜〜ん、そうなんだろうか・・・
 
 2008年2月17日(日)雪 日中の気温0度

 「ほら、今日のニュースは・・・」
 抱っこをして欲しがる孫と寝転がっていたいジジ。

 何とかごまかそうと、新聞を読み聞かせると、
 初めはおとなしかった乃亜ですが、
 だんだん飽きてぐずりだしました。
 すると、夫はやおらチラシを見せて、
 次々に商品の値段を読み上げていきます。
 あきらめて、ふてくされている乃亜。

 見ている息子と娘もあきれて笑っています。

 ここ数日は娘と孫がいるので、茶の間は特ににぎやかです。
 隣の台所で仕事をしながら家族の他愛のない会話を聞いていると、
 心から「幸せだなあ」と思います。
 人生にはつらいことや苦しいこともたくさんあるけれど、
 こういう幸せもあるから頑張っていけるんだよねえ・・・うんうん。

 と、年のせいか、最近すぐにしみじみしてしまうA子でありました。

 今日は一日中雪降りで、何度店の前の雪かきをしても、すぐに積もってしまいます。
 除雪機も二度も出動させましたが、間に合いません。
 今は雪もやんでいます。明日は晴れますように。
 
 2008年2月15日(金)曇り時々雪 日中の気温 零下2度


 昨日の強風で、店のドアにはこんなに雪が張り付いてしまいました。
 まるでクリスマスの飾りつけでもしたみたいに、メルヘンチックな雰囲気です。
 
 と、無邪気に喜んでいるのはA子だけ。
 男たちは、仕事だけでも充分忙しいのに、
 雪かきという余分な仕事が増えてしまって、大変なのです。。

 今夜のビールをおいしく飲むために、
 「圭一!がんば!」
 
 2008年2月14日(木)時々吹雪 日中の気温零下1度


 今日は時々猛烈な風が吹いています。
 予報より雪は少ないのですが、風が強くて、地吹雪が激しく雪を巻き上げ、
 吹き溜まりができています。
 
 朝からひどいお天気だったので、ナナは少ししか散歩に行けませんでした。
 日中もずっと作業場に入れておいたので、外で排泄をさせなければなりません。
 圭一はホテルの売店に出かけているし、夫は寝てしまった乃亜を抱っこしているので
 散歩には行けないと言います。
 仕方がないので、A子が決死の覚悟で出かけることにしました。

 ご覧ください、このスタイル!
 このまま空に向かって飛んでいけそうな格好ではありませんか!
 
 長靴を履き、雪が入らないようにスパッツを付けて、
 吹き溜まりの雪もなんのその!
 ナナと一緒に夜の吹雪のウトロを散歩して参りました。
 2008年2月13日(水)曇り一時吹雪 日中の気温零下6度

 今日は娘と孫と一緒に、斜里の義母の家を訪問。
 ウトロを出た午前中は穏やかなお天気でしたが、
 夕方の帰り道で、突然の吹雪に見舞われました。

 
 走行中の車のフロントガラス越しにパチリ!

 写真では肉眼よりも視界が開けていますが、
 実際には前の車のテールランプが全く見えないほどの吹雪で、
 運転していた娘はびびりまくっていました。

 この吹雪はほんのいっときでおさまりましたが、
 猛烈な吹雪は数日吹き荒れることもあります。
 
 益子では、年が明けた途端に陽射しが強くなった感じがしましたが、
 ここ、北海道ではこれからが雪も寒さも本番。
 気を引き締めて向かって行かないと、
 打ち負かされそうな厳しさです。
  2008年2月9日(土)晴れ 日中の気温1度

 今日は比較的暖かな一日でした。
 でも、流氷はびっしりと海を埋め尽くしていて、
 青い空と白い氷の美しい眺めを、毎日堪能しています。

  この冬は、シカの姿をほとんど見かけません。
 囲いを取り払った花壇のレンギョウは、
 シカにかじられないでしっかり枝を伸ばしています。
 今までなら、冬の間にほとんどの枝がかじられてしまい、
 哀れな丸刈り状態でした。
 この分なら、春にはきれいな姿で咲くことでしょう。
 よかったよかった・・・はずなのに・・・

 天敵のシカがいなくなって寂しかったりするのは
 私だけではないと思います。
 周りにシカがいるのがあまりにも当たり前のことになっていたので、
 なんだかウトロにいる気がしないんですよね。


 オールドローズの枝が凍って、ツララが下がっています。
 こんなつらい冬を耐えて、春にはあんなに美しく咲いてくれるのですね。
 もっと手入れして、大事にしてやらなければと思います。



 今日も元気いっぱいの乃亜。
 見事な肉体美です。
 うちに来て、たちまち甘え癖がついてしまったようで
 「泣いたら抱っこしてもらえると思ってるんだから」と、娘。
 だって、泣いたらすぐに誰かが抱っこしてくれるんだもんね、乃亜。

 うちにいるのもせいぜいあと数日。
 北見に戻ってからの娘夫婦の苦労は私たちの感知するところではないので、
 気が済むまで、家族全員でかまいまくっています。
 
  2008年2月8日(金)晴れのちうす曇り 日中の気温零下5度

 昨日から、娘と孫が泊まりに来ています。
 しばらく会っていなかった分を取り戻そうと、知床窯一家は孫にかかりきり。
 
 それにしても赤ん坊の成長ぶりには驚かされます。
 5ヶ月前には、泣く時とおっぱいを飲む時以外はひたすら寝ているだけだったのに、
 今では機嫌のいいときには声を出して笑い、意味不明の声を出して
 おもちゃに反応し、離乳食も食べ始めています。
 生まれたときから髪の多い赤ん坊でしたが、
 今ではまるでトサカのように髪が立って。

 娘が使っている抱っこ兼おんぶ紐がうらやましい夫は
 「どれ、俺にも使わせろ」
 

 この光景を見て、息子が赤ん坊の頃のことを思い出しました。
 息子を背負うために夫が購入したのが背負子(しょいこ)型のおんぶウェポン。
 山で荷物を背負うのに使う、あれです。
 
 「剛嗣さんは背が大きいからそれでなくても目立つのに、
 あの背負子で赤ん坊をしょって八戸の街なかを得意そうに歩くの。
 圭一は背中に後ろ向きに座らされて、後ろを歩く人に手を伸ばしてはちょっかいかけるし。
 母さんは恥ずかしくて、他人のふりをして歩いたよ」
 と、母は笑っていました。
 なるほど、ひげを生やした大男が、背中の背負子に赤ん坊を入れて、長靴スタイルで
 嬉しそうに街を歩いていたら、確かに人目を引いたことでしょう。

 私の父は、兄が生まれた時に、「世界一の見ったくなし(みっともないかっこう)だ」と
 言いつつ、兄を背負って、嬉しそうに自転車に乗っていたそうです。
 頑固だった父のほほえましいエピソードですが、
 夫のこのスタイルもなかなかのものですよね。

 孫は(もちろん娘も)一週間ほど滞在するので、しばらく楽しめそうです。
 
 でも、ついつい、しなくていい孫の相手に時間を費やしてしまい、
 忙しさに息切れしそうな一日であります。
 
 
 2008年2月4日(月)晴れ一時小雪 日中の気温 零下6度

 今日は味噌を仕込みました。
 私たちが時々お風呂に入れていただいている「ホテル季風クラブ知床」のご主人に、「今度味噌作りを教えて欲しい」と言われていたので、
 今回はこのホテルの台所で味噌を仕込むことに。
 作業スペースが広く、なんと言っても大きい流しが数箇所あるのがとても便利で、仕事は面白いようにはかどります。
 ホテルの娘さんとご主人、それに奥様も参加して、まさに家族総出の楽しい味噌作りになりました。
 大きな鍋の中で大豆が踊っています。
 今回使用したのは、寸胴鍋がふたつと
 アルミの大なべがひとつ。
 肉引き機の部品を組み立てるMりちゃん。
 もう何年も私と一緒に味噌を作っているので、
 手順は完全にマスターしているはず、
 ですが・・・
 「あれ?あれ?はまらないよ」 おいおい・・
 ホテルのご主人と娘さん。
 お父さんをさりげなくサポートする
 優しいR子ちゃんです。
 大量のつぶした大豆と麹(こうじ)を
 混ぜるのは、大変な作業です。
 手間はかかりますが、この手間を惜しんでは
 いい味噌はできないのです。
 汗だくになってがんばるMりちゃん。

 この場面はご主人の独壇場。
 味噌玉を作ってタルに打ち付けながら
 詰めるのは、女性にはかなりきついので、
 とても助かりました。
 
 こうして今年も無事に味噌作りが終わり・・・
 あとは夏の天地返し(味噌をかき混ぜて
 発酵を均一にする作業)の頃まで
 じっくり寝かせておくだけです。

 2008年2月 3日(日)曇り 日中の気温零下5度

 今日も寒い一日でした。
 今後の週間天気予報では、ずっと真冬日が続くとのこと。
 うちの玄関は断熱ドアではないので、この時期になるとドアの内側が結露してしまいます。
 そうなるとドアが凍り付いて開かなくなってしまうので、
 それを防ぐためにA子が工夫したのがこのカーテン。
 玄関に続く廊下のガラス引き戸の前に梱包用のプチプチを下げると、
 うまい具合に断熱されるので、玄関ドアが凍りません。
 廊下も暖かいし、まさに一石二鳥です。
 今年は灯油が異常に高くて、北国に住む者にとっては、いつにも増してつらい冬になりました。
 寒がりの男たちを抱えて、何とか知恵を絞り、灯油の使用量を切り詰めて
 いかなければと思う、今日この頃です。


 何やかやと連日雑用に追われて、益子から戻って以来の片づけが進みません。
 まもなく冬のイベントが始まるし、味噌も仕込まなければならないし、と、
 気持ちだけが焦ってしまいます。
 いつもなら、気分が暗くなってしまう私ですが、今年はちょっと様子が違います。
 
 益子に滞在していた三ヶ月の間に、自分の人生の師匠を見つけたA子。
 彼女たちの、生活に対する心構えというか姿勢から学んだことは、
 とにかく体を動かすということ。
 「下手な考え休むに似たり」とはよく言ったもので、
 たいていのことは、頭で考えても何の解決にもなりません。
 
 ということで、汚くて気になっていた台所の床と、配膳台の掃除。
 扉をはずして洗剤で磨き、引き戸のレールも歯ブラシできれいにして、
 床もしっかり雑巾がけ。
 こんなにピカピカになってすっきりしました。
 でも、考えてみたら、明日は味噌の仕込をしなければならないんでした。
 つい調子に乗ってこんなにハッスルしてしまって、果たしてA子のガラスの腰は
 明日の作業に耐えられるのでしょうか?


 先日、北見の娘のところに泊まった時の、夫と孫の写真です。
 夫のうれしそうな顔に引き換え、孫の乃亜は、「ママー、こわいよー!このおじさん、だれ?」と
 救いを求めているように見えるのですが・・・ 

 今日は節分。日中、豆まきができなかったので、ホテルの売店に出かけている息子が
 帰ってきたら、豆まきをする予定です。
 
  2008年2月1日(金)晴れ 日中の気温零下8度!

 今日は寒くなりました。
 明け方の斜里町の気温は零下21度(!)という発表でした。
 ウトロはいつもそれよりは多少暖かいのですが、それでも多分、零下18度ぐらいには
 なっていたでしょう。

 お天気がよかったので、写真を撮りに出かけました。
 
 今年の流氷は近年になく勢いが強くて、海面が部分的に盛り上がるほど。
 この冬は安定して流氷が見られるのではないかと思います。
 流氷を見に来たいと思っていらっしゃるなら、今年がチャンスかも。

 陸揚げされた船も寒そうです。
 背景の知床連山がきれい。
 
 
 一番下の写真は知床連山に連なる山々です。
 こうしてみると、知床半島は山が海にそびえ立っている地形なのだと実感します。
 私たち人間は、ほんのわずかの平地にへばりつくようにして暮らしているわけです。
 

 ウトロの冬のイベント、「オーロラファンタジー」も、2月5日から始まります。
 今年も知床窯はオーロラ会場に出店します。
 もちろん本店もしっかり営業していますから、ぜひおいで下さい。


 30日は斜里に、31日は北見に用事があったので、30日はそのまま北見まで走って、
 娘の家に一泊しました。
 今までなら、こんなときでも北見に泊まろうなんて考えもしなかったのですが、
 今はなんと言っても孫がいますから、何かと理由を付けて北見に泊まりたがる私です。

 益子からの帰りにちょっと立ち寄ったときには泣かれてしまったので、
 今回はどうだろうと思ったのですが、泣きべそをかいたのは初めのうちだけ。
 少し慣れてからは、機嫌のよい声を出して笑ったりするので、もう可愛くて
 ジジババはめろめろでした。

 乃亜は順調に発育していて、女の子にしておくのはもったいないほどの固太りです。
 一週間後にはもう一度北見方面に用があるので、A子はまた会いに行きま〜す!
 
  
  2008年1月28日(月)晴れ 日中の気温零下1度


 ウトロに接岸している流氷。
 水平線まで延々と流氷原が続いています。

 港の中も完全に流氷に覆われて。

 たった三ヶ月しかウトロを離れていなかったのに、
 帰ってきたら、かなり様子が変わっていました。

 まず、下の国道沿いに、新たにセイコーマート(コンビニ)が一軒増えていました。
 そのほかに、現在、セブンイレブンが開店準備中です。
 これでウトロには三軒のコンビニができることになります。
 コンビニ激戦区になりそうですね。

 なんと言っても一番驚いたのは、うちの三軒隣にあったかに屋さんが、
 火事で焼けてしまったことです。
 驚いたMりちゃんが、その日電話で教えてくれましたが、今回帰ってきて見てみると、
 燃えたかに屋さんのお隣の、木彫りやさんのログハウスの壁が焦げていました。
 風向きによっては、うちも焼けていたかも・・・
 人生、一寸先は闇、ですねえ・・・しみじみ・・・

 

 

  2008年1月27日(日)晴れ 日中の気温 零下7度

 戸締りもしたし、さあ、ナナ、出発だよ。
 と、益子を発った日は、いいお天気でした。
 低気圧のせいで、太平洋の波はまだ高そうでしたが、大洗発のフェリーも
 予定通り出航するようなので、25日のお昼に、益子「星の宮陶房」をあとにしました。

 途中、海は波が高く、船は一時間半遅れて、26日午後3時に苫小牧港に着きました。
 高速道路はつるつるのアイスバーンで、札幌を過ぎたあたりで一時吹雪いたりと、
 過酷な条件のもと、運転はずっと夫が担当しました。
 
 北見の娘の家に立ち寄ったら、孫に泣きべそをかかれて、ちょっとショックなA子。
 ま、このあと、ゆっくりウトロに遊びに来ると言うので、何とか関係は修復できるでしょう。
 
 さらに走って網走にさしかかると、国道沿いの温度表示は零下19度!
 「ひぇ〜〜!」
 益子の家も寒いと思ったけれど、せいぜいが零下4度ぐらいでしたから、
 これで北海道の冬を越せるのだろうか、と、全員青ざめたことでした。 
 
 ウトロに着いたのは、日付が変わって27日の零時ちょうど。
 家の中はもちろん火の気がありませんから、その寒いのなんの。
 水道は水を落として出かけたので問題はなかったのですが、
 台所の配水管がトラップの部分で凍ってしまったらしく、水が流れていきません。
 配水管に向かってガスストーブをたきましたが、全然解けないのです。
 それもそのはず、茶の間のストーブを目いっぱい2時間ガンガンたいた時点で、
 室温は9度までしか上がっていませんでした。
 ストーブを付けっぱなしで寝て、朝には何とか人心地がつくぐらいには暖かくなりましたが。
 北海道の寒さ、恐るべし!
 と言っても、寒くなったのはここ十日ほどのことだそうで
 「それまでは雪もなく、あったかかったんだよ」
 暖かい知床に戻って来たかった・・・

 そうそう、流氷もしっかり接岸しています。
 今日は一日中片付けにおわれて、流氷の写真を撮りにいくのをうっかり忘れてしまいました。
 明日は必ず写してきてアップしますね。

 ということで、男たちは今日は朝から雪かきでした。

 益子ではずいぶん皆さんに親切にしていただきました。
 右も左もわからない私でしたが、おかげさまで全然心細くも寂しくもなく、
 三ヶ月を楽しく過ごさせていただきました。
 ありがとうございました。益子は本当にいい町でした。
  
 
  2008年1月23日(水)曇り一時雪 日中の気温1度


  朝、起きたときには降っていなかったのですが、
  その後、ボタボタと大きなボタン雪が降り出して・・・

  たちまちこんなふうに積もってしまいました。

  茶の間の雪見障子も、やっと本領発揮というところです。

 27日の夜、大洗港発のフェリーで北海道に渡ろうと思っていたのですが、
 ちょうど船の健康診断(?)の時期で、変則的な運航になっているとのこと。
 25日の次は28日まで便がありません。
 25日夜の便に乗らないと、ウトロに帰ってからのスケジュールが厳しくなります。
 

 荷造りは何とか間に合うでしょうが、問題は天候です。
 25日は波がかなり高そうという予報が出ているので、
 船に弱いA子は25日の乗船に難色を示しています。
 どうか波がおさまりますように。
 

 冷蔵庫内の食品を無駄にしないように、残り物とにらめっこで献立を立てるには、
 かなり高度なテクニックが必要です。
 今夜の献立は、自家製の漬物二種と、冷凍庫に残っていた餃子、それにけんちん汁でした。
 キツネうどん用に煮て冷凍しておいた揚げが余っていたので、
 急きょ、いなりずしに作り直し。
 これは明日の昼ご飯になる予定です。 
 
 2008年1月22日(火)晴れ 日中の気温6度

 横浜で、ユースホステル時代のスタッフたちの同窓会があり、
 夫と行ってまいりました。
 同窓会は夜でしたので、前出の(1月10日の絵日記参照)まことちゃんが、
 日中鎌倉を案内してくれることに。
 愛知の友人夫妻と一緒にあちこち連れて行ってもらいました。

 まことちゃん以外は、全員鎌倉は初めて。
 小さなお店がたくさん並んでいる通りでは、女ふたりはあっちにふらふら、
 こっちにふらふらと入り込み、目を楽しませて参りました。

 小物なんかに興味のない男たちはずんずん先に歩いてしまうので、
 一緒にいるとちっともゆっくりできません。
 やはりこういうところは女同士でないとだめですね。

 

 一番上の写真は、かの有名な鎌倉大仏。
 前に立っているのは大仏さんの息子のような知床仙人です。

 二枚目は鶴岡八幡宮。
 とにかく人が多くてびっくりしました。
 赤ちゃんを抱いてお宮参りに来ている人もいて、
 孫を思い出し、思わず声をかけてしまうアヤシイA子でした。

 夫も結構楽しんでいて、鳩サブレーなど購入。
 「なんでわざわざ鳩サブレーなのー」とみんなに笑われながら
 嬉しそうでした。
 (ちなみに、これは娘の好物です。きっとお土産にしたいのでしょう)



 鎌倉もお寺の多いところですね。
 昨日は「報国寺」と「円覚寺」を見て参りました。

 今度鎌倉に行ったら、ぜひ江ノ電に乗ってみようと思っています。
 
 それにしてもウトロに帰るのは26日の予定なのに、こんなふうに遊んでいて
  果たして準備は間に合うのでしょうか?
 

 
  2008年1月17日(水)晴れ 日中の気温6度

  しばらくナナを洗ってやっていないので、息子が隣町のホームセンターに
  設置されている「ドッグ・ウオッシュ」コーナーに連れて行きました。
 
  シャンプーが苦手なナナは浴槽から飛び出そうとして、
  しかし、首輪はポールにつながれていたので、
  「グェッ!」と、こけたそうです。

  もともと体臭の強い犬なので、もっとまめに洗ってやらなければならないのですが、
  体重が18キロもあると、なかなか扱いが大変なのです。

 
  久々にきれいにしてもらって、毛がふさふさとなびいているナナでした。
          
           2008年1月15日(火)晴れ 日中の気温7度

           夫が用事で真岡に行くというので、一緒に出かけました。
           私のお目当ては古本屋さん。
           大変残念なことに、益子の町には図書館がありません。どーしてかなー・・・
           町の中のギャラリーに行っている間はギャラリーのオーナー夫妻の本を貸していただきましたが、
           そのギャラリーも、昨日で今期の営業は終了。
           星の宮陶房にいる間に読む本を、何冊か買おうと思ったのですが・・・
   
           古本屋で本棚を眺めて幸せな気分に浸っていた私は、隣に立ったご婦人、いや、オバハンの
           思いがけない行動に、すっかり度肝を抜かれてしまいました。
           その人は店内用の買い物カゴを床に置いていましたが、移動するときに、なんと、足でカゴを蹴るのです。
           ちょっと本を眺めてはゲシッ!眺めてはゲシッ!
           驚いた私は目が離せなくなり、混乱した頭で「この人はもしかしたら手が不自由なのかも」などと思ったり・・・
           私の視線を感じたオバハンの、「なんやねん!」とでも言うような険しい目つきに、あわてて目をそらしてしまいました。
           
           は〜・・・今どきの若いもんは、なんて言いますが、若くない人にも困ったもんです。
           
           女はやめてもいいけど、死ぬまで人間だけはやめるまいと、心に誓ったのでありました。

           
  2008年1月13日(日)晴れ 日中の気温6度

 朝、町の中のギャラリーに行く途中で、田んぼの中に巨大なものを発見!
 現場にいる人に夫が聞いたところによると、これはどんど焼きのためのもので、
 中にはご神木が入れてあるのだそうです。
 う〜〜ん、これこそ地域の文化ですね。
 今日点火されたかどうかは不明ですので、明日チェックしてまいります。

 (次の日に見たら、きれいに燃やされていました。
 来年はきっと燃えているところを写真に収めて、お見せしますね)
  2008年1月10日(木)晴れ 日中の気温9度

 仕事の用事もあって、夫と横浜に行って来ました。

 A子は横浜は生まれて初めてですが、何しろ建物が高くて人が多くて・・・
 

 昔、ユースホステルをやっていた頃のスタッフが、横浜でイタリアンレストランを
 経営しています。
 電話をすると、忙しい中、駅まで迎えに来て、レストランに案内してくれました。
 その名も「金色の午後」
 「不思議の国のアリス」を書いた作家の日記の冒頭からとった名前だそうな。
 入り口はこじんまりしていますが、中は思ったより広く、テラスがなかなか凝っています。
 食材にもこだわっていて、それでいてお値段はリーズナブル。
 「近所の人に、気軽に何度も食べに来てもらえる店でありたい」という
 彼の思いが伝わってくるお店です。
 
 「そんなにおなかが空いていないから、食べられないよ」と言いつつ、
 しっかりお昼をご馳走になって帰ってまいりました。
 まことちゃん、ご馳走さまでした。
 
   ITALIAN DINING 「金色の午後」
       045 (506) 5001
   横浜市鶴見区鶴見中央1-9-8 鶴見ワンダーランド1階
     (JR鶴見駅東口より徒歩2分)
 

 
せっかく都会に行ったのに、今回は時間がなくて、セールもバーゲンものぞくことが
 できませんでした。
 手ぶらで帰って来たので、なんだか欲求不満のA子であります。
 

  2008年1月5日(土)晴れ 日中の気温7度


 明けましておめでとうございます。
 今年も相変わりませず、よろしくお願い申し上げます。
 

 年が変わってから日にちが経ってしまいました。
 A子は元日から、町なかに借りたギャラリーに詰めていたので、
 なかなか更新できなくて・・・

 このお正月は元日からずっといいお天気で、毎日ぽかぽかと日が射しています。
 お天気がいいというのは、それだけで大きな幸せですね。
 毎日幸せで、幸せな私です。

 ウトロから重箱を持って来れなかったので、今年のおせちは皿盛りにしました。
 粉引き長皿に縁起物を盛り合わせ。
 焼き物屋らしくて、気に入っています。


 八戸から来ていた母が、今日、東北新幹線で帰りました。
 A子が宇都宮駅まで送っていってホームで見送りましたが、
 いつでも別れはさびしいものですね。

 家に帰ると、母の部屋には、母が縫って行ってくれた絣の半纏がたたんでありました。
 老眼の目を細めながらお針をしていた母を思い出して、うるうる来てしまう私。
 いくつになっても親は慕わしいものですね。
 
            2007年12月31日(月)晴れ 日中の気温8度

             益子で初めて迎える年越し。
             母と台所に立ちながら、「こんなに暖かい年越しは初めての経験だねえ」と感無量でした。
             実家の八戸にいた頃でも、おせちを作るときは寒くて、火鉢のそばを離れがたかったものです。
             知床ではもちろん、ストーブをガンガンたいて、仕事をしていました。

             思いがけなくやってきた益子ですが、友人、知人やお客さまに支えていただいて、
             つつがなく年越しを迎えることができました。
             来年はさらなる飛躍の年にしたいと、家族一同、誓いを新たにしております。
             これからもよろしくお願い申し上げます。
             みなさま、どうぞよいお年をお迎えください。
  
 
  2007年12月29日(土)雨のち曇り 日中の気温13度

 ウトロでは見たことがなくて、こっちに来て初めて見たものがいろいろあります。
 
 「コイン精米」というシステムもそのひとつ。
 うちのほうでは精米は米屋さんに持ち込んでしてもらうのですが、
 このあたりは農家が多いのですから、なるほど、これは合理的ですね。


 それと灯油の量り売り。
 冬が寒くて長い北海道では、どこの家にも大きなホームタンク(たいてい500リットル入り)が
 設置されています。
 タンクから暖房機に直接灯油を供給するようになっているので、
 こちらのように18リットル入りのポリタンクを持参して灯油を買うというのは
 初めて体験しました。

 売り場にはボタンがあって、それを押すと店員さんが駆けつけて、灯油を出してくれます。
 私と同年代の女性店員さんが給油してくれたので、何度かぎっくり腰を経験したA子は思わず、
 「腰を痛めませんか?」

 店員さんは手を休めることなくてきぱきと仕事をこなしながら、「来ますよお。それにキャップを
 閉めるのが意外ににこたえるんです」
 なるほど、一日に何十回となくキャップを回すのですから、それは大変でしょう。
 お互いに中年同士。
 「お大事に」と、心からいたわって帰ってまいりました。
 本当に、楽な仕事はありませんね。
 
 2007年12月28日(金)曇り 日中の気温10度

 うちの近くにある星の宮神社。
 門松が立てられて、すっかりお正月を迎える準備が整ったようです。
  
 神社建築では、前面に拝殿、奥に本殿が続くのが普通です。
 戸が開いているのが拝殿、
 奥につながっているのが本殿です。
 本殿には覆屋がかけられています。
 神社のいわれはわかりませんが、古そうな建物ですね。
 12月26日(水)晴れ 日中の気温8度

 「お寺を見に行きたい」と夫が言うので、一度見に行ったことがあるA子が大威張りで
 案内してきました。

 綱(つな)神社と大倉神社、地蔵院、そして西明寺を見てきたのですが、
 地蔵院は12月3日の絵日記でご紹介したので、今日は西明寺をアップしましょう。

 西明寺は三重塔と楼門、厨子(一般公開されていません)が
 国指定重要文化財になっています。

 うっそうとした木立の中の石段を登って行く夫。
 向かって左側にそびえているのが三重塔、正面が楼門です。
 「なにごとのおわしますかは知らねども・・・」
 心がしんと静まって、おごそかな気持ちになりますね。
 
 益子にはこのほかにも、古いお寺がたくさんあります。
 それほど広くはない町に、すごい建造物がぽんぽんあるのですから驚きです。


 ウトロでは除夜の鐘はテレビからしか流れてきませんが、
 今年の大晦日には生で聞けると思うと、今から楽しみなA子です。
 
 
             
               12月23日(日)雨のち曇り 日中の気温9度
                 
                 好奇心の旺盛な母は、焼き物についても興味しんしんで、息子にいろいろ聞いてきます。
                 ばあちゃん優しい息子は、面倒くさがりもせず、ていねいに答えるのでした。
                
                 また、ばあちゃんが風呂から上がってくると、ばあちゃんには優しい息子は「なにか飲む?」
                 「うん、じゃあ焼酎を少し」「それなら梅干を入れたらいいよ」と、せっせとお世話を焼きます。
                 大して飲めるわけではない母ですが、孫が用意してくれたお湯割を「おいしい!」と、目を細めて
                 飲んでいます。
                
                 ばあちゃんにだけは優しい息子にいたわられて、毎日幸せそうな母です。
                
  12月22日(土)曇り 日中の気温6度

 いよいよ今日は、知床窯「星の宮陶房」初の窯出しです。

 「おー、よしよし。いいじゃないか」と夫。

 星の宮陶房の初窯は順調に焼け上がったようです。



 12月6日にA子がお邪魔した茨城のY夫人から電話があり、
 「たくあんを漬け込んだから、タルごと届けてあげるよ。ついでに白菜キムチを
 一緒に漬けてみるかい?」

 キムチ用の韓国白菜と日本の白菜は違うものだそうで、
 Y夫人は自分で種をまいてキムチ用の白菜を育てています。
 それを下漬けし、はさみ込む具も全部合わせて、タル、重石、作業用ボール、
 漬物袋や手袋まで持参で、ご夫婦で星の宮に来て下さいました。

 大きな(息子が「風呂?」と驚いたほど)ボールの中で手際よく葉の間に
 具をはさみこんでいくY夫人。
 なるほど、こういうふうにボールの中で作業すると、周りも汚れず、
 後片付けもずっと楽ですね。

 すっかり準備をして来ていただいたおかげで、作業は小一時間で終了。
 その後はのんびりお茶を飲んでおしゃべりを楽しみました。
 「年末には餅を届けに来るから」と帰っていかれたYさん、
 本当にありがとうございました。

 

 12月20日(木)晴れ 日中の気温11度

 
 満82才になった母は、健康で丈夫そのものです。
 じっとしているのがなにより苦手なので、
 今日のようにお天気がよくて暖かいと、座ってなんかいられません。
 食後の後片付けを終えると、さっそく家じゅうに掃除機をかけ、
 雑巾とブラシを手に窓周りの掃除に取りかかりました。

 ナナは日向ぼっこしている縁側を追われて、「このばあさまはなんやねん・・・」とでも
 言いたげな顔です。
 母のおかげで、A子はずいぶん仕事がはかどって、助かっています。
 
            
              12月19日(水)晴れ 日中の気温9度
               
               私の両親の古い友人が栃木県の佐野市に住んでいます。
               カーナビで調べてみたら、益子からは車で1時間半ほどで行ける距離でした。
               私も50年前にお会いしたのが最後ですが(5歳の頃)、父が昔勤めていた会社の社宅時代の友人なのです。
               私もずいぶんかわいがってもらったし、母も長いこと会っていないので会いたいと電話をしたら、先方も大喜びで
               ぜひ来てくれとのことでした。

               思い立ったが吉日と、さっそく今日行ってまいりました。
               写真でうっすら記憶のあるなつかしいご夫婦が、抱きしめて歓迎してくださったのには、
               感激のあまり、涙が出そうでした。
               娘さんがたもわざわざ集まって下さっていて、またまた感激!
               半世紀のブランクもなんのその、たちまちなつかしい話に花が咲いて、大いに盛り上がりました。
               
               みんな貧しかったけれど、お互いにご近所を思いやり、助け合って暮らしていた良き時代。
               あの厳しかった時代に戻りたいとは思わないけれど、決して忘れられない暖かい思い出です。
               
  12月16日(日)晴れ 日中の気温 9度

 八戸の母が遊びに来ています。
 このお正月は益子で一緒に過ごすことができるので、嬉しいA子。
 私のお気に入りの「ぬくぬくかっぽう着」を母にも着てもらって、記念撮影。
  12月13日(木)雨のち曇り 日中の気温10度

 
  横浜のIさんが釣って、送ってくださったタイ。
  今日の夫の誕生日の食卓を飾るのに、これ以上の魚はありません。
  ちょうど仙台の先生から、沖縄のおいしい「野甫の塩」と
  専用のミルが届いたので、塩焼きにすることにしました。

  いつもならケーキを焼くのですが、益子にはオーブンがないので、
  (オーブンレンジがありますが、私はオーブンとして使ったことがありません)
  夫の好きなプリンを作ることにしました。
  あいにくレシピを書いたファイルをウトロに忘れてきたので
  配合は適当です。
  「えーと、茶碗蒸しなら卵液とダシは1:3だから、プリンならもう少し固めかなあ」

  蒸し器もないので、普通の鍋の底にふきんをしいて、その上に網を乗せて・・・
  必要は発明の母と言いますが、道具なんて、なければないで、なんとでも
  なるものです。 
  大事なのは作ろうという意志と、おおざっぱな考え方。
  
  茨城のYさんのおうちにおじゃました時にごちそうになった福袋がおいしかったので、
  今日のために作ってみました。
  それと昨夜の残りのハンバーグの種を、小さく丸めて焼いて・・・
  形が変われば残り物っぽくないかなという計算です。
 
  昨日Aさんが届けてくださった栗のお赤飯を、私の好きな鉄釉(てつゆう)の
  大鉢に盛って、プリンを蒸した後の鍋で暖めて、
  今日のお祝いの食卓はこんな感じになりました。
 

  何年か前までは、誕生日なんてそれほど嬉しいものではなかったのですが、
  50代になって、無事に誕生日を迎えられる幸運に感謝する気持ちが
  強くなってきました。
  家族みんなが元気で揃って迎えられる誕生日が、
  いつまでも続くわけではありません。
  今日のこの食卓と光景を、しっかり覚えておこうと思うA子でした。 
  
  
  
  
 
 12月12日(水)晴れ 日中の気温14度

 明日は夫の誕生日。
 家族の誕生日には必ずお赤飯をふかすのが我が家の慣わしですが、
 益子には蒸し器を持ってきていません。
 「明日はお赤飯のない誕生日だねえ」「さびしいけど仕方ないねえ」
 と、話していた矢先のこと。

 「こんにちはー」と、益子のAさんの奥さんが登場。
 「今日、うちの孫の誕生日だからお赤飯をふかしたの。食べてー」
 なんたる偶然!なんたる幸運でしょう!

 実は先月のA子の誕生日にも、全く偶然に、別の方からお赤飯を頂いたのです。
 こんな偶然が二度も重なるなんて!
 年末を控えて、いい締めくくりになりそうです。
 Aさん、本当にありがとうございました。
 お赤飯は、明日ありがたくごちそうになります。


 益子のはずれにあるJAの直売店で、チョロギを発見!
 料理の本では見たことがありますが、調理前の実物を見るのは初めてです。
 嬉しくて、迷わず買ってしまいました。

 さて、買ったはいいけど、どう調理していいか全くわかりません。
 こんなときの心強い味方は、茨城のYさん。
 さっそく電話して料理法を教えてもらいました。
 赤梅酢を混ぜた甘酢につけてあります。
 チョロギはボケの予防に効果的とか。今の私には必須食品です。


 「郷に入りては郷に従え」と言いますから、ここではここの漬物を食べようと
 思っていたのですが、スーパーで身欠きにしんを見つけて、思わずかごの中へ。
 おあつらえ向きに今日はキャベツが安いし、
 Yさんに頂いて来たおいしい大根もショウガもあります。
 こうなったらニシン漬を漬けないわけにはいきません。

 ということで、今日、野菜を下漬けし、ニシンは米のとぎ汁に漬けて戻しています。
 重石は買うと高いので、粘土を必要な重さ分に切ってもらいました。
 こんなとき、うちが焼き物やでよかったとつくづく思います。
 
 益子は暖かいのでうまく漬かるかどうか微妙ですが、虎穴にいらずんば虎子を得ず。
 何事もやってみないとわかりませんからね。
 
  12月11日(火)曇り 日中の気温12度
 
   益子は焼き物の町らしく、焼き物の協同組合があります。
   ここには粘土から釉薬材料、梱包資材などが置いてあって、ほんの少しずつでも買うことができます。

   用事がある夫について行って、先に車に戻ろうとすると、ドスンドスンと聞いたことのない音が。
   なんだろうと倉庫のような建物に近づいてみると、なにやら鉄の臼でついているようです。
   珍しげに見ている私に、係の人が声を掛けてくれたので聞いてみると、釉薬(ゆうやく・うわぐすりのこと)用の灰を
   細かく砕いているのだそうです。
   「これを小分けにして組合で売っているんですか?」と聞くと、個人から持ち込まれたものを砕いているのだそうで、
   「あんたもいい釉を作っていい焼き物作りなさい」と励まされてしまいました。
   「あ、はい、がんばります。ありがとうございます」と、思わずお礼を言ってしまったA子。(焼き物なんか作っていないけど)

   う〜ん、さすが益子!私のようなおばさんでも、焼き物を作っている人に見えるんですね。
   つまり、焼き物を作る人が全然珍しくないということ。
   そして、見覚えのない人間を排除する気持ちではなくて、むしろ応援してくれるというのが嬉しくて・・・
   あ〜、益子はいいところだあ〜

   でも、よく考えてみたら、夕方で外が薄暗かったから、係の人には私が若者に見えたのかも?
   ちゃんと顔が見えてたら、ああは言わなかったかも知れませんねえ・・・

  12月10日(月)晴れ 日中の気温11度


 昨日もいい天気でした。
 友人たちは午後に帰るので、午前中は益子を観光することに。
 
 城内坂の通り沿いの店をのぞきながら、うちで借りているギャラリーに
 立ち寄りましたが、その立派さに、ふたりとも感動していました。

 次に、益子観光の基本中の基本、益子参考館に。
 11月中旬にも咲いていた冬桜が、まだ咲いているのに驚きました。

 おなかがすいてきたので、益子役場のすぐ近くにあるレストラン「古陶里(ことり)」へ。
 うちの家族はここのポークステーキがお気に入りです。
 友人のひとりは至極小食なので、注文は二人前だけにして
 取り皿を貸してもらうことに。
 面倒な注文をこころよく引き受けてくださったご主人夫妻は、
 スープとサラダを三人分出してくださいました。
 お心遣いをありがとうございました。

 家に戻っておしゃべりに興じているうちに、たちまち時間になりました。
 あわてて駅まで送って行き、バスの運転手さんに
 「あのー、出発まで車内に入っていていいですか?」
 運転手さんは笑いながら「いいですよ」と言ってくれたので、
 出発間際まで、別れを惜しんでいました。
 
 やがてバスは出て行き・・・

 こうして、にぎやかで楽しかった三人(元)娘の三日間は幕を閉じました。
 さようなら、また会いましょうね。

 一方の仙台の先生一家も、水戸のおいしいお菓子屋さん、
 「ルブラン」経由で帰宅するというので、昼前に益子を発っていきました。

 超にぎやかだった知床窯「星の宮陶房」ですが、今日は嵐のあとのように
 静かでした。
 
 12月8日(土)晴れ



 昨年の夏はウトロに遊びに来たA子の八戸の友人が、
 今年は益子に遊びに来ました。
 7日の昼、東野バスで益子駅に着いたふたりを迎えに行ってパチリ!
 駅舎の屋根には、回転する大きな歯車が設置してあります。

 今日はA子の運転で、笠間経由水戸行き。
 笠間神社の鳥居の前でパチリ!
 お賽銭を上げて、また会えた幸運に感謝しました。
 笠間美術館で芸術に親しんで、最終目的地の水戸の「ルブラン」に。
 私たち夫婦の共通の友人夫妻が経営している、おいしい洋菓子やさんです。
 八戸からの友人を紹介して、ケーキとお茶をゆっくりと頂きました。
 
 私たち三人の付き合いは高校一年生からですから、
 今年はちょうど40年目。
 親兄弟をのぞけば、世界一長い付き合いの友人です。
 それぞれの人生を歩みながらも、いつも彼女たちがそばにいてくれる気がして、
 励まされている私です。

 また、彼女たちとちょうど同じ日程で、通称「仙台の先生」一家が遊びに来ています。
 先生は、夫が焼き物の道に入る大きなきっかけを作ってくれた人で、
 「物」についての造詣の深さは驚くほどです。
 料理の腕前もすばらしく(料理人ではありません)、私たち主婦三人は、
 だしの取り方から材料の上手な下ごしらえ、味付けのコツまで
 いろいろ教えてもらいました。
 
 私たちが一日いっぱい遊びに出かけた日は、先生が夕飯の支度をしてくれました。
 さんざん遊んだ挙句に人が用意してくれたおいしいご飯を頂いて、
 まるで旅行気分の一日でした。
 
 
  12月6日(木)晴れ 日中の気温12度



 ずっとお付き合い頂いている、茨城のYさんというお客様がいます。
 ウトロのホテルの売り場で、ご主人が陶器を買ってくださったのが
 お付き合いのきっかけでした。

 その後、益子の陶器市にご夫婦で毎回来てくださるようになり、
 奥様手作りのおいしい野菜や漬物を送っていただいていました。
 そのおいしさは、手作りにはちょっと自信がある私も驚くほどの腕前です。
 そんなご縁で、会ったこともない女ふたりは、漬物や味噌作りについて
 電話でしょっちゅうおしゃべりをする仲になっていました。
 偶然にも、奥様の名前は私と同じA子さん。字まで同じです。
 
 益子に来たらYさんのおうちを訪問し、漬物を教えてもらう約束をしていたのですが、
 今日、やっとそれが実現しました。

 茨城のA子さんが用意しておいてくれたのは「青菜(せいさい)」です。
 あらかじめ畑から収穫して、一日干してしんなりさせておいてくれたものを、
 私が洗って漬けるという段取りです。

 教えられた野菜の下処理のていねいさに、まずびっくり!
 葉の根元の土や、無農薬野菜につきものの虫を、竹串とブラシで徹底的に
 きれいにするのです。
 私のようにおおざっぱなやり方とは大違い。
 いつもこんなに手を掛けて作ったものを送って頂いていたのだと、
 頭が下がります。
 ほとんど農薬を使わず、種から手を掛けて育てた良質の野菜を、
 ていねいに心を込めて処理している姿に強く心を打たれ、
 私は、自分の日頃の心がけを深く反省させられたのでした。

 家の周りにはいろいろな木や花が植えられていて、
 私には何もかも珍しく、おもしろかったです。

 世が世ならば、というか、所が所ならば、私も今頃は連日漬物を漬けているはず。
 久々に漬物作業ができて、今日は本当に楽しい一日でした。
 
  12月5日(水)晴れ 日中の気温10度
 
 大洗で船に乗り、夫はねらい通りヒラメを釣って来ましたが、
 息子が持ち帰ったのは「マトウダイ」
 初めて見る魚なので、ネットで食べ方を調べて見ました。

 三枚におろしてムニエルにすると美味と書いてあったのですが、
 こんなに平べったい魚を三枚に?
 男たちは「疲れたからちょっと寝る」とそれぞれ引っ込んでしまったので、
 仕方なく私がさばくことに。
 
 いつも扱っている魚とようすが違うので、なかなか思うようにいきません。
 おそるおそる内臓をつかんだら、変な手ごたえが!
 「ギャッ!」と思わず手を離したら、私が指に巻いていたカットバンが
 はがれていたのでした。
 な〜んだ、と、気を取り直して、何とか三枚におろし・・・

 牛乳に漬けて臭みをぬき、塩コショウを振って、ガーリックオリーブオイルで
 こんがりと。
 確かにおいしかったのですが、こんなに手を掛けたら、どんな魚だって
 おいしくなるのではないかしら?

 たくさんある白菜を食べようと、今夜は白菜鍋の予定でしたが
 (なんてせこい鍋)冷蔵庫の中を見たら、以外にいろいろな材料が。

 いつも来てくださるお客様から、ちょうど昨日、いろいろな魚を頂きました。
 ご自分で釣った魚をきれいに処理して凍らせたものです。
 その中から、今日はカワハギを鍋に入れてみました。
 いいだしが出て、またカワハギもしっかりした肉質で大変おいしゅうございました。
 

 ヒラメは一日置いてから食べた方がおいしいと言われたので、
 今夜はお披露目はなし。
 あまり大きくはないのですが、楽しみです。
 
 
  12月3日(月)曇り一時雨 日中の気温9度

  郵便局に出かける用事ができました。
  いつもなら益子の町の中の局に行くのですが、家からだと七井のほうが
  近いと男たちが言います。
  私も道を覚えるために、新しいルートに挑戦することにしました。
  まるで小学生に教えるように、懇切丁寧な説明を受けて、いざ出発。

  「え〜と、交番のところを曲がって、そしたらすぐにガソリンスタンドがあって・・・」
  めざす郵便局は難なく見つかりました。
  「ほ〜らほら、全然どうってことないじゃないの!
   私だってそんなにひどい方向音痴じゃないんだって!」
  鼻息も荒く、用事を済ませて車に戻ったA子でしたが・・・

  勢いに乗って、曲がるべき角を通り過ぎてしまい・・・
  突然目の前に「七井駅」が!

  なんたる偶然!
  お客さんを迎えに行くこともあるのだから、「七井駅」までの道を
  覚えなくてはと思っていた矢先だったのです。
  「ほ〜らほら!ちゃんと来れたでしょう!」
  ますます上機嫌の私です。
 
  そう言えば、近く私の友人たちが遊びに来ることになっているので、
  益子の名所を下見しておこうと思っていました。
  かねてから気にかかっていた「地蔵院」をカーナビで検索してみると、
  ここからわずか8キロ。
  さっそく行って参りました。
 
  ここは本堂が重要文化財になっています。建立は室町時代だそうです。
  小ぶりの観音堂も美しく、また隣接する「綱神社」も由緒のある神社です。
  あいにく雨が降り出したので、散策はあきらめて帰りました。
  

  家に戻って「地蔵院までひとりで行ってきた!」と意気揚々と家族に報告したら、
  「それで、七井駅までの道は、もうわかったの?」と言われ、
  「あ、いや、郵便局からの道しかわからない・・・」

  正しいルートでたどり着いたわけではないので、まっすぐに行ける自信は
  ちょっと・・・
  と言うわけで、A子の挑戦はまだまだ続くのでした。
  
  12月2日(日)晴れ 日中の気温 15度

  北海道は積雪が多いからかたいていトタン屋根ですが、
  関東地方の住宅はほとんどかわら屋根です。
  家も大きく堂々としていて、まるでお寺ではないかと思うほど。
 
  家フェチのA子は車で走っていても、周りの家が気になります。

  お墓も、霊園のように特別な場所に離れてあるのではなく、
  集落の一部にあったり、家の敷地内にあったりして、いいなあと思います。
  ここに生まれてここで生き、ここで眠る。
  先祖が身近にいるということをいつも感じて暮らすというのは
  何か静かな安心感がありますね。


  私はここ数日なぜか眠くてたまらず、立ち仕事の最中にも眠気が来るほど。
  特に体調が悪いわけではありませんが、大事をとって今日は休養することに。
  全く飲み食いなしで、夕方までぐっすり寝てしまいました。
  それでもまだ眠いので、今夜は早く寝ることにします。
  
  
  11月30日(金)曇りのち晴れ 日中の気温15度
 

 町で暮らす楽しみのひとつに、こういうお買い得品を買えるということがあります。
 
 賞味期限が今日中という場合が多いのですが、
 すぐ使う分にはまったく差し支えないので、よく利用しています。

 私はこういう場合、献立を考える前にまず買ってしまうという習性があります。
 今日は豚挽き肉が安かったので、家にいろいろある野菜を消費すべく
 五目ワンタンにすることにしました。

 これは私の母がよく作ってくれた料理です。 
 ずっと働いていた母は忙しくて、あまり手の込んだ料理は作りませんでしたが、
 時々子どもたちが喜びそうなものを作って食べさせてくれました。
 茹で上げたワンタンを、野菜たっぷりのあっさり味の汁で食べます。

 暖かい思い出と一緒に食べる食事はまた格別なものがあります。
 いい思い出をたくさん残してくれた親に感謝。
 
 母ももう少ししたら益子に遊びに来ることになっています。
 どこに連れて行こうか、今からとても楽しみなA子です。

 
 11月29日(木)曇り 日中の気温7度



 いつもウトロにお花を送って下さる千葉のTさんが、お友だちと一緒に
 星の宮陶房をたずねて来て下さいました。
 お土産はこんなにたくさんのストック。
 玄関に飾って、家が一気に華やかになりました。
 Tさん、ありがとうございました。




 益子の知り合いの家に、ユズを頂きに行きました。
 「ユズは鋭いとげがたくさんあるから、枝切りバサミでこうして切るんだよ」と
 ていねいに教えてもらったのですが・・・

 A子は、なかなか思うようにいかず、腕だけがだるくなって、
 結局短いはさみで、手の届くところだけを担当しました。
 圭一はかなり器用にぱちぱちと切っていたので、ちょっと口惜しかったです。
 頂いたユズは、今夜から明日にかけてマーマレードになる予定です。 

 
 今日、娘に電話したら、北見は昨日雪が積もったそうです。
 ウトロはどんな様子でしょうか。
 益子は今日は気温が下がりましたが、明日からはまた暖かくなりそうです。
 
 
  11月27日(火)晴れ 日中の気温12度

   この連休に、岩尾別スースホステルの古い時代のスタッフたちが益子に集まりました。
   なにしろ、ほぼ三十年ぶりで会う人が多かったのですが、会えばたちまち気分はあの頃に。
   夫はひと晩みんなで泊まりに出かけて来ました。夫の方が付き合いは長い人たちなので、楽しかったことでしょう。
   いろいろお土産をありがとうございました。また会いましょうね。

 11月23日(金)晴れ 日中の気温11度

 ウトロにいたころにはほとんど利用したことがなかった100円ショップ。
 益子に引っ越してきてからは、色々な生活雑貨が必要なので、かなり便利に使っています。
 でも、何でもかんでも安くていいかと言うと・・・
 バケツはとても便利です。
 大きなボール代わりになるので、
 うちには欠かせないアイテムになりました。
 もちろん掃除用とはしっかり分けて
 ありますよ。
 
 台所の小物をつるして使いやすくなりました。  カゴも、文房具だけでなく、食器や食品を
 整理しています。これも便利。
 スケールはいまいち。すべりが悪くて
 戻りにくいし、目盛りがあまりにいい加減。
 まるで手書きで適当に刻んだのではないかと
 思うほどです。

 全然突っ張らない、素直な性格の
 突っ張りポール。
 突っ張ってくれないと困るんですよねえ・・
「保存ビンがある!」嬉しくてそのうち買おうと
 思ったら、ホームセンターの方が安くて、
 これは1個78円。
 あぶないあぶない、何でも100円なら安いと
 言うわけじゃないんですね。
  2007年11月20日晴れ 日中の気温13度

 陶器市が終わり、家の片付けに明け暮れた日々でした。
 A子は土、日は町の中に借りたギャラリーの店番ですが、
 それ以外はやっと自分のペースで暮らせるようになりつつあります。

 ただ、益子の台所の設備が、ウトロとは比べものにならないほど小規模なのが
 つらいところ。
 大きなガスも鍋もないし、使い慣れた道具も持って来れませんでしたので、
 大仕事にはまことに不便なのです。

 どっさりもらった大根を干したあと、大根の葉っぱをゆでて刻んで凍らすのは
 大きな火と鍋があればあっという間なのですが、一般家庭のガステーブルでは
 この大きさの鍋を使うのがやっと。
 何度にも分けての作業はイライラが募ります。

 たくさん頂いたユズをマーマレードに、と思ってもひとつの鍋ではおさまらず、
 ついに昨日は全量作ることはあきらめざるを得ませんでした。
 出来上がったらビンに詰めなければならないので、ビンの消毒、ビン詰め、
 そして消毒、脱気と、すべて大鍋が必要な作業です。
 ひとつの鍋を使いまわすのは時間ばかりかかって、本当に大変でした。

 それでも食べ物を自分の手で作るのは、何ものにも変えがたい喜びです。
 これからもどんどん作っていきたいと思っています。


 ウトロの家に忘れてきたものや、置いて来たけど急に必要になってしまうものなどが
 思った以上にあります。
 たとえば留守電の録音。
 台風を避けるために、急きょ、半日早くウトロの家を出ることになって、
 出がけには録音設定をすっかり忘れてしまいました。
 
 そこでお助けマンのMりちゃんに電話。
 「電話機の取扱説明書は、○○の場所にあるから、それを読んで
 留守電のメッセージを吹き込んでおいてちょうだい」
 また、
 「ノートを忘れたから送って」
 「包装紙を・・・」「○○をファックスで送信してちょうだい」と、頼み放題。 

 すみませんね、Mりちゃん。
 この埋め合わせはきっとするからね。

 2007年11月15日:

 ようやく益子の星の宮陶房にもインターネットが開通しました。11月5日で陶器市も無事終了し、
 おかげさまで今年もたくさんの方においでいただけました。ありがとうございました。
 ネット不通の間にメールを頂いていた皆様、申し訳ありませんでした。順次、お返事を差し上げます。
 陶器市終了から星の宮陶房オープンまで、ダイジェストでお届けします!(圭一)

 陶房の稼動に向けて、窯の手入れをする
 仙人と圭一。連日深夜までの作業が続き
 ます。(写真にはありませんが、A子も
 準備作業に大忙しでした。念のため。)
 無人だった星の宮陶房の中庭には雑草が
 生い茂り、ご覧の有り様!野生の血を刺激
 されたナナは、ボールをくわえてひたすら
 草の上を転げ回っています。「こら!お前も
 掃除くらい手伝えないのか!(仙人)」
 手伝えません。念のため。
 何と圭一が図鑑でしか見たことのない
 「カマキリ」が出現!!この辺ではまったく
 普通にいるそうです・・知床と益子では、
 道端の草から虫・鳥まで種類が違うので
 毎日が新鮮です。はしゃいで写真撮影して
 いると、ナナも見たことのない虫に
 興味津々のようです。


 2007年10月29日:

 
今回は台風が東北地方の太平洋側を通過したため、万一の欠航を懸念して「小樽→新潟」の日本海航路を選択。
 そして20時間の船旅を終え、ついに新潟港に到着!不慣れなペットルームのナナは、不安と緊張の一夜を過ごしたようです。
 そもそもが知床の半野生犬、フェリーターミナルの廊下は滑って歩けず、四肢を踏ん張ったまま圭一に首輪を引きずられて乗り場へ。
 ようやく新潟港に到着した時にはストレスからか、ケージの中の新聞もペットシーツもビリビリのズタズタ!
 人間の乗り物はお気に召さなかった様です。とりあえず益子到着まで、駆け足でアップします!(圭一)
 ようやく新潟港に降り立ったナナ。
 20時間檻に入れられっぱなしでヘロヘロ!
 心なしかうつむき加減で
 体の輪郭もぼやけています。
 新潟港にて仙人、A子、ナナで記念撮影。
 新潟から益子への途中、磐梯山を背景に
 ピースなA子。後ろには圭一と、やぶの陰で
 おしっこタイムのナナ。かろうじて尻尾が・・
 そしてついに「知床窯 益子星の宮陶房」に
 到着!本邦初公開の陶房の外観です。
 詳しくは後日アップします。
 しばらく無人で放置されていた星の宮陶房
 の中庭は、夏の間に伸びきった草が枯れて
 ご覧の有り様!でもナナは枯れ草の座り
 心地がすっかり気に入ったようで、
 草むらに寝転がったまま出てきません。
 こうして見るとまるでキツネみたいですね。
  
 
 2007年10月28日:
 
いよいよ益子に向けて出発の日がやってきました。準備もギリギリ間に合い、一家全員で車へ!
 何しろ一家で益子へ行くのは今回が始めてなので、どうなることやら・・とりあえずたった今乗ったばかりのフェリーの上から
 近況報告です。(圭一)
 仙人手製の車載式ドッグハウス!
 ナナは納得がいかないようです。
 とにかく出発!
 道中何度もナナのおしっこタイムで
 いつもより時間がかかりそうです。
 岩見沢のサービスエリアで、名産の
 ばん馬の張りぼてに、ビビりまくるナナ!
 そしてようやくフェリーへ。ペットスペースの
 ケージに入るのを嫌がってブレるナナと
 無理やり押し込む圭一。
 ガシャン!ついに閉じ込められてしまった
 ナナ。
 到着までの辛抱だよ!
         
          2007年10月21日(日)曇り時々晴れ 日中の気温15度
       

         
益子に移動する日が近づいて、知床窯一家は毎日準備に追われています。
          今までのように、男たちが出かけるだけならなんでもないことですが、全員で、ということになると
          支度もしっかりしなければなりません。
          
          男たちは作陶しながら、家周りの片付け、雪囲い、雨どいはずし、花壇のネットはずし、
          陶器の荷造り。
          私は仕入れ先への支払いや帳簿関係の仕事が山積みで、生活レベルのひっこし準備には
          まだ着手できない状態です。(いつもどおり三食は食べるし、洗濯物は出るし・・・ぶつぶつ・・)
          
          その上、いつも使っているパソコンではなく、益子に携行するノートパソコンですべての作業を
          しなければならないので、慣れない機械操作に手間取っています。
          写真の取り込み方も違うので、ホームページも更新できません。
          圭一に教わろうにも、彼も手一杯ですからなかなか時間が取れないのです。          

          本当は花壇も手入れしてやらなければならないのですが、今年はこれ以上なにもする余裕が
          ありません。秋の手入れしだいで来春の花の状態が決まるのに・・・悲しいです。
          
          今年は腰痛に泣かされっぱなしでした。
          長引く腰痛に耐えかねて整体治療を受けに行くと「股関節の亜脱臼」と言われました。
          筋肉疲労(要するに老化ですね)にとどめをさしたのが、5月の「ムロ転落事故」だったようです。
          尾てい骨を打って関節がずれた状態で、「これじゃあ痛いはずだわ」と言われました。
          3回治療を受けて、今はほとんど痛みはなくなりました。
          ストレッチと筋トレも徐々に始めていいと言われたので、今朝からぼちぼちスジを伸ばしています。
          
          ずっと散歩も運動もしていないので、だらけきったお肉をつまんで、ため息をつく今日この頃です。
        
 
 2007年10月13日(土)晴れ 日中の気温9度

 寒いです。
 ウトロは雪は降りませんでしたが、あちこちの町で雪が降ったようです。
 知床峠は現在通行止めです。
 明日からはもう少し暖かくなる予報ですが、
 冬がちらほら姿を見せ始めて、何だか心細くなってきました。
 
 鉢類も植え替えや片づけが終わっていません。
 天候と腰模様の具合を見つつ、やるべきことが山積みのままです。


 
 ウトロの浜は、今が最も活気のある時期。
 今年も鮭は豊漁で、漁師たちも元気いっぱいです。

 船が港に着くと水揚げされた鮭が手際よく選別されて
 せりにかけられるのですが、今年も魚価は高くて、
 漁師にとってはいい年になりました。
 ウトロはなんといっても漁師町ですから、
 漁師が元気なのはいいことです。

 港を忙しく走り回るフォークリフト。
 何台も走り回っているので、写真を撮るのも命がけ(?)です。
 観光で来た方は、くれぐれも気をつけて下さい。


 巨大な鉄製(?)の箱に入っている鮭。
 このあと加工場に運ばれて行きます。
 2007年10月12日(金)曇り 日中の気温14度

 昨日の知床峠の紅葉の様子です。
 
 下のほうはあまり紅葉していませんが、
 登っていくにつれてきれいになっています。

 ただ、今日はぐんぐん気温が下がりましたから、
 午後2時半ごろに峠にいたというお客様は、
 みぞれが降り出してとても寒かったそうです。


 昨日、今年初の雪虫を目撃しました。
 雪が近くなると飛び始めると言われる雪虫。 
 明日の天気予報では、このあたりは雪マークがでていました。
 当然山は雪でしょうし、里にも雪がちらつくのでしょうか。

 
 2007年10月10日(水)晴れのち曇り一時雨
                   日中の気温13度


 塩蔵しておいたラッキョウを甘酢に漬け直し。
 ヒゲ根と茎を切り落として水に漬けて
 塩分を抜かなければならないのですが、
 ひとつひとつ手作業なので、なかなかはかどりません。
 2007年10月4日(木)晴れ 日中の気温20度

 この秋は暖かくて、家の周りはまだほとんど紅葉していません。
 岩尾別方面はどうだろうと、ひさびさに出かけてみました。

 う〜ん、まだまだですねえ・・・
 やっと色が変わろうとしている感じです。
 このあと強い寒気が入れば一気に紅葉が進むのですが。


 車で走っていたら、道の脇の林の中にキラリと光るものが見えました。
 降りてみると色鮮やかなキノコ。
 家に戻ってから図鑑で調べてみると、
 どうやら「タマゴタケ」というキノコのようで、
 「優秀な食菌」と書いてあります。
 つまり食べたらとてもおいしいよということなのですが、
 なんといっても知らないキノコを食べるのは命がけ。
 そこまでして食べることもないでしょう。


 釣ったばかりのイカを頂きました。
 ごらん下さい、この透明感!
 開いても耳がまだぴくぴくしています。
 「う〜ん、生きてる生きてる!」

 刺身と天ぷらで食べましたが、甘くねっとりしていて、
 大変美味でございました。

 釣り船「牛若」にほとんど空きがなくて、
 知床窯の男たちは船に乗ることができません。
 今はせっせと陸から秋アジ(サケ)を釣っています。
 朝早くから釣りに行き、帰ってきたらいつもどおりの仕事が
 待っているわけで、食料調達もなかなか大変なことであります。
 

 
               
             2007年10月1日(月)晴れ 日中の気温21度
                
                立派な力こぶができるというのが、若い頃の私の自慢でした。体は細かったのですが、
               全身がこれ筋肉という具合でしたから、両腕をぐっと曲げると、とても女とは思えない小山が
               できたものです。
                見かけだけでなく実際に力もあったので、ユースホステルをやっていた頃は、これが大いに
               役立ちました。若いヘルパーたちに力こぶを披露し、30キロはあろうかという大きな釜を楽々
               運んで見せると、たいていの子たちはその迫力の前にひれ伏して、以後、私の言うことはよく
               聞いてくれるようになったからです。
   
                こんな頑丈な私でしたが、10年ほど前に初めてぎっくり腰になってからは、2、3年ごとに
               繰り返すようになってしまいました。今年は特にひどくて、春からすでに4度もぎっくりです。
               今も今とて、痛みが来ないように姿勢を変えつつ、恐る恐るパソコンに向かっています。

                そっと腕に触れてみると、昔ほどの盛り上がりはありませんが力こぶは健在です。しかし、
               ぎっくり腰の身に力こぶは無用の長物。なまじ立派なだけに身の置き所がないといった感じの
               力こぶが、哀れでならないA子でした。
 
 2007年9月30日(日)晴れ一時雨 日中の気温18度

 大粒で立派な栗を送っていただいたので、A子の好物の渋皮煮を
 作りました。

 まず硬い鬼皮をむき、次にタワシでやさしく洗います。
 太い筋は竹串でていねいに取り除いてと、気が遠くなるほどの手間が
 かかりますが、おいしいものを作るのに近道はありません。
 ひたすら手をかけ心を配って、初めて本当においしいものに
 ありつけるのです。

 シロップで徐々に煮詰めて、ひと晩置いて、翌日また煮含めて、
 渋川煮はおいしくできました。
 
 食べ物にうるさいうちの男たちも、「これはうまい!」と絶賛しています。
 でも、なまじおいしくできたばかりに、なくなるのもあっという間で・・・
 昨年はブランデーを入れてマロングラッセ風にしましたが、
 今回は砂糖だけ。
 この方が栗の味が残って、私の好みにぴったりです。




 この時期にしては暖かい日が続いていますが、
 (確か)27日にラウスに初雪が降りました。
 「ラウスに登ったけど、上のほうは雪で、途中から降りて来た」と
 お客様に言われ、「えっ?こんなに暖かいのに?」と驚きました。
 「全然紅葉もしていなかったのに雪が積もっていた」そうです。
 雪はすぐ融けたようで、今日現在、山は白くは見えません。

 情報収集不足ですみません。
 実はA子はまたも腰痛気味なので、大事をとってあまり動かないように
 しているのです。
 そのため取材に出ることもままならず・・・ 
 
 義弟と電話で話したついでに「ごめん、今年の芋掘りは手伝えそうも
 ないの。だけどイモは欲しいの」ときっぱり!
 「え〜?また腰痛なの〜?今年は当たり年じゃ〜ん!」

 まったくなさけないA子であります。
 
             
           2007年9月28日(金)晴れ 日中の気温 17度
 

          
昨日、娘と孫を北見に送って行き、一泊して先ほどウトロに帰ってまいりました。
           思えば連日孫にかまけて、ホームページの更新が滞ってしまったこと、お詫び申し上げます。
          
           昨日、孫の一ヶ月検診がありました。
           48センチ、2400グラムと小さく生まれた乃亜でしたが、ひと月経った現在、身長は54.5センチ、体重は3970グラムと
           急激に成長しました。よく飲んでよく出し、よく眠る(抱いていれば)赤ん坊です。

           婿さんは乃亜がかわいくてならず、食べてしまいかねない勢い。
           赤ん坊をはさんで若い夫婦が仲睦まじく笑っている光景は、平和で幸福そのものといった感じです。
           
           孫と娘のことは婿さんに任せて、私はいよいよ益子行きの準備に専念することにします!
           
 2007年9月16日(日)曇り時々雨 日中の気温17度


 産後の娘は、おかげさまで順調に回復しています。

 「みのりちゃんの床上げのお祝いに食べて」と、友人の漁師が
 尾かしらつきのキンキを持って来てくれたので、煮付けにして
 ありがたくごちそうになることにしました。
 また、ご近所からは新鮮な釧路のサンマを頂いたので、
 タタキを作り、夫が山から採って来たマイタケはさっと天ぷらにして、
 まるで料亭のような(食べたことないけど)豪華な食卓になりました。


 娘の婿さんが泊まりに来たので、夫が沐浴の指導をすることに。
 手馴れた夫とは違い、おっかなびっくり赤ん坊を扱う婿さんの様子は、
 危なげではありますが、なんともほほえましいものです。
 赤ん坊がかわいくてたまらないのにしばらく会えないでいたのですから、
 思う存分抱っこさせてあげようと、私たちはじっと我慢の子。

 次の日、婿さんが帰った途端に、夫は待ちかねたように
 孫を抱き上げていました。
 「おーよしよし。知らないおじさんがいて怖かったねえ、かわいそうに」
 半分は冗談ですが、半分は本気?


 よく寝るので手の掛からない子・・・
 だったのは初めのうちだけでした。
 最近はすっかり抱き癖がついてしまい、自分が満足するまで抱っこを
 ねだります。
 娘が昼寝をしている間、私たちが代わる代わるお守りをしなければ
 なりません。
 釣りの準備もままならない息子は、足で赤ん坊をあやしながら・・・
 
 娘と孫がうちにいるのも、あと10日ほど。
 せいぜいかわいがってやろうと思っています。

 
 2007年9月11日(晴れ) 日中の気温22度


 先日の風は、場所によっては相当強く風が吹いたようです。
 うちの店の向かい側でも柳の木がぽっきりと折れてしまいましたが、
 そのほかにも、あちこちで木が折れていました。

 パークゴルフ場内の木。
 手前に2本、右奥でも1本倒れています。

 道沿いの木。 
 痛々しい姿です。

 消防署の向かいにある町営温水プール。
 このプールは、周りをシートで囲って、夏場だけ使用します。
 まだ閉める時期ではないので清掃中かと思ったら、
 先日の風でシートが破けてしまい、
 今期はこれで閉めるのだそうです。

 プールがおしまいになると、いよいよ夏も終わったなあという感じです。

 
 2007年9月8日(土)うす曇り 日中の気温23度

 危なっかしい腰つきで、そろそろと家事をこなしているA子ですが、
 赤ん坊の沐浴はとうてい無理です。
 そこで真打、夫が登場!

 さすが昔取った杵柄。慣れた手付きで洗うので、
 赤ん坊はゆったりした気分で入浴できるようです。
 数日前、夫が忙しくて、息子がピンチヒッターで沐浴させましたが、
 赤ん坊があまりにギャンギャン泣くので、
 ぎっくり腰でふせっていた私は、気が気ではありませんでした。

 夫のとろけそうな甘い顔と、「う〜ん、いい湯である・・・」とでも
 言いたげな赤ん坊の顔。

 それにしても、夫の大きな手の中の赤ん坊は、驚くほど小さくて・・・



 うちの娘は、誰に似たのか、至極おおざっぱな性格です。
 日中使う赤ちゃん用品は、なんでも赤ん坊のカゴの足元に
 つっこんでいます。
 オムツ、お尻拭き、バスタオル、ハンカチ、ベスト、それに体温計の
 はてまで入れてあるのを見たときには、言葉がありませんでした。
 

 おっぱいを飲んだあとは、頭を少し高くしておこうというので、
 夫の足マッサージ器に斜めに立て掛けて置いてあります。
 そうこうしているうちに、だんだん赤ん坊がずり下がっていくので
 荷物に埋もれて寝ている格好になっていくのでした。
 いやはや・・・
 
 
 
          
           2007年9月5日(水)曇り 日中の気温23度

            赤ん坊の沐浴中に、腰にミキッ!といやな痛みが走りました。
            あわててコルセットをつけたのですが、時すでに遅く、またもA子はぎっくり腰に・・・
            赤ん坊を真ん中に、母、娘、孫の親子三代が川の字になって寝る羽目になってしまいました。
            「ねえ、おなかすいたよー。ご飯、まだー?」ぎっくり腰はすっかり慣れっこになったA子。
            夫に悪いなあと思いつつ、横に寝ている赤ん坊の顔をじっくり眺めて、幸せに浸っているのでした。
           
            ぎっくり腰予防にはストレッチと筋トレが不可欠です。
            孫を抱っこするために、心を入れ替えて、まじめに体を鍛えようと決心したのでありました。

            というわけで、ホームページの更新が滞っております。
            今しばらくお待ちください。
  2007年8月30日(木)晴れ 日中の気温24度

 皆さん、初めまして。
 知床窯の娘の娘、つまり仙人とA子の孫です。
 8月23日に生まれました。
 名前は「乃亜(のあ)」と言います。

 生まれた時は予定よりだいぶ細身でしたが、食欲旺盛なので
 順調に太っています。昨日、ずいぶんほっぺがふっくりしてきたなと
 思っていたら、今日はなんと二重あごになっていて、成長の早さにビックリ!
 この調子で行けば、たちまち遅れを取り戻すことでしょう。
 
 とにかく手の掛からない赤ん坊で、よく眠ります。
 夜中も、授乳のためにむりやり起こさないと起きないそうです。

 「孫はかわいい!」という世のジジババを、冷めた目で見ていた私ですが、
 「孫を持って知るそのかわいさ」でした。
 ひとときも目を離したくないという気持ちが、よくわかります。
 ハイ、わたくしの完敗でした。

 なんというか、自分の子どもに感じた感情とは、ちょっと異質です。
 単に「かわいい」のではなくて、もっと切実で深い情愛といいましょうか、
 しみじみ感のあるかわいさですね。
 子育ての当事者である親は忙しくて、そんなにしみじみしている暇は
 ないわけで。

 この後ひと月ほど家にいるわけですが、A子はもはや別れのときを
 考えては、ウルウルしているのでした。
 
 「間違っても、『今日の乃亜』なんてコーナーを作らないように!」と
 息子に釘を刺されています。

 
 
  2007年8月20日(月)晴れ 日中の気温30度

 「A子さんって、本当に知床に住んでいるのかしら。それにしては
 知床らしい記事や写真がほとんどないじゃないの。アヤシー!」
 そう思われているんじゃないかと思うほど、最近の絵日記には
 家の周辺のことしか載っていません。
 
 私の行動範囲はきわめて狭く、家と店と(これはくっついています)
 作業場(玄関から5歩)、それに周りの花壇(猫の額ほどの小さなもの)
 あたりをうろうろしているだけです。
 いちばん遠くて、1キロほど離れたスーパー「ビッグマートみたに」に
 買い物に行く程度ですから、これでは知床らしい写真を撮るのは
 とうてい無理。
 
 そこで今日は、買い物に下りたついでに自然センター方向に向かって
 車を走らせました。

 「プユニ岬」から眺めたウトロ。
 今日の海は鏡のように静かです。

 そして夏の知床連山。
 

 最後はホロベツ大橋のたもとの駐車場。
 例年のことですが、マス狙いの釣り人たちが車に寝泊りして、
 釣りをしています。
 
 以上、何の脈絡もなく、A子は本当に知床にいるということを
 証明するためだけの、今日の絵日記でした。

 明日からしばらく留守にしますので、数日の間はホームページの更新が
 できません。(娘のお産が近そうなので、北見に行きます)
 圭一が更新するかもしれませんから、一応チェックしてみてください。
 
 
 2007年8月19日(日)晴れ 日中の気温25度

 今日、やっと梅を干しました。
 8月上旬は暑かったのですが、湿度が高くて、梅を干す気には
 なれませんでした。その後急に涼しくなったので、もしかしたら今年は
 梅を干せないかも、と不安でしたが、今日は昼近くから気温が上がり
 ました。やや日差しは弱いのですが、湿気もないので、梅を干すことに。
 夫の好みで、うちでは普段赤ジソを入れないのですが、今年は一部を
 赤梅漬けにしました。鮮やかな色が食欲をそそるような気がします。



 釣り船「牛若」でシイラ釣りに出た夫たち。今日もいい感じで釣れた
 そうです。
 本州の方から送って頂いたキスとメゴチ、それと新ジャガを天ぷらに、
 またご近所の方から釧路のサンマを頂いたのでタタキを作り、
 釣ってきたシイラは刺身にと、今夜の食卓は超豪華になりました。
 
 
  2007年8月17日(金)うす曇り 日中の気温17度

 今日も涼しい一日でした。観光客の方はこの涼しさ(寒さ ?)に皆ビックリ
 しています。


 「ねえ、今日の絵日記のネタがないよおー」と夫にこぼしたのが
 間違いでした。
 「ネタ?」夫の目がキラ〜ン!と光った瞬間、私はしまった!と思ったの
 ですが、時すでに遅く・・・
 お約束通り、夫は床に寝転がって、「ネタ!」
 あまりに見え見えのボケに力が抜けていくA子でしたが、
 ネタがないのでしっかり使わせていただきました。
 なにごとも家族の協力があればこそ、であります。


 台所に立つのが楽しみでならないA子。
 理由は窓からの眺めが、今、抜群だからです。
 真っ白のタチアオイと淡いピンクのユリ(マルコポーロ)、オニユリ、 
 そしてその向こうにはラベンダー(スーパーセビリアンブルー)。
 
 仕事をしながらふと顔を上げると、そこには美しい花が・・・
 ああ、なんという幸せ!
 来年はこの辺に背の高い植物をもっと植えたいなあと考えています。

 
            
           2007年8月16日(木)うす曇り 日中の気温16度
 
            今日は昨日までとは打って変わって、肌寒くなりました。
            涼しい、を通り越して、肌寒いのです。
            今日横浜を出発して来たというお客様は、女満別空港に降り立って、あまりの寒さに
            ひるんだそうです。「だって昨日のニュースで、札幌は34度だって言うし、今日の横浜は
            早朝から暑かったから、まさかこんなに寒いなんて・・・」
            そうなんです。昨日までは連日30度を越す暑さだったのに、今日はいきなりこれですから、
            ビックリするのは当然です。
            「暑いからさー、玄関の戸は閉めないでねー」と言っていたのに、
            今日は、「寒いからさー、開けっ放しにしないでよー」
            
            まさかこのまま秋に突入するのでは?
            
  2007年8月15日(水)晴れ 日中の気温33度


 「今日も暑いなー、でも、昨日の予報では今日は27度ぐらいって
 言ってたから、そんなに暑くないはずだし・・・」と思いつつ
 暑い日中を乗り切りました。
 夜、ネットで「斜里町の天気」を見てみたら、なんと、今日も33度にも
 なったそうで、なんだかだまされた気分です。
 「金返せ!」って、もともと払ってないんでした。
 


 この暑さの中で、あでやかな大輪のユリ、「マルコポーロ」が開花しました。
 うちにあるユリの中では背丈がいちばん大きくなっています。
 花びらの縁がほんのりピンクで、清楚な中に上品な華やかさがあります。
 もう何年も前のことですが、小清水リリーパークにユリを見に行ったときに
 買ってきたもので、毎年ユリが咲くと小清水を思い出します。

 こんなふうに思い出に残るお土産っていいですね。
 そういう意味では、知床窯の陶器も知床の旅のいい記念になるでしょう。
 皆さん!ウトロにいらしたら、ぜひ知床窯の陶器を買ってください!
 

 ちょっと商売モードになってしまいましたね。
 2枚目の写真はガクアジサイ。先日、「今日の知床窯」でお知らせした
 ものとは違うガクアジサイです。
 これは私が鉢植えを買って育てていたのを、昨年地植えにしたものです。
 冬の間にシカに花芽をかじられて、咲いたのはこの一輪だけです。


 一番下の花は「ラークスパー」
 数年前にタネから育てて、以来毎年咲いてはタネをこぼしているらしく、
 いつの間にか育って咲いてくれます。
 この時期、涼しげな色と形で、目を楽しませてくれます。

 こう暑いと風呂上りのビールがおいしいのですが、ここ数日、A子は
 ビールを口にすることができません。
 娘の出産予定日が近くて(明日です)、電話が来たら車を運転して
 駆けつけなければならないので、アルコールは厳禁です。
 もともと大して飲めないのですが、飲んではいけないとなると、なんだか
 飲みたくなるものですね。
 
        
         2007年8月13日(月)晴れ 日中の気温31度
    
          夏休みになってからというもの、毎晩花火の音が響き、ナナにとっては苦難の日々が続いています。
         
          夜、店を閉めていると、夫に連れられて散歩から帰って来たナナが、必死で店に入ろうとします。
          床が滑るのがいやなのか、いつもなら絶対に入ろうとしないのに、変だなあと思ったのですが、
          部屋に戻ると、夫が、「ナナが作業場で大変なことになってるぞ」と言うので、急いで行ってみました。
          はあはあと息の荒いナナは、水も飲めない状態。
          
          原因はやはり花火でした。歩いている途中でも花火の音がするので、怯えたナナは他の家の車の下に
          もぐりこもうとしたり、草むらに這いつくばったりして、歩けなくなったのだそうです。
          無理やり引きずると、しまいには、丈が20センチほどしかない草の中にまで隠れようとしたので、
          これには夫も驚いたそう。ナナは、死ぬ思いでやっと家にたどり着いたのでした。
          
          作業場のナナは腰が抜けたようになっていて、足が外側に開いた格好でした。こんなに怖かったのですね。
          しばらく背中を撫でてやると、やっと落ち着いてきたようで、たくさんの水を飲みました。
          「こんな臆病な犬は見たことがない!」と、夫はあきれていますが、怖いものは怖いんだから
          仕方ありませんよね。
 
          夏休みはまだ続きます。ナナの繊細な神経が、はたして持ちこたえられるでしょうか?
 
  2007年8月12日(日)晴れ 日中の気温32度


 今日は一段と暑くなりました。
 それでも昨日までのように蒸し暑くはなかったので、
 気分的には幾分過ごしやすかったように思います。
 


 食後のお茶を飲んでいると、外がどんどん赤くなってきました。
 急いで屋根裏に上り、
 天窓からカメラだけを伸ばして写した写真です。
 画面中央の小山がオロンコ岩。
 景色も空気も刻一刻と変っていきます。
 ただただ溜息が出るばかりの美しさに、
 しばらく見とれていました。
         
         2007年8月11日(土)曇りのち雨 日中の気温27度
     
         斜里の町に住んでいる義母を連れて、義妹がお墓参りに来てくれました。
         仕事の都合でお盆には来れないからだそうです。
         義母はいつものように、おいなりさんと巻き寿司をたくさん作ってきてくれました。
         義母の作る炊き込みご飯やお寿司はおいしいのです。さっそくお昼に食べました。
         
         本田家のお墓はウトロにあるので、毎年お盆やお彼岸には、義母や兄弟がお墓参りに来ます。
         狭い我が家ですから、人が来るというと片づけが大変なのですが、こんなときでもないときれいに
         ならないので、来客があるのは結構なことです。
         
         義母が圭一を見る顔は本当に甘くて、孫ってこんなにかわいいものなのかなあと、いつも思います。
         無条件に甘やかしてかわいがってくれる祖母や祖父は、親とはまた違った意味で慕わしく、懐かしい人です。
         この春、私の母方の祖母が亡くなって、私には祖父母がなくなってしまいました。
         母や義母にはいつまでも元気でいて欲しいものです。
      

 2007年8月9日(木)晴れ 日中の気温25度



 枝豆とトウキビを買いました。
 
 枝豆は冷凍のものが年中出回っていますが、
 生のマメは冷凍品とは比べ物にならないおいしさです。
 あら塩でしっかりもんで、うぶ毛を落としてゆでます。
 歯ざわりがしっかりしていて、う〜ん、これぞ枝豆!


 私はトウキビの皮を何枚か残してゆでます。
 熱々のとうきびを食べるときに、この皮を写真の様に三つ編みにして
 持つと、熱くないのです。
 これは私の親がしていたやり方。
 どこでもこうするものだと思っていた私は、結婚してから
 夫がトウキビの皮を全部むくのにビックリしました。
 
 皮が残っていると、冷めてもしわしわになりにくいような気がするし、
 なんと言っても私のDNAにはこのやり方が刷り込まれているので、
 うちではずっとこうしています。

 今日も蒸し暑い一日でした。
 枝豆があってトウキビがあって、冷蔵庫には息子が買ってある
 ビールが冷えていて・・・
 いやだなー、私は全然飲みたくないんだけどなー、
 こう条件がそろったんじゃ、しょーがないかなー。
         
       2007年8月8日(水)晴れ 日中の気温28度
              
          昨日の夕方、薄暗くなった空を、ヘリコプターが岩尾別方面に向かって飛んでいきました。
          こんな時間に何があったのかと思っていましたが、今朝の新聞に、知床五湖で観光客がひとり
          行方不明になったと書かれていました。夕方のニュースでは、今日は早朝から400人近い人が
          捜索しているそうですが、まだ見つかっていないようです。
          散策路を歩いている分には迷うことのない場所ですが、周りの森の中に踏み込んでしまうと、
          道を見失うことは十分に考えられます。早く無事に見つかって欲しいものです。
 

 2007年8月6日(月)曇り時々晴れ 日中の気温24度

 店の前に親子のシカがやってきて、のんびりと草を食べていました。
 子ジカのポヨポヨとしたうぶ毛が、母性本能をくすぐるかわいらしさ。
 
 かわいいのは確かにかわいいのですが、ちょっと油断すると、
 店の前に飾ってある鉢の花をムシャムシャ食べられてしまうので、
 こちらも気を抜くことができません。
 片手に追い払うための石を持ちながら、撮影しました。
 
 夕方、たくさんのツバメが飛びかいました。
 すごい速さで飛びながら、急に角度を変えるのですが、
 あれでツバメ同士、衝突したりしないものでしょうか。
 鳥が飛ぶのを眺めるのは、心が弾むものです。


 娘の出産まであと十日足らず。
 北見の産院を退院したらここで養生することにしているので、
 用意した赤ちゃんの衣類は、うちにおいてあります。
 着せる前に一応全部洗って置くように頼まれていましたが、
 なんだか実感がわかなくて、今日まで洗わずにいました。
 先日の検診で、もういつ生まれてもおかしくない状態と
 言われたというので、あわてふためいて洗濯しました。

 「孫のかわいさは持ってみないとわからない」と言います。、
 知人が、「いやー、孫がしばらくうちに来てたから、疲れたわー」と
 言うので、お守に疲れたのだろうと思ったら、
 「あんまりかわいくて目を離すのがもったいなかった。一日いっぱい
 目で後を追っていて、本当に疲れた」そうです。
 「バッカみたい!」と、あきれてしまったA子でしたが、
 「孫を持ったらわかるって!」と、彼女は自信たっぷりでした。

 孫の誕生が近づいても、どうも私にはピンと来ません。
 普段娘と離れて暮らしているからでしょうか。

 「ナナよりかわいいかなあ」という私に、
 「ナナにさえこれだけメロメロなんだから、孫なら推して知るべし」と
 家族は太鼓判。
 また、私にバカにされた知人は、「今に見てなさいって!」と、
 仕返しを楽しみにしているようです。
 
 さて、今後の展開やいかに。
 
 2007年8月4日(土)曇り時々小雨 日中の気温20度

 台風は、知床にはあまり影響なく通り過ぎそうです。
 日中、風は全く吹かず、雨もぱらついた程度でした。


 店でお客様と話していると、どこからかカサカサという音が。
 見るとトンボが店に迷い込んで、出られなくなっていました。
 トンボが苦手な(虫は全部苦手ですが)A子は触れないので
 じっと様子を見ていると、ちょうどいい具合に
 立てかけてあった棒の先に止まりました。
 そうっと表に運び出して、ブルーサルビアの花に。

 店から戻ろうと台所に来ると、(店と住宅は台所でつながっています)
 台所にスズメがいます。
 裏口から入ったらしいのですが、今日はまだエサをまいてやって
 いなかったので、催促に来たようです。
 「これこれ、だめよ」と言うと、スズメは居間に飛び込んでしまいました。

 トンボやスズメ、先日はヘビまで遊びに来てくれて
 知床窯は千客万来です。


 岩尾別温泉に行った夫が、河原に群生している花の写真を
 撮ってきてくれました。
 タンポポに似ていますが、図鑑で調べたところミヤマオグルマのようです。

 2007年8月3日(金)曇り 日中の気温18度


 ウトロの周囲をぐるりとシカよけの柵で囲ったので、今年はこのあたりで見かけるシカの数は、それほど多くはありません。
 今日は作業場の裏の草地に5頭の群れが来ました。うち1頭は今年生まれた子ジカです。
 電信柱に隠れているのが子ジカ。  バンビ模様もなんとなく頼りなくて・・・  おとなのシカたちの間を、
 ぴょんぴょん走り回っています。
 2007年8月2日(木)うす曇り夕方雨 日中の気温30度

 朝、窓を開けると、朝とは思えないほど空気が熱く、
 今日は真夏日になりました。
 暑さには弱いA子ですが、今年のように気温が上がらない夏には
 今日のような暑さはとても貴重に思えます。

 知床窯の窯場の裏側は、ハーブのミントとオレガノがわっさりと
 茂っています。
 うちの花壇にはびこったものを抜いて、裏の空き地に植えたのが、
 どんどん増えたのです。(もちろん地主さんは了解済みです)
 オレガノはピンクの優しい花が咲きだしました。
 ミツバチがたくさん寄って来る花です。

 
 物置の側面の花壇。
 先日誘引してやったツルバラが、次々に咲き出しました。
 この見事な花の付き具合を見て下さい。

 ツルバラの手前の緑の茂みはアジサイ。
 昨年のうちにシカにほとんどの花芽をかじられてしまったので、
 今年は数えるほどしかつぼみが付いていません。

 その手前の背の高いのがユリ。
 これはオニユリ系でしょうか。
 つぼみが日に日にふくらんできて、楽しみです。


 明後日あたり、台風の影響で風雨が強まりそうだとのこと。
 鉢は店内に取り込めば済みますが、花壇の花はそうもいかず・・・
 あまりひどくならないことを祈るばかりです・
 
 2007年7月30日(月)晴れ 日中の気温22度
 

 今日は土用の丑の日。
 うちでもリッチにうなぎを食べました。

 と言っても、これは今年のお年玉付き年賀ハガキで当たったもの。
 2等の商品が「地域の特産品」ということで、
 カタログから選んだ、知多半島のウナギです。

 食べ物は、極力、国産品を食べる主義の私たち。
 このウナギも、ヌメッとした食感の中国産とは全然違い、
 ほろりとした肉質で、大変美味でございました。


 頂いたホッケでツミレ汁を作ろうと思っていたら、
 タイミングよくMりちゃん登場。
 またまた手伝ってもらって、楽しくらくらく、ツミレの出来上がり。

 今夜は両家とも、夕飯はウナギとツミレ汁。
 いただきま〜す!


 近頃、毎晩のように夕立が降り、花壇は、じめじめしています。
 たっぷりの枝と花のつぼみが付いたツルバラが蒸れてしまいそうで、
 気にかかっていました。
 とげに刺されるのを覚悟の上で、枝を誘引してやることに。

 枝を吊るためのパイプを増やして、重なり合った枝をほぐしつつ、
 ワサワサとひと塊になっているバラを広げてやりました。
 無理やり引っ張られたので、全体の形は不自然になってしまいましたが、
 数日たてば落ち着くことでしょう。
 
 枝を誘引しながら、ツルバラの花の付き方も観察しました。
 来年は思うような形に誘引したいものです。
 
     
       2007年7月29日(日)晴れ 日中の気温16度

         先日、夫たちが釣りに行くときにデジカメを持って行ったまま、なかなか荷物から出してくれず、
         A子は写真を撮ることができませんでした。
         今日の夜やっと出してもらったので、明日からまた、写真をアップできると思います。         
  
         さて、今日は選挙でしたね。皆さん、ちゃんと投票してきましたか?

         本州以西では暑い日が続いているようで、今日は猛暑日(35度以上)になったところも多かったとか。
         それなのに今日のウトロの寒いこと!日中でも窓を開けておけないほどでした。
         夜は寒さに耐えかねて、ついに居間のストーブのほこりを払って、点火してしまいました。
         7月の末ですよ。「暑中お見舞い・・・」の最中とは思えないこの寒さ!
         いったいどうしちゃったんでしょう。
   
         あまりの寒さに(?)私はついビデオを観てしまいました。
         「美しい人生」という、1999年のフランス映画です。映像の美しさに、まずグッときてしまいました。
         お話も胸に迫るものがあり、久々に(ビデオ自体、久々ですが)ウルウルしてしまいました。
        
         いや〜、映画って本当にいいですね。
   
      2007年7月25日晴れのち曇り 日中の気温26度
        
        夫と息子は釣りに出かけました。
        のんびり居間で新聞を読んでいて、ふと目を上げたら、なんだか視界の中で動く物が。
        なんとヘビ!
        まさか!と、パニックになっているところへ店の来客を知らせるチャイムがなったので、
        とりあえず他の部屋に進入されないようにと、すべてのドアを閉めて店に出ました。
      
        陶器を買ってくださったのは、性格の良さそうな男女数人のグループでした。
        私ひとりでヘビ退治は無理と判断した私は、思い切って、「あのー、ヘビを取っていただけますか」と、
        お願いしてみました。
        「棒があれば何とか」と、その方たちは快く引き受けてくださり、居間へ。
        ところが居間をどれだけ捜索してもヘビの姿はありません。もう探すところはないぐらい徹底的に探して
        下さったのですが、見つかりませんでした。どこか隙間からでも外に逃げたのだろうということで
        帰っていかれましたが、すっかりご迷惑をかけてしまいました。

        昼近くにMりちゃんが遊びに来ました。例によって一緒にお昼を食べ、3時間近くおしゃべり。
        Mりちゃんが帰った後、台所を片付けて、居間に目を向けると、何と、あのヘビがいるではありませんか!
        これを見逃したら一生ヘビにおびえて暮らさなければならないと、A子は果敢にヘビと対峙し、
        棒にからませて外に出すことに成功しました。

        こんな長い時間、ヘビは部屋のどこに隠れていたのでしょうか。
        私とMりちゃんのかしましさに、出るに出られなかったのだろうとは、男たちの言。
 
        「まったく災難だったよ」とぼやくA子でしたが、待てよ、災難だったのはお客さんの方では?
        ただ陶器を買いに寄っただけで、何も悪いことはしていないのに、ヘビ退治なんか頼まれて・・
        見ず知らずの私なのに親身になってくださって、本当にありがとうございました。心から感謝しています。
        暗いニュースばかりの世の中ですが、たいていの人は優しい気持ちを失っていないのだと嬉しくて、
        皆さんにお知らせしたいと思いました。

        ちなみにこの御一行は、HBC(北海道放送)の方々でした。(車にそう書いてありました)
        HBCテレビ開局50周年記念ドラマ「さいはての向日葵(ひまわり)
        撮影スタッフの方々だと思います。
        放映はTBS系で9月16日午後2時からの予定です。、ぜひ観てください。
        そしてこの親切なスタッフのことを、思い出してくださいね。
    
     2007年7月24日(火)晴れ 日中の気温27度 

      うちのホームページのリンク先のひとつに、北海道帯広市の「はるこまベーカリー」があります。
      ここのオーナーは、私たちがユースホステルをしていたころ、ヘルパーとして手伝ってくれた人です。
      ユースに現れた時の彼は、弱冠19才の生意気盛り。よくA子に叱られていたものです。
      
      しかし、彼の仕事振りには目をみはるものがありました。仕事に関しては決して手を抜かないのです。
      人が見ていようといなかろうと、関係ないようでした。周りによく思われたいから働くのではなく、
      仕事とはそういうものという確固たる価値観を、彼は既に持っていました。

      「はるこまベーカリー」のホームページに、「はるこまのつぼ」という彼のコラム欄があり、
      これを読むと、彼があの頃の気持ちを今もしっかり持ち続けていることがよくわかります。
      と言うよりも、彼はこういう生き方しか知らないし、できないのでしょう。
      その愚直なまでのまっすぐな姿勢が、あのおいしいパンを生んでいるのです。

      もの作りに王道などありません。ただひたすら一所懸命に作ること。
      食べ物であろうとなんであろうと、ものには作った人が如実に表れます。
      手を抜き、気を抜いて作ったもので人を感動させることなど、絶対にできません。

      こんなまっすぐな彼をやさしく支えている奥さんのK子ちゃん。
      私たちよりずっと若いオーナー夫妻ですが、彼らのすがすがしい生き方は、だらけ気味の私に活を入れてくれる、
      貴重な人生の清涼剤です。
      がんばれ、はるこまべーカリー!
 2007年7月23日(月)晴れ一時雨 日中の気温25度

 またまた夫が大活躍!
 
 店の屋根から落ちる雨だれが下に置いてある鉢の花を直撃するので、
 雨が降るたびに、あわてて鉢を移動しなければなりませんでした。
 屋根に雨どいがついていれば問題ないのですが、冬には雪が積もるため、
 雨どいは付けられない、と、ずっと言われてきました。
 
 ところが今年、どういう心境の変化からか、冬に取り外しできるように
 工夫して、夫がこんな立派な雨どいを付けてくれました。
 見た目も考えて、ちゃんとこげ茶色に塗装までしてあります。
 これで鉢を並べるスペースに雨だれは落ちてきません。

 「ありがとう!あなた!」と、A子は心から感謝しています。
 決して、もっと早くつけてくれれば・・・なんて、思ってはいませんよ!
 思ってなんかいませんって!

 雨どいを取り付けるやいなや、今度はハイエースを掃除して、荷物室に
 敷いている段ボールを取り替えて・・と、よく働く男たち。
 働く男は美しいねえと、ほほえましく見ていたら、いきなり息子が
 「家の周りが汚なすぎる!ゴミを捨てる!」と言い出し、急きょ、私も
 粗大ゴミを片付ける羽目に。

 園芸関係のゴミが多いので、いつかは片付けなければと思っては
 いたのですが・・・
 だいぶゴミをまとめたあたりで夕立が降ってきたので、今日はここまで。
 
 
 2007年7月22日(日)雨のち晴れ 日中の気温26度

 一昨日は回線工事のためネットがつながらず、
 昨夜はサッカー放送があって、「お願い!ホテルの売り場、代わって!」と、
 息子に頼まれたため、ホームページの更新ができませんでした。
 すみません。

 さて、一昨日、風雨が強まるとの予報に、きれいに咲いている花を
 泣く泣く切りました。
 


 泣く泣く切ったバラでしたが、「自然鉄扁壺(しぜんてつへんこ)」に
 挿して店に飾ったら、その花入れが売れました!
 ばんざーい!
 「花のおかげで売れたんだから、この分は花の苗を買うからね!」と、
 私は男たちに向かって高らかに宣言しました。
 こんな時、「いや、作ったのは俺たちなんだけど・・・」と言う抗議の声は、
 一切聞こえない、都合のいい耳を持つA子であります。

 今日は、朝、かなり風雨が強かったのですが、昼前にはすっかりあがり、
 いきなり蒸し暑くなりました。
 花ガラが花にべっとりと貼りつき、いやな感じ。
 本州の夏はまさにこんな感じなんだろうなあと、北海道で花を育てる
 快適さを思い知ったことでした。

 ここまで書いたら、店にお客様が。
 「私は益子で知床窯の陶器を買ってるんだよ」という方でした。
 「いつもホームページ見てるけど、なかなかおもしろい」と言われ、
 ちょっと照れてしまいました。
 私の全く知らない方々が、私たちと全く違う環境でこれを読んでくださって
 いると思うと、とても不思議な気がします。

 劇的な出来事はほとんどありませんが、飽きずにどうぞ読んで下さい。
 
 
 
 2007年7月19日(木)晴れ 日中の気温20度

 今年初の獲れたてのマスです。
 大きくて立派なマスで、腹の幅が20数センチあります。
 朝さばいて塩を振り、待ちきれずにすぐに焼きました。
 鉄釉(てつゆう)中皿に置いても、こんなにはみ出てしまいました。
 初物を食べる時は、いつでもハッピーな気分でわくわくしますね。
 油がのっていて、大変おいしゅうございました。

 昼食には麺を食べることが多い知床窯。
 最近は少し暑くなってきたので、冷麦やザルそばを食べています。
 そんなときに作っておくと重宝するのが、こういうものです。
 
 手元にあるキノコ、なんでもかまいませんからさっとゆで、
 生のシシトウを刻んで、一緒に甘じょっぱい漬け汁に漬けます。
 一日置いたら出来上がり。今日はシメジ、ナメコです。
 キノコのとろみがついていい感じになりますから、これを冷麦に乗せて
 めんつゆをかけて食べます。
 そのほか甘じょっぱい煮汁でエノキをさっと煮たのも、大根おろしと一緒に
 冷たい麺にのせたらおいしかったです。
 
 めんつゆもその都度作るのは面倒ですから、まとめて作ります。
 酒、みりんを各1カップ、鍋で沸騰させて煮切ったら、醤油1カップと水2カップ
 入れます。これに削り節をたっぷりひとつかみ加えて、沸騰したら弱火で
 1分程煮て、こします。
 冷めたらビンにでも入れて冷蔵庫へ。
 これは煮物にも使えますし、味を調整して天つゆにも。
 
 暑いときは、簡単にできるものがなによりですね。
 
 2007年7月18日(水)晴れ 日中の気温25度
 
 ナナがかじって感電した電線を、夫が窯場の壁に穴を開けて配線して
 くれました。これでナナも安心。
 「ありがとう!」と口では言いながら、「こんな方法があるんなら、最初から
 こうすればよかったんじゃないの。そしたらナナだって感電しないで
 済んだのにさっ!」と、内心ではぶつくさ言っているA子でした。

 昨日までは晴れても気温があまり上がりませんでしたが、今日は夏日に
 なりました。しばらくこの暑さが続いてくれたらいいのですが。
 
        新潟県で発生した地震の被害に遭われた方に、心からお見舞い申し上げます。
        まだ余震が続いているとのこと、一日も早く平常の暮らしに戻れますように。
        そして亡くなられた方々のご冥福を、お祈りしております。
 2007年7月16日(月)晴れ 日中の気温20度

 ナナが、またまた仙人の逆鱗に触れることをやってくれました!

 物置の屋根に取り付けた看板を照らすために、作業場のシャッターの
 下をくぐして、電気の線を引いてあります。
 それをナナがかみちぎったらしいのです。

 昨夜、私はホテルの売り場に行って留守でしたが、ナナが突然
 「ギャ〜ン!」と鳴いたそうです。夫が出てみると、電線がこういう状態。
 どうやらナナは感電したらしいのです。
 「犯行時刻も特定できるぞ」と、夫。通電時間をタイマーにセットして
 あるので、止まっている時刻が犯行時間。8時ぴったりでした。

 「全くしようがないやつだ!俺の仕事を増やしてばかりじゃないか!」と、
 怒る夫に、ナナのお母さんのA子は謝るばかりです。でも調子に乗った
 夫の発言はだんだんエスカレートして・・・  ついにA子は切れました。
 「何言ってんの!犬なんて子どもと一緒!危ない物を近くに置くなんて、
 人間の不注意でしょ!ナナにもしものことがあったらどうするのよ!
 何ヶ月も電線に触らないでいたナナは、たまたま賢かったから
 いいようなものの!」
 口では私にかなわない夫は、「お前はすぐに本気になるんだからー」と
 ごまかそうとします。

 昨夜は留守でしたが、いつもならこんな時、息子があきれて
 「まるで幼稚園児と小学生のケンカ」と、ちゃかします。
 「ちょっと圭一!お父さんとお母さん、どっちが幼稚園児でどっちが
 小学生?」と私。
 そんなのどっちにしたって恥ずかしいのに、はっきりさせずにいられない
 幼稚なA子でした。


 オールドローズ「マダム・アルディ」が満開です。
 その香りのかぐわしさと姿の美しさに、毎日見とれています。
 
 
 2007年7月15日(日)晴れ 日中の気温20度


 花の写真を撮っていたら、ウトロ循環バスが通りました。
 すかさずパチリ!

 レトロな、かわいいスタイルのこのバスは、
 バス停と各ホテル間を走っています。
 
 燃料は、天ぷら油の廃油から作ったもの。
 町内のホテルや家庭から出る天ぷら油を集めているそうです。




 スクリーンになる予定だったツルバラ。
 やはり今年の剪定と誘引の時期が遅かったらしく、
 思ったほどツルが伸びませんでした。
 バラに覆われないポールがむき出しで、さびしそうです。 
 
 それでも、枝を思いっきり整理して、しっかりした枝しか残さなかったので、
 つぼみの数は抜群!
 丈が高く伸びているので、今年は大きなバラの茂みが見られそうです。

 今度こそ、ちゃんとした時期に枝を誘引してやろうと思っています。

 
 
         2007年7月14日(土)晴れ 日中の気温19度

           圭一が江別のやきもの市に出かけたので、残った夫と私はてんてこ舞いです。
           夜のホテルの売り場の店番は、普段は圭一が担当していますが、昨夜からA子が行っています。
           お風呂掃除と夜のナナの散歩は、もう一軒のホテルの販売を担当している夫が、帰って来てから
           あたふたと済ませています。
           夕飯の後片付けもできないので、朝起きてからA子が片付けるのですが、、これが結構負担です。

           3人で分担している仕事を2人で片付けるというのは、本当に大変なものですね。
           そんなわけでホームページの更新も思うようにできません。
           圭一が戻るまで、今しばらくお待ち下さい。

           江別のやきもの市は明日までです。お近くの方はどうぞお出かけ下さい。
           
           
 
 2007年7月12日(木)曇り 日中の気温15度

 花壇に咲いている色とりどりの花を、店に飾りました。陶器は、実際に使うと一段と映えます。
 
 花と葉っぱを手当たり次第に花瓶に入れて。
 ゆったりした形の「三島手(みしまで)花入」
 開きかけの「ブライダルピンク」を
 「粉引鎬手(こひきしのぎで)」の一輪挿に。
 赤のミニバラを「粉引一輪挿」に、
 白のマトリカリアを「火色一輪挿」に。 
 2007年7月10日(雨)日中の気温14度
 

 昨年夫が作ってくれた、歩道側の花壇。

 ラティス沿いに植えたツルバラは、まだ全然伸びていないので
 思い描いた光景にはまだまだほど遠い状態です。
 でも、無計画に、とりあえず、あちこちから集めて植えておいた
 宿根の花がきれいに咲いています。

 紫はルピナス、カンパニュラ、ヤツシロソウ、ラベンダー、セージ、
 白はカンパニュラ、ジャコウアオイ、セラスチウム、ジギタリス、昨年植えた
 シャクヤクです。
 そしてピンクはバラ、ジギタリス、(多分)早咲きグラジオラス、タイム、
 黄色はリシマキアのプンクタータ(高性)とヌンムラリア(ほふく性)です。
 乱れ咲きという感じではありますが、原生花園だと思えば
 それもまた悪くはありません。 



 今年のルピナスはとても状態が良くて、立派な花が長く咲きました。
 そしてごらんのように、もう立派な二番花が咲いています。
 一番花はほとんど咲き終わっているので、撮影の後、全部切りました。
 

 



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